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DX推進のための技術や知識を有しているデータサイエンティストは、DXの推進を図る企業の増加と共に、需要が高まっています。
そこで今回は、データサイエンティスト検定の概要や難易度、取得するメリットを解説します。
データサイエンティスト検定とは
正式名称は、データサイエンティスト検定リテラシーレベルです。略してDS検定とも呼ばれています。一般社団法人データサイエンティスト協会が開催している検定試験です。検定に受かれば、データサイエンティストに必要な3つのスキルにおいて、見習いレベルの実務能力や知識を持っていることを証明できます。3つのスキルとは、ビジネス力・データサイエンス力・データエンジニアリング力。どれも、DXを推進する上で欠かせない能力です。「リテラシーレベル」と名前についている通り、数理・データサイエンス・AI教育のリテラシーレベルがあることも証明できます。
データサイエンティスト検定は、スキルレベルに合わせて4段階に分けられています。
スキルレベル | レベルの目安 | 対応できる課題 |
---|---|---|
シニア データサイエンティスト | レベル4 業界を代表するレベル |
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フル データサイエンティスト | レベル3 棟梁レベル |
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アソシエート データサイエンティスト | レベル2 独り立ちレベル |
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アシスタント データサイエンティスト | レベル1 見習いレベル |
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データサイエンティスト検定の概要
データサイエンティスト検定の概要は、以下の表の通りです。受験資格 | なし |
出題形式 | 選択式問題 |
会場 | 全国の試験会場で開催(CBT) |
受験費用(税抜) | 一般:10,000円 学生:5,000円 |
出題範囲 |
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問題数 | 90問 |
試験時期 | 年2回(春・秋) |
データサイエンティスト検定で求められるスキル
データサイエンティスト検定では、データサイエンス力、データエンジニアリング力、ビジネス力の、見習いレベルの能力が求められます。データサイエンス力とは、データ処理、AI、統計学などの情報科学系の知識を理解し、活用できる能力のこと。データエンジニアリング力は、データサイエンスを有効に使えるようにする力を意味します。問題点や課題を理解した上で解決まで導くビジネス力と合わせ、ビジネスの現場において正しくデータを活用できる能力が必要です。
データサイエンティスト検定の難易度
データサイエンティスト検定では、データサイエンスに関する幅広い知識を問われます。出題範囲が広いため、0からスタートする方には、やや難しい検定試験と言えるでしょう。とはいえ、未経験からでも学び方により十分に実現が可能です。以下の実施結果一覧を見ると、データサイエンティスト検定の難易度をイメージしやすくなるのではないでしょうか。
開催時期 | 受験者数 | 合格率 | 合格ラインの目安 |
---|---|---|---|
第1回(2021年9月実施) | 約1,400名 | 約66% | 正当率約80% |
第2回(2022年6月実施) | 約2,900名 | 約50% | 正当率約80% |
第3回(2022年11月実施) | 約2,600名 | 約42% | 正当率約79% |
第4回(2023年6月実施) | 約3,050名 | 約44% | 正当率約79% |
最近行われた第3・4回の合格率を見ると、10人のうち約6人は不合格になるほどの難易度です。 合格ラインの目安が約80%ほどなので、90問出題された場合、約72問正解することを目標にすると良いでしょう。
参考:一般社団法人データサイエンティスト協会
データサイエンティスト検定は意味がないといわれる理由
ここでは、データサイエンティスト検定は意味がないといわれる理由を解説します。誰でも取得できる
データサイエンティスト検定は、受検条件が設けられておらず、合格率も高いことから、誰でも比較的容易に合格できます。“希少性に欠ける”という意味では、取得する意味がないと考える人もいるでようです。
しかし、資格を取得することでデータサイエンス力やビジネス力を対外的に示せるようになります。確かにデータサイエンティスト検定だけでは他者と差別化を図りにくい側面がありますが、全く無意味というわけではないでしょう。
認知度が低い
データサイエンティスト検定は、新設されたばかりの資格です。そのため、企業の採用担当者やクライアントの担当者間では、まだ十分に認知が広まっていません。取得したとしてもどんなスキルや知識を有しているのか証明し辛いため、意味がないと言われることもあります。ただし、データサイエンティストは、近年急速に需要を高めている職種の1つです。
職種の需要が高まると共に、データサイエンティスト検定の必要性や認知度も高まってくると考えられます。そのため、認知度の低い今のうちから取得を目指しても、全く無意味ということはないでしょう。
資格を取得する優先度がそれほど高くない
データサイエンティスト自体、仕事に就くにあたって資格を必要としません。そのため、新設されたばかりの権威性の低い資格をわざわざ時間を割いて取得する必要はないとも考えられます。しかしデータサイエンティスト検定の勉強に取り組むことで、業務に必要な基礎的な知識を体系的に学ぶことができます。確かに資格が有効性を発揮するシーンは少ないかもしれません。ただ、勉強を通じて業務理解も深まるため、学習の過程で得た知識は業務において活きることもあるでしょう。
データサイエンティスト検定の取得メリット
ここでは、データサイエンティスト検定の取得メリットを紹介します。体系的にデータサイエンスの知識が習得できる
データサイエンティスト検定を取得するメリットの1つに、体系的にデータサイエンスの知識を習得できる点が挙げられます。これまで、データサイエンスに必要な個々のスキルを習得したことを証明する資格は色々と登場していました。しかし、体系的な知識を習得したことを証明する資格は存在していませんでいた。
その点、データサイエンティスト検定では資格勉強を通じて、データサイエンティストに必要なスキルセットを体系的に学べる利点があります。
実践レベルのスキルを習得できる
データサイエンティスト検定合格に向けて勉強することで、実践に活用できる知識の基盤が整います。検定試験合格した暁には、実践レベルのスキル習得が叶っている状態になるため、自信を持ってデータサイエンティストの実務に取り組めるようにもなるでしょう。またデータサイエンティストとしての実績を積めば、フリーランスとして活躍することも可能です。
試験勉強を通じて基盤となるスキル・知識が身に付く点は、データサイエンティスト検定を取得する大きなメリットであると言えるでしょう。
自分の能力を客観的に証明できる
データサイエンティスト検定を取得することにより、データサイエンティストの基本スキルや知識が身についていると対外的に証明できるようもなるでしょう。データを分析する能力だけでなく、「ビジネスの場でデータ活用できる能力も備えている」といった評価を期待できる点も、メリットの1つです。さらに自分の能力を客観的に証明できる点においては、就職や転職時に役立つこともあるでしょう。内定を勝ち取るためには、他の応募者にはない魅力をアピールし、差別化を図ることが大切です。データサイエンティスト検定をクリアしていれば、資格がない他の応募者よりもスキル・知識がある旨を示すことができ、一歩進んだアピールができるでしょう。
データサイエンティストは、ビッグデータを正確に分析・処理し、その結果を用いて新たなビジネス開拓や問題の解決に導く仕事です。 今後、AI等で収集したデータを事業に活用しようと考えている企業も多いため、膨大なデータを利活用できるデータサイエンティストの需要は、ますます高まると予想されます。 ...
2025/01/23 15:58
データサイエンティスト検定は独学で合格可能?
データサイエンティスト検定は、独学でも十分合格を狙うことは可能です。基礎的な知識を有している人の場合、50~100時間程度の勉強時間が目安と言われています。
ただし、データサイエンティストに関する知識や実務の経験が全くない人は、150時間程度の勉強時間が必要になるそうです。ゴールから逆算し計画的に知識習得に励む必要があるため、未経験者の場合はスクールに通うことをおすすめします。
データサイエンスが学べるおすすめスクール
専門性が求められるデータサイエンティスト検定の取得を目指している方は、独学よりもスクールで学ぶ学習方法がおすすめです。スクールを活用することにより、効率的に学べます。就職・転職支援までも行っているスクールであれば、学んだ後のことも一貫してサポートしてもらうことが可能です。ここでは、データサイエンティストを目指す方におすすめのスクールをご紹介します。
参考:データサイエンススクール
キカガク
出典:キカガク
850社以上の企業に研修を提供しているキカガクでは、実際の現場で必要なスキルを効率よく身につけられます。Python&機械学習入門コース・データサイエンス入門コース、G検定取得コースなどが用意されており、最先端の技術を学ぶことが可能です。
受講者が挫折しないように、万全のサポート体制を整えているのも魅力の1つ。1対1の個別メンタリングが行われているため、初心者でも質問しやすく、学びやすい環境です。
Aidemy Premium (アイデミープレミアム)
Aidemy Premiumは、「未経験者でも3ヵ月でAIを使いこなせる人材」に育てているスクールです。「データ分析講座」や「組織を変えるDX講座」など、Python特化型の全6講座が用意されています。
「ビジネスを成長させるためのデータ分析」を身につけられるカリキュラムが組まれており、オンラインで基礎から実践的な内容までを幅広く学ぶことが可能です。現役の講師がフィードバックしているため、より実践的なスキルを身につけられます。
データラーニングスクール
データラーニングスクールは、実務力が身につくデータサイエンススクールです。経験豊富な現役のデータサイエンティストによる個別メンタリングが受けられ、未経験者でも手厚くサポートしてもらえます。
縦のつながりだけでなく横のつながりも大切にしているスクールで、独自のオンラインコミュニティを使い、一緒に学習する同期の仲間と交流することもできますよ。就職・転職するまでコーチング&徹底サポートが受けられるのも、魅力の1つです。
データサイエンティスト検定(DS検定)とG検定の違い
データサイエンティスト関連の入門に位置づけられている試験の1つに、G検定(ジェネラリスト検定)があります。データサイエンティスト検定(DS検定)とG検定は、共にAIに関する知識を問う試験ですが、両者は出題範囲や出題傾向が異なります。
データサイエンティスト検定は、出題範囲が広い一方で問われる内容は基礎的な項目が多い点が特徴です。一方のG検定は、技術分野を重視している点が特徴であり、技術分野の設問も設けられています。
データサイエンティストを目指すのであれば、ビジネス関連の知識も一緒に学べるデータサイエンティスト検定から受検を試み、必要に応じてG検定の取得を目指しましょう。