インフラとは？ITインフラや意味を解説

インフラとは？言葉が生まれた背景

インフラという言葉は、「infra（下部）」＋「structure（構造）」という英語を組み合わせた英単語である「infrastructure（インフラストラクチャー）」の略となります。本来、インフラは産業・生活基盤となる「下部構造」という意味で用いられてきました。

現在ではそこから派生して、特定の対象における基盤のことを「生活インフラ」「社会インフラ」と呼ばれるようになりました。生活インフラ、社会インフラについては後述にて詳しく紹介します。

インフラの種類

「インフラ」の種類は、主に以下のとおりです。

• 社会インフラ
• 生活インフラ
• ITインフラ

では、「社会インフラ」「生活インフラ」「ITインフラ」には、主にどのようなものがあるのでしょうか？ここではそれぞれのインフラ別に、インフラとされる施設・インフラと呼ばれるものを紹介します。

社会インフラ

社会インフラとは、社会・生活を支える公共的な基盤、仕組みのこと。社会インフラと呼ばれるものの範囲は広く、道路、港湾、空港といった施設から、電気・ガス、水道などが含まれます。その他には、消防、警察、行政サービスなどが「社会インフラ」と呼ばれることもあります。

社会インフラの範囲は広く、道路、港湾、空港、上下水道や電気・ガス、医療、消防・警察、行政サービスなど多岐に渡る（引用：第3節　社会インフラの供給基盤（内閣府））

生活インフラ

生活インフラとは、ライフラインに繋がる施設、もの、サービスのこと。 私たち人間は、生活をする上で電気、ガス、水道が欠かせません。電気、ガス、水道は「生活インフラ」の一種となります。

生活インフラには、その他にも交通、通信、物流なども含まれます。時には、「生活必需品と呼ばれるもの」を「生活インフラ」と呼ぶこともあるようです。

生活インフラとは、様々なインフラの種類の中でも特に「毎日の生活を支えてくれているもの」のこと。常生活に必要となるインフラは「ライフライン」と呼ばれ、「電気」、「ガス」、「水道」、「通信関係」、「交通関係」の5つが該当します。（引用：「生活インフラ」ってどういう意味？（パブリログ））

ITインフラ

ITインフラとは、IT関係のシステム・ツールを使用する際に必要な機器・ソフトウェア類のこと。ITインフラを整備することで、数多くのITツールを利用できるようになります。ITインフラと呼ばれるものには、パソコン、サーバー、ネットワークなどがあります。

近年では業務効率・生産性向上のためDX化、IT化が進む企業が増えており、ITインフラを整備する企業が増えているようです。

インフラ業界に関わる仕事を紹介

インフラ業界とは、一般的に社会や国民生活を支える「基盤」に関わる業界となります。

 例えば電気・ガス・水道など、生活に欠かせないインフラに関わる仕事がそれに当たります。主にモノの移動・通信・運輸など生活に関わる事業は「インフラ事業」と呼ばれることが多いです。

ここでは、インフラ業界に欠かせない仕事について、とくに代表的なものを紹介しました。「人々の生活を支える仕事がしたい」と考えている方は、ぜひ仕事選びの参考にしてくださいね。

水道工事の配管工

水道工事の配管工とは、道路に埋設された「給水管」から宅地内へと水道管を引き込む仕事のこと。家の給水設備を整える際には、欠かせない工事と言えるでしょう。

ごみ収集職員

ごみ収集職員とは、公営・私営の事業体に雇用されて、ごみやリサイクル資源などを収集する職員のこと。ごみ収集をする場所は、一般住宅、商工業などの事業所などさまざま。人が衣食住をする上で、ごみはどうしても発生してしまうものです。ごみ収集職員の方は、生活の中で生まれた「ごみ」を収集車に積み上げ、処分を行います。

なかには「重量のある粗大ごみ」の対応をすることもあるので、体力が必須のお仕事と言えるでしょう。

ネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアは、快適な通信環境を構築するために、ネットワークの構築や保守・管理を行う技術者のこと。サーバーエンジニアによって構築されたサーバーを基盤とした上で、ネットワークが快適になるように構築していく仕事です。

主な作業としては、コンピューターや電子機器同士を繋ぎ合わせ、ネットワークが最適になるように環境を構築していきます。

ネットワークエンジニアの仕事は技術や知識のみならず、クライアントに対して行う「課題のヒアリング」や「提案力」が求められることもあるようです。そのため、ネットワークエンジニアになるには技術面のみならず「コミュニケーションスキル」も磨き上げておく必要があると言えるでしょう。

まとめ

インフラは、人々が経済・産業・生活を営む上で欠かせない設備やサービスなどを意味します。

インフラは、人々が生活をする上で欠かせない存在です。またインフラ業界に携わる仕事は、人々が安心して暮らせるように、一生懸命働いています。インフラ業界の仕事は社会貢献性が高いので、「収入アップ」などの目的だけではなく「人のため、世のために働きたい」「社会に貢献できる仕事に就きたい」という方に向いているといえるでしょう。

インフラ業界と聞くと、「水道設備」などの肉体労働をイメージする方が多いことでしょう。実は、インターネットの快適な環境を構築する「ネットワークエンジニア」もインフラ業界の一種となります。体力に自信がないけど、人の役に立ちたいと考えている方は「IT関係のインフラ業務」に携わってみるのもひとつの手と言えるでしょう。

人のために働きたいと考えている方は、インフラ業界の仕事に携わってみると、やりがいを感じて働くことができることでしょう。