ITインストラクターって、どんな仕事?
ITインストラクター仕事について、概要は以下のようになっています。職種名 |
ITインストラクター |
平均年収 |
300万円~ |
概要 |
企業や個人のスキルやニーズに合わせて、パソコンやソフトウェアの使い方といったIT関連の指導を行う |
活かせる資格 |
MOS、基本情報技術者試験 |
では、上記の内容についてさらに詳しく解説していきます。
ITインストラクターの仕事とは?
ITインストラクターはIT技術を習得したいと考えている企業や個人のニーズを叶えるよう指導やサポート、講師業務など幅広い役割を担っています。ここではITインストラクターついて仕事の特徴を3つ解説します。日々最新のIT関連技術を習得
ITインストラクターは日々変化するIT関連の最新技術を習得しており、そのスキルを活かして業務を行います。基礎的な知識はもちろんソフトウェアやパソコンツールの活用方法など幅広いIT情報に対応します。具体的にはプレゼンテーションなどの資料作成や画像や動画の編集、年賀状の作成といった基礎的な知識から企業のITエンジニアが担当する高度な技術のサポートまでさまざまな知識が必要でしょう。IT技術を教えて企業の経営をサポート
初歩的なIT活用を検討している企業に赴いて、経営がよりスムーズになるスキルを指導したり研修を行ったりすることがあります。また高度なIT技術を必要としている企業のサポートをする場合は年々更新される最新技術を捉えて専門的な解説を行うことが大切です。自社ソフトウェアを取り扱っている企業内でITインストラクターとして活動する場合、各企業にソフトウェアのメリットを伝えたり技術面の指導を行うこともあるでしょう。幅広い年齢層の利用者に指導する
パソコン教室での講師であれば、小学生から高齢世代まで幅広い年齢層の利用者にパソコンの技術を教えます。さらに全くパソコンに触れたことのない方に基本的な操作方法を教えたり、パソコン操作ができる会社員に高度な技術を教えたりといった業務も行います。さまざまなレベルの対象者に伝わるような説明やコミュニケーションの取り方、専門用語や難しい技術を噛み砕いて伝えるスキルが必要になるでしょう。ITインストラクターとITコンサルタントの違い
ITコンサルタントとはどう違う?
ITインストラクターとITコンサルタントは混同されやすい職業ですが、ITコンサルタントは企業の経営戦略に関わることがメインという点で業務内容が異なります。以下では各業務フローについて詳しく解説します。ITインストラクターの役割と業務フロー
ITインストラクターはパソコンスクールや専門学校、高等学校などの施設に講師として務めたり、公民館で市民向けにパソコン技術を伝えたりといった技術指導を行います。企業に配属された場合にはソフトウェアの指導を行うこともあり、さまざまな分野や利用者のスキルに対応することが大切です。基本的には求められるニーズに特化して利用者のスキルアップを間近でサポートするのが業務のメインとなります。指導を進めるにあたっては、利用者の状況を記録したり授業を計画したりすることもあるでしょう。また必要に応じて利用者とコミュニケーションを取るので、幅広い年齢層への対応力や指導内容をわかりやすく伝えるスキルも求められます。ITコンサルタントの役割と業務フロー
ITコンサルタントは企業で行われている経営をIT技術の面でサポートする役割を担っています。まずは経営の状況をヒアリングして、どのようなIT技術を取り入れることで売上アップや生産性の向上が期待できるかを考えたり、トラブルを防止するために導入するべきソフトやツールを探ったりします。企業の経営目標やニーズに応じて多様な手法で経営をより良い状況に導くプロセスが大切です。また新システム導入後も企業内で状況を維持できるように社員への指導やシステム構築を行うことも重要です。企業の経営戦略の根幹に大きな影響を与えるため、企業側と信頼関係を築くことで地位の向上が期待できるでしょう。ITインストラクターに必要なスキル
ここではITインストラクターが仕事で求められる3つのスキルについて、それぞれ詳しく解説します。IT関連の幅広い知識
初心者にもわかりやすく伝えるためには、ソフトウェアやアプリケーションの使い方といった基礎的なパソコンの操作方法を幅広く理解しておく必要があります。自分がパソコンの機能を使いこなせるというだけではなく、一つ一つの操作を正しく身に着けておかなくてはなりません。最低でもOffice系のアプリケーションの操作といった代表的なものについては網羅しておくべきでしょう。コミュニケーションスキル
どのような相手ともスムーズに話せるコミュニケーションスキルが必須です。ITインストラクターとして利用者へ指導を行う場合、利用者の年齢やパソコンスキル、性格や立場はさまざまです。いずれの利用者に対しても適切な対応をしたり相手の気持ちを考えて会話をすることで利用者のスキルアップはもちろんトラブルの回避にも繋がるでしょう。また、一対一でなく大人数を相手にした研修を行うこともあるので、伝える力が重要視されます。新しい情報を学ぶ力
IT業界は常に最新の情報が更新されるため、ITインストラクターになったあとも情報収集を続けて自身のスキルアップを図ることが大切です。IT関連の技術はもちろんIT機器への関心も持ち、日頃指導を行っているパソコン教室や学校、企業における業務に反映していきます。新しい情報へのアンテナが高い方や常にIT関連の技術を学び続けていく力がある方はITインストラクターに向いているでしょう。未経験からITインストラクターになるには?
ITインストラクターはITに関連する技術を人に教える仕事であるため、豊富なIT知識が求められます。ITインストラクターにはパソコン講師などの「パソコンインストラクター」も含まれており、パソコンインストラクターになるには必要な資格がないケースもありますが、企業によってはマイクロソフトオフィス スペシャリスト(MOS)などの資格取得を求めているケースもあります。また、必要な資格や知識がなければパソコンを人に教えることは難しいので、ITインストラクターを目指すのであればその仕事に関するMOSなどの資格を取得しておくのが望ましいと言えるでしょう。