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プログラミング教育は本当に必要なのでしょうか?何故、必修化されることになったのでしょうか?
プログラミング教育のねらい・目的や、それによりどんな効果が期待されるのでしょうか?
それを一つずつ解説していきます。
- 1. プログラミング教育とは?
- 2. プログラミング教育はいつから必修化された?
- 3. プログラミング教育が必修化された理由
- 4. プログラミング教育の目的・ねらいとは?
- 5. プログラミング教育のメリット
- 6. プログラミング教育におけるプログラミング的思考
- 7. プログラミング教育における情報活用能力
- 8. おすすめのオンラインプログラミング教室
- 9. プログラミング教育の現状と問題点
- 10. 小学校のプログラミング教育での具体的な内容は?
- 11. 小学校のプログラミング教育では具体的に何をする?
- 12. 小学校のプログラミング教育の研修教材内容
- 13. 既存の教科外でも行われるプログラミング教育
プログラミング教育とは?
プログラミング教育とは、入試の際や他の教科での学習にも役立てられる「読解力」や「問題解決能力」、「論理的思考力」を向上させるために導入されています。プログラミング学習のなかでは基本的なICT機器の操作を学習しますが、「アンプラグド・プログラミング」と呼ばれるコンピュータを使用せずに学ぶ方法が採用されるケースもあります。小学校低学年でもプログラミングの基礎が学べるよう、カードやブロックなどを用いたゲームで学習するケースもあります。小学生からプログラミングを学ぶことで、将来の選択肢が増えたり創造性や英語力などの能力を育めたりするなど、幅広いメリットがあると考えられています。
また、IT化の進化に伴い、プログラミングの知識が社会を生き抜くうえで必須となるスキルだといわれています。プログラミング学習で得られたICT機器の活用方法やスキルは、「情報」の科目が追加された大学入試にも役立つでしょう。
参考:必修科目「情報Ⅰ」に備えよう!共通テストや定期テスト対策も詳しく解説
プログラミング教育はいつから必修化された?
2020年から小学校ではプログラミング教育が必修化され、2021年からは中学校でも必修化されています。さらに、2022年には高校生の授業にもプログラミングが導入されました。小学校のプログラミング教育では、プログラミングは教科として扱われません。小学生では、複雑なプログラミング言語の習得は目的とされておらず、「プログラミング的思考」を身に付けることを目的として授業が導入されています。実際には、理科の授業で電気を点灯したり算数の授業で正多角形を作図したりするなどの方法で、プログラミングを学習します。
小学校によっては、「まちの魅力と情報技術」を研究課題として学習するケースもあります。プログラミングが必修化されたことで、学校外でのプログラミングスクールなどのプログラミング教育サービスも充実している傾向があります。
参考:プログラミング的思考とは
プログラミング教育が必修化された理由
2020年からの小学生でのプログラミング教育の必修化が注目を集めていますが、それ以前には既に2012年から新学習指導要領に基づき、中学校での「プログラムによる計測・制御」が必修化されています。プログラミング教育が必要とされる背景のひとつとして、第4次産業革命やグローバル化に対応する人材を育てることがあります。将来、人工知能AIなどの技術革新によって、今ある仕事の半数近くが自動化されることが予想されています。
急激に進化する社会のなかで、「今、学校で教えていることが将来通用しなくなる」などの不安の声があります。将来、子ども達が目まぐるしい変化に主体的に向き合い、自らの可能性を発揮するために、プログラミング教育は必修化される流れとなりました。
経済産業省の発表では、2020年に36.9万人、2030年には78.9万人ものIT人材が不足するとされています。(IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果より)IT関連のビジネスは今後ますます拡大していくと予想されており、人材育成が必須となっています。
参考:小学校プログラミング教育の概要1
プログラミング教育の目的・ねらいとは?
プログラミング教育の目的は、プログラミングのスキルを身に着けるだけでなく、「小学校段階における論理的思考力や創造性、問題解決能力等の育成」が目的とされています。有識者会議でも、プログラミングに必要なコーディング(プログラミング言語を用いた記述方法)は時代により変化していくため、コーディングなどを覚えることではなく、自分で考え、それを形にしていく、プログラミング的思考力や行動力の育成が重要とされています。その時々に合わせて柔軟に対応できる、時代を超えて普遍的に求められる資質・能力を身に付けることが最大の目的とされています。
プログラミング教育の目的は、将来のIT人材の不足を補うためもありますが、それ以上に将来どのような職業につくときにも必要となる「プログラミング的思考」の育成が重要とされています。
プログラミング教育のメリット
ここでは、プログラミング教育のメリットを解説します。問題解決能力が身に付く
プログラミングを学習することで、筋道を立てて問題を解決できる「問題解決能力」が身に付きます。また、問題解決能力が身に付くことで、適切に振り返りを行うこともできるようになります。問題解決能力が高くなると、物事に柔軟に対応したり主体的に行動できたりするようになるなどのメリットが多くあります。さらに、物事に対峙した際に、解決可能な小さな目標を立てられるようになることで取り組みやすくなるでしょう。
IT化に対応できるようになる
日本の社会ではIT化が加速しており、IT人材が不足することが懸念されています。プログラミング教育の導入により、IT化に対応できる人材が増えれば将来の社会にとって有益となり得るでしょう。IT化に対応できる人材には、DX推進やビッグデータの活用、AI・IoTの開発などの役割を担うことが求められます。小学生からプログラミングに触れることで、IT化に対応できる人材として必要なスキルを身に付けやすくなることがメリットです。
将来の選択肢が広がる
プログラミングを用いた技術は、エンジニアやプログラマだけではなく幅広い職種で利用されています。どのような職業に就いたとしても、パソコンスキルは必須だといえるでしょう。プログラミングスキルがあれば、ゲームクリエイターやロボット開発など、小学生から人気の職種も目指せます。また、高度なプログラミングスキルを有していれば、年収がアップしやすい点もメリットだといえるでしょう。専門職であるエンジニアの平均年収は542万円といわれており、正社員の平均年収は403万円であるため、130万円も年収が高くなる傾向があることが特徴です。
プログラミング教育におけるプログラミング的思考
プログラミング教育の最大の目的とされる、プログラミング的思考とは何でしょうか?プログラミング的思考は簡単に言うと、「目的を達成するために物事を順序立てて考え、結論を導き出していき、それを計画的に実行する考え方」です。そのためには論理的思考・創造性・問題解決能力・行動力が必要されます。考えるだけでなく、実行に移していくことにより、様々な経験を積むことが出来ます。
これらを身に付けることにより、様々な問題に対応していく力や積極性を身に付けることも期待されます。
プログラミング教育における情報活用能力
文部科学省『小学校プログラミング教育に関する研修教材』によると、情報活用能力とは以下のように示されています。情報及び情報手段を主体的に選択し、活用していくための個人の基礎的な力さらに新学習指導要領において情報活用能力は言語能力と同様に学習の基盤となる資質と考えられており、「情報活用の実践力」「情報の科学的な理解」「情報社会に参画する態度」の3つの観点から成長を捉えるとのこと。
情報の収集や整理、発信はもちろん適切な活用方法や仕組みの理解、情報モラルといった総合的な情報活用能力の育成を基盤にプログラミング教育を行う方針です。
おすすめのオンラインプログラミング教室
ここでは、おすすめのオンラインプログラミング教室をご紹介します。N Code Labo
N Code Laboは、小学1年生から高校3年生までを対象とした実践的なプログラミングが学べるプログラミングスクールです。角川ドワンゴ学園が運営しており、N高グループのプログラミング専門クラスで培ったノウハウを提供しています。未経験者から上級者まで、さまざまな言語・環境のプログラミングを学べるのが特徴です。
2つのコースがあり、オンライン個別指導コースは全国どこでも学ぶことができ、通学コースは新宿・秋葉原・横浜・大阪梅田の4教室で展開中。オンラインはマンツーマン、通学コースは少人数制の個別指導を採用しており、一人ひとり細やかな指導を行っています。生徒それぞれの学習進度に合わせて授業が進められるため、着実に技術を身につけられるでしょう。
プログラミングを行うだけではなく成果を発表する機会が多くあるため、プログラミングスキルはもちろん、プレゼンスキルも同時に伸ばせます。自分の成果をアウトプットして終わらず他者と共有して意見交換することで、より自己成長につなげやすくなるでしょう。
参考:N Code Laboの評判・口コミ
プログラミング教育 HALLO オンライン教室
プログラミング教育 HALLO オンライン教室では、子どもが夢中になって学べる「Playgram」が教材に採用されています。「Playgram」は、遊び感覚で冒険を進めているうちに、気付いたら実用レベルのコーディングまで身につけられる超本格派の教材。とにかく子どもが夢中になる仕掛けがたくさん組み込まれており、勉強が苦手なお子さまでも楽しくスキルを身につけられるでしょう。
対象となるのは、年長~中学3年生です。一人ひとりの学習時間や頻度、各ステージの理解度や進度などに合わせて個別レッスンを行っているため、年齢に関係なく最適な内容を学べるでしょう。毎日15分の自宅レッスンや週1回のレッスン、月1回行われる発表を繰り返すことで、スキルがどんどん上達していきます。
参考:プログラミング教育 HALLO オンライン教室の評判・口コミ
デジタネ
デジタネには、小学生が思わず夢中になるコースが多数揃っています。教材満足度は、驚異の90%以上。マインクラフト、Scratch,Roblox、JavaScriptなどの楽しいミッションが100以上も揃っているため、きっと学びたいミッションが見つかるでしょう。
動画形式で学ぶことができ、1動画は5~10分ほどの長さです。お子さまだけでスムーズに学習を進められるようになっているため、保護者の負担を増やさずにスキル習得が期待できます。デジタネで学ぶことで、考える力や造る力はもちろん、自分の作った作品を通して相手に伝える力も養えるでしょう。
月額3,980円~というリーズナブルな価格も魅力的なポイント。動画教材の他、月に1回程度のLIVE配信授業や月1~2回の学習応援タイム、チャットサポート、コミュニティ機能などのサービスを利用できます。
参考:デジタネの評判・口コミ
プログラミング教育の現状と問題点
プログラミング教育の問題点として、学習環境が整備されていない現状が挙げられます。情報教科を教えられる教員が不足している
文部科学省は『高等学校情報科担当教員の専門性向上及び採用・配置の促進(通知)』内で情報科担当教員5,072人のうち1,210人が情報の免許を取得していないことを示しています。もちろん高等学校だけでなく小学校や中学校にもプログラミング教育を行ったことがない教員がいます。情報教科における教員不足の現状を受け、文部科学省では計画的な採用活動や研修資料作成といった取り組みを行っています。
教育ICT環境が整っていない
パソコンやタブレットの用意や管理方法についての話し合いが進んでおらず、学校によっては導入時期に格差が出てしまうケースも。もちろん機器を導入したあとも管理しなければならない情報は多く、セキュリティ面の問題点も危惧されています。リスクに対する防止策を徹底する必要があるため職員の負担が増えている現状です。
小学校のプログラミング教育での具体的な内容は?
文部科学省の有識者会議では以下の内容があげられています。①まずは身近な生活でコンピューターが活用されていることに気付かせる。
②問題の解決には必要な手順があることを教え、論理的思考を身に付ける。
③各教科で育まれる思考力を基盤としながら、基礎的な「プログラミング的思考」を身に付けること。
中学校のプログラミング教育が技術家庭科の項目になっているのに対し、小学校でのプログラミング教育は、算数・図画工作・理科・音楽など、様々な教科で行われることになっています。現在すでにプログラミング教育を取り入れている小学校もあり、「プログラミング教育実践ガイド」として、文部科学省のホームページで紹介されています。
④コンピューターの働きを生活に生かそうとする姿勢を身に付けること。
プログラミング的思考は、どんな時代やどんな状況でも、普遍的に求められる資質・能力と考えられています。自分で考え解決していける力を身に付けておけば、仕事だけでなく、日常の生活で問題に直面した時も役に立ちます。
こうした考え方が身に付くことことにより、わからない問題を解いていく楽しみも生まれ、勉強へのやる気を高めることにもなり、子どもの将来の選択肢を広げることにも繋がる可能性があります。
小学校のプログラミング教育では具体的に何をする?
既存の教科教育の中で、プログラミング教育はどのように組み込まれていくのでしょうか? 文部科学省『小学校プログラミング教育の手引(第三版)』で示されている例を見てみましょう。たとえば算数では、「プログラミングを通して、正三角形の意味を元に正三角形をかく場面」が想定されています。正六角形などを分度器や定規を用いて正確に作図することは難しく、どんなに丁寧に作業したとしても、長さや角度がわずかにずれてしまいます。
ところが、プログラミングを通してそれを行うと、正確な作図を行うことが可能です。そしてその過程で、どのような命令をすればプログラムが動くのかを児童が考えることになります。しかもこれを応用すれば、人間が手作業で行うには時間がかかりすぎたりする作業も、コンピュータを使えば容易に行えるということに気づけます。
教科教育を通して、コンピュータやプログラミングに何ができるのかを理解してもらえるようになっています。
小学校のプログラミング教育の研修教材内容
文部科学省では『小学校プログラミング教育に関する研修教材』のなかで小学校のプログラミング教育が円滑を実施できる研修教材を提供しています。研修教材を利用することで学習のねらいや育む資質・能力、指導例、操作を学習することができ、初めてプログラミング教育に取り組む教員向けとしても利用可能な内容です。また教材は映像教材とテキスト教材で構成されているため、両方を効果的に用いながら研修を行うことができるようになっています。
既存の教科外でも行われるプログラミング教育
先ほども参照した『小学校プログラミング教育の手引(第三版)』では、学習活動の分類として、教科内で実施するもののほかに「教育課程内で各教科等とは別に実施するもの」「クラブ活動など、特定の児童を対象として、教育課程内で実施するもの」についても触れられています。「教育課程内で各教科等とは別に実施するもの」は、各学校の裁量で実施されるもの。各教科の学びを確実にするため補助的にプログラミングを導入するのではなく、プログラミン的思考を育むこと、コンピュータ等を活用して身近な問題を解決する態度を育むことなどを目指して実施されます。ここでは、実際に簡単なプログラムを組むような授業が想定されています。
「クラブ活動など、特定の児童を対象として、教育課程内で実施するもの」は、いわゆる課外活動にあたるものです。クラブ活動の内容としては、「オリジナルアニメーションをつくろう」「家で使える便利な機械」を考えようといった、やや高度なものが設定されている印象です。プログラミングに興味をもった児童たちに、さらに学習を行ってもらいたいという狙いがあるのでしょう。プログラミングが得意な児童に、苦手な児童のサポート役を担ってもらう、といったことも想定されています。