これまでにテレワークを導入していない企業にとっては、通常業務に加えてITスキルの習得やコミュニケーションツールの変化などを、手探りで進めた企業もあるのではないでしょうか。
今回ご紹介するのは、オンライン研修サービス「TRYCODE(トライコード)」。「IT教育」をベースに研修サービス、オンライン研修サービス、コンサルティングサービスの3つのサービス事業を行っている株式会社イテレイティブが提供しています。
20年卒の新入社員として、入社後の新人研修を全てオンラインで受けた山下さんは、TRYCODE(トライコード)で未経験からプログラミングを学んだうちのひとり。
3ヶ月間で初心者からプログラミングをインタラクティブに学べるオンライン研修サービスの魅力とは?メリット・デメリットの両方から、詳しくお伺いしました。
独学はゼロ!未経験でIT企業に新卒入社
—まずは、山下さんがイテレイティブに入社するまでのご経歴について教えてください。私は北海道の札幌市出身で、地元の大学の法学部に通っていました。
もともと、IT企業は理系のイメージがあったのですが……就職活動で株式会社イテレイティブの人事担当から「文系でも、うちのカリキュラムであれば問題なく学習できるよ」とお言葉をいただいたので、勇気を出して東京に出てきました。
ー就職と同時に東京に出てこられたんですね!ちなみに、学生時代はプログラミングを独学で学ばれた経験はありますか?
いえ、文系だったのでプログラミングは一度も触ったことがありません。
イテレイティブに内定をいただいてからは、大学4年生の夏から秋にかけて、プログラミングとはまったく関係ないインターンをしています。インターンでは、東京の企業を札幌に招いて、就活イベントを開く事業があり、企画運営や場所の手配などを担当させていただきました。その就活イベントでは、実際に何名か内定者が出て、東京に就職した学生もいます。
ー内定後にインターンをされていたんですね!未経験でIT企業に就職することに不安はありませんでしたか?
そうですね、正直に言えば文系出身で本当にできるのかと不安はありました。
しかし、採用担当者から、「学生時代にしかできないことをしましょう」と言われていたので、特に独学では学ばず、入社してから新人研修でプログラミングに挑もう!と思いました。
とはいえ、入社後にプログラミングを学ぶにあたって、タイピングの速さと学習の習熟度が関係してくるため、「タイピングができれば入社後にスッと学習に入れるよ」程度のアドバイスはいただきました。やったことは、本当にそれくらいですね。
新人研修はコロナ禍で入社直後にリモートワーク
ー20年卒の山下さんは、入社直後がコロナ禍で、東京も緊急事態宣言が発令されましたよね。
そうですね。
ちょうどコロナが感染拡大していた時期だったので、東京の自宅にてオンラインで新人研修を受けていました。
ーどのような流れで新人研修が進んでいったのかを教えてください。
まず、入社後はビジネスマナー研修を1日受けました。その後はイテレイティブが提供しているオンライン研修サービス「TRYCODE(トライコード)」で、朝9時半から夕方5時半まで1日7時間ほど、3ヶ月みっちりとプログラミングを勉強しました。
ー自社で開発しているオンライン研修サービスを新人研修として受けたんですね!具体的な内容はどうなっているんですか?
TRYCODE(トライコード)は、動画学習に加えて、オンライン実行環境で実際にコードを書き、チーム開発や能力判定まで行っています。
流れとしては、パソコンの基礎知識としてタイピングを練習したあと、ネットワークやデータベースをはじめとした知識を学習します。それから、最初の2ヶ月間でHTML/CSSやSpring MVC、Java、JavaScript、Spripg MVCなどプログラミングの基礎学習を進め、3ヶ月目からは総合開発演習として、4人1組のチームでシステムを構築しました。
企業向けには専用の管理画面が用意され、受講生のトレーニング状況や偏差値を確認する事ができるようになっています。
ーチーム開発では、どのようなシステムを作ったのですか。
データベースはPostgreSQLで、フレームワークはSpring MVCを使って、バスの予約システムを構築しました。
TRYCODE(トライコード)のカリキュラムは、現場に即した学習を重視しているので、チーム開発でも自分たちで考えて解決していくことが重視されています。もちろん、本当にわからないことは講師の方に質問できるのですが、原則は自分たちなので、問題解決能力が身についたと思います。
ー研修スケジュールを拝見すると、結構ハードな印象を受けます。山下さんのように、文系の未経験からでも理解できる内容なのでしょうか?
はい。かなり基礎のところからやってくれるので、ちゃんとついていけましたね。
それこそ、「マウスって何?」というレベルからでも、段階的かつ反復的に学べる内容になっていると思います。
TRYCODE(トライコード)は、単元ごとに練習問題があって、難しい単元には少しつまずくこともありました。でも、各問題の回答時間や、正答率などの試験結果の詳細情報をもとに、受講生の苦手分野へのフォローアップをしてもらえるので、落ちこぼれをゼロにする仕組みが確立されているんです。ですから、未経験の方でも安心して学ぶことができると思いますよ。
研修後は営業に配属、業務効率化ツールをプログラミングで作成
ー現在、山下さんは入社2年目ですよね。お仕事内容について教えてください。イテレイティブの営業として、自社の研修パッケージを企業向けに販売しています。
入社前から「営業をやらせてください!」と希望を出していたので、入社して3ヶ月の新人研修が終わったあと、そのまま営業配属になりました。
ー新人研修の内容は、ビジネス職に活用できていますか?
業務効率化にフォーカスして、私が個人でプログラミングで業務効率化ツールを3つほど作りました。そういうところでは、ビジネス職でもTRYCODE(トライコード)の新人研修で学んだことが生きています。
また、IT企業の営業職は、プログラミングを学んだことのない方も多いのですが、私はエンジニアと同じ新人研修を受けました。そのため、クライアント様とお話させていただくときに、アルゴリズムの知識など自分が理解している状態で営業できるのが強みになったと思います。
ー営業を受ける側としても、現場レベルで理解している方が窓口だと安心できそうですね。山下さんの同期で開発に携わっている方は、研修後どのようなお仕事をされているのでしょうか。
同期は3ヶ月の研修後すぐに、自社の研修ツールの開発に携わり、プロジェクトリーダーを任されていました。
ー入社数ヶ月でプロジェクトリーダーを任されるんですか……?!コンセプト「3ヶ月で3年目の人材へ」は、本当だったんですね。
イテレイティブは若いベンチャー企業なこともあり、新入社員にも実力に合わせて裁量を与える社風なんです。また、研修で学んだ知識をもとに自走できる人材になったのが大きいかもしれませんね。
研修で学んだ言語以外でもすんなり学べる自走環境の確立
ー次に、TRYCODE(トライコード)を受けて、良かったところ(メリット)について教えてください。まずは、双方向で講義を行えたのが一番のメリットだと思います。
オンラインで、一人でもくもくと画面に向かって学ぶのではなく、講師はもちろん、周りのメンバーと協力しながら、双方向で疑問を投げかけ合いながらスキルアップできたのが良かったです。
2点目は、アルゴリズムについて非常に深く学べることです。
単純な座学だと、初心者の方はなかなか深く理解できないですよね。そこをTRYCODE(トライコード)で、アルゴリズムをしっかりと理解することで、研修で学んだ言語以外にも生きるといいますか……プログラミングの中身自体を学んだので、Java以外の言語でもすんなり学べるんです。そう考えると、かなり汎用性の高い学習ができていたなと思います。
ー逆に、満足できなかったところ(デメリット)はありますか?自社サービスの営業担当として言いづらいかもしれませんが、そこをなんとかお願いします!
うーん……(かなり考えて)唯一あるとすれば、オンライン研修を自宅で受けていたこともあり、どうしてもプライベートと仕事の時間を区切るのが難しかった点でしょうか。
ついこの間まで学生をしていた人間が、朝起きてすぐパソコンに向かい、スムーズに研修モードに入れるか?と聞かれると、どうしても難しい。同様に、1日のカリキュラムが終わってすぐにプライベートに戻れるかと言われると、そういうわけにもいかず。そういった切り替えが大変だった印象です。
ー他にも、これは大変だった!という思い出はありますか?
そうですね……ぶっちゃけ話でいうと、学習はめちゃめちゃ大変でした(笑)。
同期社員が他社のプログラミング講習に補助員として参加したことがあるので、「他社と比べてどうだった?」と聞いてみたところ、「他社と比べて、うちは学ぶスピードが断然早い」と言っていました。その分、学習にもそれなりの努力は求められましたね。
でも、このレベルで学べたからこそ、現場に出てから功を奏していると強く感じています。
ーおお……本当に、現場で通用する人材を短期間で育成する内容なんですね!
個人向けスクールはメンターが伴走
ー今回は、山下さんが受けた企業向けオンライン研修サービスについて伺いましたが、個人向けのプランもあるのでしょうか?
はい。形式としては、企業向け同様にオンラインでTRYCODE(トライコード)を利用していただだきます。ただし、個人向けコースではメンターがつきますので、お一人でもモチベーションを維持しながら学べるようになっています。
—企業の新人教育で学べる内容を、個人でも受けられるんですね!メンターが伴走してくれるのであれば、個人のオンライン学習でもついていけそうです。最後に、これからプログラミングの勉強を始めようと考えている方へ、応援メッセージをお願いいたします。
プログラミングと聞くと、どうしても「理系の人が学ぶもの」という印象が非常に強いのではないかと思います。何を隠そう私自身も、就職活動をするまではそう思っていました。
しかし、文系の未経験からでも、ある程度一流の場所で学ぶ機会があれば、間違いなく伸びることができます。
未経験だからこそ、学ぶ環境は重要です。自分の納得できる場所を選んで学習することが、自分のエンジニアへの道につながっていくんじゃないかなと。不安もあるかもしれませんが、もしご興味があれば、ぜひ頑張ってみてください!
ーありがとうございました!