このページでは独自のポリシー「コンピュータは粘土だ!!」のもとに開発されたビジュアルプログラミング言語Viscuit(ビスケット)についてまとめます。
参考:小学校のプログラミング教育の内容・現状を徹底解説
Viscuit(ビスケット)とは?
Viscuit(ビスケット)の特徴
ビスケットは、元NTT基礎研究所、NTTコミュニケーション科学研究所勤務の計算機科学者、原田康徳氏(通称:原田ハカセ)が開発したビジュアルプログラミング言語です。キャッチフレーズは「コンピュータは粘土だ!!」。幼児が粘土をこねるのに似た自由な発想と、遊び・学び・モノづくりのよろこびをめざしています。
「メガネ」と名付けられた仕組みを一つだけ使い、単純なプログラムから複雑なものまで作成できます。
アニメーション、ゲーム、絵本などを手軽にできる言語です。
ビジュアルプログラミング言語といえば有名な「Scratch」がありますが、ビスケットはより進歩してアルゴリズムの自動生成が可能になったコンピュータの使用を前提としているために「コンピュータに何をさせるか」だけを考えたプログラミングが容易に行えます。
スマホ用、パソコン用ともに無料でダウンロードでき、むずかしい用語や規則をおぼえなくても感覚的なプログラミングが可能な点が大きな魅力となっています。
価格は完全無料
iOS、GooglePlay、Windows用いずれも完全に無料で、ホームページからダウンロードできます。開発会社
開発者の原田ハカセが代表を務める合同会社デジタルポケットが、ビスケットの開発から普及までを一貫して行っています。楽しみながらコンピュータの可能性を感じられる「ビスケット開発室」やビスケット指導者を育成する「ビスケットワークショップ ファシリテータ講習」などのイベントも開催しています。
「Viscuit(ビスケット)」開発者・原田康徳先生 | アーテック「first STEAM」監修
株式会社アーテックが4歳から学べるSTEAM教育スクール「first STEAM(ファーストスティーム)」を新規開講します。今回は「デジタルアート」のカリキュラムを完全監修された「Viscuit(ビスケット)」開発者・原田 康徳先生にお話を伺いました。
この記事をcoeteco.jp で読む >Viscuit(ビスケット)が子どものプログラミング学習におすすめな理由・メリット
ビスケットが子どものプログラミング学習におすすめな理由とメリットは、取り組みやすさにあります。本格的にプログラミングをしようと思えば、パソコンの基本操作やタイピング、プログラミング言語などを覚えなければいけません。一方で、ビスケットで使うのは「メガネ」のみで、難しいルールはありません。さらに、パソコンはもちろんのこと、スマホやタブレットでも利用可能で、タイピングも不要。プログラミングをした結果もすぐに確認できるので、お子さんの「もっと作りたい」という気持ちにもつながりやすいでしょう。
Viscuit(ビスケット)の対象年齢は?
タイピング不要のビジュアルプログラミング言語、Viscuit(ビスケット)。その取り組みやすさから、何歳から学べるんだろう?と気になる方もいるかもしれません。なんと、Viscuit(ビスケット)の対象年齢は4歳以上とされています。そのため、幼稚園児や保育園児のお子様でもプログラミングを学ぶことができるのです。小学校に行く前から子どもの創造力を引き出したり、プログラミングの楽しさを感じてもらったりすることが期待できます。
Viscuit(ビスケット)で学べるおすすめプログラミングスクール
LITALICOワンダー
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この記事をcoeteco.jp で読む >スクールの特徴
LITALICOワンダーは、テクノロジーを生かしたモノづくりを通して子どもの個性に合わせた創造性を育む方針により、プログラミング、ロボット製作、デジタルファブリケーションなどを学べるスクールです。できる×したい重視の完全オーダーメイド授業なので、年齢でカリキュラムを区切ることなく、興味・関心に合わせた作品づくりが可能です。
ビスケットを学べるのは「ゲーム&アプリプログラミングコース」で、Scratchとビスケットなど多くの種類のビジュアルプログラミング言語を並行して学習できます。
特定のツールやプログラミング言語にしばられず、それぞれの能力と目標にあった学習ツールを選べる贅沢な環境があるようです。
対象年齢
幼稚園児から高校生まで、すべての年齢が対象です。全国の教室数(2020年1月現在)
東京都、神奈川県、埼玉県に18ヵ所料金の目安
入会時に入会金が16,500円ほどかかり、受講料は月13,200円。このほかに教材費と施設設備費合わせて、毎月3,300円の費用が必要になります(すべて税込)かかる費用は教室によってことなりますので、詳しくはお近くの教室におたずねください。
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この記事をcoeteco.jp で読む >キッズ・プログラミング教室KIDSPRO
ビスケットをはじめとして、Scratch(スクラッチ3.0)によるプログラミング、レゴ®SPIKE、レゴ®マインドストーム®EV3、レゴ®WeDo、レゴ®BOOST、Pepper(ペッパー)によるロボット工学などを学べるスクールです。KIDSPROの魅力は、インストラクターが一定レベル以上のプログラミングスキルを持っている運営体制にあります。
とくにScratch3.0関連本としてベストセールスを記録している「スクラッチ3.0でゲームを作ろう!」の著者 岡田哲郎氏に直接指導を受けられる点、生徒一人一人の個性を見極めながら進める少人数制の個別指導にも定評があります。
コースの多様さも魅力の一つ。
- Scratch3.0平日コース/土日コース
- レゴ®WeDo+Scratch JR平日コース/土日コース
- マイクラでプログラミングしよう
- キッズYouTuber講座
- 3Dプリンターでオリジナル作品を創ろう
- Pepper(ペッパー)をプログラミングしよう
- Scratch検定試験対策講座
- タイピング練習
- アンガーマネジメントKIDS講座
大会などでもすばらしい成績を残されており、
- 第2回NECレノボキッズ・プログラミングコンテスト自由部門(最優秀賞)
- スイッチエデュケーション賞課題解決部門でスイッチエデュケーション賞
- 第6回「デジタルえほんアワード」(グランプリ、入選)
- 第1回「北区こどもプログラミングコンテスト」審査員賞
- 「PCNプロコン2018」でPCN特別賞
対象年齢
基本的にすべてのコースは小学生以上であれば、大人でも受講可能です。レゴ®WeDo+スクラッチコースは幼児でも学べます。全国の教室数(2020年1月現在)
2校。日暮里と京成立石にスクールがあります。未就学児〜低学年向けにあすなろ幼稚園校(葛飾区)もオープンしています。料金の目安
月謝制のコースでは、初期費用13,200円、月額8,800円がかかります(すべて税込)。かかる費用は教室によってことなりますので、詳しくはお近くの教室におたずねください。
キッズ・プログラミング教室KIDSPROの口コミ・評判・料金
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この記事をcoeteco.jp で読む >ビスケットの教え方
子どものプログラミング学習にぴったりのビスケット。ここでは、さまざまなビスケットの教え方について見ていきます。学校
ビスケットを学校で取り入れる際は「がっこうでつかう」を確認してみしましょう。操作方法の教え方、ワークショップや授業例、授業で使えるスライドなど、先生向けの資料がそろっています。小・中学校や特別支援学校向けのサービスもあり、「きょうしつでビスケット」では、個人やクラスごとで作品管理、作品保存、オリジナル教材の作成などが可能。無料で使える「無料でつかう 2023」では、登録やログインをしなくとも、作品制作の基本を学べて、作品制作にもチャレンジできます。
参考:ビスケット「がっこうでつかう」
学校以外
幼稚園や保育園、塾、高校や大学などの教育機関やイベントで取り入れたい方に向けて、「みんなでビスケット」「ビスケットへようこそパック」といったサービスが用意されています。「みんなでビスケット」は、クラス・個人ごとに作品管理ができたり、クラス全員の制作途中の画面を確認できたりするサービスです。「ビスケットへようこそパック」は、4人〜のイベントで使えるサービスで、ビスケットの基本が学べて、自由制作もできます。
参考:ビスケット「学校以外で使用する方へ」
ビスケットファシリテーター講習
「ビスケットの教え方をしっかり学んで、子どもたちに楽しさを伝えたい」という方には、「ビスケットファシリテーター講習」がおすすめです。ビスケット開発陣から、直接ビスケットの教え方をレクチャーしてもらえて、コンピュータの原理などについても理解を深められます。ビスケットファシリテーター講習は、子どもたちに教える先生はもちろんのこと、ITに興味のある保護者の方も参加可能。希望者は作品の添削やフィードバックも受けられます。
参考:ビスケット「ビスケットファシリテーター講習」
ビスケットユーザー会
「ビスケットユーザー会」は、主にビスケット指導者の方に向けた会員サービスです。会員になると、以下の特典を受けられます。- ビスケット製品のお試し版の提供を受けられる
- ユーザー会限定のグループ/コミュニティに参加でき、情報交換できる
- 公演・対談動画や各種マニュアルといった各種コンテンツを見ることができる
- ツールの使い方やプログラミングテクニック講座といったオンライン講座の提供を受けられる
参考:ビスケット「ビスケットユーザー会」
ビスケットのダウンロード方法
ビスケットは、パソコンやタブレット、スマートフォンなどの端末にダウンロードすることが可能です。お子様がビスケットで遊ぶ場合は、手軽に利用しやすいタブレットを選ぶと良いでしょう。iOS(iPad・iPhone)の場合はAPP Storeから、Androidの場合はGoogle Playからダウンロードしましょう。パソコンの場合は、公式サイトの「ビスケットであそぶ」を選ぶとブラウザ上で使用できます。
ビスケットの遊び方や開発思想
もっと詳しくビスケットを知りたい方は、「ビスケット開発室」を見てみましょう。原田ハカセをはじめとしたビスケット開発陣によるブログとなっていて、ビスケットの遊び方や開発思想などを知ることができます。たとえば、子どもがビスケットで遊んでいる様子から機能を改善している話や、ゲームなどの作品のサンプルプログラムなど、さまざまな記事があります。ビスケットに興味のある方や利用している方は、一読してみてはいかがでしょうか。
参考:ビスケット開発室
ビスケットの使い方
ビスケットは、「みんなでつくる」「ひとりでつくる」「さんかする」の3種類から選んで遊ぶことができます。初心者モードは、「みんなでつくる」です。まず、「みんなでつくる」を選ぶと、横一列になった沢山の色が現れます。1つ選ぶと、その色は背景色になります。背景色を選ぶと以下のボタンが表示されます。
- えんぴつ:作品をつくる
- スクリーン:最新のビスケットランドを表示する
- 保存先:保存されている作品を見る
部品ができたら、「ステージ」に置きましょう。画面中央のメガネ置き場にメガネを置いたら、レンズの位置に部品を入れます。右側と左側の部品の位置を少しずらして配置することで、絵が動くようになります。
ビスケットを使った作品例
2018年のビスケットプログラミングコンテストでは、こば氏が作成した「ゆけゆけ!ゆきだるま」が最優秀賞を受賞しました。ゲームの内容は、迷路に迷い込んだゆきだるまをスタートからゴールまで導くというもの。「雪の結晶」や「右を向く旗」を適切な位置に配置することで、ゆきだるまをゴールまで導くことができます。見た目にも爽やかで可愛らしいゲームは、性別問わず楽しめる内容となっています。複数のステージを用意するだけではなく「うらクリア」まで用意し、高い評価を獲得しました。
参考:ビスケットプログラミングコンテスト2018結果発表
その他のプログラミングスクールを探す!
コエテコでは全国7,000教室以上からお住まいの近くにある教室を探すことができます。無料体験授業にもインターネットから申し込み可能!
ビスケットを使用しているその他のスクールはこちらのボタンから探せます。
ビスケットの書籍紹介
ビスケットでのプログラミングを学べる書籍として、「ビスケットであそぼう 園児・小学生からはじめるプログラミング」も出版されています。ビスケット開発陣による書籍で、ビスケットの使い方から、作品づくりの具体的な方法まで学べる内容となっています。ビスケットであそぼう 園児・小学生からはじめるプログラミング | 翔泳社
開発陣、自らが書いた世界初のビスケット入門書 4歳でもできる!粘土あそびのようにコンピュータに触ろう・作ろう 園児から小学生、大人まで「プログラミング」の楽しさを体験できる 知育・学習書です。 この本では、スマートフォンやタブレット、ブラウザでカンタンに使える、 ビスケット(Viscuit)を使ってプログラミングを体験してもらいます。 ビスケットとは、絵を描いて遊びながらプログラミングできる、
この記事をwww.shoeisha.co.jp で読む >プログラミング言語のビスケットについて解説まとめ
ビスケットなどのビジュアルプログラミング言語を学ぶねらいは、コンピュータに親しみ、プログラミングをする原体験を作るところにあります。今後、小学校・中学校・高校の授業でプログラミングが必修化する中、幼少期からプログラミングに慣れ親しんだ経験は将来役に立つのではないでしょうか。
ぜひ、ビスケットによるプログラミング学習にチャレンジしてみてくださいね!