ただ、スキルを身につけたくとも、数学や統計学、プログラミングの知識が必要と言われていて、高いハードルを感じてしまう方もいますよね。
そこで今回は、AIやデータ分析に特化したスクール「Aidemy Premium(アイデミープレミアム)」の佐伯直哉さんにインタビュー。初学者でも学習しやすい仕組みや挫折を防ぐサポートとは?AIやデータ分析を学び、キャリアに生かす方法とは?詳しくお話を伺いました。
一人でも多くのAIエンジニア/データサイエンティストの輩出を目指してスクールを開校
—まずは、Aidemy Premiumの沿革や開校に至ったきっかけを教えていただけますか?Aidemy Premiumがスタートしたのは、2017年9月です。サービス名も内容も今とは異なりますが、いわゆる家庭教師のような形で、受講生の方にAIや技術を教えるプログラミングスクールに近いものをスタートしました。
開校のきっかけとなったのは、代表の石川が大学でAIを学ぶ際に苦労したことです。水処理研究室に所属しAIを応用しようとしたものの、未経験から学ぶのは大変で、そこからAIを教えるスクールを作りたいと思ったそうです。
また、AIエンジニアを一人でも多く市場に輩出したいという思いを持ったことも、理由の一つです。今は農業や漁業、製造業などの多様な分野でAI活用が進んでいますが、2014年時点でデータサイエンティストは日本に約1,000人しかいないという調査報告がありました。AIやデータの活用は進んでいくと考えられていましたし、アメリカでは「最も年収が高い」「一番セクシーな職業はデータサイエンティストだ」と言われていたにも関わらず、です。
そこで、AIエンジニアを日本でも増やしたい、AIやデータ分析の技術を活用し一人でも多くの方に産業発展に携わっていただきたいと考えて、スクールを開校したのです。
そこから、無料コンテンツの提供や教材の販売などの紆余曲折を経て、ブラッシュアップを重ねて、Webのみで完結できる現在の学習環境が完成しました。
—さまざまなステップを踏まれて、現在のAidemy Premiumとなったのですね。そんな御校には、どのような特徴がありますか?
1つ目は、AIやデータ分析に特化していることです。AIを教えているプログラミングスクールは多くありますが、HTMLやCSS、Ruby、PHPなども併せて教えているスクールが多いんです。その方が受講生が増え、売上も伸びるとは思いますが、言語ごとに教材や講師を揃えるのは大変ですし、AIに特化した講師が少なくなるので、質問や相談にタイムリーに返すのも難しくなってしまいます。
一方、弊社はまだまだ小さな会社ですが、AIやデータ分析に特化することによって、安定したサービスの品質を保つことができ、受講生の方に満足いただけるサポートを提供できていると考えています。講師もAI関連に精通した人ばかりを集めているので、回答までの時間も短く、AIでもデータ分析でも、各分野の中でより専門性の高い話を聞くことが可能です。AIを本気で学びたい方にとっては、深く学べる/学びやすい環境が整えられていると思います。
2つ目の特徴は、ご自身の手を動かして学んでいただくことです。AIやデータ分析の分野は、数学や統計の知識が求められると言われていて、初学者から敬遠されがちです。ですが、弊社はより多くのAIエンジニアやデータサイエンティストを輩出する目標を持っていますし、学習前に高い壁を感じてやめてしまう方がいるのは、とてももったいないことだと思っています。
代表の石川にも「手を動かしながらでなければ、プログラミングは身につかない。自分で使えるようにならない」というモットーがありますし、僕たちもそれをコンセプトにカリキュラムを設計しています。
具体的には、まずはPythonでコードを動かしてデータを分析して、その裏の数学的なところを実体験を通して学んでいただく形式です。この方が、しっかりと学びきることができて、挫折する方も少なくなると考えています。
—なるほど。だからこそ、ブラウザ上でプログラミングを実装できる、独自の学習システムとなっているのでしょうか?
おっしゃるとおりです。プログラミングをするには環境構築が必要となりますが、そこで挫折してしまう方が非常に多いんです。
環境構築の時点で挫折してほしくないという思いから、Web上でコーディングができる環境を準備しました。最終的には、ご自分のローカル環境でもコーディングできるようになりますが、それは後々でも問題ありません。
まずは、Aidemy Premiumでログインいただき、そこで手を動かすところから始めていただけたらと思っています。
現在のキャリア×AI/データ分析で新たなキャリアを築ける
—Aidemy Premiumの受講生は、どのような方が多いですか?ご年齢としては、26歳〜35歳がボリュームゾーンで、およそ半数を占めます。あとは、35歳〜50歳ぐらいの方が残り半数。ほかに新卒や大学生の方もいますし、少ないですが定年間近の方もいらっしゃいます。
AIやデータ分析、プログラミングの知識や経験がない方が多く、未経験の方が7〜8割ほど。受講目的としては、転職や現職でのキャリアアップの方が多いです。
なお、AIとデータ分析は、学ぶ内容は近くとも、ゴールとなる出口が違うことも多いんです。まず、AIを中心に学ばれる方は、最終的にAIエンジニアなどのエンジニア系の道に進む方が多くいらっしゃいます。そうなると、キャリアチェンジが必要となるので、自ずと転職が目標になります。
一方でデータ分析をメインとする場合は、データサイエンティストやデータアナリストといったキャリアチェンジを伴うこともありますが、現職で活用する道を選ぶ人も多いです。
例えば、僕はマーケターでもあるのですが、日々のマーケター業務の中で施策を分析したり、集客した顧客の中から確度の高いユーザーを見つけたりといった形でデータ分析を活用しています。
このように、今のキャリアとかけあわせることで新しいキャリアを築いていけるのも、AIやデータ分析の魅力です。現職でキャリアアップを目指す方は、ここ1〜2年ほどで、かなり増えてきた印象です。
—それだけデータ分析の認知度が広まり、注目度も高まっているということでしょうか?
そうですね。データに基づいた意思決定をした結果、業績が伸びた企業がメディアでも取り上げられているのを見ますし、データを活用して業績を上げることが注目されてきていると感じます。Google トレンドで見ても検索数が徐々に増えてきているので、やはり注目度は高まっているかと。
この流れは当校でも感じますね。Aidemy Premium全体で受講生数が増えていますし、以前はAIアプリ開発講座が最も人気でしたが、直近1〜2年でデータ分析講座が一番の人気講座となっています。
—注目されている最先端スキルを身につけられるのは、魅力的に感じます。とはいえ、未経験からの転職やスキル獲得は正直難しいようにも感じますが、いかがでしょう?
当校の受講生は全員が転職を目指されているわけではないので、必ず転職に成功しているわけではありません。当校はすべて受講生の自由で、転職するもしないも、どこに転職するかも、ご自身で決めていただけます。
ただ、それを判断するためのサポートとして、国家資格を保有するキャリアプランナーとのカウンセリングを提供しています。結果、転職に成功する方も多く、自動車整備士からデータサイエンティストや、事務職からAIエンジニアなど、事例もたいへん豊富です。僕が聞いたところでは、製造業で働いていた方がデータ分析を学び、同じく製造業の会社で、生産を最適化するためのスマートファクトリーの担当部署に転職された方がいました。
コロナが変えたキャリア。自動車整備士からデータサイエンティストに転職! | Aidemy | 10秒で始めるAIプログラミング学習サービスAidemy[アイデミー]
山﨑翔太さんプロフィール 専門学校で自動車整備を学び、卒業後約4年間にわたり自動車整備に従事。コロナ禍でIT業
この記事をaidemy.net で読む >もちろん、当校で培ったスキルを活用し、現職でご活躍されている方もいます。
—素晴らしいご実績です。未経験から転職に成功されるのは、どんな方が多いでしょうか?
もともと培ったスキルや業界知識が生きていたり、社会人としてのマナーがあったり、といった方が転職に成功されるケースが多いですね。
受講中にがんばっていただくのはもちろんですが、採用される会社側としては、むしろスクールを卒業してからスタートなわけですから、プラスαとなるスキルや、高い学習意欲がある方は評価されて、転職にも成功されているイメージです。
—なるほど。今の自分のスキルとかけあわせることで、市場価値も高められそうですね。
そうですね。今の業種から全く違うキャリアに転職となると、ベースとなる社会人スキルはあるものの、ほぼゼロからのスタートとなってしまいます。ハードルも上がりますし、未経験からの転職は年収が下がってしまうことが多いので、そこは現実的なリスクとして捉えていただいた方が良いと思います。
もちろん、未経験からの転職を希望される方もサポートさせていただきますが、やはり生かせるものは生かしていただいた方が、満足のいく結果になることが多いんじゃないかと。特にAIやデータ分析は、今のキャリアにプラスαしやすい領域のスキルだと思いますので、今のご自身のキャリアにかけあわせることをおすすめするケースが多いです。
プログラミングスクールは魔法じゃない。AIやデータ分析はゴールにたどり着くための一つの手段
—受講生の方がキャリア形成やスキル獲得をするにあたって、注意すべきポイントはどのようなところでしょうか?プログラミングスクールに通いさえすれば、転職やキャリアチェンジができる、高収入が得られるというように、魔法のスクールのように思う方がいますが、そうではありません。
そのようなプロモーションをしている、僕たちプログラミングスクール業界にも問題がありますが、スクールに通いさえすれば目的が達成できるわけではないことは、大前提としてしっかりとご理解いただければと思います。
その上で、AIやデータ分析を、自分自身のキャリアや仕事にどのぐらい紐付けられそうかを考えていただきたいです。スクールと同じように、AIも魔法ではありません。AIを使わない選択肢が最適解なケースもありますし、あくまでも一つの手段として、できることとできないことを理解した上で、活用方法を考えていただくことが大切だと思っています。
例えば、営業のお仕事をされている方であれば、確度の高いクライアントさんを見つけたり、売上の見込みを立てたりするために、データ分析が使えるかもしれません。こういった想像をできる方のほうが、やはり受講していても身につきやすいですし、その後の活用にも繋がりやすくなります。僕たちとしても、高いスクール費用をお支払いいただくわけですから、その受講料に見合った価値を提供できるかと思います。
—AIやデータ分析は難しそうなイメージがあり、挫折しないか不安になる方も多いかと思いますが、その対策についてうかがえますか?
技術的なサポートと非技術的なサポート、両方向からアプローチしています。
まず、技術的なサポートでいくと、24時間のチャットサポートやオンラインカウンセリング、コードレビューなどをしています。最近では、なるべく早く疑問を解決できるように、質問への回答にChatGPTの活用を試験的にスタートしました。
当校では、なるべく学習に対するハードルが低くなるようカリキュラムを組んでいますが、やはり難しいと感じられる方も多いと思います。ただ、質問への回答が遅いと、なぜ質問したのかも忘れてしまいますよね。そこで、ChatGPTで回答スピードに磨きをかけることで、挫折を防ぐことができたらと考えています。もちろん講師に直接聞くこともできますので、ぜひお気軽にご質問ください。
非技術的なサポートについては、例えば学習の進め方やモチベーションの維持で悩んだときに相談してもらうこともできますし、学習の進捗に遅れが生じている場合は、こちらからお声がけすることもあります。
また、受講生同士の横のつながりとして、バーチャル学習室も開放しているので、ぜひご利用いただきたいですね。もくもく会のような勉強会も開催しており、そこでモチベーションを維持できている方もいらっしゃいます。
満足いく結果を得るためには、目的を明確にすること
—最後に、読者の方へのメッセージやアドバイスをいただけますか?AIやデータ分析でどのようなことができるのか、普段から意識していただくことです。アンテナを高く張って、意識してニュースなどを見る方のほうが、AIやデータ分析の活用につながりやすくなると思います。
あとは、目的と手段を混同しないようにすることです。リモートワークがしたい、フレックスで働きたいなど、受講を検討される方の目的はさまざまですが、それは本当にスクールでなければ叶えられないことなのか、他に手段はないのかを、改めて考えていただきたいです。やはり高い受講料をお支払いいただくわけですから、そこをしっかりと見つめ直した上で受講いただく方が、満足のいく結果になるのではと思っています。
その上で、当校で学んでいただけるなら大変嬉しいですし、その方を全力で応援していきたいと考えています!
Aidemy Premium|現在のキャリア×AI/データ分析で市場価値を高めよう!
Aidemy Premiumは、未経験からでもAIやデータ分析を学べる、Python特化型のプログラミングスクールです。数学や統計学の知識が必要で「難しそう」と感じがちなAIやデータ分析ですが、Aidemy Premiumは、手を動かしながら学べるスタイル。プログラミングの環境構築も不要で、ブラウザでプログラミングも実装可能。学習に向かうハードルを大きく下げてくれています。
そんなAidemy Premiumは、6つの講座から目的に合わせて選べます。
コース名 | 期間/料金(税込) |
データ分析 |
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AIアプリ開発 |
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自然言語処理 |
|
E資格対策 | 3ヶ月:327,800円 |
ビジネスAI活用 | 3ヶ月:330,000円 |
組織を変えるDX | 3ヶ月:330,000円 |
AIやデータ分析は、現在のキャリアとかけあわせやすいスキルでもあるので、身につけることができれば、市場価値も高まり、自身の強みとなってくれるでしょう。最先端スキルで、キャリアチェンジやキャリアアップを目指したい方は、Aidemy Premiumの個別相談に申し込んでみてはいかがでしょうか?