この記事では、家庭教師の費用相場を目的別に詳しく解説し、費用だけでなく、先生との相性や指導内容など、家庭教師を選ぶ際に注意すべき点をまとめました。
相場や費用感とともに、お子さまに合った家庭教師を選ぶためのヒントを、わかりやすくご紹介します。
目的別|家庭教師の相場一覧表
学年・目的 | 相場・概要 |
小学生一般 | 2,000円~3,500円/1h |
基礎学力の定着や学習習慣の育成が目的の場合、この範囲が一般的 | |
小学生中学受験 | 3,500円~5,000円/1h |
中学受験対策は競争が激しいため、経験豊富な家庭教師の需要が高く、相場も高め | |
中学生補習 | 2,500円~4,000円/1h |
苦手科目の克服や定期テスト対策が目的の場合、この範囲が一般的 | |
中学生高校受験 | 3,500円~5,000円/1h |
高校受験対策も中学受験と同様に、経験豊富な家庭教師の需要が高く、相場も高め | |
高校生補習 | 3,000円~4,500円/1h |
高校の授業内容の理解を深めたり、大学受験を見据えた学習をしたりする場合 この範囲が一般的 | |
高校生大学受験 | 4,000円~7,000円/1h |
大学受験は、難易度や志望学部によって大きく費用が変動する。 難関大学受験や医学部受験など、高度な指導が必要な場合は相場も高い。 | |
検定対策 | 2,000円~5,000円/1h |
英検、TOEIC、プログラミング資格など、検定の種類やレベルによって費用が異なる。 専門知識が必要な検定ほど、相場が高くなる傾向。 | |
不登校などの補習 | 3,000円〜/1h |
個別指導の経験が豊富で、生徒の心理状態に配慮できる家庭教師の需要が高く 相場も高め。 |
※都市部と地方では相場が異なる場合があります。
参考:オンライン家庭教師の料金相場(月謝)は高いのか?
1ヶ月あたり「家庭教師の相場」を計算してみる
たとえば、中学受験で塾には通っているけれど、苦手科目を家庭教師の指導を受けて克服したいという場合を考えてみましょう。大学生教師で1時間あたり3,500円とします。週1回2時間で7,000円。月4回で28,000円にプラス交通費がかかります。中学生の補習でも、1時間2,500円で週2回なら5,000円、月8回で20,000円です。
家庭教師の費用は、相場を把握した上で、ご家庭で出せる限度額・予算をたてて、その範囲内でおさまるようにしたいですね。
塾や家庭教師の費用は、「子どものためだから」「勉強のためだから」と親としてもできる限りのことをしてあげたいと思うものです。しかし、教育費はずっと続くことを念頭に置いておきましょう。
家庭教師の費用相場にプラス必要となる料金もチェック
家庭教師の相場を把握するだけでなく、たとえば振替授業はどのような制度になっているか、延長料金についてなど、詳しく費用明細について確認することが大切です。家庭教師にかかる費用|相場を左右する要素は4つ
家庭教師の費用は、さまざまな要素によって決まります。ここでは、費用相場を左右する主な4つの要素について詳しく解説します。1. 家庭教師のレベルと経験年数
家庭教師のレベルや経験年数は、費用の大きな要因となります。特に、受験対策など高度な指導が必要な場合は、実績のあるプロの家庭教師を選ぶことが多く、その分費用も高くなる傾向があります。教員免許保持者や、大手塾講師の経験などによっても相場は変わります。
大学生の場合でも、東大や京大といった難関大学の学生は、高い専門性と指導力を持つと期待されるため、相場が高くなる傾向があります。
2. 授業の時間
家庭教師の料金は、時間単位で設定される場合と、1コマ単位で設定される場合があります。1時間単位の場合、90分の授業であれば、1時間の料金の1.5倍です。授業時間が長くなればなるほど、費用も高くなります。
1コマ単位の場合は、コマ時間によって料金が異なるため、契約前に必ず確認しましょう。コマ時間は、一般的に50分、60分、90分、120分などが設定されています。
3. 交通費
家庭教師に自宅まで来てもらう場合、交通費は別途負担する必要があります。交通費は、家庭教師の自宅と生徒の自宅間の距離や交通機関によって異なります。月に数回、家庭教師をお願いする場合、交通費は無視できない費用となることがあります。
4. 個人契約か家庭教師センターか
家庭教師の契約形態は、個人契約と家庭教師センターを利用する方法があります。個人契約の場合、家庭教師を直接探して契約するため、料金は比較的安価に抑えられる傾向があります。ただし、個人同士での契約なので相手の身元確認などを慎重に行う必要はあります。
一方、家庭教師センターを利用する場合、豊富な講師の中から自分に合った教師を紹介してもらえたり、万が一トラブルが発生した場合のサポートを受けられるたりといったメリットがあります。その分、システム利用料や管理料がかかり、家庭教師センターは料金は高くなる傾向があります。
相場と費用感だけでなく「家庭教師選び」で重要なこととは
家庭教師を選ぶ際には、費用面だけでなく、他にも重要な要素がたくさんあります。ここでは、家庭教師を選ぶ際に特に注意すべき点を3つご紹介します。1. 家庭教師に求める目的を明確にする
まず、なぜ家庭教師をお願いしたいのか、その目的を明確にすることが大切です。お子さまが「勉強の習慣をつけたい」のか、「特定の科目を克服したい」のか、「受験に向けて効率的に学習を進めたい」のかなど、目的によって、必要な家庭教師のタイプは異なります。
目的を明確にすることで、お子さまに合った家庭教師を見つけやすくなります。
2. 先生との相性を重視する
家庭教師は、お子さまとマンツーマンで学習を進めるため、先生との相性が非常に大切です。どんなに経験豊富な先生でも、お子さまとの相性が悪ければ、学習効果が期待できません。お子さまの性格や学習スタイルに合わせて、厳しく指導するタイプ、優しく励ますタイプなど、様々なタイプの先生の中から、お子さまに合った先生を選びましょう。
また、お子さまの興味関心に合わせて、共通の話題で話せる先生を選ぶのも良いでしょう。
3. 無料体験で実際に指導を受けてみる
多くの家庭教師センターでは、無料体験レッスンを行っています。無料体験を利用して、実際に先生の指導を受けてみましょう。指導を受けることで、先生の教え方や雰囲気、そして何より、お子さまと先生が合っているかを確認することができます。また、この機会に、授業内容や料金体系など、気になることを先生に直接質問することもできます。
おすすめ家庭教師サービス5選
ここではおすすめのオンライン家庭教師を紹介します。実際に対面での指導を希望する場合はおすすめの家庭教師の記事をご覧ください。
家庭教師の銀河
- マンツーマン自宅での対面指導もオンライン指導も選べる
- 自分で学習できるよう導く指導法
- 手厚いアフターフォロー
家庭教師の銀河は、自宅に教師がくる対面授業のほか、オンライン指導も選べます。月謝制ではなく、回数制度なので振替なども気にせず、曜日や時間の変更もしやすいのがメリットです。
また、動画教材の活用など家庭教師との授業以外でも勉強できる環境が整っています。
サービス名 | 家庭教師の銀河 |
対応学年 | 小学1年生~高校3年生 |
対応授業 | 中学受験 / 高校受験 / 大学受験 / 総合型選抜(旧AO入試) /大学入学共通テスト対策(センター試験) / テスト対策 など |
料金 | ・1コマ30分(回数制)1,375円 ・1コマ60分・月4回:11,000円 ※入塾金:20,000円(「ホームページを見た」で10,000円) |
対応エリア | 全国(オンライン) |
使用教材 | 生徒の学力・目的に合った教材を提案 |
家庭教師のナイト(オンライン家庭教師)
- コンセプトは生徒のやる気を引き出すこと
- 授業日以外も勉強をサポート
- オンライン授業に必要なパソコン・カメラの貸出あり
家庭教師のナイトはオンライン家庭教師です。お子さまの学習進捗に合わせて、テストに出そうな問題を宿題として毎日LINEで送られてきます。課題を行ったら写メをしてLINEにアップすると本部スタッフが採点、評価やアドバイスをくれます。これによって、日々の学習習慣も定着し、学力も着実に向上することが期待できます。
サービス名 | 家庭教師のナイト |
対応学年 | 小学1年生~高校3年生 |
対応授業 | 定期テスト対策/学力向上/受験対策 |
料金 |
【小学生・中学生コース】 30分:1,500円(税込) 60分:3,000円(税込) 90分:4,000円(税込) ※延長30分/1,500円(税込)から可能 【高校生コース】 60分:4,000円(税込) 90分:5,000円(税込) ※延長30分/2,000円(税込)から可能 |
対応エリア | 全国(オンライン) |
使用教材 | 生徒の学力・目的に合った教材を提案+教科書準拠の映像教材 |
オンライン家庭教師ピース
- 時間内なら何科目でも指導してもらえる
- 担当教師が学習計画を作成
- 不登校や支援学級のサポート実績も豊富
オンライン家庭教師のピースは、柔軟な対応に定評のある家庭教師サービスです。ひとりひとりに合わせて必要な学習プランをたてて対応してくれます。また、シンプルな料金設定で月額費用が固定である点は保護者にとって、わかりやすく安心です。
サービス名 | オンライン家庭教師ピース |
対応学年 | 小学1年生~高校3年生 |
対応授業 | 補習授業/定期テスト/中学・高校・大学受験/不登校サポート |
料金 |
■1コマ60分×月4回 小学生:月額10,780円~(税込) 中学生:月額16,280円~(税込) 高校生:月額19,360円~(税込) ※入会金:22,000円(税込) |
対応エリア | 全国(オンライン) |
使用教材 | 学校の教科書に沿って指導。もしくは、手持ちの教材を使っての指導も可能。 |
家庭教師のトライ
家庭教師のトライは、株式会社トライグループが運営する対面型個別指導家庭教師サービスです。
一人ひとりに最適な完全マンツーマン授業を実施しているため、悩みや利用目的、現在の学力レベルに応じて最適な指導を提供してくれるでしょう。加えて家庭教師のトライには、33万人もの講師が在籍しており、子どもにピッタリの講師を派遣してくれます。万が一相性に懸念や不安がある場合は、無料で何度でも交代してくれるとのこと。
講習会の登壇者にもなるような輝かしい結果を出し続けてきたプロ講師が在籍している点も魅力。
また、家庭教師のトライでは、授業がない日でも勉強に迷わないよう、学習管理アプリに取り組むべきコンテンツが表示されます。無理・無駄なく学習に取り組めるため、日々の自主学習の精度向上も期待できるでしょう。
サービス名 | 家庭教師のトライ |
対応学年 | 小学1年生~高校3年生 |
対応授業 | 中学受験/高校受験/大学受験/総合型選抜(旧AO入試) /補習授業/季節講習 大学入学共通テスト対策(センター試験) /テスト対策/英検・漢検などの資格対策 など |
料金 | オーダーメイドプランのため、詳細な金額は要問合せ |
対応エリア | 全国 |
使用教材 | 生徒の学力・目的に合った教材を提案。学校の教科書や手持ちの教材の使用も可能。 |
家庭教師のアルファ
家庭教師のアルファは、他社とは異なる独自の仕組み「アルファメソッド」を通じた教育支援を提供する家庭教師サービスです。
勉強の楽しさを知り「自ら学べる子」を育てることを目標に据えており、子どもの学習意欲を引き出し、自分の意志で机に向かう習慣を付ける指導が特徴です。
なお、在籍している家庭教師は、採用率5%以下の選び抜かれたプロ家庭教師のみ。
学力に限らず、マナーや意欲、コミュニケーション能力など、あらゆる基準をクリアし、教育者としての確たる責任感を持つ人材のみを採用しているとか。また指導前には、各家庭の希望のヒアリングにも徹し、希望と相違ない指導に努めます。
困った時にはお客様相談室も設けられているため、いつでも不安や疑問を相談できます。
教育に関する悩みも受け付けているため、「どんな声掛けをすれば良いか」「どんなサポートが必要か」などの悩みに対しても的確なアドバイスを提供してくれるでしょう。
サービス名 | 家庭教師のアルファ |
対応学年 | 小学1年生~高校3年生 |
対応授業 | 中学受験 / 高校受験 / 大学受験 / 総合型選抜(旧AO入試) /補習授業/季節講習 大学入学共通テスト対策(センター試験) / テスト対策 など |
料金 | 8,800円(税込)~/月 ※オーダーメイドプランのため、詳細な金額は要問合せ |
対応エリア | 全国(一部オンラインのみ対応) |
使用教材 | 学校教材に連動した有料教材を提供。 |
費用を抑えて家庭教師を利用するポイント
費用を抑えて家庭教師を利用したいと考えている場合は、次のポイントを押さえましょう。ペア指導を受ける
中には、兄弟や仲のいい友達と一緒に授業を受けることで月々の授業料が割引になる家庭教師もあります。例えば、「家庭教師の銀河」では、兄弟同時に指導を受ける場合、兄弟分の料金は無料になります。
ペア割を実施している家庭教師サービスは限定されますが、ペア割を利用すれば月々の利用料金を大幅に抑えられることも。兄弟ともに家庭教師を探している場合や友人同士で家庭教師の利用を検討している場合は、ぜひペア割が用意されている家庭教師を探してみましょう。
オンライン家庭教師を利用する
家庭教師の利用料金を抑える方法としては、オンライン家庭教師を利用する方法もあります。オンライン家庭教師は、以下の理由から対面式の家庭教師より受講費を抑えられるケースがあります。
- 講師の移動費用がかかららない
- オフィスの維持費がかからない
- 地域採用をする必要がない など
オンライン家庭教師は、これらの維持費や講師雇用にかかる費用がかからなため、その分安く授業を受けられます。
少しでも家庭教師代を抑えたいと考えている場合は、オンライン家庭教師の利用も検討してみましょう。
自分で教材を手配する
自分で教材を手配するのも、費用を抑えて家庭教師を利用する方法の1つです。家庭教師サービスや協会で販売されてる教材は、書店で販売されている教材よりも高額であるケースが大半です。また、せっかく購入したのに使用せずに終わってしまうこともあるかもしれません。
自分で教材を準備できる場合は、学校で使用している教科書やネットの無料プリント、本屋などで購入できるワークを準備しておくことをおすすめします。また、手持ちの教材を用いて指導してくれる家庭教師を探すことも大切です。
家庭教師を契約する際の注意点
ここでは、家庭教師を契約する際に留意したい注意点を紹介します。安い個人契約は必ず書面で契約を行う
家庭教師には、企業が運営する派遣サービスと個人で家庭教師を務める2種の形態があります。個人の家庭教師は、企業が運営するサービスと比較して安く指導してもらえる利点がありますが、個人間で家庭教師を依頼する場合は、口頭での約束は避けましょう。必ず、契約内容を書面で残すことが大切です。
後に「言った、言わない」や「認識違い」などのトラブルを招く懸念があり、トラブル対応に労力を割いてしまったり、勉強に集中できない環境になってしまったりするリスクがあります。
大学生・大学院生の講師は長期間の依頼をできないことがある
現役の大学生や大学院生のような学生家庭教師の場合、大学卒業や就職活動、授業カリキュムの変動などによって、長期依頼が難しい場合があります。途中で担当講師が交代する可能性があることを理解しておきましょう。特に、中長期間にわたり勉強を見てほしい場合は、注意が必要です。受験が終わるまでや中長期にわたり同じ講師に担当してほしい場合は、社会人プロ講師のアサインを依頼しましょう。
高額教材の売りつけトラブルが発生している
「家庭教師=高額教材の購入が必要」という認識を持つ人も少なくありませんが、実際は高額教材を使用しなくても求める学力向上は可能です。中には、家庭教師サービスを謳い文句に高額教材を販売する悪徳業者も存在します。実際に、高額教材の売りつけトラブルは発生しており、消費者センターに相談が寄せられることも。高額教材は、クーリングオフの対象になるため、期日までに教材の返品を希望すれば返金に応じてくれるでしょう。ただし、中には、契約解除やクーリングオフに応じないケースもあります。万が一返品や契約解除に応じてもらえない場合は、消費者センターなどに相談しましょう。