転職1社目でエンジニアとして経験を積んだら、その次は……?「70歳定年」や「人生100年時代」に突入した現代の日本では、自身のキャリアを長いスパンで考えていく必要があります。
そこで、今回は「5年後10年後といった中長期目線でしっかりと人材を育成しています」というtech boostの事業責任者の佐藤さんにインタビュー!本音トークで、同校のサポート体制や中長期目線で考えるべきキャリア形成について伺いました。
記事のダイジェスト/tech boostの評判とクチコミまとめ
・完全オリジナルポートフォリオの制作で転職活動や副業の案件獲得に差がつく
・理想のエンジニアのキャリア形成は中長期目線で叶える
tech boostは、通学/オンラインスタイルのプログラミングスクールです。コースは初心者向けのスタンダードコース、エンジニア転職やフリーランスを目指す方向けのブーストコースの2つ。ブーストコースならJava/PHP/Ruby/AIなど、ご自身の興味関心に合わせてより専門的な技術を学ぶことができます。
授業料は月額制になっており、基本は月32,780円(税込)で、このほかに入学金とメンタリングおよび教室利用を希望する人はそれぞれの費用が必要になります。
tech boostについて、コエテコ上のクチコミをもとにまとめてみました。
tech boostの良いクチコミ
コエテコ上にあるクチコミから抜粋すると、tech boostの良いクチコミは以下のようにまとめられます。質問投稿に対して返答が早く、やる気があるのに勉強の進行がストップしてしまうということが少ない点が非常に良かった。また、カリキュラムとは別で現役のエンジニアがプログラミング勉強会を開いており、同時進行で勉強ができることが良い。 (30代・女性)
オンラインで受講できるため、時間の制約がなく学習することができました。学習ツールもわかりやすく、順をおって理解できるように工夫されています。(30代・男性)
tech boostの悪いクチコミ
同じく、tech boostの悪いクチコミは以下のようにまとめられます。カリキュラムで使用しているマニュアルは発展途上という認識でわかりにくい表現もあります。ただし、不明点は質問投稿すれば数分で回答がくるため、返答待ちで勉強が進まないというストレスはありません。(30代・女性)それではいよいよ、tech boost事業責任者の佐藤さんにお話を伺ってみましょう!
中長期目線でキャリアをサポートするプログラミングスクール
—本日はよろしくお願いいたします。これまでコエテコではさまざまなプログラミングスクールや卒業生に取材をしてきましたが、数あるプログラミングスクールの中でtech boostならではの特徴があれば教えてください。
tech boostの方向性の1つとして「将来、フリーランスのエンジニアとして活躍できるプログラミングスクール」というキーワードを打ち出しています。
ただし、いわゆる煽り広告にあるような、「未経験からすぐにフリーランスになれますよ」という文脈で申し上げているのではなく、キャリアの最終到達地点としてのフリーランス、つまり、エンジニアキャリアを謳歌できるような実力のある、どこでも活躍できるフリーランスになっていただきたいと。
そこで我々は短期ではなく5年後10年後といった中長期目線でしっかりと人材を育成していきたいと考えています。少し大袈裟にいうと「1人ひとりの人生やキャリアに寄り添っていくスクール」を目指しているんです。
ープログラミングスクールは、目標のスキルを獲得したら、または転職やフリーランス転向をしたら完了、というイメージがあります。「中長期目線」とは具体的にどういうことでしょうか。
IT業界を盛り上げていくためには、未経験者がエンジニアになるのを支援するだけでなく、すでにエンジニアとして活躍されている方がPMやCTOになるなど、キャリアアップするために必要なスキルを提供していく必要があると考えています。
そのためには、単純にプログラミングの技術だけではなく、コミュニケーション能力やマネジメントなどのビジネス面を総合的に提供する必要が今後あるのではと。
つまり、受講者がプログラミングスクールで学び、1社目に転職することだけをゴールに据えるのではなく、そこから先も常に学び続けられるような人材になっていただくことが大切です。「未経験からの転職成功」をメリットに掲げるスクールが大半な中で、本校はさらに一歩先を行き、エンジニアキャリアのいかなるフェーズにも対応できるスクールでありたいと考えています。
※教室は現在、渋谷のみ
ー受講者の傾向や、コロナ前後の変化についてはいかがでしょうか。
tech boostの受講スタイルはオンラインと通学の2つがあるのですが、現在は90%の受講生さまがオンライン受講を選ばれています。このことからも分かるように、オンライン受講はやはり、コロナ禍でのニーズが高まったと感じますね。
受講者の年齢は10代が15%、20代が50%と最も多く、次いで30代が25%、40代以上が10%。ちなみに10代のうち9割が大学生で、ここ数年で特に増えた印象があります。
というのも、コロナの影響で大学に通学できずオンライン授業になってしまったり、アルバイト先の飲食店が閉店したりと、これまで通りのコミュニティ形成やスキルアップが思うようにできない背景があるようです。
そこで、隙間時間にプログラミングを勉強し、IT企業のエンジニアインターンシップに参加するなど、就職活動に役立てたいというニーズから、tech boostを受講してくださっています。
目的に合わせてカスタマイズできるフォローアップ体制
ーtech boostでは、基本受講期間は3ヶ月・6ヶ月・12ヶ月から選べるそうですね。それぞれのニーズに合わせて選べる、非常にありがたい受講スタイルだと感じました。具体的なところについて伺いたいのですが、tech boostでは受講中・卒業後にどのようなフォローアップをしていただけるのでしょうか?tech boostでは受講生さまのサポートに力を入れており、そのすべてをご紹介すると、話が長くなってしまいそうです(笑)。そこで、今回は①現役エンジニアのマンツーマンメンタリング②質問サポート③完全オリジナルポートフォリオの制作④就職・転職サポート⑤副業獲得サポートの5つにまとめてご紹介します。
①現役エンジニアによるマンツーマンメンタリング
現役エンジニアが1回1時間で学習をサポート!(別途料金あり)
1つ目は現役エンジニアのメンターによる、マンツーマンのメンタリングです。
弊社はフリーランス・ITエンジニアの求人・案件サイト「Midworks」やエンジニア領域特化エージェント「TechStars Agent」を運営しており、おのずとスキルの高いエンジニアとのコネクションを持てる環境にあるため、常に100名以上の現役エンジニアがメンターとして常駐しています。
このようにご説明すると、「スキルの低い、アルバイトの講師が指導にあたるのでは?」と不安になられるかも知れませんが、そんなことはございません。tech boostのメンターの条件は実務経験2年以上かつ複数言語のスキルがあり、教育に対して熱意をお持ちの方に限定しておりますので、受講者からは「学習サポートの質が高い」とご好評を得ています。
ー確かにネット上の口コミをみると、「カリキュラムとは別に、メンターが勉強会を開催してくれるので勉強になる」というものがありました。
メンターが企画している勉強会のことですね。「受講者がつまずきやすいポイント」や「こうやってコードを書くとキレイだよ」など、カリキュラムにプラスして役立つ学習体験をほぼ毎日提供しています。
それに加えてtech boostでは、月1回、受講生と卒業生、メンターが交流できるイベントを開催しているんです。卒業生に制作物の発表をしていただくことで、「こんなものを作れるようになるんだ」と受講生のモチベーションアップにつながります。もちろん、メンターによる「お役立ち情報トーク」や交流タイムなども盛り込んでいます。
コロナの影響でオンラインの開催にはなっておりますが、今月はオフラインとオンラインの合同イベントも開催しました。まだまだ感染状況が読めない時勢ではありますが、今後もオフラインでの開催予定はありますので、「イベントはリアルで参加したい派」という方にもぜひおすすめしたいです。
②質問サポート
2つ目は、テキスト/ビデオ通話による質問サポートで、どちらも回数無制限に使えるサービスです。自主勉強中にわからないことが出たときは、24時間いつでもテキストベースで質問可能な「質問投稿サポート」と、ビデオ通話で質問し放題のオンラインサポートをご利用いただけます。
質問投稿サポートは、受講生が使うシステムの中に組み込まれているもので、質問を入力すると日中であれば5分以内、長文の質問は遅くても1時間以内にはメンターから回答があります。
また、テキストベースよりもビデオ通話の画面共有の方が解決しやすい問題は、オンラインサポートで解決することができます。たとえば、コードについて質問する時などは、画面共有でコードを実際に見せながら、どこにミスがあるのかその場でフィードバックを受けられます。
③完全オリジナルポートフォリオの制作
テックブーストの1番人気は「ブーストコース」の言語Java、6ヶ月プランだそう
tech boostのカリキュラムでは、クローンアプリ制作とオリジナルポートフォリオ制作の2つのフェーズを用意しています。このうちオリジナルポートフォリオは、受講生さまご自身の興味・関心に合わせたものを作っていただいています。
制作の流れはかなり実務に近く、マーケティング調査をしながら制作物のアイディアを練り、メンターと相談しながら要件定義をしていく流れとなります。ちなみに、カリキュラムにない技術(言語)が必要な場合でも現役エンジニアのメンターがサポートするのでご安心ください。
ーかなりオリジナリティが高い内容ですね。企業の採用担当者の取材では、「スクール卒業生は、スクールから言われたとおりの制作課題をポートフォリオとして提出することが多く、成果物が似たり寄ったり」と聞いたことがありますが、tech boostさんは一味違うと感じました。
そうなんです。実際にtech boostの受講生はポートフォリオを含めた書類選考の通過率が圧倒的によく、転職活動や副業案件がうまくいきやすいのが特徴です。
ご自身の興味関心のあるテーマで、完全オリジナルポートフォリオを作るわけですから、他の未経験の方より頭1つ突き出た状態になれます。
極端な例ではポートフォリオをバイアウト、つまり、サービスとして売却された方もいらっしゃいます。就職・転職でも独立でも副業でも、それぞれの目的に合わせてスクールを有効活用していただければと思います。
④就職・転職サポート
就職・転職サポートでは、弊社オリジナルの職務経歴書のフォーマットをプレゼントしています。
tech boostの強みの一つであるオリジナルポートフォリオをもとに人事の方にアピールできるようなフォーマットです。
さらに履歴書や職務経歴書の添削はもちろん、模擬面接など、運営側の私たちも受講生さまが応募する企業の分析をして、本番でパフォーマンスを発揮できるようサポートさせていただきますのでご安心ください。
⑤副業獲得サポート
副業獲得サポートでは、弊社からの案件紹介とクラウドソーシングサイトなどからの案件獲得という、2つの文脈でサポートしています。弊社ではスクール事業以外にも、さまざまなITサービス事業を展開しておりますので、お客様から案件が発生した場合には弊社を介して受講生に紹介することもございます。
他にも、ランサーズやクラウドワークスなどに登録して案件を獲得するにあたって、プロフィールの効率的な書き方や商談メールのマナーをお伝えするなど、ビジネス面からサポートさせていただいています。
未経験者は無料体験会→説明会の流れがおすすめ
ーお話を聞く限り、tech boostは学習面だけでなくキャリア形成にもかなり手厚いサポート体制ですね。ありがとうございます。tech boostでは、月1回の交流会イベントで参加者にアンケートをとっているのですが、5段階評価で平均4.8の満足度をいただいておりますし、毎日のように「転職成功しました」「転職後に即戦力で任されました」とうれしい声をいただいています。
ただ、ご好評の裏返しとして、サポートが追いつかず、受講生のみなさまにご不便をおかけしてしまったこともございました。そこで、2021年末〜2022年始には新しい取り組みもスタートし、事業内容もブラッシュアップいたしました。
ー具体的には。
無料体験会制度のスタートです。
まず、無料体験会は、「プログラミングに興味はあるけど自分に向いているのかどうか不安」「説明会という形式だと、何を相談すればいいのかわからない」という声にお応えし、2021年12月から開始しました。「キャリアチェンジする・しない」にかかわらず、「自分のキャリアにどうプログラミングを生かすとベストなのか」を考えるきっかけにしていただければと思います。
今後もさまざまなイベントや新規コースを開催していきますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
未経験からエンジニア転職は可能、でもいきなり年収1,000万円は……?
ーここからは、少し現実的なお話も伺っていきたいと思います。インターネット上では「未経験からエンジニア転職で年収1,000万円!」「未経験からフリーランスエンジニアになりました!」のような広告を見かけますが、スクール側の体感としてはいかがでしょうか。まず、未経験からのエンジニア転職自体は、もちろん可能です。みなさま十人十色のご経歴をお持ちですし、募集する側の企業さまもいろいろですから、なかなか一概に言い切るのは難しいのですが……。頭ごなしに「未経験だからNG」という企業は減ってきたように思います。
ただし、「未経験からいきなり年収1000万円」は難しいのが現実で、平均すると年収300万円〜がボリュームゾーンですね。
本職のキャリアがしっかりとあって、その上にプログラミングスキルが乗っかっているような方はもう少し高く、年収500万円から600万円スタートになる印象です。1000万円というのは、やはり難しいと言わざるを得ません。
ー非常に現実的なお話ですね。とはいえ、いずれは昇給を考えて頑張りたいものですが、エンジニアとして成長していくためには、どのような資質が必要なのでしょうか?
我々がよくお話させていただくのは2つ。ずばり、諦めずにコツコツ勉強を続ける力と、コミュニケーション能力です。
スキル面に関しては、勉強をしてすぐ身につくものでもありません。学習でつまずいたときに自ら調べて答えを導き出す、わからないことはすぐに質問するなど、諦めずにコツコツ勉強できる姿勢が必要です。
そして、それ以上に大事になるのがコミュニケーション能力です。世間では、「エンジニアは、スキルさえあればいいんでしょう?」と考える方もおられるようですが、それはあくまでもトッププレイヤーの話。一般的な会社員ですと、やはりコミュニケーション能力は欠かせません。
また、たとえ素質があり、トッププレイヤーを目指せる方であっても、そこにたどり着くまでにはやはり、お客様が何を求めているのかを汲み取る力や、同僚との円滑なコミュニケーションが求められるものです。「技術力×コミュニケーション能力」があればどこでも通用する。これこそが、エンジニアとしてのキャリアを成功させるためのポイントだと思います。
結論、全ビジネスパーソンはプログラミングを学ぼう!
ーでは最後に、これからプログラミングスクールに興味がある方やキャリアチェンジを考えている方に向けてメッセージをお願いします。まず結論から申し上げますと、全ビジネスパーソンにプログラミングを学ぶことをおすすめいたします。
というのも、2020年から小学校でプログラミング授業が必修化されましたよね。中学や高校でも内容拡充・必修化が進んでいますし、大学入試にもプログラミングが導入される。つまり、約10年後には学校で教養としてプログラミングを学んできた若者たちと一緒に働くことになるんです。
私は現在35歳ですので、今の小学生が10年後に社会に出てくるころは45歳。まだまだ、ビジネスパーソンとしては現役のはずです。でも、プログラミングが当たり前の新入社員たちとのコミュニケーションや、価値観の違いはどうなるんだろうと不安になることもあるんです。
エンジニアやプログラマーだけでなく営業職や事務職がプログラミングで業務効率化、なんて当たり前な世の中がくるのかもしれません。
これは今の20代・30代・40代の方すべてに該当する課題であり、全てのビジネスパーソンにとって他人事ではありません。キャリアチェンジを検討するかどうかに関わらず、やはり教養としてのプログラミングを学習しておいて損はないでしょう。
プログラミングはポートフォリオでスキルを証明しやすいため、未経験でもキャリアチェンジしやすい傾向があります。また、キャリアチェンジという形でなくとも、現職の幅を広げる・転職をする・副業で稼ぐ・独立するなど、ご自身の選択肢が増えていくはずです。
プログラミングにハードルの高さを感じる人は少なくありません。でも、「学び続けて、一定のラインを超えるとグッと楽しくなる」と語る受講生が多くいます。勇気が必要なのははじめだけ。少しでもご興味を持たれた方は、ぜひ無料体験会などでプログラミングに触れてみてください。思いもしなかった方向に可能性が広がるかもしれませんよ!
ーありがとうございました!
tech boost|エンジニアのキャリアを中長期目線で形成するプログラミングスクール
tech boostはエンジニアに特化したキャリアサービス企業、Branding Engineerが運営する通学/オンラインスタイルのプログラミングスクールです。
コースは超初心者向けのスタンダードコース、エンジニア転職やフリーランスを目指す方向けのブーストコースの2つ。ブーストコースならJava/PHP/Ruby/AIなど、より専門的なスキルを学ぶことができます。
さらに現役エンジニアとして活躍しているメンターが、週1回のメンタリングを通じて受講生の学習が完了できるようサポートします。授業料は月額制で月32,780円(税込)、このほかに入学金とメンタリングおよび教室利用を希望する人はそれぞれの費用が必要になります。
卒業後のキャリア形成に関して、インターン/就職/転職/独立などのサポートをすべて無料で実施。中長期目線でエンジニアのキャリアについて伴走してくれます。未経験・経験者関係なく、ご自身の目標に向けてキャリア形成の指標になるのではないでしょうか。