今回、コエテコがインタビューするボンズさんはまさに、未経験からWebデザインを学び、転職活動に苦労しながらも地元企業に内定をゲットしたひとり。今後は会社員と副業の二足の草鞋で自分らしい働き方を模索していくのだそうです。
「未経験でも諦めずに挑戦してみてください!」
そう語るボンズさんの、転職までの厳しい道のりとは?働きながらWebデザインのスキルが身につけられるヒューマンアカデミーWebデザイン講座の魅力とは。メリット・デメリットの両面から、詳しくお伺いしました。
介護職から転職するもコロナ禍で仕事が激減
—まずは、ボンズさんがヒューマンアカデミーWebデザイン講座に入会するまでのキャリアについて教えてください。私は大学を卒業後、老人介護施設で10年間、介護職に就いていました。
長年勤務してきましたが、なかなか給料も上がりませんし、どうやら定年まで続けるのは難しいと思うようになりました。30歳を過ぎて、体力的にも待遇的にも厳しいと思ってしまって……。「なにか新しいことに挑戦したい」と、食品工場に転職しました。
食品工場に転職したのは、2019年11月のこと。ところが、2020年に入ってから新型コロナウイルスが日本でも蔓延し始めて……3月には工場の生産も減らすことになり、仕事が1ヶ月ほど休みになってしまったんです。
ー大変な時期に転職が重なってしまったんですね。聞きづらいことですが、将来への不安が募ったのではありませんか。
もちろん、ありましたよ。
でも、仕事が休みになって時間だけはたっぷりあったので、何か勉強を始めようと思い立ったんです。
そこでインターネットを使い、未経験からでも手に職をつけて転職できる職業・スキルを調べてみると、プログラミングが出てきました。
私の中でプログラミングは、フリーランスで活躍されてる方も多いイメージでした。将来はフリーランスになるか、副業でやっていけたらと、漠然と期待感が高まったんです。
ーそこから、プログラミングを独学で学ばれたのでしょうか。
はい。といってもすぐにスクールに入会したのではなく、まずはProgate(プロゲート)を無料でできる範囲でやってみました。HTML/CSSやRubyをさわってみて、「嫌いではないかな」という印象を持ちました。ただ、独学だけだと厳しいと感じ、スクールで学ぼうと思いました。
ースクールを選ぶ際の基準は。
私は、自宅から通えるスクールを希望していました。ところが、インターネットで検索したところ、地方なので数も限られていて、条件に当てはまりそうなヒューマンアカデミーの無料説明会に参加することにしました。
ヒューマンアカデミーは、プログラミングに限らずさまざまな教育講座で長年の実績もありますから、「ちゃんと教えてくれるだろう」という安心感があり、話を聞いてみることにしたんです。
カウンセリングでエンジニア→Webデザイナーに方向転換
ーヒューマンアカデミーの無料説明会では、どのような話が聞けましたか。
参加方法はオンラインか電話、来校(教室を訪問)の3つから選べました。私は「来校」を選び、1時間弱かけて、カウンセラーさんからプログラミング全般についての基礎と、スクールのカリキュラムについて話を伺いました。
ただ、カウンセリングでは、「未経験から本格的なエンジニアになるのはかなり厳しい」と言われまして……。
ー結構、リアルな話をしてくださるんですね。
そうなんです。
そういった現実を教えてくださった上で、「Webデザインなら未経験から学ぶ人も多く、こういう仕事でスクールではこういうスキルを身につけられる」と具体的にアドバイスをいただいたので、Webデザインに方向転換することにしました。
ーWebデザイナーに方向を変えられたんですね。そのほかにも、何か相談はされましたか?
やはり未経験なので、転職活動をどのくらいサポートしてもらえるのか気になるじゃないですか。そのあたりをおたずねすると、「転職サポートもしっかりします」とおっしゃったので、ヒューマンアカデミーのWebデザイン講座に入会を決めました。
ー入会後はどのように学習を進めましたか。
私が受講していた時期と、現在とでは学習スタイルが異なるかもしれませんが……。ヒューマンアカデミーの動画教材があるので、それを段階的に進めていきました。工場の仕事が止まっていた時期には、教室を予約し、通学スタイルで学習することもありました。
ー教室にも通われていたんですね。
フリーランスのWebデザイナーの講師が、決まった曜日に来ていたので、その方に質問したいことがあれば直接聞くようにしていました。
全体のスケジュールとしては、前半では動画教材で基礎学習を進めて、残りの4ヶ月ほどはポートフォリオ制作に時間を当てました。そのときも、講師の方に具体的なアドバイスをもらってブラッシュアップしました。
転職にも役立つポートフォリオを3つ制作
ーポートフォリオは転職活動にも重要ですよね。どんなものを制作しましたか。4ヶ月でサイトを3つ、WordPressとHTML/CSSで作っています。
ー3つも作ったんですね!
はい。自分の中である程度内容を考えて作ってから、講師に見せる形でした。講師からは、「統一感がないからもうちょっとこうしてみたほうがいい」「この部分の幅を広げて」など具体的に指摘してもらい、それに従ってブラッシュアップしていきました。
ーヒューマンアカデミーのWebデザイン講座に入会して、よかった思うポイント(メリット)は何ですか。
個人的には、フリーランスという働き方に興味があったので、現役フリーランスのWebデザイナーの方から最新の技術や知識を直接聞けたのがよかったです。
また、私は通学スタイルで学びたかったので、オンラインと通学を選べる点もフィットしているなと感じました。
ー次は、逆に満足できなかったポイント(デメリット)があれば教えてください。
そうですね……。気になっていた転職サポートについては、あまり満足できなかったのが正直なところです。
というのも、無料説明会では転職活動のサポートがあると聞いていたのですが、いざ転職活動するタイミングで話をしたところ「とりあえずは、ヒューマンリソシアに登録して」と言われまして……。私の希望とは違ったステップだなと感じました。
もちろん、教室の方にはちょこちょこ求人が張り出されていたので、自ら応募もできたのですが、期待したほどではなかったのが正直なところです。
というのも、私は地方在住なので地元企業に転職したくて。でも、教室に張り出される求人は遠方ばかりで、積極的に応募したいと思えるWeb制作会社がなかなか見つからなかったんです。
未経験からWeb制作会社への転職は厳しい面も
ーそもそも、地方にはWebデザイナーを募集している地元企業自体が少ないということでしょうか……?それもあるでしょうし、実績がないと、転職は厳しいのが現実です。
ーコロナ禍で業績悪化した企業は、採用の見直しをしている時期でもありましたね。
ええ、タイミングも悪かったのかもしれません。制作会社で働いている講師からも、「ぶっちゃけ、うちの会社は未経験者を取らない」と言われまして……。正直に教えてくれたのは嬉しかったですが、厳しい現実を思い知ることになりました。
ーなるほど……。その後は、どうやって転職活動を進められたのでしょうか。
結局、それまで勤めていた食品工場は去年12月で退職をして、今年の1月後半から本格的に転職活動をはじめました。クラウドソーシングにも登録して、そこでも何件か仕事を受注して実績を作りました。
それと並行して、地元のハローワークやインターネットの求人サイトで、Webデザイナーの募集がないか自分で調べて応募しました。
ただ、未経験なので書類で落とされてしまうことが多くて……。これがダメなら県外も探してみようと思っていたところ、地元企業から1社内定をいただき、7月から入社が決まりました。
ーおめでとうございます!希望されていたWebデザイナー職に就けたのですね。
はい!Web制作会社ではないのですが、その会社が数年前から運営している地域情報サイトで、Webデザイナーとして働くことになりました。
ただ、Webデザイン以外にもカメラの撮影や動画編集、営業のようなこともやってもらうと言われており、今からドキドキしています。
ー希望業務以外を任される点に関しては、どう受け止めましたか。
私としては、他の業務があってもいいかなと思っています。
というのも、その事業部自体が社内で新しくできた部署なので、Webデザインに詳しい人がいないらしく。
みんな知識がない状態なので「やりながら覚えてもらえればいい」と言われています。このくらいの温度感のほうが、未経験の自分には、無理なく働けるのかなと思いました。
30代半ばでも未経験から挑戦するのはアリ!
ーちなみに、クラウドソーシングサイトでは現在も継続してお仕事を受注しているのでしょうか。はい、継続して受注しています。
具体的には、クラウドワークスとランサーズ、ココナラに登録して、バナー制作やLPを受注し、コーディングはデザインから実装まで請け負っています。
ーおお!それでは、フリーランスとして働く目標も達成できてるんですね!
7月から会社員として働くので、そちらが忙しくなるかもしれませんが、できれば副業のような形でクラウドソーシングも続けていきたいです。
ーでは最後に、これから、Webデザインを学びたいと考えている方に向けてメッセージをお願いします。
Webデザインは場所も選ばずに仕事ができるし、スキルも身につけられるので、本当に魅力のある仕事だと思います。
私が学び始めたのは30代半ばですが、厳しい現実はありつつも、スキルを身につけて希望のWebデザイナー職に転職できました。
未経験だから、もう若くないからと年齢で諦めている人も多いかもしれませんが、何歳からでもチャレンジしてみるのは全然アリ!ぜひ、諦めずに頑張ってほしいと思います。
ーありがとうございました!