プログラミングスクール卒業生×転職先企業に聞く|キャリアチェンジ後の満足度とポテンシャル採用の強み

プログラミングスクール卒業生×転職先企業に聞く|キャリアチェンジ後の満足度とポテンシャル採用の強み
今やIT技術が一切関わっていない職業はないと言っても過言ではありません。「IT企業」に分類されない企業でも、Webでのサービス展開やアプリの開発をしています。

そうした背景から、エンジニアはどの業界でも不足している傾向にあります。経済産業省の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果(P.7)」によると、新人・初級者レベルのエンジニアの平均年収は437.8万円です。平均的な新卒就職者の年収が200万〜230万であることからも、エンジニアの需要の高さがうかがえます。

出典:経済産業省「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」


エンジニアとしての就職や転職を希望する方は増加傾向にあり、プログラミングスクールの需要も高まっています。しかし、中には情報商材を売るだけのスクールや、充分な実力が身につかないスクールもあり、スクールに入ったからといって確実にエンジニアになれるとは限りません

また、未経験からエンジニアを目指す場合、相応の努力が必要だったり、転職後も一時的に収入が減ったりする場合もあります。ネガティブな面にも目を向け、やり遂げる覚悟が必要です。

この記事ではエンジニア採用のリアルに迫るため、プログラミングスクール「DMM WEBCAMP」の卒業生を実際に採用している企業と、入社から1年を迎えたスクール卒業生たちで座談会を実施しました。企業を代表してお話ししてくださったのは、この記事が掲載されている「コエテコ by GMO」の運営会社・GMOメディア株式会社の開発責任者である別府さんです。

採用者と卒業生、双方の経験談から「プログラミングスクールのリアルな実態」に迫ります。

(左)DMM WEBCAMP卒業生 現役エンジニア 北谷さん
(中)GMOメディア株式会社 開発責任者 別府さん
(右)DMM WEBCAMP卒業生 現役エンジニア 廣田さん

事業会社がプログラミングスクール卒業生を採用するねらいは?

まずお話を伺ったのは、開発責任者である別府さんです。

エンジニアのトップとして「前線でバリバリやってきた」という別府さんは、同社のエンジニア採用にどのような課題を感じているのでしょうか。また、スクール卒業生にかける期待とは?本音で聞かせていただきました。

需要過多、高い採用コスト。年々困難になるエンジニア採用

ー事業会社であるGMOメディア株式会社では、エンジニア採用にあたりどのような難しさを感じているのですか。

一言で言えば、「社会全体でエンジニアの需要が高まりすぎて、なかなか採用できない」ことに課題を感じています。

どこの会社もそうだと思うんですが、エンジニアやデザイナーのような職能の高さが要求されるメンバーの採用においては、人事担当者だけに任せるのではなく同じ職種の先輩社員が携わるケースが多いです。

GMOメディア、GMOくまポンにおいてもエンジニアの先輩社員、マネジメント層、幹部層が一丸となって将来を担う若手メンバーの採用に携わっています。採用後の双方のミスマッチを防ぐために必要なことですが、採用にかかる総コストは年間でエンジニア数名の年収分は掛かっています。


そうやって丁寧に採用に取り組んでも、マッチ度の高い人材の採用は難しいのが現状です。エンジニアの需要と供給のバランスは著しく需要過多に偏っており、私が採用に関わってきた18年間を振り返っても、年々困難になってきていると感じています。

スクール卒業生を採用するメリットは「活きの良さ」

ー実務経験のないスクール卒業生を採用するメリットは、どんなところにあるのでしょうか?

スクール卒業生を採用するメリットは、ポテンシャルがあり、熱量も高い「活きのいい若手」を比較的安く採用できることです。

先ほどの「需要過多」とも関連しますが、仮に理想的なスキルや経験を持つエンジニアがいたとしても、報酬が高額すぎてなかなか採用まで至らないことがあります。要するに、圧倒的な売り手市場(エンジニア側に有利な市場)なのですね。

そうなると、限られた予算ではどうしても必要な人員を確保しきれない。そこで、育成を前提としたスクール卒業生の採用を検討することにしました。


スクールを卒業したばかりの「活きのいい若手」は、単に若さだけではなく、この業界で活路を見出したい熱意を抱いています。スキルの習得を目指して努力してきた根性がありますし、石に食らいついてでも一人前になってやるという意識が人一倍ある層だと思っているんです。ある意味で、「育ててもらうこと」が前提の新卒よりも、可能性がある存在だとも感じています。

体力も気力もまだまだある年齢なので、息切れしないように気をつけながら、成長と成功に向けて邁進してほしいですね。

ーちなみに、エンジニアの方は転職を重ねて報酬をアップしていくケースが多いと聞いたことがあります。スクール卒業生も、成長してスキルアップすると、他の会社に転職してしまう可能性はありませんか?

痛いところを突かれました(笑)。おっしゃる通りで、一人前になれば次のステップを考えていくのは自然なことだと思います。もちろん弊社でもその可能性は認識しており、優秀なエンジニアが流出しないように社内で成果・成長を正しく評価し、報酬面も含めて次のステップを提供できるよう、適宜体制の整備を進めています。

エンジニア転職から1年。プログラミングスクール卒業生の本音

次にお話を伺うのは、DMM WEBCAMP卒業生であり、GMOメディア社に入社して1年が経過するという現役エンジニアのお二人です。

ベンチャー企業の営業/塾講師だったというお二人は、どのような経緯でスクールに通い、GMOメディア社への入社を決めたのでしょうか。

(ライター):
まず、それぞれ自己紹介をお願いします!

北谷さん:
2021年8月に入社した北谷です。前職はベンチャー系の化粧品メーカーで営業をしていました。仕事にはやりがいを感じていましたが、だんだん「自分でものづくりをして、社会に貢献できる仕事がしたい」と思うようになり、転職を決めました。

それにあたり、以前からグルメサイトの「食べログ」を見るのが好きだったので、こういうサービスを作れたらいいなと思ってエンジニアを目指すことにしたんです。Rubyを学んだのも、食べログがRubyで開発されていると知ったためでした。


廣田さん:
同期入社の廣田です。私はもともと塾講師として働いていました。キャリアを重ねていくうちに、生徒と向き合う時間よりもバックオフィスやマネジメント的な仕事が増えてきてしまい、やりたいこととのギャップを感じるようになったのが転職のきっかけでした。

もっと多くの人に、直接届けられるものがつくりたい」と考えるようになり、Webサービスに携われるエンジニアを目指すことにしました。


(ライター):
独学ではなくスクールを選んだ理由はなんだったのでしょうか?また、数あるスクールの中からDMM WEBCAMPを選んだ決め手も教えてください。

北谷さん:
当初は独学も考えましたが、学習が長期化しそうだなと思ったのと、だらけてしまって続かない気がしたのでスクールに入りました。DMM WEBCAMPにした決め手は「大手の安心感」ですね。本当にスキルが身につくのか怪しいスクールや、急に閉鎖するスクールなどもあるので。

入会前のカウンセリングでは「未経験者からだと、相当努力しないと厳しい」ということも正直に教えていただけて、信頼できると感じたのも大きかったです。学習プログラムに、チーム開発がある点も魅力でした。

廣田さん:
プログラミングの学習本を買ってみたんですが、情報量が多過ぎて頭が混乱してしまって……。未経験者は、あらかじめ情報が取捨選択されているスクールに通ったほうがいいと思ったんです。

DMM WEBCAMPにした決め手は、転職保証制度と教育訓練給付金が対象のコースがあったことでした。国が認めているということは、しっかりしたスクールなのかなと。


(ライター):
入会して、実際に学習を始めてからはどうでしたか?

北谷さん:
最初はカリキュラムを読んでも何を言っているのかもわからない状態でした(笑)。でも、苦戦しながらも頑張っているうちに、だんだんカリキュラムの内容が理解できるようになって、どんどん楽しくなっていきましたね

カリキュラムのほかに、応用課題として紹介されていた本や有料講座でも学習しました。

廣田さん:
DMM WEBCAMPのカリキュラムはよく整理されていると感じました。必要な学びを必要なときに、段階的かつ効率的に学べたと思っています。実践に近い形でチーム開発を経験できたのも大きかったです。

北谷さん:
受講生同士でおこなったECサイトのチーム開発は、とてもいい経験になりました。チームメンバーのレベルが高かったので刺激をもらえましたし、自分も引き上げてもらえたと感じています。

GMOメディア社には社内カフェも。若手同士でくつろぐひととき


(ライター):
カリキュラム終了後、転職活動はどのように進めましたか?

廣田さん:
転職活動をした期間は1ヶ月半ほどで、トータルで3社受けました。履歴書、職務経歴書はキャリアアドバイザーのサポートを受けて作成して、応募はDMM WEBCAMPが担当してくれます。最終的に何社に応募したのかは認識していませんが、面接まで進めたのが3社という形です。

北谷さん:
転職活動は2ヶ月ほどおこないました。私の場合は89件応募して、実際に面接までいけたのは15社くらいです。そこから約10社の二次面接に進めました。書類の段階でかなり落とされるので、そこは覚悟の上で転職活動をすべきかなと思います。

実際どうなの?卒業生エンジニア×開発責任者で対談してみた

ここからは開発担当者である別府さんを交えて、おふたりが実際に入社してからのお話をうかがいます。気になる「入社後のギャップ」は?収入面のアップダウンは?NGなしの本音でトークしていただきました。

(ライター):
まずは北谷さんと廣田さん、1年間エンジニアとして働いてみて生活に変化などはありましたか?

北谷さん:
入社してすぐは、キャッチアップが大変でしたね。それまでの業界とは何もかもが違うので慣れるまでは苦労しましたが、新鮮で楽しい気持ちのほうが大きかったです。

生活面の変化としては、収入が100〜200万円ほど下がりました。でも、前職の収入が同世代の水準より多かったのもあって、「普通の水準に戻った」認識でした。

そもそも、まったくの未経験からエンジニアとして転職するわけで、収入がダウンするのは理解したうえでスクールに入りましたし、転職後の満足度は120%です!

スキルや経験を積めば収入は上がりますし、少しずつ裁量も増えてきて仕事がどんどん楽しくなってきています。


廣田さん:
生活の変化としては、立ち仕事から座り仕事になって、人生初の肩こりと腰痛を感じています(笑)。

僕の場合、収入の変化はあまりなかったですね。これからスキルを身につけていけば上がっていく見込みもありますし、とくに問題には感じていません。

自分が追加した機能が本番環境に反映されているのを見ると、強いやりがいを感じて嬉しくなります


(ライター):
おふたりがやりがいを感じているのは素晴らしいと思うのですが、収入が下がったというのはやはり気になります。別府さん、実際のところ実務未経験のスクール卒業生エンジニアには、どれくらいの年収を出せるものなのでしょうか?

別府さん:
そうですね。スクールを卒業されたとはいえ実務経験はないので、枠としては「未経験者のポテンシャル採用」になります。前職での経験もリセットされるので、場合によっては、一般的な20代後半の収入と比較して安く感じられるかもしれません。

正直なことを言えば、やはり専門学校や大学で何年もかけてディープラーニングや情報処理などを学んできた新卒の方と、スクールで半年勉強した方を同じスタートラインで採用するのは難しいですね。

ただ、ンジニアは実力主義の世界なので、スキル次第で収入が上がりやすい側面があります。スタートラインが違っても十分に巻き返しが可能です。エンジニアになったことに満足せず、常に自己研鑽を続けられる方にとっては、中長期的に見ればプラスなのではないかと考えています。


(ライター):
なるほど。未経験からであっても、努力次第で伸びしろは大きいということなんですね!北谷さんと廣田さんは、収入面について理解したうえで入社されたとのことでしたが、異業種からの転職で入社後に戸惑ったことはありましたか?

北谷:
繰り返しになってしまいますが、キャッチアップする情報量の多さに戸惑いましたね。インフラを含めて会社のサービスを理解するまで、かなり苦労しました。

これまでのドキュメントをしっかり残していただいているので、それを見て自主的に学習したり、業務でやったことを復習したりできたおかげで、なんとか今日までやってこられたと思っています。

廣田:
一番戸惑ったのは、やっぱり立ち仕事から座り仕事になったことです(笑)。パソコンの前にずっと座って、ひたすらコードを書いて、そういう状況で集中できる先輩たちはすごいなと思いました。

立って体を動かしたり、声を出して喋ったりする時間もなく集中力を維持するのは難しいなと今でも感じています。

別府:
福利厚生で社内にカフェやジムがあるので、ぜひ気分転換してください(笑)。当社はエンジニアやデザイナーが半分以上を占める企業。クリエイティビティを発揮するためには、会社の中でずっと集中しているのではなく、息抜きする時間も必要ですよね。異業種からの転職は戸惑うことも多いでしょうし、ストレスも溜まりやすいので、ぜひ活用してもらえたらと思います。

私としては、異業種だとしても社会人経験があるのはメリットだと感じています。一般常識があるのでコミュニケーションもスムーズにとれますし、社会で揉まれたてきたから精神的なタフさもある。

「教えてもらって当たり前」という意識もなく、努力して上を目指すバイタリティーを感じますね。ふたりは他の社員が帰っても自主的に業務を進めたり、学習したりしているんです。残業がいいことだという話ではなく、強制されたわけでもないのに自分が成長するために努力できるところが素晴らしいなと感じています。熱量が入社から1年経っても変わらないので、今後も北谷さんと廣田さんはどんどん伸びていくだろうなと期待しています。


北谷さん:
改まって言われると、評価してもらえているのがわかって嬉しいですね。
入社時の熱量、モチベーションを維持するのはずっと意識してきたことで、今後も大切にしていきたいと思っています。

まわりの先輩がみなさん優しくて、なんでも丁寧に教えてくれるんですけど、それではいつまで経っても成長できないしモチベーションも下がってしまうと気づきました。わからないことがあってもすぐに答えを聞かずに、まずは自分で調べたり考えたりするように今後も心がけたいです。

廣田さん:
エンジニアとして1年経験を積んで知識はついたと思うのですが、知識つけばつくほど先輩がいかにすごいか、どれだけプログラミングが難しいかがわかってきました。

だからこそ知識欲が刺激されて、もっと勉強して成長したい気持ちが日を追うごとに高まっています。業界自体に伸びしろがあるのは魅力的ですが、それ以上に自分の努力がわかりやすく業務に反映されて、しっかり評価していただけるエンジニアという仕事に魅力を感じています

別府さん:
やらせかな?と疑われるくらい、いいことを言ってくれますね(笑)。冗談やお世辞を抜きにして、ふたりとも本当に努力量が素晴らしいと思っています。努力はスキルに直結し、いずれ自信に繋がっていくので、社内カフェなどで適度に息抜きしつつ頑張ってほしいですね。

もちろんそれぞれの自主性だけに頼らず、会社組織のブラッシュアップも必要だと考えています。北谷さんや廣田さんのような方が成長できる仕組みや環境を、しっかり整えていきたいです。

今後の社会においては、スクール卒業生をポテンシャル採用してキャパシティを広げた企業が開発力を強化し、良質なサービスの立ち上げができるフラッグシップカンパニーになっていくと思っています。願わくは、当社こそがそのフラッグシップになりたいですね。

(ライター):
別府さん、北谷さん、廣田さん、貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました!

転職成功率98%!独自の学習メソッドと転職サポートで未経験からITエンジニアへ導くプログラミングスクール「DMM WEBCAMP」

DMM WEBCAMPは未経験者の学習に最適化したDMM監修の独自カリキュラムで、即戦力エンジニアを目指せます。無制限の質問対応サポートや、学習の不安や悩みを相談できるライフコーチ(ライフコーチは就業両立コースのみとなります)によるモチベーション管理など、学習サポート体制も万全です。

また、手厚い転職サポートもDMM WEBCAMPの大きな魅力。紹介企業は企業は600社以上、転職成功率は98%です。

エンジニア転職を目指す方に向けて、下記の3つのコースを展開しています。専属キャリアアドバイザーによるキャリアコーチングや書類添削・面接対策、求人提案などの転職に関するサポートは全コースで受けられます。短期集中コースと就業両立コースで適用される「転職保証制度」は、転職できなかった際に受講料を全額返金する制度です。ただし、転職保証制度の適応は29歳以下の方限定となっていますのでご注意ください。

コース名 短期集中コース 専門技術コース 就業両立コース
料金 15,500円(税込)/月〜
初回のみ20,843円(税込)

一括支払い/690,800円(税込)
給付金制度利用で実質320,800円(税込)

20,500円(税込)/月〜
※初回のみ23,723円(税込)

一括支払い/910,800円(税込)
37,669円(税込)/月〜
初回のみ110,000円(税込)

一括支払い/889,350円(税込)
給付金制度適用
(最大70%キャッシュバック)
なし あり
※延長受講が無い場合に適用
なし
転職保証制度 あり
※延長受講が無い場合に適用
なし あり
※延長受講が無い場合に適用
学習期間
※延長受講が無い場合
12週間 16週間 24週間
転職サポート開始時期
※延長受講が無い場合
1週目〜 1週目〜
24週目〜
今の仕事を やめる やめる やめない

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