(取材)マジデザ|未経験からプロのWebデザイナーへ。仕事につながる実践型デザイン教育とは
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今回お話を伺った方
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株式会社estra 取締役 教育事業部責任者
岩崎 敬信氏
大学在学中にプログラミングを学び、在学中に起業。フリーランスとして営業・マーケティング・エンジニアリングの実務経験を経て、組織コンサルティングの専門性を深める。2022年より株式会社estraに参画し、取締役および教育事業責任者として、プログラミングスクール「COACHTECH」の成長を牽引。
2024年11月には、その知見を活かしデザインスクール「マジデザ」をリリース。COACHTECHのデザイン版として、実践的かつ再現性のあるデザイン教育を提供し、多くの未経験者のキャリア支援を行っている。
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そうした中で、“即戦力を育てる”ことに徹底的にこだわり、実務に直結するスキルを磨けるスクールとして注目を集めているのが、マジデザです。

株式会社estra 取締役 教育事業部責任者の岩崎 敬信氏
マジデザでは、ただ動画を見るだけで終わらない、実務を意識した実践重視の学びを提供。未経験からでも「仕事として通用するスキル」を着実に身につけられる環境を整えています。
今回は、マジデザを運営する株式会社estra 取締役 教育事業部責任者の岩崎 敬信氏に、スクール設立の背景や教育方針、カリキュラムのこだわり、そしてこれからスキルを身につけたい方へのメッセージまで、じっくりとお話を伺いました。
学びを仕事に変える。マジデザの即戦力カリキュラム
ーマジデザ開校の経緯について教えてください。
マジデザは、もともとプログラミングスクール「COACHTECH(コーチテック)」を運営していた私たちが、事業の幅を広げる中で立ち上げたデザイン特化のスクールです。
COACHTECHの初期にはサイト制作を扱うコースもあったため、デザイン領域にはもともと知見がありました。エンジニアと並んで「在宅で働ける職種」として、Webデザイナーへのニーズも高まっていることを受け、あらためてデザイン領域に特化したカリキュラムを構築し、2024年11月にマジデザを開校しました。
ー開校にあたって感じていた、Webデザイン業界または教育業界への課題感はありましたか?
Webデザイン業界に対する誤解や幻想が広がっている現状に、強い問題意識を持っていました。
たとえばSNSでは「Webデザインで月収100万円」といった華やかな成功談ばかりが注目され、「少し学べば誰でもすぐに稼げる」という印象が一人歩きしているように感じます。
しかし、実際にはそれほど簡単な世界ではありません。特にフリーランスとして活動する場合は、単に“デザインができる”だけでは通用しない場面も多くあります。
実際の仕事の厳しさやリアルを知らないまま学び始めてしまい、理想と現実のギャップに苦しんで早期に離脱してしまう方も少なくありません。
マジデザは、そうした“ふわっとした夢”ではなく、現場で本当に求められるスキルを育てる教育を届けたいという思いからスタートしました。
根底にあるのは、正しい期待値のもとで、地に足のついた学びを提供するという信念です。

ー「デザインを作れるだけでは難しい」といった状況は、昔からあった課題なのでしょうか?
かつては、「作れるだけでも十分に価値がある」時代が確かに存在していました。
Webが普及し始めた頃は、制作スキルを持つ人材が圧倒的に不足しており、Webサイトを一通り構築できるだけでニーズがありました。月に2〜3件の案件を受ければ生活が成り立ち、15万〜30万円規模の依頼も珍しくなかったと記憶しています。
しかし近年は、デザイナーを取り巻く状況が大きく変わっています。
特にここ数年は、生成AIの進化によって、簡単なビジュアルであれば誰でも手軽に作成できる時代に突入しました。今後は「少しだけ作れる」レベルのスキルでは、差別化が難しくなり、淘汰される可能性もあると感じています。
一方で、AIが出力したデザインの妥当性を判断し、クライアントの意図とズレていれば、それを的確に修正・提案できる力は、これからますます重要になっていきます。
AIが当たり前に使われるこれからの時代において、人間にしかできないことがあります。それは、相手の意図をくみ取り、文脈を読み解き、思いやりをもって信頼を築いていく力。
マジデザのカリキュラムでは、そうした対話力や理解力も重視し、人としての強みを活かせるデザイナーの育成を目指しています。
実務で求められる力を徹底強化。マジデザが育てる即戦力デザイナーとは
ーここからは、いよいよスクールの魅力をうかがいます。まず、マジデザで特に力を入れているポイントについて伺えますか?マジデザでは、「翻訳力」と「数値をもとに改善できる提案力」の2つを軸に、単なる学習にとどまらない実務直結の教育を徹底しています。
マジデザの特徴①クライアントの意図を形にする。“翻訳力”を鍛える実践カリキュラム
マジデザが育成の中心に据えているのが、「翻訳力」です。これは、クライアントの意図や要望を正確にくみ取り、デザインというかたちで表現する力のこと。
加えて、「なぜこの構成にしたのか」「どのような効果を狙っているのか」といった背景を言語化し、論理的に説明するスキルも含まれます。
言葉とビジュアルを自在に行き来できる力は、実務の現場で信頼を得るために欠かせない要素です。
この翻訳力を体系的に伸ばすため、マジデザでは実践重視のカリキュラムを構築しています。なかでも鍵となるのが、ヒアリング力と対話力の育成です。
たとえば、美容師が「ふんわりした感じ」といった曖昧な要望から理想の髪型を導くように、デザイナーも「なんとなくおしゃれに」といった抽象的な表現から本質的なニーズを読み取る力が求められます。
そのためマジデザでは、要件定義の演習や、意図を深掘りするためのヒアリング力を鍛えるトレーニングをコーチとの1on1セッションで実施しています。
また、制作物の背景や意図を自分の言葉で説明するトレーニングにも重点を置き、クライアントと信頼関係を築く対話力も育成していきます。

加えて、「翻訳力」を育てるためのカリキュラム設計にも、マジデザならではの工夫があります。マジデザでは読解力や言語処理能力といった、AI時代にも通用する基礎力を鍛えるため、あえてテキスト中心の教材を採用しています。
動画教材は理解しやすい一方で、受け身になりやすく「なんとなくわかった気になる」状態に陥りやすいという側面があります。
そこでマジデザでは、テキストを主体にしつつ、理解が難しい部分には動画で補完するハイブリッド型の構成を採用しています。
自分で読み、考え、言語化する力を育みながら、視覚的なサポートも適切に取り入れることで、効率よく実践力を高められるよう設計されています。
マジデザの特徴②作って終わりにしない。数値に基づいた提案力を習得

もうひとつの柱が、「数値をもとに改善できる提案力」です。
マジデザでは、受講中に制作した広告バナーやLPなどのデザインを、実際にInstagramなどのSNS広告として出稿。その反応をもとに、クリック率やコンバージョン率といったKPIを数値で検証します。
単に“見た目のいいデザイン”を作るだけでなく、「なぜ成果につながったのか」「結果が出なかった原因は何か」を分析し、改善案を立てて再提案するところまで実践します。
このプロセスを通じて、現場で必要とされるPDCA(計画・実行・検証・改善)の思考を、自然と身につけられるカリキュラムになっています。
ー卒業後のキャリア支援についても詳しく教えてください。

マジデザでは、受講期間中のスキル習得にとどまらず、「学んだことをどう仕事につなげていくか」にも深く向き合っています。
その代表的な取り組みの一つが、選抜制の実案件保証制度です。
この制度は、一定の審査を通過した受講生に対して、実際のクライアント案件を紹介し、初期の営業活動をサポートする仕組み。卒業後すぐに実務経験を積むチャンスが得られるため、フリーランスとして独立したい方にとっては、まさに“滑走路”のような支援といえるでしょう。
特に「実績がない」「営業経験がない」といった理由で不安を抱えやすいフリーランス志望の方にとって、大きな後押しとなる仕組みです。
マジデザでは、“キャリアの立ち上がり”を支えることで、学びを確実に「仕事」へとつなげていける環境を整えています。
陥りがちな学習の落とし穴とは?時間の使い方が成果を分ける
ーよくある失敗例などがあれば教えてください。学習を進めるなかで多くの方が陥りやすいのが、「将来的に活かしにくい分野に、貴重な時間をかけすぎてしまうこと」です。
たとえば、Webデザインを学び始めたばかりの段階で、HTMLやCSSなどのコーディング学習に時間を多く割いてしまうケースは少なくありません。
もちろん、Web制作においてコーディング知識がまったく不要というわけではありません。ただし、近年は生成AIの進化によって、一定レベルのコード生成はすでに自動化が進んでいます。

そのためマジデザでは、限られた学習時間を“実務で成果を出すためのスキル”に集中する方針を大切にしています。
約500時間におよぶカリキュラムでは、特に「成果を意識したデザイン演習」に重きを置き、実践的なスキルを徹底的に鍛えます。演習量は一般的なスクールの5〜10倍。単に知識を学ぶだけではなく、アウトプットを通して“提案できる力”を養う設計です。
学ぶ領域を広げすぎてすべてが中途半端に終わるよりも、一つの軸に集中して専門性を磨くこと。その方が自信を持って仕事に臨める状態につながると考えています。
また、「コーディングを学ばなくて大丈夫なの?」という不安の声に対しては、私たちが明確な指針を示していくことが使命だと考えています。
情報が過剰にあふれている今、「何を学ぶべきか」「どこに時間を使うべきか」を見極めること自体が、ひとつのハードルになっています。
だからこそ、受講者一人ひとりの目的やキャリア像に応じて、本当に必要な学習の優先順位を一緒に整理していくことが、私たちの役割です。
単なる“知識の提供”で終わらず、「自分らしいキャリアを切り開いていくための羅針盤」として、マジデザは並走していきます。
主婦・会社員・フリーランス志望者も。多様な背景を持つ受講生が集うマジデザ
ーマジデザの受講生には、どのような方が多いのでしょうか?在籍しているのは、主に20代後半〜30代の方々です。「今の働き方を見直したい」「在宅でも通用するスキルを身につけたい」といった理由から、より柔軟で自分らしい働き方を目指して、学びをスタートする方が多く集まっています。
副業やフリーランスを視野に入れている方が中心ではありますが、正社員としての転職を希望する方も少なくありません。
中には、まだ明確な目標が定まっていない段階で学び始める方もおり、キャリアコーチと対話を重ねながら、自分に合った道を探っていける環境が整っています。
ーデザイナーになると決めていなくても、カウンセリングに申し込んでよいのでしょうか?
もちろんです。マジデザの無料カウンセリングは、デザインという選択肢が、自分の働き方に合うかどうかを一緒に考える場です。
無理な勧誘は一切ありません。「今の自分に必要な学びは何か?」「どんな働き方が理想なのか?」といった、キャリアや人生設計にまつわる根本的な悩みに丁寧に寄り添っていきます。
「なんとなくデザインに興味がある」「今の働き方に違和感がある」といった段階でも、気軽に相談していただいて大丈夫です。
キャリアチェンジは人生の転機になりうる大きな選択です。だからこそ、まずは話してみることから始めてみてください。
“変わりたい”が武器になる。未経験から挑戦するあなたへ

ーこれからITスキルを身につけたい方に向けて、メッセージやアドバイスをお願いします。
何よりも伝えたいのは、「一緒に戦いましょう」という想いです。
未経験からキャリアを変えるのは、決して簡単ではありません。特に年齢を重ねるほど、そのハードルは高くなる傾向にあります。
採用の現場では、社会人経験があっても「実務未経験」という理由だけで選考を突破する難易度が上がり、“未経験の壁”に直面して立ち止まってしまう方は少なくありません。
ただ、その壁はひとりで越えるものではないと、私たちは考えています。
たしかに、強い意志や明確なビジョンを持ち、自走できる方もいます。けれど、そんな人は10人に1人いるかどうか。それよりも、「まだ何者でもないけれど、変わりたいという気持ちだけは本物だ」と感じている方のほうが、ずっと多いはずです。
マジデザは、そんな変わりたい気持ちを受けとめ、ともに形にしていく存在でありたいと考えています。
ビジョンが明確でなくても、自信がなくてもかまいません。必要なのは、「変わりたい」と願う気持ちと、本気で行動する覚悟だけです。
その一歩を踏み出すあなたと、マジデザは本気で並走します。未経験の壁、私たちと一緒に乗り越えていきましょう。
変わりたい気持ちを本気で支える。プロを目指すデザインスクール「マジデザ」

完全未経験からでも即戦力のWebデザイナーを目指せるオンラインスクール「マジデザ」。現場で活躍するフリーランスのデザイナーが作り上げた現場で求められるスキルに特化したカリキュラムで、“学ぶだけ”に終わらず、仕事につながる力を着実に育てます。
カリキュラム修了後は、選抜制のフリーランス支援制度への参加も可能。実案件の紹介や営業サポートを通じて、フリーランスとしてのキャリアをスムーズにスタートできる環境が整っています。
副業や在宅ワークを目指す方はもちろん、まだ進む道に迷っている段階でも、まずは無料カウンセリングを受けてみることをおすすめします。
あなたに合った“学び方”と“働き方”を、一緒に見つけていきましょう。
WRITERこの記事を書いた人
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