Webマーケティング戦略に必須のフレームワークとは?Webマーケティングの工程別に解説

Webマーケティング戦略に必須のフレームワークとは?Webマーケティングの工程別に解説
Webマーケティングを成功させるためには、フレームワークによる戦略立案が欠かせません。しかし、「Webマーケティングで実際に何をすればいいの?」「どんなフレームワークがあるのかわからない」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

今回は、Webマーケティング戦略に必要な工程や、フレームワークについて解説します。

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Webマーケティング戦略に必要な工程

Webマーケティングでは、以下の4つの工程を繰り返します。まずはWebマーケティングをどのように進めるのか把握しましょう。

現状分析

Webマーケティングにおいて、現状分析は非常に重要です。対応策は、現状分析の結果から導き出されます。現状分析が不十分だと、戦略が上手くいきません。自社や競合他社、顧客それぞれの特性を把握し、納得いくまで分析します。

企画立案

企画立案の工程では、コンバージョン率を上げるための具体的な対策を考案します。Webサイトの訪問数が多くても、実際に購入したり問い合わせをしたりなどのアクションがなければ売上になりません。企画立案で、ユーザーのアクションが増えるような改善策を考えます。

戦略の可視化

Webマーケティングでは、常に戦略の可視化を意識しなければなりません。達成したい目標の要素を洗い出したり、顧客が購入に至るまでのプロセスを図式化したりすることで、戦略に問題がないか確認します。

施策の振り返り

最後に導入した施策を振り返り、効果がどのくらいあったかを調べます。次の施策へつなげるための大切な作業です。改善できる部分はあらためて現状分析をし、Webマーケティング戦略の工程を繰り返します。

「現状分析」で使えるフレームワーク

Webマーケティング戦略に必要な現状分析で使えるフレームワークは、以下の3つです。

5WHY

5WHYは、フレーズのとおり「なぜ?(Why?)」を5回問うことです。問題に対して、原因を深く掘り下げていきます。

何か問題が発生した場合、考えられる原因はひとつではありません。5WHYでは、表面的な原因ではなく根本的な真因を突き止めるために、最低5回の「なぜ?」が必要だと考えられています。シートに問題点を書き出し、5回の「なぜ?」を繰り返しましょう。

ロジックツリー

ロジックツリーとは、問題の要因を分解し階層ごとに整理することで、根本の原因を理解・解決する手法です。問題の全体像を把握して、多くの視点から解決方法を探るために有効でしょう。

会議で議論する場合、ロジックツリーの活用によって論点のズレが解消されやすくなります。分析する際は、5階層以上深く掘り下げることが基本です。

3C分析

3C分析は、「顧客(Customer)」「自社(Company)」「競合(Competitor)」の3つのCについて分析する手法です。

マーケティング戦略を立てる際は、まず自社でコントロールが不可能な外的要因を把握する必要があります。自社と外的要因を照らし合わせることにより、自社の強みや弱みがわかります。3C分析で自社の強みを把握し、次の企画立案につなげましょう。

「企画立案」で使えるフレームワーク

現状分析ができたあとは、企画立案の工程に入ります。企画立案で使えるフレームワークは以下の3つです。

4C分析

4C分析は、以下4つの要素から顧客目線のWebマーケティング戦略を考えるフレームワークです。
  • 顧客価値(Customer Value)
  • 顧客コスト(Cost)
  • 利便性(Convenience)
  • コミュニケーション(Communication)
上記の要素は、顧客が商品やサービスを購入するまでに大きな影響を与えます。各要素を組み合わせて、顧客に最適なアプローチを検討しましょう。

4P分析

4P分析は、「何を」「いくらで」「どこで」「どのように」売るのかという、4つの視点から分析するためのフレームワークです。それぞれ以下の4つの頭文字を取っています。
  • 製品(Product)
  • 価格(Price)
  • 流通(Place)
  • 販促(Promotion)
4P分析は企画立案の工程で、自社の商品やサービスを分析する役割を担います。

STP分析

STP分析は、自社の商品・サービスが市場でどのような立ち位置にいるのかを明確にするフレームワークです。Segmentation(セグメンテーション)・Targeting(ターゲティング)・Positioning(ポジショニング)の頭文字から、名づけられています。

STP分析は、市場の全体像を把握し(セグメンテーション)、狙うべき市場を決め(ターゲティング)、競合他社との位置関係を決める(ポジショニング)という流れで進めます。市場の立ち位置が明確になることで、マーケティング戦略が実行しやすくなるでしょう。

「戦略の可視化」で使えるフレームワーク

戦略の可視化に最適なフレームワークは、以下の2つです。

KPIツリー

KPI(Key Performance Indicator)は、​組織の目標達成の度合いを定義したもの​です。小さな目標を達成していくことで、最終的にKGI(Key Goal Indicator)と呼ばれる組織の最終的な目標を実現します。

KPIツリーは、KGI(最終目標)の実現に必要なアクションを、ツリー上に可視化したものです。KPIツリーを作成することで、最終目標を達成するためにやるべきことが明確になります。

カスタマージャーニーマップ

カスタマージャーニーマップは、顧客体験を可視化し、顧客との接点をより良いものにするためのツールです。顧客が自社の商品やサービスを認知する段階から購入に至るまでの、行動や感情のプロセスを図式化します。

「施策の振り返り」で使えるフレームワーク

施策の振り返りで活用できるフレームワークは、以下の2つです。

KPT

KPTでは、「今後も続けること(Keep)」「今後は辞めること(Problem)」「次に挑戦すること(Try)」の3要素に分けて振り返りを行います。シンプルでありながら優秀な手法です。

基本的にはホワイトボードとふせんを用いて行うことが多く、会議で取り入れやすいでしょう。ログを取っておきたい場合は、「Trello」のようなITツールの活用も有効です。

PDCA

PDCAは、「計画(Plan)」「実行(Do)」「評価(Check)」「改善(Action)」の頭文字を取ったものです。PDCAサイクルを繰り返すことで、継続的な業務の改善を促します。

一度施策を導入しただけで、質の向上や問題解決を見込めるのはまれです。PDCAサイクルを回して、継続的な業務の改善を目指しましょう。

まとめ

Webマーケティング戦略の工程を行う際、フレームワークは良い手助けになります。フレームワーク自体は「型にはまった仕事」という意味ですが、より正解に導きやすくするために重要な手段でしょう。

Webマーケティングは成長や変化が激しく、常に最適な戦略と施策を繰り返さなければなりません。今回ご紹介したフレームワークを活用し、効率的にWebマーケティングを行いましょう。

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