この記事では「そもそもTwitterの検索コマンドとは何?」といった概要を説明したうえで、数ある中で特に利便性が高く使いやすい検索コマンド全12選をご紹介します。「Twitterには検索コマンドが存在するらしい」という認識程度の初心者から「Twitterの検索機能を仕事で使うから、いろいろな検索コマンドを覚えたい!」というプロの方まで、ぜひ参考にしてみてください。
Twitter(現X)の検索コマンドとは|見たいツイートを絞り込める
そもそもTwitterの検索コマンドとは「膨大に投稿されているツイートの中から、自分が見たい投稿だけを効率よく抽出するための便利機能」のこと。虫眼鏡マークの「検索」タブを使ったことのある人ならわかるかと思いますが、調べたい1単語を入力するくらいでは、日々更新される投稿の山から求める情報を見つけ出すことはほぼ不可能。その問題を解決するために存在するのが、今回のトピックである検索コマンドというわけです。今やTwitterをはじめとするSNSは情報収集のツールとしても用いられていることから、検索機能を利用している人は多いかと思います。一般的な使い方をして「なかなか目的の投稿が見つからないな…」と不便さを感じている人は、Twitterにあらかじめ用意されている検索コマンドを上手に活用することで、リサーチの質を上げてみてはいかがでしょうか。マーケティングとしてTwitterを運用している人はもちろん、趣味で使っているユーザーにとっても、よりTwitterが便利になること間違いなしでしょう。
Twitter(現X)の検索コマンド一覧!日付編
一口に「Twitterの検索コマンド」といっても、その数は数十種類に及ぶほど多種多様。とてもではありませんが全てを覚えきることは無理がありますので、その中でも特に利便性が高く使っているユーザーも多いコマンドを中心に解説していきます。最初は、期間を指定して検索したい場合に使えるコマンドです。
- 「since」:ある年月日以降の投稿を検索
- 「until」:ある年月日までの投稿を検索
- since・untilコマンドをより便利に使うTips
「since」:ある年月日以降の投稿を検索
sinceコマンドは、指定した日付以降に公開された投稿を検索するために使用します。特定のイベント後の反応や、流行の変化等を調べる時に便利です。【sinceコマンドの使用例】
since:2023-01-01 〇〇
→2023年1月1日以降に公開された、〇〇というKWを含むコンテンツだけが表示される
「until」:ある年月日までの投稿を検索
untilコマンドは、先述した「sinceコマンド」とは逆に、指定した日付以前の投稿を検索する際に役立ちます。過去に起きた出来事や話題、ニュースを振り返りたいといった用途に際しては、このuntilコマンドを活用しましょう。【untilコマンドの使用例】
until:2023-01-01 〇〇
→2023年1月1日までに公開された、〇〇というKWを含む投稿のみをフィルタリングできる
since・untilコマンドをより便利に使うTips
sinceコマンドとuntilコマンドは併用することが可能で、特定の期間内のツイートをより細かく絞り込みたいときに便利です。例えば、あるイベントが開催された期間だけのツイートを見たい場合「since:2023-02-01 until:2023-02-05 (イベント名)」と入力することで、2/1〜2/5の5日間に限定した検索ができます。なお、各コマンド間および知りたいキーワードの前には、半角でスペースを開けることも忘れないようにしてください。また、since・untilコマンドともに、時間を指定して検索することも可能です。2023年5月24日の10時32分20秒以降に公開された投稿のみを検索したいのであれば「since:2023-5-24_10:32:20_JST」といった具合になります。日本時間で検索したい場合には、コマンド最後尾に「_JST」と記載する必要があるので注意しましょう。
Twitter(現X)の検索コマンド一覧!ユーザー検索する場合
続いて、数ある投稿の中から「特定のユーザーに関連する情報のみを抽出したい場合に便利なTwitter検索コマンド」を4つご紹介します。- 「@ユーザーID」:指定したユーザーに関連する投稿を検索
- 「From」:指定したユーザー自身が発信した投稿から検索
- 「To」:指定したユーザー宛てに届いた投稿から検索
- 「filter:follows」:自分がフォローしているユーザーの投稿から検索
「@ユーザーID」:指定したユーザーに関連する投稿を検索
Twitterは一人ひとりに「@〇〇」というユーザーIDが割り振られますが、検索タブにIDを入力することで、そのユーザーに関連する投稿を拾い上げることができます。関心がある人物・組織の発言を容易に追跡可能です。「From:ユーザーID」:指定したユーザー自身が発信した投稿から検索
「from:ユーザーID」と入力することで、そのユーザーが公開した投稿だけを検索することができます。先の「@ユーザーID」とは違い、指定したユーザー以外の投稿は表示されません。公式アカウントのように、多くの情報を発信するユーザーのツイートを、集中的にチェックするのに有効です。【From:ユーザーIDコマンドの使用例】
from:x
→X(旧Twitter)公式アカウントの投稿だけを限定的に検索できる
「To:ユーザーID」:指定したユーザー宛てに届いた投稿から検索
「to:ユーザーID」は、特定のユーザー宛てに送られた投稿を検索できるコマンドです。先述した「From:ユーザーID」と混同されがちですが、検索の対象が全く異なりますので注意しましょう。このコマンドを利用すると、指定したユーザーの周りで展開されている意見交換等のスレッドを追いやすくなります。【To:ユーザーIDコマンドの使用例】
to:x
→X(旧Twitter)公式アカウント宛ての投稿や、X公式アカウントを言及した投稿のみを抽出できる
「filter:follows」:自分がフォローしているユーザーの投稿から検索
自分のフォローしているユーザーの投稿だけに絞り込みたい場合には「filter:follows」コマンドが役立ちます。昨今はホーム(タイムライン)に「広告」や「おすすめ」と称して、関係のない投稿が表示されることも多々。自分の関心範囲内の情報を迅速にキャッチアップしたい時に、ぜひ活用したいコマンドです。Twitter(現X)の検索コマンド一覧!メディアを含む投稿を検索する場合
画像や動画など「メディア」に関する投稿を絞り込みたい場合も多々あるかと思います。ここからは、そんな場面で便利に使える検索コマンドを3つご紹介します。- 「filter:images」:画像を含む投稿のみを検索
- 「filter:videos」:動画を含む投稿のみを検索
- 「filter:media」:画像・動画等のメディア全般を含む投稿のみを検索
「filter:images」:画像を含む投稿のみを検索
メディアの中でも画像を含む投稿を探したい場合には「filter:images」という検索コマンドが非常に便利です。そのまま使うと、全ての投稿の中から画像付きポストのみが抽出されることになり、あまり利便性を感じられませんが、知りたいキーワードと併記することで真価を発揮します。「filter:images 〇〇」といった形で利用すると、自分の求めている画像付きポストへよりスピーディにたどり着けるでしょう。
【filter:imagesコマンドの使用例】
filter:images 桜
→桜について言及した写真・イラスト付きの投稿だけをチェックできる
「filter:videos」:動画を含む投稿のみを検索
「filter:videos」検索コマンドは、先に紹介した「filter:images」の動画版です。動画コンテンツを含む投稿を探す際には、こちらを利用しましょう。製品紹介、イベントの模様、有名人のインタビューなど、動画に特化した情報収集にきっと役立つはずです。【filter:videosコマンドの使用例】
filter:videos 新製品発表
→新製品のプロモーション動画等を含む投稿のみを絞り込むことが可能
「filter:media」:画像・動画等のメディア全般を含む投稿のみを検索
さらに包括的にメディアコンテンツを含む投稿を探したいなら「filter:media」コマンドがうってつけです。画像や動画だけでなく、GIFアニメーションなど他のメディア形式の投稿も抽出対象となる点が、他2コマンドと異なっています。大型イベント開催時、もしくは災害発生時など、現地の状況をあらゆるメディアを通して確認したい場合に「filter:media」は活躍してくれることでしょう。直感的な理解の一助となってくれるはず。
Twitter(現X)の検索コマンド一覧!特定のキーワードで検索する場合
ここまで説明してきたような複雑な英単語を羅列せずとも、検索がもっと便利になる簡単コマンドがいくつかあります。普段キーワードを入力して検索するとき、ここで紹介する一手間を加えてあげるだけで、検索の精度がグッと向上すること間違いなし。検索コマンドの入門として、ぜひ活用してみてください。- 「and」:指定した複数ワードすべてを含む投稿を検索
- 「OR」:指定したワードのいずれかを含む投稿を検索
- 「" "」:指定したワードに完全一致している投稿のみを検索
「and」:指定した複数ワードすべてを含む投稿を検索
ちょうどGoogle等の検索エンジンで調べ物をするときと同じように「〇〇 △△」といったキーワードの併記が、Twitterでも利用可能です。キーワード間を半角スペースで区切っているだけで特別なことはしていませんが「and」コマンドと呼ばれています。複数の条件を一度に絞り込むことができるため、検索のスピードがグッと上がることでしょう。【andコマンドの使用例】
猫 かわいい
→「猫」と「かわいい」の両方を含むツイートのみが抽出される
「OR」:指定したワードのいずれかを含む投稿を検索
情報の絞り込みを優先としておらず、より大きな括りで検索をしたい場合には「OR」コマンドが役立ちます。併記した複数のワードのうち、いずれかが含まれている投稿のみを表示することができる機能です。「and」コマンドとの違いを理解しつつ、広く情報収集したい場合にはこちらを利用するといいですね。
【ORコマンドの使用例】
猫 or 犬
→「猫」か「犬」のどちら一つでも含んでいる投稿が検索・表示される
「" "」:指定したワードに完全一致している投稿のみを検索
Twitterの検索機能は賢く、ちょっとした綴りミス・表記ミスであれば、自動で訂正したうえで検索結果を表示してくれます。しかしもちろん完璧ではないため、時には正しい言葉だったとしても、類似する他の言葉に勝手に変換してしまうことも。そんな「知りたい情報にたどり着けない」というケースを解消するためには、ダブルクォーテーション「" "」を使いましょう。ダブルクォーテーションで囲った文字と完全一致するキーワードを含む投稿のみを、強制的に抽出することができます。
もちろん「"朝の散歩"」といったようなフレーズ単位で検索するときにも、この検索コマンドは有用です。細かなニュアンスや特定の言い回しを検索したいなら、ぜひ活用してみましょう。
検索コマンドは不要?ブラウザ版Twitter(現X)で「高度な検索」を使おう
検索が便利になる各種コマンドですが、実際に活用するとなると「なかなか覚えられない!」「入力が面倒くさい!」といった問題も付きまとうかと思います。実はブラウザ版のTwitter限定で、ここまで紹介してきたようなコマンドの入力不要で同じように絞り込みができる「高度な検索」という機能が存在するのです。本記事で紹介してきた基本的な検索機能はもちろん、「返信・いいね・リポスト数」によって抽出したり、言語で絞り込んだりすることもでき、非常に有用。パソコンでブラウザ版Twitterを立ち上げるという一手間はかかってしまいますが、検索コマンドをより気軽に活用したいなら「高度な検索」をぜひ取り入れてみましょう。
「高度な検索」をするには?検索画面へのたどり着き方
「そもそも高度な検索を利用するにはどうしたらいいの?」という疑問もあるかと思いますが、使い方はいたって簡単。具体的なステップは以下の通りです。- 1.ブラウザ版Twitterの検索バーに、何らかキーワードを入力して通常の検索を行う
- 2.検索バー右横に表示される「・・・」というオプションマークをクリック
- 3.表示される選択肢の中から「高度な検索」をクリック
Twitter(現X)などSNSマーケティングが学べるスクール
ここでは、Twitter(現X)などSNSマーケティングが学べるスクールについてご紹介します。BMP
BMPは、Webマーケターとして転職・独立したい、自社の売上UPやWeb集客を強化したい、将来役立つスキルを身に着けたい人におすすめのWebマーケティングスクールです。2020年7月の開講から2023年10月までに、日本全国および海外から1719名が受講しており、Twitter(現X)を含むWebマーケティングを幅広く学ぶことができます。BMPの最大の特徴は、短期間で実践的なスキルを習得できる「超実践」型のカリキュラムです。現場で実際に行う業務を課題として取り入れ、20%のインプットに対して80%の実践課題に取り組みます。全200時間・11週間の学習によって、仕事をしながらでも短期間かつ最短ルートでスキルを習得できるでしょう。
マケキャン
マケキャンは、Webマーケティングのスキルを習得し、キャリアアップを目指す人におすすめのWebマーケティングスクールです。Webマーケター養成スクールとして3年連続でNo.1に選ばれており、その実績と信頼性は折り紙付きと言えるでしょう。講師全員が元電通やサイバーエージェント等の大手企業出身の現役Webマーケターで構成されており、実務経験豊富なプロフェッショナルから直接学べるのが魅力。Twitter(現X)を初めとする広告運用実務やマーケティング戦略を体系的に学ぶことができます。
コースは、受講生のライフスタイルや転職モチベーションに応じて選ぶことができ、3ヶ月でWebマーケターになれる「転職コース」、個別指導で実践的なスキルを身につける「学習コース」、最新のAI技術を活用したマーケティング手法を学べる「生成AIマーケティングコース」が提供されています。
デジプロ
デジプロは、マーケティング未経験からプロのWebマーケターを目指す人におすすめのWebマーケティングスクールです。転職コースと副業コース、通学やオンラインなど、フレキシブルな学習スタイルに対応しており、自分のライフスタイルに合わせた学習が可能になっています。Web広告の現場で最も使われるリスティング広告やGoogle広告、Twitter(現X)広告などの豊富なプロダクトを網羅して学べるだけでなく、独学では難しい実務研修を通じて、現場で必要なスキルを実践的に習得できるでしょう。「受講後も継続して相談したい」「聞きたいことが出てきた」というニーズに応えるため、卒業後にも「デジプロPremium」というプランが提供されています。
Twitter検索コマンドまとめ
当記事では「Twitterの検索コマンドってどんなもの?」「業務で活用するために詳しく知りたい!」といった悩みを抱えている人に向けて、Twitter(現X)をより便利に使える検索コマンド12選について、詳細に解説してきました。
TwitterをはじめとするSNSで情報収集する人はどんどん増えてきています。事実、LINEリサーチの調査によれば、10代〜30代男性の40%以上、20代女性の60%以上がTwitter(現X)で調べ物をするとのデータが出ている状況。
そんな便利な情報収集ツールを、より効果的に活用できるようにするのが、今回紹介したような「検索コマンド」です。より正確かつスピーディーに調べものができるようになること請け合いですので、覚えられそうな簡単なものからぜひ取り入れてみてください。