今回は、社会人の必須スキルである発想力を鍛えるトレーニング方法について紹介します。発想力は天性のものと思われがちですが、鍛えることで身につく力です。発想力を鍛えたい方はぜひ参考にしてくださいね。
「発想力」とは?「想像力」との違い
発想力とは、ある物事に対してアイデアを生み出す力のことを指します。対して想像力とは、物事の未来を予想してイメージする力のことです。たとえば不機嫌そうな人がいたとき、「不機嫌そうだな、何か嫌なことでもあったのかな」と考えるのが想像力。「不機嫌そうだから、楽しめる場所に連れて行こう」と思うのが発想力です。
発想力が「新たに思いつく」ことに対し、想像力は「予想してイメージする」という点で違いがあります。
発想力がすごい人の特徴
企画案をたくさん出せたり、あらゆる観点から意見が言えたりする発想力のある人は、職場で重宝される人物となります。そのような発想力がすごい人は、どのような特徴があるのでしょうか。以下では、発想力がすごい人の特徴について深掘りしていきます。
物事を柔軟にとらえられる
発想力がある人はひとつの固定観念に縛られず、物事を柔軟にとらえられます。「〇〇の業務は〇〇で進めなければならない」と対応を固定している職場で、「こうしたほうがいいんじゃないか」と新たなアイデアを出せる人です。また、他人の新たな価値観や感性に対しても、柔軟に受け入れる傾向にあります。
説明がわかりやすい
ひとつの物事を説明していても、理解度は人それぞれです。発想力がある人は、対話を通じて「どこまで理解できているのか」を把握し、わかりやすく説明します。発想力と並行して、想像力がある人の特徴ともいえるでしょう。説明がわかりやすい人は、あらゆる人に納得してもらえる頼りがいのある人物だと評価されます。さらにユーモアを交えた話ができる人だと、評価はより高まるでしょう。
失敗を恐れず挑戦する
アイデアを出しても、当然ボツになったり失敗したりすることはあります。しかし、失敗を恐れていては新たな発想が生まれません。「失敗は成功の母」ということわざがあるように、失敗から学んで生まれるアイデアもあります。発想力のある人は、失敗から学べることがあると知っているため、積極的に挑戦し続けます。
他の人とは違うことをする
発想力のある人は好奇心が旺盛で、人と違うことを恐れていません。今はまだ価値を評価されていないものでも、「価値がある」と信じる力強さがあります。現代はSNSが普及していることで、他人からの批判が目に見えてしまいます。しかし、他人と同じことをやっていては独創的なアイデアは生まれません。発想力がすごい人は、周りの意見を取り入れながら自分の考えを信じ、突き進んでいく力があります。
【仕事に活かせる】発想力を鍛えるトレーニング方法
発想力を鍛えるトレーニングは、独創性や認知能力、創造力の強化が期待できます。以下で紹介する発想力を鍛えるトレーニングは、社内やご家庭でも取り組めるものです。トレーニングを習慣化させて、発想力を向上させましょう。未完成の絵を完成させるゲーム
このトレーニングでは、半円や曲線などの単純な絵をもとに、完全な絵を作ります。まずは紙やペンを用意しましょう。お絵描きができるタブレットでも問題ありません。グループでトレーニングをする場合は、同じ素材を使って絵を描きます。最後に、完成した絵を見比べてみましょう。同じデザインを他の人がどういう絵に完成させたかを確かめることで、発想力を強化し、新しいアイデアを生み出せるようになります。
辞書から物語を作るゲーム
辞書を引いて語句をランダムに選んだあと、選んだ語句とその前後にある語句を使って、短い物語を作るトレーニングです。ランダムで選んだ複数の語句から、一貫性のあるおもしろい話を作る方法を考えます。このトレーニングでは、互いに関連性がないと思っていた複数の語句同士のつながりを作り、結び付ける能力を高められます。
近隣を散歩する
オフィスや家を出て、周りにある公園や繁華街などを散歩する方法も、発想力を鍛えるトレーニングです。ただ散歩するだけではなく、さまざまな景色を見て、どのようなアイデアが思い浮かんだかを確かめてみましょう。また、いつもと異なる場所で会議をするだけでも、斬新なアイデアが出てきやすくなります。アイデアに行き詰まった場合は、一度オフィスや家を出てみるといいかもしれません。
本を読む
書店や図書館に行き、普段読む本や仕事に関連する本とはまったく異なるジャンルの棚から、本を1冊選びましょう。そして実際に読み、新しくどんな知識が得られるのかを確かめます。自分の専門とは異なるジャンルについて知識を深めることで、新しいアイデアが思いつくことがあります。苦手なジャンルを避けず、積極的に読んでみることが大切です。
フリーライティング
毎日時間を決めて、自由に文章を書くフリーライティングも発想力を鍛えるトレーニングになります。頭に思い浮かんだことを、ひたすら書き続けてみましょう。フリーライティングにより、今まで自分で意識していなかった考え方に気づいたり、新たなアイデアが生まれたりします。悩んでいる問題の画期的な解決策を思いつくのに効果的です。
参考:Webライティングスクールおすすめ
発想力が鍛えられるおすすめスクール
発想力を鍛えたい場合、実践形式のスクールを利用するのもおすすめです。ここでは、発想力が鍛えられるスクールをご紹介します。COACHTECH
COACHTECHは、未経験からフリーランスエンジニアを養成するプログラミングスクールです。
プログラミングには探求心や論理的思考、問題解決力など、発想力のベースとなる思考力が不可欠です。本スクールでは、教育に最も力を入れており、プログラミング学習を通じて、これらの力をトータル的に身に付けていくことができます。そのため、プログラマーやエンジニアなどの進路を選択しなくても、現代で役立つ能力が身に付いているため、どこでもその能力を活かせるでしょう。
またCOACHTECHでは、未経験が挫折することなく最後まで学び通すために、「学習=楽しい」と定義づけられるよう工夫を凝らしています。受講生の可能性を最大限に引き出してくれるため、発想力もより豊かになるでしょう。
コミュトレ
コミュトレは、人間心理と教育工学に基づくカリキュラムで発想力を鍛えられるビジネススキルスクールです。主に人と接する際にコミュニティスキルを実践形式で学ぶスクールで、論理力や発信力、営業力や提案力など多種多様なコースから自由に組み合わせ可能。学習は動画学習や教科書、実践トレーニングやテストといったさまざまな方法で行います。
無料診断では自分の強みをグラフで可視化し、キャリアアップに必要なスキルを明確化。「発想力で自分の市場価値を上げたい」「社内や社外で信頼される対人スキルや発想力を身に着けたい」といったビジネスパーソンにおすすめです。
発想力を鍛えられるアプリ
発想力を鍛えられるアプリを使用することで、ゲーム感覚で楽しみながら気軽に発想力を育てることができます。本項目では、発想力を楽しみながら鍛えられるアプリについて紹介します。Think!Think!(シンクシンク)
Think!Think!(シンクシンク)は、株式会社花まるラボが提供している「思考センス」の育成ができるアプリです。アプリでゲームを楽しむことで、空間認識や論理思考など考えるための土台となる力=「思考センス」を育てることができます。本ゲームは、Googleが選ぶ「Google Play Award 2017」Kids部門のファイナリスト5作品に選ばれたことのある人気アプリです。ゲームは以前は有料でしたが、今は無料で使用可能です。公式サイト:Think!Think!(シンクシンク)
mage×Image.
mage×Image.は、クイズ形式のゲームを使用することで発想力を鍛えられるアプリです。ランダムで組み合わせたお題に対して解答することで、発想力を育てることができます。一日わずか30秒でできるので、スキマ時間の利用にもおすすめです。アプリ ios版:発想力をちょっと鍛えるアプリ Image×Image.
まとめ
発想力は想像力と異なり、ある物事に対してアイデアを生み出す力のことを指します。企画職やデザイナーだけでなく、あらゆる職業に必要なスキルです。発想力を鍛えるためには、未完成の絵を完成させたり、辞書を引いて物語を作ったりなど、簡単なトレーニングをしてみましょう。ゲーム感覚で行えるので、仕事中のリフレッシュにもなるかもしれません。
また、近隣を散歩したり本を読んだりする方法も有効です。さまざまな発想力を鍛える手法を試して、自分の可能性を広げていきましょう。