そこで今回はリスキリングを行うメリットや実践方法、おすすめのスクールをご紹介します。個人で学び直しを行うべきか迷っている方も、ぜひ最後までご覧ください。
リスキリングとは
リスキリングは時代やビジネスモデルの変化に応じて新たな領域を学ぶことです。英語では「Re-skilling」と表記され、文字通り学び直しを指しています。技術革新が進む現代において、市場価値の高いスキルを身に着けることで昇給・昇格が期待されたり転職で有利になったりといったメリットがあります。日本国内では国や地方自治体、民間企業がリスキリングの取り組みに積極的なことから、個人間でもリスキリングへの意識が高まっている状況です。
特に近年は急速なDX推進やAI活用の流れからビジネスモデルの根本が変革しており、一層リスキリングの重要性が注目されることでしょう。
リスキリングに取り組むメリット
リスキリングに取り組むメリットの中で、代表的なものは以下の3つです。- 昇給・昇格に繋がる
- 転職で役立つスキルが身に着く
- 自分の市場価値を把握できる
以下では各項目について詳しく解説していきます。
昇給・昇格に繋がる
ニーズの高いスキルを身に着けることで企業内での評価が高まり、昇給・昇格に繋がるケースがあります。特にIT系専門職の場合はスキルによって評価に差がつく企業も多く、よりリスキリングの必要性を実感している方が多い傾向です。企業側が社員の講座・スクール利用を支援している場合もあり、持続的な業績アップにおいては個人のスキルアップが重要であると認識されています。
転職で役立つスキルが身に着く
リスキリングで新たなスキルが身に着くと、転職活動で有利に働きます。最近は、転職はもちろん副業やフリーランスへの転向など、以前よりも幅広い選択肢がありますが、新たなスキルが身に着けば働き方や職種の選択肢がさらに広がります。より自分らしいキャリアプランを設計したいと考えている方の場合は、リスキリングに対して積極的な方が多いようです。自分の市場価値を把握できる
リスキリングや転職活動の際に、スクールや転職エージェントを活用すると自分の市場価値や適性を把握できる場合があります。新たなスキルを取得すれば労働市場での付加価値が高まるのはもちろん、自分自身がどのような企業・賃金を目指せるのかが客観的に理解できます。現在働いている職場での評価を確かめたい場合や、正当な評価を得たいと考えている場合はリスキリングに取り組むのがおすすめです。
リスキリングに取り組む方法
リスキリングに取り組む方法はさまざまですが、基本的な進め方は以下の通りです。1.自己評価を行い、目標を決める
2.取得したいスキル・資格を選択する
3.自主学習のルーティーンを決める
では、それぞれのステップについて解説します。
1.自己評価を行い、目標を決める
リスキリングを考えている場合、初めに自己評価から行い、キャリアや暮らしにおける目標を決めます。職務経歴や仕事で培ったスキル、取得資格などを洗い出して自分の能力を客観的に把握します。自分の興味・価値観も、資格や職業選びに繋がる重要なポイントです。さらに理想的な働き方や給与、キャリアプランを設定し、人生の目標を明確にします。
2.取得したいスキル・資格を選択する
リスキリングに取り組む方法の2ステップ目では、取得したいスキルや資格を具体化します。例えば、ゲーム開発に携わりたい方の場合はC#やJavaScriptといったプログラミング言語を扱うスキルの取得を目指します。将来的に海外への転職を考えているなら、日常英会話はもちろんビジネス英会話をマスターする必要があります。人生の目標に沿って現在とのギャップを埋められるスキルや資格を検討しましょう。
3.自主学習のルーティーンを決める
実際にリスキリングに取り組む場合は、仕事の合間をぬって自主学習のスケジュールを管理する必要があります。早朝や夜など、時間帯と場所を決めてルーティーンを作りましょう。独学が難しい方や挫折を避けたい方は、リスキリングを支援してくれるスクールに通うのもおすすめです。近年はオンラインスクールが多く、さまざまなプランから自分にピッタリの学び方が見つかります。スクールによっては補助金を利用できる場合や転職活動サポートを受けられるケースもあります。
リスキリングしたい人におすすめのプログラミングスクール5選
リスキリングで人気のIT系スキル習得ができるプログラミングスクールを5つご紹介します。TECH CAMP(テックキャンプ)エンジニア転職
出典:TECH CAMPTECH CAMP(テックキャンプ)エンジニア転職は転職成功人数4,600名以上の実績を持つエンジニアスクールで、受講生は上場企業から急成長ベンチャーまで幅広い企業へ転職しています。通学プランとオンラインプランの2つから選択可能で、ライフスタイルに合った環境で学べるのが大きな特徴です。
身に着くスキルは、サービス設計やネットワーク構築、インターフェース構築やコミュニケーションスキルなど。最終課題ではオリジナルアプリ開発を行い、Web開発の全ての工程を習得できます。学習後のキャリアサポートや面接対策も充実しているので、転職活動を始めから終わりまでサポートしてほしい人におすすめです。
さらに厚生労働省指定講座専門実践教育訓練給付制度の対象講座は、受講料の最大70%OFFが給付金として支給されます。
DMM WEBCAMP エンジニア転職
DMM WEBCAMP エンジニア転職は最短12週間でエンジニア転職が目指せるプログラミングスクールです。学習スケジュールは基礎学習・チーム開発・ポートフォリオ作成の4ステップに分かれており、現場レベルのスキル習得を目指します。チーム開発では受講生だけでチームを組み、ECサイトの作成を行います。プログラミングはもちろん現場で必須になるコミュニケーションスキルも身に着くでしょう。
キャリアサポートにおいては自己分析や目標設定、求人紹介や面接対策を行います。最終的には書類選考を通過した企業の面接を受け、内定獲得を目指せます。
さらに当講座は経済産業省「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」の認定講座のため、最大70%(56万円)がキャッシュバック対象なのも大きなポイントです。
POTEPAN CAMP(ポテパンキャンプ)
POTEPAN CAMPは最短5か月間で未経験からWebエンジニアを目指せるプログラミングスクールで、経済産業省リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業に認定されています。転職成功者のうちWeb系開発企業への内定率は100%の実績です。
カリキュラムは実践課題とレビューが豊富で、現場レベルのコーディングスキルを習得。講師として現役エンジニアが50名以上配置され、148項目にもわたるチェック項目において基準を満たすまで細かくレビューを行います。
その他にも質問サポートや受講生限定イベント、転職サポートも手厚く提供しており、実際に開発業務に取り組める企業への転職支援を受けたい人におすすめです。
RUNTEQ(ランテック)
RUNTEQ(ランテック)の学習内容は開発会社が制作しており、転職した直後から自力でタスクをこなせる1,000時間のカリキュラムが組まれています。学習が不足していると即戦力になりにくかったり転職活動で妥協してしまったりと言った失敗も多いため、自力で環境構築ができるエンジニアの育成を行っているのが特徴です。
学習期間は最長9か月で、オリジナルWebアプリ開発を企画から実装まで習得します。カリキュラム修了後も経歴に合わせた転職サポートを受けられ、さらに現役エンジニアと交流できるコミュニティに残ることも可能です。
なお厚生労働省が認定した専門実践教育訓練給付制度の対象講座は「Webエンジニア転職コース Ruby on Rails専攻」のみ。自分の学びたい領域については事前の無料キャリア相談会で相談してみましょう。
COACHTECH(コーチテック)
COACHTECHは未経験からフリーランスエンジニアを目指す人向けのプログラミングスクールです。フリーランスとして案件を獲得するために必要となる開発実績を積めるので、実績がある状態でフリーランスとして活動を始められます。フリーランスはもちろん、副業からプログラマー・エンジニアを目指したい人にもおすすめです。
教材の学習時間目安は1,000時間で、実務を忠実に再現した模擬案件にも取り組みます。チャットサポートは回数無制限なので、わからない箇所でつまづくことなく学習を進められます。Webアプリ開発をやりたい方は、まずCOACHTECHの無料カウンセリングを利用してみましょう。
リスキリングの方法を実践してみよう
AI化やDX推進の流れから、「このまま同じ職場で働き続けて良いのだろうか」「もっと昇給できる企業に転職したい」と考えている人も多いでしょう。自治体や企業でリスキリングを進めているケースもありますが、最近は個人でリスキリングに取り組む人も増えています。新たなスキルを習得したいと考えている方は自己分析や目標設定を行い、自分の人生プランを具体化してみましょう。プログラミングなど人気のスキルは、補助金対象コースや転職サポートといった支援が受けられるスクールもおすすめです。