その奥深さゆえ、プログラミング教室に通っているうちにメキメキと上達し「プログラミングって楽しい!」、「こんなことができるようになったらなぁ・・!」といった具合に、プログラミングの世界にのめりこんでいくお子さまも少なくありません。
プログラミングに夢中になっているお子さまに是非おすすめしたいのが、ITスキルの資格や検定へのチャレンジです。
資格を保有することで、受験や就職に有利に働くことはメリットのほんの一部。
合格に向けて、試験勉強に励むことは子どものうちから身に着けておきたい「やり抜く力(=グリッド)」や「時間管理能力(=タイムマネジメントスキル)」などの習得にも大変効果的です。
いわずもがな、合格できたときの達成感は何ものにも代えがたい財産となるでしょう。
今回は特におすすめのITスキルの資格・検定を厳選しました。それぞれについて詳しく紹介していきます。
【小学生以上】ジュニアプログラミング検定 Scratch部門
ゲームやアニメーションなどのコンテンツ制作を通して、お子さまのプログラミングスキルを測定する検定試験です。
プログラミング言語はビジュアルプログラミングのScratchを用いるので、同言語をプログラミングスクールなどで学んでいるお子さまには特におすすめです。
試験はGold(1級)、Silver(2級)、Bronze(3級)、Entry(4級)の4階級があります。Entryは無料で受講することができるので、力試しをしてみたいなという方にはぴったりです。
問題文で提示された条件を満たすプログラミングになっているか?といったプログラムの正しさを問うことが試験のベースですが、「自由なアイデアが盛り込まれているか?」といったことも加点対象になります。
正しくプログラミングすることだけを求めているのではなく、クリエイティビティも試されているのはユニークで面白いですね。
実際の試験問題は検定のホームページ上にある「制作するコンテンツ例」という項目にて4パターンほど閲覧することができます。
気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
「ジュニア・プログラミング検定 Scratch部門」概要
・受験料(税込)■Gold(1級)
2,900円
■Silver(2級)
2,700円
■Bronze(3級)
2,500円
■Entry(4級)
無料
・対象年齢
特になし(小学生を推奨)
・スケジュール
こちらから会場・試験日を検索
・URL
https://www.sikaku.gr.jp/js/ks/
【小学3年生以上】ロボット検定 For EV3
ロボット技術検定機構が主催しているロボット検定は「あるレベルに達したロボット技術者」であることを認定する検定試験です。
なかでも「ロボット検定 For EV3」は、小学校3年生から高校生およびそれ以上が対象となっており、幅広い年代において受験できるのがポイントです。
受験に際しては「教育用レゴ® マインドストーム®EV3」を持参しての受験となるため、レゴ®スクールに通っているお子さまには特におすすめです。
ロボット検定 For EV3は3級から1級まであります。
具体的な出題内容としてはロボットに関する知識を試す筆記問題と、課題通りにロボットが動くか否かを試す実技問題があります。
この検定においては実技に重きを置いており、1級の合格は企業で即戦力として活躍できるレベルとの認定がなされています。
お子さまがロボットやプログラミングを究めていきたい!と考えているならば、この検定は特におすすめです。合格者には合格証明書と認定バッチが進呈されるので、お子さまの励みにもなるでしょう。
なお、検定対策のための過去問はオンラインショップで購入できるので、試験内容が気になる方は事前にチェックしてみるのもよいと思います。
そのほか、ロボット検定には小学校1年生以上から受けられる「ロボット検定 For WeDo 2.0」もあります。低学年からロボット検定を受けさせたいという方にはこちらの受験がおすすめです。
「ロボット検定 For EV3」概要
・受験料(税込)■3級
3,465円
■準2級
4,015円
■2級
5,115円
■準1級
6,215円
■1級
7,315円
・対象年齢
小学3年生以上
・スケジュール
2018年度は6/24、9/30に実施。2019年度以降の予定については未発表
・URL
https://robogiken.jp/examination/for-lego/
【年齢制限なし】情報システム試験
情報システムを作るプログラマーやシステムエンジニアなどのスペシャリストを養成するためのガイドラインとして作られた試験です。
この試験を主催している一般財団法人 職業教育・キャリア教育財団は文部科学省による後援を受けており、これまで135万人もの受験者数を誇っている歴史ある検定試験です。
試験科目は「基本スキル」「プログラミングスキル」「システムデザインスキル」の3つがあり、「基本スキル」と「システムデザインスキル」に合格した場合はシステムエンジニア認定が交付され、「基本スキル」と「プログラミングスキル」に合格した場合はプログラマ認定を交付されます。
ほかのジュニア向けの検定よりも試験としての歴史が古く、知名度も高いほか、文部科学省による後援を受けている試験なので、就職や受験においても活用しやすい検定といえます。
なお、受験者が小学生以下の場合は保護者の同伴が必要となりますので、その点については注意しましょう。
「情報システム試験」概要
・受験料(税込)■基本スキル
3,500円
■プログラミングスキル
3,000円
■システムデザインスキル
3,000円
・対象年齢
小学生も受験可能
・スケジュール
平成30年度は4/1~3/25の期間中、随時受験可能
(個人受験は「CBT方式」によりパソコンからいつでも好きなときに受験できます)
・URL
http://jken.sgec.or.jp/guide/jsystem.html
まとめ
いかがでしたでしょうか。資格や検定に合格することはお子さまの成長にとってプラスに働くことと思います。
一方、資格や検定に合格できなかったとしても、一つの目標に向かって努力し、やり抜いたことは、お子さまにとって掛けがえのない経験となるはずです。
子どもたちが「何かにチャレンジする」キッカケを与えるのが親の役目の一つだとするならば、検定チャレンジはおすすめできる方法の一つです。ご参考になりましたら幸いです。