ほかにも、メタバースはゲームやビジネスシーンでも広く利用されるようになりましたが、利用する前に注意点を理解しておきたいですね。この記事では、「Second Life」が流行した理由や、メタバースのメリットとデメリットを詳しく紹介します。
Linden Lab社の「Second Life」とは?
2003年に、Linden Lab社がリリースした「Second Life」。仮想空間のなかでコミュニケーションを取れるほかにも、商品を売買できることで注目を集めました。各国のマスコミでも大きく取り上げられ、当時は多くの企業がサービスに参入しました。ここでは、「Second Life」が流行した理由と衰退した理由を深掘りします。「Second Life」の特徴を知ろう!
メタバースは、仮想空間内で世界中の人々と自身の分身となるアバターを作ってコミュニケーションを楽しめることが特徴です。「Second Life」は、ゲーム内で通貨を稼ぐことができ、現実の通過に換金可能であることが他のゲームとの大きな違いです。このように、他のゲームとの差別化を図ったことで、2006年1月に10万人ほどだった「Second Life」内の人口が、2006年10月には100万人を突破したほど。まず、「Second Life」では、オリエンテーションランドと呼ばれるフィールドに入ることになります。オリエンテーションランドでは、他国のエリアに飛んだり他者とコミュニケーションをとったりすることもできます。「ものづくりを楽しめる環境」と認識されていたリリース当初は、Photoshopを扱うようなクリエイターが大半を占めていたそう。
その後、メディアで大々的に取り上げられたことにより、次第に一般のユーザーも集まるようになりました。自由にイベントの企画やものづくりに関わることができる「Second Life」は、ユーザー数の増加によって、コンテンツも変化を遂げていきました。
「Second Life」が流行した理由とは?
日本の企業も続々と「Second Life」に参入していた当初は、「ゲーム内に秋葉原を再現する」「ビルを建てショップをオープンする」など盛んにイベントを行っていました。ほかにも、プロジェクトの研究成果を展示するなど、趣向を凝らした企画が行われています。さらに、ゲーム内の土地を高値で転売して収益化できることで、多くのユーザーを集め世界的に流行しました。メタバースのメリットとデメリット
現在、多くのゲームで体験できるようになったメタバースにも、メリットとデメリットは存在します。注意点を理解したうえで、メタバースを楽しみたいですね。ここでは、メタバースのメリットとデメリットを説明します。メタバースのメリット
メタバースのメリットには、以下のようなポイントが挙げられます。- アバターを通じて世界中の人とコミュニケーションが取れる
- 仮想世界のイベントを体験できる
- 自由な発想で建築物や島などを構築できる
ゲームにおいては、仮想空間でイベントを体験することで没入感を得られることが、ユーザー数を増加させる要因となっています。
メタバースのデメリット
メタバースにおけるデメリットは、以下のポイントが挙げられます。- 依存性がある
- 現実世界のコミュニケーションが希薄になる
しかし、メタバースの流行に比例するように、子どものゲーム依存症は深刻化しています。没入感があるメタバースだからこそ、ゲームを止めるタイミングを子ども自身がコントロールすることは難しいといわれています。ゲーム障害と呼ばれるほど重度になると、理性的に判断することが困難になり、感情に支配されやすくなります。
このような状況に陥らないためにも、メタバースとの向き合い方を家族で話し合っておくことが大切です。子どもの意向を尊重しながら利用時間を決めるなど、工夫したいですね。