動画コンテンツ作成の基礎知識|効率的にオンライン動画を利用しよう

動画コンテンツ作成の基礎知識|効率的にオンライン動画を利用しよう
企業や個人事業主の方にとって、動画コンテンツでPRするのは当たり前の時代になりました。インターネットで動画を配信できるプラットフォーム(サービスやシステム、アプリなど)も増え、今やYouTubeやTikTokなどの動画を視聴するのは私たちの生活にとって身近なものになっています。

オンライン講師の方も、復習用の動画をYouTubeにアップする、自己PR動画を作成するなど効率的に動画を利用されている方が最近増えているので、今回は動画について知っておきたい基礎的なこと、効率よく動画を利用するためのコツをまとめてみました。

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動画で伝えるメリットと動画作成時の問題点

動画の良さ、メリットとは

動画は、文章よりも情報量が多く、短時間で多くの情報を伝えられます。一説によると、「1分の動画から得られる情報は文字にすると180万語」と言われています。「Webページにすると3600ページに相当する」そうです。
出典元:18 Marketing Statistics And What It Means For Video Marketing

昔から日本でも「百聞は一見にしかず」ということわざがありますが、聴覚だけでなく視覚からも訴えられる動画は覚えられやすく、印象に残りやすいと言われています。文章で書き表せない細かなニュアンスも伝わりますし、動画からその人の雰囲気がわかると信用に繋がります。

また、章を読むのが苦手な人でも動画なら気軽に見てもらえます伝えたいことをお客さまにしっかりと伝えるためには、動画を活用してみましょう。

動画作成時の問題点

動画を作成するにあたってのデメリットは、「時間がかかる」ことでしょう。動画の撮影だけでなく、編集するのに時間と労力がかかります。字幕をつけたりBGMを入れたり、動画編集するにはソフトやアプリを使うので、多少スキルが必要です。

動画を撮影して編集だけ外注するという手もありますが、専門の人に頼めば綺麗に仕上がる反面コストがかかるのがデメリットとなるでしょう。

オンライン講師なら動画販売もおすすめ

動画作成には上記のようなデメリットもありますが一度動画を作ってさえしまえば、販売することで利益になります。有料動画の利用方法として、リアルタイムで開催する講座だけでなく復習用の動画を販売したり、講座を動画として販売してフォロー会をオンラインで開催したり、多様な方法があるでしょう。

例えばコエテコカレッジのように無料講座が作れる場合は、講師の自己紹介動画を無料で見られるようにしておけば、自己紹介の文章を長々と書くよりも短時間で多くの情報を伝えられます。興味を持ってもらいやすくなり、顔が見えることで安心して講座に申し込みをしてもらえるようになるので、無料動画でPRするのもおすすめです。

初心者向け動画編集ソフトの選び方

動画編集の基礎スキル

動画編集に必要なスキルとして
  • 必要な部分をトリミング
  • 複数の動画を繋げる
  • 字幕を入れる
  • 効果音、BGM、説明を加える
  • 色や明るさの補正
  • 再生速度の変更
  • 秒数表示、カウントダウンを入れる(ヨガなどレッスン系動画の場合)
これらのことができれば、たいてい作りたい動画を作成することができます。これらのことができるソフトやアプリを選べば良いのですが、無料で利用できるものもかなりの数があります。そこで、動画編集ソフトの選び方をまとめてみました。

動画編集ソフトやアプリの選び方

自分のパソコンのOSに対応しているか

動画編集ソフトやアプリは使用するパソコン(使っているOSがWindowsかmacOSか)によって使えるかどうかが変わるため、まずは自分のパソコンのOSに対応しているかどうかをチェックしてください。Windows版、Mac版の両方用意されているものもあります。

動作環境の確認

動画編集に必要なスペックとして
  • CPU:Intel Core i5以上
  • メモリ:8GB以上
と一般的に言われているので、動作環境に不安がある方は動画編集ソフトのHPなどを見て自分のパソコンで使えるかどうか確認することをおすすめします。

使いたい機能が揃っているか

OSへの対応と動作環境を確認した上で、「動画編集の基礎スキル」の項で紹介したような、自分が使いたい機能があるかどうかを確認してみましょう。作りたい動画をイメージすると、どんな機能が必要かわかりやすくなります。

一つのソフトで全てできない場合は組み合わせて使えば良いので、メインで使用するソフトを選び、足りない機能はそれだけ補えるソフトを探してみましょう。

画質にこだわるなら4K対応かどうかもチェック

最近はwebカメラもどんどん高画質になっていますし、スマートフォンでも4Kの動画を撮影可能な時代です。画質にこだわるなら4Kに対応しているかどうかもチェックしてください。

出力するファイル形式を確認

YouTubeや動画再生用のプラットフォームでは、再生できるファイル形式が決まっています。(例えばYouTubeなら.MOV、.MPEG-1、.MPEG-2、.MPEG4、.MP4、.MPGなど)
参考:YouTubeヘルプ
使用したいファイル形式に対応しているかどうかも確認しておきましょう。

ロゴやウォーターマークの挿入がないことも確認して

無料ソフトの中には、有料版があるなどの理由から無料版の方には機能制限がかかっていて、動画が完成するとロゴやウォーターマークと呼ばれる透かし文字が入る場合があります。
どんなに綺麗に編集しても透かしが入ると見づらくなるので、透かしが入らないものを選んでください。

信頼性の確認も重要

無料ソフトの中にはウイルスなどの心配があるものも少なくありません。ダウンロードする際は、ダウンロード件数や口コミ数をチェックしたり、使い方の解説記事がどのくらいあるのかなども確認すると良いでしょう。

MacユーザーはiMovieを使えばある程度の編集が可能

Appleのパソコン(iOSとmacOS)には、iMovie(動画編集ソフト)が最初から搭載されており、iMovieを使えばある程度の編集はできます。できることとしては、
  • 動画のトリミング
  • 文字の挿入(形式に制限あり)
  • 切り抜いた動画をつなぎ合わせるエフェクト(トランジョン)の種類が豊富
  • BGMの挿入(iMovie内の著作権フリー音楽が豊富)
  • 4K動画にも対応
  • テンプレート、フィルタも豊富
  • 動画をmp4、movで書き出せる
  • 音声だけ、画像だけ書き出すことも可能
以上のようなことができます。まずはiMovieを試してみて、機能が足りないと感じたら他のソフトを探してみると良いでしょう。

iMovieはiPhoneでも使用できます(新しいiPhoneには最初からインストールされている)が、AndroidやWindows環境では使用できません。AndroidやWindows環境の方は、自分が使いたい動画編集ソフトやアプリをダウンロードして使用してください。

PowerPointの機能を使って動画を作成できる

スライドを作成し、スライドを見せながら説明する講義スタイルの講座なら、PowerPointのスライドショーを録画して動画を作成できます。
PowerPointの「スライドショーの記録」をクリック スライドショー→スライドショーの記録をクリックし、「ノートを入力」と書かれた部分に実際に話す内容(台本)を記入します。あとは録画ボタンを押してスライドを送りながら説明すれば動画になるので、簡単に講義動画が作れます。
 スライドごとに録画を削除できるので、失敗して取り直す際もそのスライドの部分だけやり直せばOKですし、そのスライドの説明が何分かかったか、全体で何分になるかも確認しながら動画作成できるので便利です。

講師の顔を入れたい場合はスライドの右下にワイプのような感じで出せますし、講師をうつすカメラをオフにするとスライドだけを写しながら説明を入れることもできます。
作成した動画は、mp4の形式で書き出すことが可能です。その動画を編集したい場合は、編集ソフトやアプリを使う必要があります。

PR動画などの反応率を上げるコツ

YouTube動画は、コントロールバーといって一時停止やスキップや巻き戻しなどをするボタンがありますが、コントロールバーを表示させないことで動画を最初から最後まで飛ばすことなくしっかり見てもらえます。

途中を飛ばしながら見ると内容が記憶に残りませんが、PR動画のように申し込みなどの反応率を上げたい場合は、動画を飛ばしたり一時停止したりせずに全て見てもらうことで反応率を上げることができます。しっかり動画を見て学んでほしい場合にも有効です。

やり方は、
  • ユーチューブ動画の「共有」から埋め込みコードをコピーする
  • 一旦メモなどに貼り付け
  • YouTube動画リンクのすぐ後ろの部分に以下のパラメータを挿入
  • 上記のパラメータを挿入した埋め込みコードを動画再生のプラットフォームに貼り付け
これで、コントロールバーが非表示になります。

例えば、
<iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/〇〇〇〇?controls=0&showinfo=0" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe>
(サイトに正しく表示させるために、上記のコードは全角の<>を使用しています。実際の<>は半角です。)

「https://www.youtube.com/embed/〇〇〇〇」の部分がYouTube動画のURLの部分ですので、すぐ後ろに先ほどのパラメータ(?controls=0&showinfo=0)を挿入し、動画公開サイトに埋め込みます。YouTubeの画面に飛ぶとコントロールバーが表示されてしまいますが、動画公開サイトの中ではコントロールバーの表示はされません。

YouTube動画のURLをそのまま貼り付ける方式ではなく、HTMLのタグを貼り付けるような形になるので、タグを埋め込めるようなサイトにはおすすめです。

紹介した例は一例で、
  • 動画を自動再生させる
  • 関連動画を表示させない
など、動画の再生をコントロールする方法は他にも色々ありますし、やり方もいくつかあります。このような方法で動画の再生をコントロールされる方が増え、どういう目的で動画を作成するかによってコントロールの仕方を変えています。どこにどのような動画を載せるかで使いたい機能が変わってくるかと思いますので、必要に合わせて調べてみてください。

復習用の動画はチャプター機能を使うのもおすすめ

復習用の動画、特に長い動画は視聴する人が見たいところだけ視聴できるよう、チャプター機能を使うのもおすすめです。チャプター機能とは、内容に合わせて動画を複数に区切って、見たい部分までジャンプする機能のことです。

YouTubeの場合は、説明欄(概要欄)に時間を指定した説明(YouTubeではタイムスタンプという)を入れることで、時間の部分がリンクになる目次リンクを作成できます。タイムスタンプを入れる際に3つ条件をクリアすればチャプターになります。

まずタイムスタンプを動画の詳細の説明欄に入れます。下の画像のように、時間を半角で入れてください。例えば、「0:15」と入力すると15秒後から、「2:20」と入力すると2分20秒後から動画を再生できます。
 チャプターの条件として
  • 最初のタイムスタンプは0:00から開始
  • 3つ以上のタイムスタンプを昇順(時間経過の最初から順番)で記入
  • チャプターの長さは最低でも10秒以上
上記3つをクリアすれば、タイムスタンプはチャプターとして機能します。

動画の下の説明欄には以下のような感じで表示されます。時間の部分が青字のリンクになっています。全角で入力してしまうと、時間がリンクになりませんのでご注意ください。

まとめ

動画の撮影や編集には時間がかかりますが、時間をかけただけ受講生のためになることもあるでしょうし、講座へのお申し込みに繋がることもあります。

大切なのは、どうしたら受講生のためになるのかという視点です。受講生が講座の内容を習得しやすいような工夫をすることで、満足度も変わるでしょう。動画を撮影してそのまま販売するのがダメなわけではありませんが、不要な部分をカットする、字幕をつける、補足の説明を入れるなどちょっとした工夫で動画の見やすさが変わります。

この記事を参考に、動画をより見やすく、わかりやすく、伝わりやすくする工夫をしてみてください。


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