今後は、育児休業をきっかけに、働き方や自分のキャリアについて、より深く考える男性も増えるのではないでしょうか。
今回インタビューするカエルさんはまさに、お子様が生まれたことをきっかけに大きくキャリアチェンジされた方のひとり。子育てに専念しながら、フリーランスとして柔軟な働き方をしています。
「やはり、楽しいと思う仕事をしたほうがいいですよ!」
そう語るカエルさんのキャリアプランとは?そして、生徒一人ひとりの目標や習熟度に合わせたオーダーメイドのカリキュラムを提供する侍エンジニアの魅力とは?詳しくお伺いしました。
記事のダイジェスト/侍エンジニアの評判とクチコミまとめ
・オーダーメイドでひとりひとりにあったカリキュラム
・フリーランス独立までの案件サポートつきコースもあり
侍エンジニアは専任講師によるマンツーマンレッスンに特化したオンラインプログラミングスクールです。受講料は12週間プラン198,000円(税込・一括払いの場合)のほか、サブスク型もあり、実務ベースで学べるのが特徴のスクールとなっています。
侍エンジニアについて、この記事でインタビューしたカエルさんの意見をもとにまとめてみました。
侍エンジニアの良いクチコミ
インタビュー内容と、コエテコ上にあるクチコミから抜粋すると、侍エンジニアの良いクチコミは以下のようにまとめられます。ひとりひとりにあったインストラクターを付けてくれる、公式のサポートがしっかりしている、それぞれにあったカリキュラムを作ってくれる点が満足している(30代男性)
時間に縛られずに、オーダーメイドのカリキュラムで学べる侍エンジニアがいい(カエルさん)
侍エンジニアの悪いクチコミ
同じく、侍エンジニアの悪いクチコミは以下のようにまとめられます。“手取り足取り教えてくれる”教材ではないので、そこが合わない人はいるかもしれません(カエルさん)
それではいよいよ、実際に通われていたカエルさんにお話を伺ってみましょう!
子育てを優先するため、幹部自衛官からフリーランスへ
—まずは、カエルさんが侍エンジニアに入会するまでのキャリアを教えてください。私は防衛大学校卒業後、陸上自衛隊でヘリコプターのパイロットとして10年ほど働いていました。子どもが1歳になったころ、子育てにコミットするため退官して、社労士事務所で約2年勤めています。
ただ、法律関係の仕事は自分には合わないなと感じて早々に挫折。その後は、侍エンジニアに入会してプログラミングを学び、現在はフリーランスのデザイナーとして働いています。
ー防大卒なんて超エリートじゃないですか!10年以上勤めた自衛隊を辞めるときは悩みませんでしたか?
やはり、辞めるときは相当考えましたね。それまで積み上げてきたものもありますし……。しかも、幹部自衛官という地位も保証されている状態でキャリアを手放すのは勇気がいりました。
ーそこから、なぜプログラミングを学ぶことに決めたのでしょうか?
昔から、ものづくりや機械系の仕事に興味を持っていたんです。プログラミングなら、今から勉強してもなんとかなるんじゃないかと思いました。
また、子育てを優先したかったので、時間に融通が効くフリーランスという働き方がしやすいのではと思いました。
ーとはいえ、未経験の分野に飛び込むには勇気がいったのでは。
その点については、自分に適性があるのか判断するため、2週間ほど独学で学んだのが大きいと思います。
侍エンジニアのカウンセリングを受けてから申し込むまで、2週間ほどじっくりと考えまして。まずはその間に、無料のプログラミング学習サービスProgate(プロゲート)をやってみて、まあまあ続けられたので、「面白いな、これなら自分でもいけるかもしれない」と判断して入会したんです。
(体験記事)ProgateでHTML&CSS初級編マスター!率直な感想は?アプリ版、Web版の違いも
「テレワーク」の筆頭といえばIT業界。 「プログラミングさえできれば」と考える方も多いのではないでしょうか? この記事では、プログラミング学習アプリ・Progate(プロゲート)をライターが実際に体験! 率直な感想を交え、メリット・デメリットなどをわかりやすくお伝えします。
この記事をcoeteco.jp で読む >こうした準備期間をとったおかげで、スクールのカリキュラムが始まってからもスムーズに学習できたのだと思います。
3分動画で初心者や独学の方でも無理なく勉強が続くプログラミング学習サービスです。Web制作の基礎から子供向けのゲーム制作レッスン、さらにシステム開発に使われるPHP、Ruby、Pythonなどの入門レッスンまで幅広く言語を体験できます。
この記事をdotinstall.com で読む >ー適正を判断した上で、さらにスクールを有効活用できるよう、準備期間を設けたんですね!確かに、これなら戸惑うことなくスクールの学習に入っていけそうです。
オーダーメイドのカリキュラムが入会の決め手
ーここまで聞くと、カエルさんの場合、独学でも学習できるのでは?という印象を受けましたが、あえてスクールに入会した理由とは。
本格的にやるならば、人から習う方が早いと思ったからです(笑)。入会するスクールに関しては、インターネットで検索して、各スクールのサイトや卒業生のブログを見て比較・検討し、2社まで絞り込みました。
ーそこから、最終的に侍エンジニアへ入会した決め手は。
侍エンジニアは、他社に比べてフリーランスとして仕事を獲得するまでのサポートが手厚いと感じたためです。
多くのスクールが転職サポートを提供しているのに対し、私の目標は、フリーランスとして柔軟に働きながら、育児に全力を注ぐことでした。その点を考慮すると、時間に縛られずに、オーダーメイドのカリキュラムで学べる侍エンジニアがいいのではと決めました。
ー侍エンジニアに限らず、大手のスクールにはネガティブなクチコミが書かれることもありますよね。極端な場合は、「こんなスクールに通っても意味がない」と書かれていることもありますが、カエルさんはそのあたりを気にされましたか?
もちろん、ある程度は気にしましたよ。ただ、業界の裾野が最近、かなり広がってきているので、数年前にスクールを受けた人と現在の人とでは、きっとギャップがあると思うんです。
とくに直近ではコロナ禍の影響もあり、転職や、フリーランスキャリアの難しさも大きく違っているはず。そうした実態を加味した上で、自分に合っていると判断できたので、入会しました。
ーなるほど、そうだったのですね。では、侍エンジニアの無料カウンセリングの内容を教えてください。
まずは、講師からプログラミングの必要性や他社との比較、カリキュラムの説明に加えて、フリーランスのリアルな話を詳しく教えてもらいました。実際にフリーランスとして働いている方から、会社員との違いや仕事のとり方、雑務などを具体的に聞けたのがよかったです。
前半は基礎学習、後半は案件獲得に着手
ー入会してからは、どういう流れで学習が進みましたか。侍エンジニアは、12週間・24週間・36週間の3つのプランがあります。私は未経験なため、最低でも半年は必要だろうなと24週間プランを契約しました。
24週間プランでは、前半4ヶ月はオンライン教材をもとに基礎的な学習を行い、後半2ヶ月では実際にクラウドソーシングサイトで案件を獲得します。いわば、フリーランスへの準備期間です。
学習内容としては、まずはAWS Cloud9といったクラウド系を学び、2週目からHTML/CSSの学習に入っていきます。HTML/CSSは、先ほど申し上げたように独学である程度理解していたので、スムーズに進められました。
その後はLPの模写を2つ作成。その際に、JavaScriptやjQueryを学びました。そこから、作ったサイトをWordPress化しましょうという流れになり、同時進行でWordPressの勉強を始めました。ほかにも、PHPも詳しく学んでいますね。
ー4ヶ月とは思えないほど、充実した学習内容ですね。
そうですね。他の受講生と比較してもスムーズだったようで、4ヶ月目の後半からは、(本来のスケジュールより少し早いものの)「クラウドソーシングサイトに登録して案件を取りに行きましょう」と言われました。
—具体的には、どのようなサイトに登録されたのですか。
主に、クラウドワークスとランサーズです。ただし、未経験なので、どんな案件が受託可能か判断しづらいこともあって。無責任にエントリーするわけにはいかないので、できそうな案件を見つけたら講師に見せて、今の実力で対応可能か確認をとってからエントリーしていました。
ー講師のサポートがあれば、未経験でも安心して仕事ができそうですね!ちなみに、初めて案件を獲得できたのはいつですか。
案件に応募し始めて、1週間くらい経った頃です。内容はHTML/CSSのサイトコピーのような仕事で、1週間ほどで納品しました。
—かなりスムーズですね!
もちろん、それまでに落選してしまった案件もいくつかあります。
ただ、スクール内の学習と同時進行だったので、「案件が取れない!」と焦りすぎることはありませんでした。
そして、たまたま運が良く、最初のクライアントから継続でお仕事をいただけたんです。
ーフリーランスとして独立したい方の理想的な進め方かもしれませんね。継続案件に繋がったクライアントは、カエルさんのどんなところに満足されているのでしょうか。
提案文を相手に合わせて書けたことと、未経験ながら、もきちんと納品できたことでしょうか。その方いわく、募集をかけるとたくさんの提案がくるものの、かなり適当なものも少なくないそうです。「別に、この仕事がしたいわけじゃないんだな」という気持ちが透けて見える定型文というか。「でも、そうじゃないのがあなたでした」と言われました(笑)。
制作についてはもちろん、提案文についても講師が相談に乗ってくれたのが、案件獲得につながったのかもしれません。
ー案件獲得と並行して、どのような勉強をされていたのでしょうか。
講師から「Wixやペライチでもサイトを作れるようになっておくと良いですよ」と言われたので、それらを織り込んだポートフォリオを作りました。現在はWordPressの案件が中心なので、直接仕事につながっているわけではないのですが、スキルの幅が広がった点では良かったと思います。
教材だけに頼らず自分で調べて書籍から学ぶ姿勢も
ーお話を伺っていると非常にスムーズな印象ですが、途中で挫折しそうになったタイミングはありませんでしたか。そうですね。私の場合は、順調に進んでいたので挫折することはありませんでした。
「できなければ努力の方向を変えよう!」と考えるようにしていたので、変に焦らず学習できたのかもしれません。
ーちなみに、あえて満足できなかったポイント(デメリット)があれば教えてください。
これは、他の侍エンジニアの卒業生の口コミにもあるんですが、“手取り足取り教えてくれる”教材ではないので、そこが合わない人はいるかもしれませんね。というのも、運営側には「自分で調べて解決する力を身につけてもらいたい」という意図があるそうなんです。
ーなるほど。自走力をつけてほしい、という教育方針なんですね。
はい。もちろんそれはいいんですが、学び始めの段階から厳しいと、未経験の方はなかなか学習が進まず、挫折してしまうリスクもあるのかなと。
私自身も、教材にある情報だけでは進められず、悩んだ単元もありました。講師に相談すると、おすすめの書籍を紹介してくれたので、購入してそれを参考に進めました。
ー「スクールの教材で全てカバーできる」つもりでいると、なかなか厳しいのかもしれませんね。でも実際に、カエルさんは自走できるフリーランスになれたわけですし、合う/合わないの問題かもしれません。ちなみに、現在はどのようなスタイルでお仕事をされているんでしょうか?
現在は、フリーランスでホームページ作成や既存ページの修正などの案件を受注して、クラウドソーシングサイトから案件を獲得しています。まだ経験が浅いため、企業に直接営業をかけたりはしていません。
まだまだ理想の単価には届いていませんが、継続でお仕事をいただけているため、スケジュールとしては忙しい状況です。
ースクール卒業後もフリーランスとして順調にキャリアを積み上げていらっしゃるんですね。公務員とフリーランスの働き方は全く異なると思いますが、何が一番違うと思いますか。
一番違うのは、時間の自由さですね。
フリーランスは仕事量の調整ができるので、比較的自由度が高いと感じています。子育てを優先している私に合った働き方です。
自分の働く量が収入に直結するところも、公務員とはまるで異なる点であり、苦労する部分でもあります。組織にいると、自分ひとりの作業量が減ったところで組織に大きなダメージはありませんし、収入も変わらないですからね。
ーそこがしんどいところでもあり、やりがいでもあるんですね。
独立を考えている人は、目的を明確に!
ー今後のキャリアのイメージはありますか?今は、Webサイトの表面的なことしかまだできないので、もう少しバックエンドを扱えるようになるといいかなと思っています。
バックエンドは目に見えない分、つまらなく感じる方もいらっしゃるそうですが、私の場合は、とくにそういったことはなくて。きっと、好きなんでしょうね。
ー天職なんですね!最後に、これからプログラミングを学ぼうと考えている読者に向けてメッセージをお願いします。
プログラミングで独立したいんだったら、自分がそれを好きか嫌いかをちゃんと判断してからの方がいいと思います。
プログラミング自体、好き嫌いが分かれるので、合わずに続けられない人は結構いるはずです。なので、まずは自分自身で適正の見極めをしましょう。
あと、私自身は今まで3つの仕事を経験してますが、やはり「楽しいと思う仕事」をした方がいいと思うんですよね。今の仕事は大変ですが、自分が楽しいと思えるから続けられています。
個人で仕事をするより、組織にいたほうがやっぱり楽なんです。「独立したい」とお考えの人は、組織に所属して守られている部分を捨ててまでフリーランスになる理由が必要だと思います。
私の場合は、子育てを優先したかった。そのためには、在宅ワークができて時間に裁量を持てるフリーランスである必要がありました。
みなさんも、なぜフリーランスになるのかという理由を明確にすると、ブレずに学び続けられると思います。
ーありがとうございました!