Webデザインスキルを独学などで身に着けて就職・転職に活かしたいという人も増えていますが、「どんな学習方法を選べば効率的に学べるのかわからない」という声も多いようです。
まずはWebデザイン独学での勉強とスクールのメリットやデメリットを把握し、自分の目的やペースに合わせて、Webデザイン独学は何から始めるべきなのか徹底解説します。
目次:
- Webデザインは独学で勉強できる?
- Webデザインを独学で勉強する前に知っておくべきこと
- Webデザインの独学は何から始めるべき?
- Webデザインを独学で学習する際に必要なもの
- Webデザインを独学で身につけるためのロードマップ
- Webデザインを独学で習得するのは難しい?
- Webデザインを独学で学ぶメリット・デメリット
- Webデザインを独学で身につける際の注意点
- Webデザインを独学で学んで稼げる?
- 独学で挫折した人におすすめ!Webデザインスクール8選
- 独学で身につけておくべきWebデザインスキル・基礎知識
- Webデザインの独学とスクールで学ぶのはどちらがおすすめ?
- Webデザインをスクールで学習するメリット
- Webデザインをスクールで学習するデメリット
- Webデザインを独学で学べる有料・買い切り型のWeb講座
- Webデザイン独学でもスキルをアピールできる資格
- Webデザインの独学に関するよくある質問
- Webデザインを独学で学ぶ勉強法まとめ
Webデザインは独学で勉強できる?
結論から言うと、Webデザインは独学で学べます。とはいえネットの口コミでは、「Webデザインを独学で学ぶのは難しそう」「独学はやめとけ」という意見もチラホラ。しかしWebデザインは転職・副業希望者に人気のスキルの一つということもあり、独学でも学びやすいコンテンツが豊富に展開されつつあります。
ただし、闇雲に独学をして仕事を獲得できるほど甘くはありません。そもそも自分にとってWebデザインスキルが必要かどうかを考えておくことも大切です。Webデザインで転職や副業、フリーランスを意識している方にとっては独学のみだと厳しい部分もあるのは事実です。
Webデザインを独学で勉強する前に知っておくべきこと
Webデザイナーの将来性
Webデザイナーの将来性を考えると、Webサイトの需要は今後も高まるいっぽうであり、需要も引き続き高いと思われます。ただし、Webデザイナーはエンジニアに比べると比較的誰でも学びやすい面があり、実力を問わなければ少し学習しただけで「Webデザイナーです」と言えてしまうところがあります。
そのため、簡単な作業しかできなかったり、デザインセンスがなかったり、クライアントの意図を理解しなかったりする人材は淘汰されていく可能性があります。
ちなみに、Webデザイナーはただ単純にデザインスキルさえあればよいのではなく、HTMLやCSS言語を使用してサイト化する力がないと即戦力とみなされません。プラスして、たとえば美術学校で基礎から学んでいる人や、テーマやコンセプトから企画をたてられる人材は貴重とされ、今後も必要とされるでしょう。
いずれにしてもクリエイティブな分野の仕事は、本人の実力次第で将来が大きく広がります。
参考:Webデザイナーは多すぎ?将来性を解説
Webデザイナーの主な仕事内容
Webデザイナーは、Webサイトのデザインを考えて、HTML/CSS、JavaScript等で実装するのが主な仕事です。参考:Webデザイナー仕事内容
Webサイトは、企業や商品の魅力やイメージを伝える役割を担っています。ただおしゃれな見た目にするだけでなく、ユーザーの見やすさや使いやすさ等を考えて、デザインや配色、レイアウトを作成することがWebデザイナーに求められます。他にもサイト内で使う画像の編集・加工やアイコン作成など、仕事内容は様々です。
そのため、Webデザインの基礎知識や、PhotoshopやIllustratorなどのデザインツールの知識、コーディング技術などを身に着けておく必要があります。
参考:Webデザイン初心者
Webデザインの独学を開始して習得にかかる目安期間
Webデザインの学習を独学で開始した場合、習得にかかる期間は約半年から1年程が目安となります。ただし習得にかかる期間は、ベースに持っている知識や、日々の学習に充てられる時間などによって、一人ひとりで大きく違います。例えば、集中して学習時間がとれる方や、既にある程度のデザインやプログラミング知識がある方は、半年以内でも基礎的なスキルの習得は可能です。一方で忙しくて勉強時間をとれない方やパソコン作業が苦手な方は、1年以上の期間を要することもあります。
上述したように、Webデザイナーとして仕事をするには、デザイン以外にもプログラミング言語やIllustrator・Photoshopなど、幅広いスキルが必要です。スキルは机に向かって勉強をするよりも、実際に手を動かして作るほうが、速く効率的に身に着けられます。ある程度の基礎が習得できたら、実践を通して基礎力のスキルアップを目指しましょう。
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この記事では、おすすめのWebデザインスクールの講座内容・料金を分かりやすく一覧で比較しています。未経験からの挑戦、在宅勤務(リモートワーク)、フリーランス独立など、自由な働き方を実現。社会人や主婦におすすめのWebデザインスクールや関連する資格など、Webデザイナーに関する知識をまとめました。
この記事をcoeteco.jp で読む >Webデザインを独学で勉強するのに向いている人
- コツコツ作業できる
- アーティスティックなセンス・クリエイティブなセンスがある
- 相手の求めるものを読み取れる
またWebデザイナーはクライアントが求めるものをデザインしカタチにするのが仕事です。デザインやスキルだけでなく、こうしたコミュニケーション能力もある人が向いています。
参考:Webデザイナーに向いている人
Webデザインを独学で勉強するのに向いていない人
- 途中で気持ちが折れやすい
- 飽き性、一つのことを継続するのが苦手
- 短期間で勉強を済ませたい
Webデザインを独学で勉強するのに向いていない人は、途中で気持ちが折れやすいタイプの人です。普段の仕事やプライベートに加えて勉強時間を確保しなくてはいけないため、モチベーションを維持できなければ継続は難しいでしょう。Webデザインスクールであればメンターや講師のサポートがあるため、検討してみるのもいいでしょう。
また飽き性な人や勉強時間をなるべく抑えたい人も、Webデザインの独学は向いていません。目標をこまめに再設定したり、コツコツ積み上げることへの抵抗感を無くすことから始めてみましょう。
Webデザインスクールおすすめ20選【2024年最新版比較】
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この記事をcoeteco.jp で読む >Webデザインを独学で勉強する前に準備するもの・必要なもの
- パソコン
- マウス
- デザインソフト(Photoshop・Illustratorなど)
- テキストエディタ
- デスク
またデザイン作業に使うソフト、代表的なのがAdobe社のIllustratorなどですが、これらも必須です。すべて揃えるとそれなりの金額になるので、最初はPhotoshopやIllustratorだけを契約して使う方法でも大丈夫です。
テキストエディタは必須とまではいいませんが、コーディング/プログラミングを行うのに使いやすい専用のエディタがあれば効率よく作業が進みます。同じようにデスクや椅子もなるべく快適なものを揃えましょう。
ここには挙げていませんが、独学をすすめて実際にサイトを制作してみる段階ではドメインやレンタルサーバー(作成したWebサイトをアップする)なども必要となります。
Webデザイン独学を続けるコツ
Webデザインの独学に向いている人は、予備知識がある人・関連業務を経験したことがある人です。たとえばWebデザイナーの必須スキルともいえるIllustratorやPhotoshopを使ったことがある人は、未経験者よりも短時間でスキルアップできるでしょう。さらにコーディングのスキルがあれば、Webサイト制作がスムーズに進みます。スケジュールの自己管理ができる人や自制心がある人も、学習時間を確保しやすいでしょう。仕事とプライベート、学習を両立しやすくなります。
働きながらなどWebデザインの独学が厳しい場合はスクールを利用する
Webデザインは、デザインだけではなくコーディングや企画、実装など幅広い内容を学習する必要があります。そのため、働きながら独学をしても、理解できない箇所もあるでしょう。その場合には、Webデザインスクールを利用することがおすすめです。スクールの講師は、現役のWebデザイナーが担っているケースが多くあります。現場で活かせるスキルをプロの講師から直接学ぶことで、短期間で即戦力となるスキルを身に付けられます。
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この記事をcoeteco.jp で読む >Webデザインの独学は何から始めるべき?
Webデザインを独学で学ぶおすすめの方法は、以下の3つです。- 教本を参考にサイトを作成する
- ノウハウを公開しているサイトや動画で学習する
- スクールの無料体験などを利用し概要を掴んでから独学を開始する
教本を参考にサイトを作成する
独学でWebデザインを学ぶなら、Webデザイン本は欠かせません。教本ではWebデザインの基礎を網羅的に学習できます。教本の流れに沿って学習して、実際にサイトづくりに取り組むことによって、Webデザインの基礎知識・スキルを身に着けられます。
単に眺めているだけよりも勉強した内容を実践することで、ツールに慣れることもできますし、スキルも圧倒的に身につきやすいです。Webデザイナーを目指す人向けの教本は多数出版されているので、評判の良い本を探して学習しましょう。
ノウハウを公開しているサイトや動画で学習する
最近はWebデザインの需要が高いこともあり、ノウハウを公開しているサイトや動画も多数あります。情報は玉石混交のため選ぶ必要はありますが、実際にプロのWebデザイナーとして活躍している人が発信しているサイト・動画で学ぶと、Webデザイナーに関する様々な情報を知ることができて、モチベーションのアップにもつながりやすいでしょう。またWeb・IT業界はどんどん新しい技術が出てくるので、新たな情報を得やすいのもメリットといえますね。なお、学習する際にはProgateやドットインストールなどのオンライン学習講座もおすすめです。スマホだけで学習できるものも多いので、スキマ時間を活用しやすく、効率的に学べます。おすすめのオンライン学習サービスは、こちらの記事↓で紹介しています。
スクールの無料体験などを利用し概要を掴んでから独学を開始する
独学で学習する、と言っても「何からはじめるべきかわからない」「学習後は本当にWebデザイナーとして仕事ができるのか」と悩む方は多いのではないでしょうか。そこでおすすめの方法が、スクールの無料体験の活用です。Webデザインのスクールでは無料体験を実施しているところが多いです。スクールの無料体験では、Web制作の体験以外にも業界の情報を聞くことができ、Webデザインの概要や学習後のキャリアなどの全体感を掴めるようになります。学ぶべき内容も見えてくるので、学習もしやすくなるでしょう。
おすすめのWebデザインスクールは、後ほど詳しく紹介します。
Webデザインスクールおすすめ20選【2024年最新版比較】
この記事では、おすすめのWebデザインスクールの講座内容・料金を分かりやすく一覧で比較しています。未経験からの挑戦、在宅勤務(リモートワーク)、フリーランス独立など、自由な働き方を実現。社会人や主婦におすすめのWebデザインスクールや関連する資格など、Webデザイナーに関する知識をまとめました。
この記事をcoeteco.jp で読む >Webデザインを独学で学習する際に必要なもの
ここでは、Webデザインを独学で学習する際に必要なものを紹介します。PC・PC周辺機器
Webデザインの仕事は、パソコンを用いて行います。そのためパソコンや周辺機器の用意は不可欠です。Webデザインに用いるパソコンは、デスクトップでもノートPCでも問わないですが、グラフィック処理やコーディングに耐えうる性能であることが必須です。特に、画像編集ソフトやデザインツールを快適に動作させるためには、十分なRAMとCPU性能が求められます。
また周辺機器は、必要に応じてマウスやキーボードなどを用意しておきましょう。作業の効率を高めたい場合は、ディスプレイを購入し、ダブル画面で作業を進める人もいます。
Webデザインツール
Webデザインを学ぶ際は、ただ単に講義動画を視聴したり、スキル本を読むだけではなく、実際に手を動かすことも大切です。手を動かしてWebデザインを覚えるにあたっては、Webデザインツールのダウンロードが必要になります。
代表的なWebデザインツールには、Adobe社が提供する『Photoshop』や『Illustrator』などがあります。
Photoshopは、画像の合成や補正、加工に適したツールです。一方のIllustratorは、イラストを描いたり細かくレイアウトを設定するのに向いているツールと言われています。
独学でWebデザインを学ぶ際は、自分が携わりたいWebデザインに合ったWebデザインツールをダウンロードするなど、手を動かせる環境も用意しておきましょう。最近はFigmaというツールが人気です。
参考;Figmaが学べるスクール
インターネット環境
Webデザインの学習には、安定したインターネット環境が不可欠です。特にオンラインの学習リソースやチュートリアルを活用したり、最新のデザイントレンドを調査したりする際には、インターネットへの接続が必須となります。
またWebデザインを仕事にする際は、常にインターネットを介して仕事のやり取りをしたり納品したりします。そのため、Webデザインの勉強を始める時は、今後を見据え快適なインターネット環境を整えておくことをおすすめします。
テキストエディタ
テキストエディタとは、HTMLやCSS、JavaScriptなどのコードを書くためのソフトウェアのこと。Webデザインを独学で学ぶにあたって、テキストエディタは最初から用意する必要はありませんが、「コーディングやプログラミングなどについても学びたい」「コードを書けるWebデザイナーになりたい」と考えるのであれば、Webデザインを学ぶ過程で用意しましょう。
テキストエディタは、無料のものと有料のものがあります。
まずは無料のもので使い勝手を確かめ、さらに高度な性能を備えたサービスを求めるのであれば、有料のサービスを購入しましょう。
レンタルサーバー
レンタルサーバーは、自分が作成したWebサイトをインターネット上に公開するために必要なサービスです。独学でWebデザインを学ぶ際に、実際の作品を制作できる利点があります。また、自分の作品をインターネット上に公開することで、作品自体をポートフォリオとして活用できる側面も。
「自分のサイトを作ってみたい」「実際に手を動かしながら学びたい」と考える人は、レンタルサーバーの利用も検討しましょう。
Webデザインを独学で身につけるためのロードマップ
Webデザインを独学で身につけるためには、以下の手順で進めることが大切です。1.コーディングの基礎知識を習得する
2.デザインツールの使い方を学ぶ
3.デザインの基礎知識を習得する
4.実際にWebサイトを制作する
1.コーディングの基礎知識を習得する
まずは、Webサイトの制作で必要な基本の言語、HTMLとCSSを学習してみましょう。HTMLとCSSに関しては本で学習できますが、実際に手を動かしてコーディングしながら学習を進めるのがおすすめです。手を動かしながら学ぶことで、効率的に身につきやすくなります。参考:コーティングの勉強
2.デザインツールの使い方を学ぶ
コーディングを習得した状態でデザインツールを学ぶと、使い勝手の良いデザインを思いつきやすくなります。デザインツールの使い方を学ぶために、PhotoshopやIllustratorなどを利用してみましょう。詳しい使い方については、本やWeb上の情報を上手く活用して学ぶのがおすすめです。PhotoshopやIllustratorはユーザー数が非常に多いため、情報が豊富で、独学でも比較的学習しやすいでしょう。参考:Illustratorおすすめスクール
3.デザインの基礎知識を習得する
配色や配置はWebサイト全体を決める重要な要素になるため、デザインツールの使い方を学習したらデザインの基本的な知識も学習する必要があります。閲覧する人にどのような印象や操作性を与えるかなどを理論的に理解し、デザインに反映させることが重要です。閲覧者に好印象を与えられないと、サイトからすぐ離脱されてしまい、利益につながりません。参考:初心者のWebデザイン
4.実際にWebサイトを制作する
今まで学習したことを活かして、実際にWebサイトを作ってみることも重要な手順です。制作したWebサイトは、ポートフォリオとして公開するとよいでしょう。ポートフォリオが充実していれば、高単価案件を受注しやすくなります。受注したい案件により、JavaScriptやWordPressも学ばなければなりません。Webデザイナーとして仕事を継続的に得るためには、ポートフォリオは作って終わりではなく、ブラッシュアップし続けることが大切です。
参考:副業でWeb制作
Webデザインを独学で習得するのは難しい?
Webデザインを独学で学ぶ場合、学習の目的や内容、時間、ペースなどを全て自分で決めて取り組みます。Webデザインを独学で学ぶ際に「何から学習を始めればいいかわからない」という人が多いようですが、まずは学習目的や将来就きたい職種を考えることが大切です。方向性を明確にしたのちに、自分が学ぶべきスキルや継続しやすい学習方法が見つかるでしょう。
また独学ではモチベーションの維持が成果を大きく左右するので、自分に合った学習ペースを早期に確立することが大切です。自分に適正な方法で独学を続けることができれば、早々に現場で活躍する人材になれるかもしれません。
参考:Webデザイナーの就職は厳しい?
Webデザインを独学で学ぶメリット・デメリット
Webデザインを独学で学ぶメリット
Webデザインを独学で学ぶメリットは以下の3つです。費用を抑えられる
Webデザインを独学で学ぶことでスクールに通うための受講費用を抑えることができます。Webデザインを学べるスクールは費用が高額である場合が多いため、スクーリングに向けてまずは費用を貯めるところから始めなければなりません。
しかし独学であれば費用がかからないため、続けられるか不安な人や副業から始めたい人も気軽に学習を開始できるでしょう。
自分のペースで学ぶことができる
また独学の場合は、自分のペースで学習を進められます。仕事やプライベートで忙しい人も無理にWebデザインを学習するための時間を確保する必要はありません。
寝る前や仕事や学業が休みの時など、自分の好きな時間をWebデザインの勉強に充てられるため、ストレスを感じることも少ないでしょう。
自分の好きな作品を作れる
スクールに通うとなると、自分の目標や取り組みたい案件に必要なスキル以外の講義も受講しなければなりません。学びたいスキルが絞られている人や、ある特定の技術だけを習得したい人の場合、スクール受講は遠回りになってしまうこともあるでしょう。その点独学であれば、最短で目標を達成できるケースもあります。
自分が作りたいサイトやプロダクトが決まっている場合は、 独学で学び深めていく方法も選択肢の1つと言えるでしょう。
Webデザインを独学で学ぶデメリット
以下はWebデザインを独学で学ぶデメリットです。最適な学習方法が見つからない
独学でWebデザインスキルを学ぶ場合、自分で最適な学習ツールや教材を探さなければなりません。良いと思った教材でも学び進めていくと、「自分の学びたい内容ではなかった」という事態に直面してしまうこともあるでしょう。
Webデザインスクールの場合、基礎から体系的に必要なスキルを学習できるようなカリキュラムが組まれています。
全くのWebデザイン初学者であれば、スクール経由で自身にとって最適な学習法を探してみることをおすすめします。
挫折しやすい
独学では一人で根気強く学習を継続して初めてWebデザインのスキルが身に付きます。しかし独学の場合、自分だけでは疑問を解消しづらく、さらには自分の作品を評価してくれる人もいません。
モチベーションを保てず、挫折してしまうケースも多々あります。
1人で継続した学習が難しい人や計画的に学習に取り組みたい人は、Webデザインスクールで学んだほうが期待する成果が得られるでしょう。
フィードバックが得られない
独学でWebデザインを学ぶ場合、スクールのようにフィードバックを得られる機会を持つことができません。第三者からのフィードバックは、自分のデザインスキルを客観的に見直せる機会にもなりますが、フィードバックがない環境では、自己満足に陥りやすく、成長が停滞してしまうリスクがあります。
自分の作品を客観的に評価できるようになるためにも、独学でWebデザインを学ぶ際は、積極的に他の人の作品を見て勉強することを心がけましょう。
Webデザインスクールおすすめ20選【2024年最新版比較】
この記事では、おすすめのWebデザインスクールの講座内容・料金を分かりやすく一覧で比較しています。未経験からの挑戦、在宅勤務(リモートワーク)、フリーランス独立など、自由な働き方を実現。社会人や主婦におすすめのWebデザインスクールや関連する資格など、Webデザイナーに関する知識をまとめました。
この記事をcoeteco.jp で読む >Webデザインを独学で身につける際の注意点
Webデザインを独学で身につける際には、いくつかの注意点があります。事前に把握してから学び始めることで、正しい情報を効率的に得やすくなるでしょう。最新情報を学習する
Webデザインは日々進化を続けているため、最新の情報を収集することが重要です。最新の技術やトレンドを把握することで、より良いデザインを作成できます。最新情報を学びたい人には、Webデザインに関する記事を読んだり、デザインコミュニティなどで情報収集したりする方法がおすすめです。イベントや勉強会に参加して学ぶという選択肢もあります。
インプットだけでなくアウトプットも実践する
Webデザインを深く理解するためには、基礎知識を習得するだけでなく、実際に手を動かして制作することが大切です。また、作成したWebサイトをもとにポートフォリオを充実させることで、案件受注にもつながります。インプットとアウトプットをバランスよく行うことで、より深い理解と実践的な技能を身につけることが可能です。学んだら忘れないうちに実践することを意識すると、効率よくスキルアップしていけるでしょう。
気軽に質問できる環境を準備する
疑問点や行き詰まりを感じた際には、相談できる相手や環境が必要です。オンラインコミュニティに参加したりSNSで同じ志を持つ仲間とつながったりしておけば、気軽に質問や情報交換を行えるようになり、問題や悩みを解決しやすくなります。相談できる相手や環境は、挫折対策としても重要な役割を果たすでしょう。一人だけで努力していると、孤独感を感じやすく、モチベーションを維持しにくくなります。
Webデザインを独学で学んで稼げる?
上記の調査結果によると、Webデザイナーを副業としている人はほぼ半数です。年収でもっとも多いのは200万円未満で40%以上です。200万円未満はたいへん幅が広くなるので、月に換算して2万円程度の人もいれば10万円くらいの人もいるでしょう。
副業でどれくらい稼ぎたいかにもよりますが、最初はお小遣い程度と思っていたほうがよさそうです。
しかし、実績がつき、クライアントから継続して案件を受注できるようになり、高額な案件を扱えるようになるフリーランスになれば年収400万円台以上も可能です。
さらに有名なWebデザイナーになれば、年収はうなぎのぼりで、ある意味上限がないのが「フリーランス」でもあります。とはいえ、現実には上記のように副業なら月々数万円、独立したらまず生計が立てられる年収300万円〜をめざすのが現実的です。
Webデザインの仕事の価格相場
クラウドワークスから、ランダムにWebデザインの案件を拾い出してみました。内容や工程数によって、報酬は大きく変わります。ざっくり見ても、サイト制作では数万円〜10万円程度が多く、バナー制作などパーツ部分のデザイン制作になると何千円という単位です。こうしたクラウドソーシング型のサイトでは、高額な案件はわずかです。
最初は実績作りと割り切って報酬にこだわらずに受注するのもありです。
参考:Webデザイン副業
就職した場合のWebデザイナーの給与相場
「求人ボックス 給料ナビ」の2022年の求人統計データによると、Webデザイナーの正社員の給与相場は、月給37万円で、初任給は21万円程度が相場となっています。平均年収は約448万円となっており、平均の430万円と比べると高めの水準です。ただし年収のボリュームゾーンは、もう少し低め。Webデザイナーは現時点では比較的若い年代層が多いため、どうしても年収が低く出てしまいます。20代で年収300万〜400万であれば、実際にはかなり良い方でしょう。
これから実績を積み上げ、Webデザイナーとして「すべて任せられる」50代が増えてくるでしょうから、平均年収も上がってくる可能性が高いのではないでしょうか。
また実際に年収が高いWebデザイナーはフリーランスとして独立していることも多いです。売れっ子のWebデザイナーになると、年収が1,000万を超える人も実際にいます。それだけ「実力・実績」が重要だとも言えます。
参考:doda
参考:Webデザイナー就職は厳しい?
独学で挫折した人におすすめ!Webデザインスクール8選
独学で学ぶのに不安が残る人に、特におすすめしたいWebデザインスクールをピックアップしました。デジタルハリウッドSTUDIO|Webデザイナー専攻 超実践型就職・転職プラン
- 課題で実案件にチャレンジできる
- 仕事と両立しながら学べる体制
- 充実の就職・転職サポート
未経験からWebデザイナーを目指すときに難しいのが実績づくりです。デジタルハリウッドSTUDIO|Webデザイナー専攻 超実践型就職・転職プランでは、課題として2つの実案件に取り組めます。受講中に手がけた制作物がそのまま成果となるのが特徴のスクールです。
実案件2件に加え、9つの課題にも取り組むため、仕上がった制作物をまとめれば充実したポートフォリオになります。確かな実績と実力を示すポートフォリオを持って就職や転職に臨めるでしょう。
コース | Webデザイナー専攻 超実践型就職・転職プラン |
受講料 | 613,800円 |
期間 | 6ヶ月 |
授業スタイル | クラス授業、ライブ授業、個別トレーニング |
学べる内容 | Photoshop、Illustrator、Figma、JavaScript、CSSなど |
サポート | マイナビワークスとコラボした就職・転職サポート |
DMM WEBCAMP Webデザインコース
- 副業サポートがあり副業としてWebデザイナーに取り組みたい人向き
- デザインに加えてサイト制作も学べる実践的なカリキュラム
- 独自メソッドでモチベーションを維持しながら学べる学習内容
1週間の目標を決めるメンタリングを実施した上で自己学習に取り組み、メンタリングで振り返りを実施する独自メソッドでカリキュラムが進むのはDMM WEBCAMP Webデザインコースです。初心者からでもモチベーションを維持しながら継続できます。
学習を修了すると、副業サポートを受けられるのも特徴。案件獲得のポイントを学べる副業カリキュラムを受講できる他、卒業後6ヶ月間は相談会にも無料で参加可能です。
コース | Webデザインコース |
受講料 | 8週間:268,400円 16週間:378,400円 24週間:488,400円 32週間:598,400円 ※デザイン・サイト制作をセットで受講した場合の料金 |
期間 | 8週間 16週間 24週間 32週間 |
授業スタイル | オンライン |
学べる内容 | Photoshop、Illustrator、Figma、HTML、CSS、JavaScriptなど |
サポート | 副業サポート |
テックアカデミー Webデザイン
- 週2回マンツーマンのメンタリング
- 期間内で4つのWebサイトのリリース
- 受講終了後は副業の仕事の紹介とサポートもあり
TechAcademyのWebデザインコースは、オリジナルwebサイトを公開するのがゴールです。週に2回、ビデオチャットを使用しマンツーマンで指導を受けたり相談したりできるので、独学で挫折した人や続きそうにない人にも向いているスクールです。
コース | Webデザインコース |
受講料 | 社会人4週間プラン:174,900円(税込) 社会人8週間プラン:229,900円(税込) 社会人12週間プラン:284,900円(税込) 社会人16週間プラン:339,900円(税込) |
期間 | 4週間、8週間、12週間、16週間 |
授業スタイル | オンライン授業 |
学べる内容 | Adobe Photoshop、jQuery、HTML/CSS3、Sass、ワイヤーフレーム、Webデザインの原則、Adobe Creative Cloudコンプリートプラン3ヵ月分無償提供 |
サポート | 毎日15~23時のチャット・レビューサポート、テックアカデミーワークスを利用可能、メンターのサポート |
RaiseTech
- オンライン授業もサポートも無期限で受けられる
- 専用のロードマップ作製で学び方をサポート
- 学習状況はグループミーティングでチェック
初めてWebデザインを学ぶ人の中には「1度授業を見ただけでは理解できないかもしれない」と自信がない人もいるかもしれません。RaiseTechはそのような人でも安心して受講できるよう、オンライン授業を無期限で受講できるスクールです。
週に1度のグループミーティングでは学習状況をチェック。あらかじめ作成しているロードマップに沿って目標を達成できるよう、サポートを受けられる体制が整っています。
コース | デザインコース |
受講料 | 448,000円(税込) |
期間 | 無期限 |
授業スタイル | リアルタイム授業、録画授業 |
学べる内容 | Photoshop、Illustrator、Figma、文字・色についての知識など |
サポート | オンライン授業を無期限で受講可能 無期限のオンラインサポート 個別に学習のロードマップを作成 |
インターネット・アカデミー
- 豊富なWebデザインコースでさまざまなスキルを取得できる
- 対面(校舎)でもオンラインでも受講可能
- 東京藝術大学・気象庁などの制作実績を持つWeb制作会社「IBJ」による運営
受講途中でも案件を受注した場合にはその仕事に関してもプロ講師に質問ができるところも魅力。
専門スクールで講師や仲間と交流しモチベーションを保ちながら人脈を広げられるので、「ひとりで学んでもその後につながらない」と考えている方にも向いています。
また、最大70%給付される教育関連給付制度が適用される講座も複数あるので、検討してみましょう。
コース | Webデザイナー入門コース、Webデザイナーコース、Webデザイナー総合コース、Webディベロッパーコース、Webデザイナー検定コース、Webデザイナー転身コース |
受講料 | Webデザイナー入門コース:209,000円(税込) Webデザイナーコース:367,400円(税込) Webデザイナー総合コース:760,760円(税込) Webディベロッパーコース:892,100円(税込) Webデザイナー検定コース:426,800円(税込) Webデザイナー転身コース:639,320円(税込) |
期間 | Webデザイナー入門コース:1~3ヵ月 Webデザイナーコース:3~4ヵ月 Webデザイナー総合コース:6~8ヵ月 Webディベロッパーコース:10~12ヵ月 Webデザイナー検定コース:3~4ヵ月 Webデザイナー転身コース:4~6ヵ月 |
授業スタイル | ライブ授業、マンツーマン対面授業、オンデマンド授業 |
学べる内容 | Adobe Photoshop、Adobe illustratorなど(コースによって内容は異なる) |
サポート | 質問対応サービス |
インターネット・アカデミー卒業生インタビュー|学生時代にWeb担当者コースに入会!ヤフー株式会社に転職後も役立つ実践的なカリキュラムとは
インターネット・アカデミーはプログラミング・デザイン・マーケティングが学べるスクール。学生時代にWeb担当者コースを受講し、現在はヤフー株式会社でマーケティングデータコンサルタントをしている菊池達也さんに取材しました。
この記事をcoeteco.jp で読む >デジタルハリウッド STUDIO by LIG
- Web制作会社LIG(リグ)が運営するWebデザインスクール
- 制作会社だからこその実践的なスキルが学べる
- 卒業生の豊富な就職実績(LIG、一部上場企業など)
独学だけでは物足りない人、即戦力をめざすならピッタリのスクールです。
コース | Webデザイナー専攻 |
受講料 | 495,000円(税込) |
期間 | 6ヵ月 |
授業スタイル | オンライン授業、対面授業 |
学べる内容 | Adobe illustrator、Adobe Photoshop、XD、Dreamweaver、デザインスキル、HTML5、CSS3、JavaScript、jQuery、Webサイトコーディング、レスポンシブデザインなど |
サポート | マンツーマンサポート体制 |
Famm(ファム)WEBデザインスクール
- 小さいお子さんがいるママが自宅で学びやすいスクール
- 自宅にシッターを無料で手配
- 平日午前中開催・1ヶ月でカリキュラムが完了
短期講座のため、案件獲得に不安が残りますが、講座を卒業するとFammより実際の案件を受注できるシステムもあり、小さな実績の積み重ねでフリーランス独立の夢も叶うかもしれません。
コース | コース名なし |
受講料 | 173,800円(税込) |
期間 | 1ヵ月 |
授業スタイル | ライブ配信 |
学べる内容 | Adobe Photoshop、Adobe illustrator、デザインの基礎、ワイヤーフレーム作成、フライヤーデザイン、HTML/CSS、ポートフォリオ作成など |
サポート | 講座以外の時間も質問可能、案件受注までをサポート、無料シッター利用サービス有り |
本気のパソコン塾
- 専属の学習アシスタントのサポートを受けながら学べる
- 600本以上の学習動画で、体系立てて副業に必要なWebデザインスキルを学べる
- オンライン完結でスキマ時間に取り組める
コース | コース名なし |
受講料 | 月額16,500円×12回払い 一括198,000円 |
期間 | 12ヶ月 |
受講スタイル | 動画学習 |
学べる内容 | Adobe Photoshop、HTML/CSS、jQuery、WordPressなど |
サポート | 学習スケジュール作成、進捗管理、オンライン面談、質問回答 |
独学で身につけておくべきWebデザインスキル・基礎知識
独学でWebデザインを学ぶ際に、身につけておきたいWebデザインスキルや基礎知識があります。- コーディング技術
- デザインツールの知識(Photoshop・Illustrator)
- その他Webに関する知識
コーディング技術
Webデザインを学ぶ際には、デザインだけでなくHTMLやCSS、JavaScriptなどのコーディング技術を勉強しましょう。作成したデザインは、コーディングをすることによりWeb上に反映されます。コーディング技術があると、できる仕事の幅が広がるため、案件も受注しやすくなるでしょう。またコーディングの技術があれば、サイトへの実装が可能か判断でき、また仕上がりをイメージしながらデザインを作成できるため、より良いサイトデザインができるようになるのもメリットです。
参考:コーディング勉強
デザインツールの知識(Photoshop・Illustrator)
Webサイトのデザイン、画像の編集・加工など、Webデザインをするにはデザインツールは必須であり、ツールを扱う知識・スキルは欠かせません。中でも代表的なのは、AdobeのPhotoshopやIllustratorです。たくさんの機能にとまどうかもしれませんが、書籍も豊富にあるため、学習もしやすいでしょう。
その他Webに関する知識
SEO対策やアクセス解析などのWebマーケティングの知識、コピーライティングやWebライティング等、Webデザインに役立てられる知識は様々あります。これらの知識は、WebマーケティングスクールやWebライティングスクールなどで学習できます。知識を身につけておけば、クライアントからの様々な要望に応えることができるため、仕事の獲得にも役立つでしょう。
Webデザインの独学とスクールで学ぶのはどちらがおすすめ?
ここでは、Webデザインを学ぶのであれば、独学とスクールどちらがおすすめなのか、特徴別に紹介します。Webデザインを独学で学ぶのがおすすめの人
Webデザインを独学で学ぶのがおすすめな人は、次に紹介する特徴に該当する人です。- 周りにWebデザインに詳しい方がいる人
- 長期的にスキルを身につけたい人
- 継続して勉強に励める人
このように技術を学べる環境やサポートがなくても自らの意志で学び進められる人は、独学でもWebデザインのスキルを身に付けていけるでしょう。
Webデザインをスクールに通って学ぶのがおすすめの人
一方、Webデザインスクールに通いながらWebデザインのスキルを身に付けることをおすすめする人は、次の通りです。- 短期間で効率的に学びたい人
- 就職サポートをしてもらいたい人
- わからないところを自分1人で解決するのが苦手な人
このように学習支援が手厚いというスクールの強みに魅力を感じる人、さらには効率的に最短距離でWebデザインのスキルを身に付けたい人は、スクールに通うことをおすすめします。
Webデザインスクールおすすめ20選【2024年最新版比較】
この記事では、おすすめのWebデザインスクールの講座内容・料金を分かりやすく一覧で比較しています。未経験からの挑戦、在宅勤務(リモートワーク)、フリーランス独立など、自由な働き方を実現。社会人や主婦におすすめのWebデザインスクールや関連する資格など、Webデザイナーに関する知識をまとめました。
この記事をcoeteco.jp で読む >Webデザインをスクールで学習するメリット
ここでは、Webデザインをスクールで学習するメリットを紹介します。分からないことがあればすぐに聞ける環境にある
Webデザインスクールには、多くの場合現役のWebデザイナーが講師として駐在しており、対面でもオンラインでも不明点があれば、すぐに講師に質問できる環境があります。即座に疑問点を解消できるため、時間を無駄にすることなく、効率的に学び進めていくことができるでしょう。また、不明点が蓄積される事態を防げるため、Webデザイン学習を挫折してしまう心配もありません。
転職・フリーランスへのサポートが受けられる
中には、Webデザイナーへの転職支援やフリーランスとして独立するためのサポートを提供しているスクールもあります。求人紹介から面接対策など転職成功まで一貫した支援を提供していたり、案件紹介やポートフォリオの作成支援など独立に向けた準備を提供していたりと、学習目的に合った支援を実施してくれます。
参考:フリーランスを目指す方向けWebデザインスクール
多少費用がかかっても学んだスキルで収入を得られるようになると、受講料もしっかり取り返すことができるでしょう。
参考:就職支援が手厚いWebデザインスクール
情報交換・人脈づくりができる
情報交換・人脈づくりができるのもスクールに通うメリットと言えるでしょう。コミュニティが設けられているスクールであれば、受講生同士や講師との交流を通じてWebデザイナー同士の繋がりやネットワークを構築できます。
同じ目標を持つ仲間と意見交換をしたり、最新の業界情報を共有し合ったりできるため、活動の幅も広がるでしょう。
中には、卒業後も継続して参加できるコミュニティを提供しているスクールもあります。
コミュニティ活動に参加し、仲間を作れる点は、独学では得られない特権です。
Webデザインをスクールで学習するデメリット
続いて、本章では、Webデザインをスクールで学習するデメリットを紹介します。費用が高い
Webデザインをスクールで学ぶとなると、どうしても受講料がかかります。Webデザインスクールの相場は、1〜3ヵ月で5〜25万、3〜6ヵ月で25〜50万円程度と言われています。学生や主婦、フリーターなど収入が限られている人にとっては、大きな負担に感じられてしまうでしょう。
ただし、最近ではサブスクリプション型の料金形態を採用しているスクールや、リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業などに認定された講座を持つスクールもあります。また、キャンペーンや特典などを活用すると受講費を安く抑えられることも。
国の制度やスクールのキャンペーンを上手に活用しながら、受講費を抑えるのも良いでしょう。
授業や実習を受ける時間・労力が必要
Webデザインスクールで学ぶ際は、ある程度の時間や労力が必要になります。3〜6ヶ月程度の期間かつ160〜200時間以上の学習が必要とも言われており、働きながら学ぶ人や家庭を持つ人にとっては、スケジュール調整が難しい懸念があります。
時間の捻出に不安を感じる人は、いつでも好きな場所・好きな時間に学べる動画視聴型のカリキュラムを提供するスクールの受講を検討してみましょう。動画視聴型であれば、校舎に通ったり、授業時間に合わせて他の予定を調整したりする必要はありません。
自分のペースで学べるため、対面型やライブ型と比較して、学習の負担を軽減できるでしょう。
Webデザインを独学で学べる有料・買い切り型のWeb講座
独学で学びたい理由のひとつとして「高い受講費を払いたくない・払えない」があります。有料ですが低価格で学べるWebデザイン講座を紹介します。独学で学ぶプラスツールとして利用すると効率よく学習が進みます。忍者CODE
- 未経験からWebデザイナーのキャリアを目指せる
- 独学プランの受講費用は完全買い切り型、業界最安クラスの98,000円
- 1対1のチャットサポートがある
業界最安クラスとはいえ、98,000円は決して安い価格ではありません。しかし忍者CODEのカリキュラムは、基礎知識から実践的な課題まで幅広い内容をカバーしており、時間無制限で質問もし放題となっているため、平均学習期間3カ月でプロを目指すことも可能です。
Progate
- ビギナー向けプログラミング学習サイト・アプリ
- 有料でも1ヶ月税込1,078円
- 基礎から応用までさまざまなレッスンがある
Progateだけで完全にスキルをマスターできるかは微妙ですが、独学にプラスするにはピッタリの学習サイトです。デザインやソフトの使い方を独学で行い、コーディングはProgateで学ぶなど併用する方法がおすすめです。
Udemy
- 180,000以上のオンラインビデオコースがラインナップ
- 買い切り型なので何度でも視聴が可能
- 学びたいものだけ・必要なレッスンだけを選べる
たとえば上記のコースは40時間以上のオンデマンドビデオで、初心者がプロのWebデザイナーとして働けるレベルになることを目的としています。講座の詳細をよく見て、独学では足りない部分をカバーする内容を選ぶとよいでしょう。
Webデザイン独学でもスキルをアピールできる資格
Webデザイナーには、必ずしも資格が必須というわけではありません。しかし、資格取得によってWebデザインに関連する知識・スキルを身につけることができ、またその証明をすることもできます。仕事の獲得や転職活動時にもWebデザインスキルをアピールする手段とできるため、役立つことも多いでしょう。おすすめの資格は、以下のとおりです。
ウェブデザイン技能検定
国家検定の一つであり、難易度別に1級〜3級に分かれています。学科試験・実技試験があり、合格すると各級のウェブデザイン技能士の合格証書が発行されます。3級は誰でも受験可能ですが、1級・2級は受験資格として実務経験が必要で、1級は合格率が10〜20%と、取得の難易度も高くなっています。
- 試験方法:学科試験(マーク方式)・実技試験
- 受験料:3級 学科試験 6,000円 実技試験 8,000円、2級 学科試験 7,000円 実技試験 16,000円、1級 学科試験 8,000円 実技試験 25,000円
※いずれも非課税。2級・3級で25歳未満で条件を満たすと、実技試験の検定料金が減免となります。 - 合格率:3級 60-70%、2級 30-40%、1級 10-20%
参考:ウェブデザイン技能検定は意味ない?
Webデザイナー検定
Web制作の知識の習得を評価する検定であり、ベーシックとエキスパートに分かれています。ベーシックはWebサイト企画・制作・デザインに関する基礎知識の理解を、エキスパートは専門知識の理解と知識を応用する能力を、それぞれ測ります。- 試験方法:マークシート方式
- 受験料(税込):ベーシック 5,600円、エキスパート 6,700円
- 合否基準:100点満点中70点(難易度により多少変動あり)
引用:Webデザイナー検定
Webクリエイター能力認定試験
サーティファイ Web利用・技術認定委員会が主催する試験の一つで、Webページ作成のデザイン力やコーディング力を認定します。エキスパートとスタンダードに分かれています。- 試験方法:実技問題(テキストエディタ/Webページ作成ソフト使用)、知識問題(エキスパートのみ。多肢選択形式・4択)
- 受験料(税込):スタンダード 5,900円、エキスパート 7,500円
- 合格率:91.4%(2020年度平均合格率
HTML5プロフェッショナル認定資格
HTML5、CSS3、JavaScript等の知識と技術力を認定する試験です。レベル1・レベル2に分かれていて、レベル2になるとよりレベルの高いマークアップやJavaScriptの問題が出題されます。認定の有効期限は5年間となっています。- 試験方法:CBT方式(コンピュータによる試験です。選択方式がほとんどですが、キーボード入力問題も多少出題されます)
- 受験料(税込):16,500円
- 合格点:約7割程度の正答率で合格できるような設定
引用:HTML5プロフェッショナル認定資格
ITパスポート
ITパスポートは国家資格で、また情報処理技術者試験のひとつです。合格できるとITの基礎知識を有していることを証明できます。出題分野はストラテジ系(経営全般)、マネジメント系(IT管理)、テクノロジ系(IT技術)です。- 試験方式:CBT方式(四肢択一式)
- 受験料(税込):7,500円
- 合格基準:総合評価点 600点以上/1,000点、分野別評価点 ストラテジ系300点以上/1,000点、マネジメント系300点以上/1,000点、テクノロジ系300点以上/1,000点
※総合評価点600点以上であり、かつ分野別評価点もそれぞれ300点以上取得する必要あり。
引用:ITパスポート試験
参考:独学でITパスポート
マルチメディア検定
ビジネスで使われるマルチメディアやICTの知識の習得を評価するものです。ベーシックとエキスパートに分かれています。- 試験方法:マークシート方式
- 受験料(税込):ベーシック 5,600円、エキスパート 6,700円
- 合否基準:100点満点中70点(難易度により多少変動あり)
引用:マルチメディア検定
アドビ認定プロフェッショナル(前名称「アドビ認定アソシエイト」)
アドビが認定するエントリーレベルの認定資格です。試験科目はPhotoshop、Illustrator、Premiere Proがあり、科目ごとに認定されます。前半は選択問題、後半は操作問題が出題されます。- 試験方法:CBT形式
- 受験料(税込):一般 10,780円、学割 8,580円
- 合格率:調査中
引用:アドビ認定プロフェッショナル
Photoshopクリエイター能力認定試験
サーティファイが行っている、画像編集ソフト「Photoshop」の活用能力を評価する検定試験です。Photoshopを使ってコンテンツを制作する、実践的な試験となっていて、スタンダードとエキスパートの2級に分かれています。- 試験方式:実技試験、実践問題、知識問題(知識問題はエキスパートのみ)
- 受験料:スタンダード 7,600円、エキスパート 8,600円
- 合格率:73.9%(2020年度平均合格率)
引用:Photoshopクリエイター能力認定試験
Illustratorクリエイター能力認定試験
サーティファイが行っている、Illustratorの活用能力を評価する検定試験です。指示書に従ってIllustratorでコンテンツを作り上げる、実践的な試験内容となっているのが特徴です。スタンダードとエキスパートの2級に分かれています。- 試験方式:実技問題、実践問題、知識問題(知識問題はエキスパートのみ)
- 受験料:スタンダード 7,600円、エキスパート 8,600円
- 合格率:72.8%(2020年度平均合格率)
引用:Illustratorクリエイター能力認定試験
色彩検定
文部科学省が後援する検定試験で、1級〜3級とUC級があり、1級はプロフェッショナル向けの試験です。取得の過程で色の基礎や配色技法、ビジネスでの利用についてなどを広く学べます。- 試験方式:1次 マークシート方式(UC級、2級は一部記述式)、2次 記述方式・一部実技(2次試験があるのは1級のみ)
- 受験料(税込):UC級 6,000円、3級 7,000円、2級 10,000円、1級 15,000円
- 合格ライン:満点の70%前後。問題の難易度により多少変動。
引用:色彩検定
上記のように、Webデザインに関する資格は様々あります。ご自分に合う資格を取得して、スキルや意欲をアピールしましょう。
Webデザインの独学に関するよくある質問
ここでは、Webデザインの独学に関するよくある質問を紹介します。Webデザインは独学で可能?
独学でもWebデザイナーになることは可能です。しかし独学でWebデザインを学び始め、収益化に至るまでには長い期間と忍耐が必要です。誰でも簡単に独学から収益につなげられるわけではありません。
Webデザインに必要なスキルを具体的に理解した上で、計画的に学習に取り組む必要があるでしょう。
またある程度スキルを習得できたからと言って、すぐに案件を獲得できるわけではありません。
まずは小さい案件から実績を積み、経験や実績を1つずつ積み重ねていきましょう。
実績と経験が積み重なっていくことで、大きな収益へとつなげられるでしょう。
Webデザインを独学で勉強するには何ヶ月ほどかかる?
未経験から技術習得できるよう組まれたWebデザインスクールのカリキュラムの場合、学習期間は3ヶ月~6ヶ月ほどです。プロから直接的な指導を受けられない独学の場合は、倍以上時間が必要になると見込んだほうが良いでしょう。
Webデザインを独学で学ぶ場合、意欲・学習に費やす時間・センスなどにもよりますが、半年〜1年以上かかると考えましょう。
よりスピーディーな技術習得を目指す場合は、独学と平行して案件を受けることもおすすめです。
実務を通じてスキルアップを目指せるでしょう。
独学でWebデザインを勉強する順序は?
独学でWebデザインを学ぶ場合は、次の順序で学び進めていきましょう。1.コーディング
2.デザインソフト
3.デザイン
Webデザイナーは、Web上のシステムやサイトをデザインする仕事です。そのためWeb制作には欠かせないHTML/CSSの知識から理解を深めましょう。
続いてデザインソフトの操作に慣れ、最終的にデザインスキルを磨いていきます。
独学で学ぶ際は、基礎から段階的に学習を進めていきましょう。
働きながらWebデザインの勉強はできる?
中には、働きながらWebデザインの勉強に取り組みたいと考える人もいるでしょう。もちろん、働きながらでも工夫次第でWebデザインを学ぶことはできます。
しかし働きながらWebデザインを学ぶとなると、学習に割ける時間が限られてしまいます。
そのため、働きながらWebデザインの勉強をしたいと考える人は、スクールに通うことを検討しましょう。
スクールであれば、学習サポートを提供していたり、未経験から段階的に学べるカリキュラムが用意されています。
働きながらでもしっかりWebデザインのスキルを身に付けていくことができるでしょう。
参考:Webデザインスクール働きながら
独学からフリーランスWebデザイナーになれる?
独学からフリーランスWebデザイナーになることは、決して不可能ではありませんがハードルの高さは否めません。独学の場合、実績や経験が評価され辛く、案件に応募してもなかなか採用に至るケースが少ないためです。また実績作りに時間を費やしてしまうこともあるでしょう。
安定して稼げるほどのフリーランスになるためには、確かなスキルと実績が不可欠です。
会社員として実績・経験を築き上げた後、フリーランスとして独立するのも1つ。
フリーランスとして活動したいのであれば、一旦スクールなどでスキル身につけた後、まずはWebデザイナーとして転職や就職する道を検討しましょう。しっかり基盤が出来上がった後にフリーランスとして独立することで、活動も安定したものになるのではないでしょうか。
参考:フリーランスWebデザイナー
Webデザインを独学で学ぶ勉強法まとめ
Webデザインを学びたい人は、独学かスクールのどちらかを決めましょう。まずは目的や方向性を考えたうえで、自分の生活リズムや費用などに合った方法を選ぶことが大切です。Webデザイナーとして仕事を受注するためには、確かなスキルと実績が必要です。Web業界は日々新たな技術が開発されているため、常に時代に合った制作ができるように学び続ける姿勢も重要視されています。自分に合った学習方法で、着実にスキルアップを目指しましょう。副業や転職、フリーランス目的の方はコエテコがおすすめするWebデザインスクールの利用も検討してみてください。