母だってプログラミング専用こどもパソコン「IchigoJam(イチゴジャム)」で遊んでみたい!
※ 本コンテンツにはプロモーション(PR)が含まれています。また、詳しい最新情報については公式サイトをご確認ください。
IchigoJamってどんなものなの?
どんなことができるの?
家庭でもできるの?
これらの疑問を検証するために、元教員で2児の母であるライターが、IchigoJamを組み立てて遊んでみることにしました。
IchigoJamはプログラミング専用の子どもパソコン!
![](https://static.coeteco.jp/coeteco/image/upload/c_limit,h_700,w_1400,f_auto,q_auto/v1/cs-product/froala/144-3uMsX8YWpjaLN-hzsQ.jpg)
2014年に公開されたIchigoJamは、BASIC言語によるプログラミングを手軽に楽しむために開発されたコンピュータ基盤です。
小学生でもはんだ付けをして組み立てる安価なボード型コンピューターとして、子ども向けプログラミング教室やイベントなど様々な場所で活用されています。
基盤が完成したら、キーボードやテレビ画面、電源に接続するだけでプログラミングを始められます。キーボードからBASICプログラムを入力すれば実行してくれます。
ビジュアルプログラミング言語とテキスト言語
シンプルでわかりやすいために、初心者向けといわれることの多いBASICプログラムはテキスト言語の1つです。テキスト言語はキーボードでアルファベットや数字を入力することでプログラミングができます。対してScratch(スクラッチ)やプログラミンに代表されるビジュアルプログラミング言語は、キーボードからコードを入力する必要がありません。操作するのはマウスです。
コードの書かれたブロックをドラッグ・アンド・ドロップして組み合わせることでプログラムをつくります。
![](https://static.coeteco.jp/coeteco/image/upload/c_limit,h_700,w_1400,f_auto,q_auto/v1/cs-product/froala/49KGHD9yYPBlCoomlmlvWA.jpg)
イベントや教室で人気のIchigoJam
IchigoJamで使用されるBASIC言語は、プログラミング言語の基礎を学ぶことができると言われています。プログラムが安易なことや本体が安価に入手できることなどから、子ども向けのプログラミングイベントに取り入れやすいようです。多くのプログラミング教室で活用されていて、小学生でも簡単に挑戦できると人気のIchigoJamです。
IchigoJamで遊ぶ準備をしよう
はんだ付けで電子工作ができるキットを購入し、IchigoJamが本当に小学生でも始めやすいのかを検証します。「わが子なら何歳から遊べそうかな?」という母親視点でも考えてみます。![](https://static.coeteco.jp/coeteco/image/upload/c_limit,h_700,w_1400,f_auto,q_auto/v1/cs-product/froala/-BxkX19OX3L43_-A2WXkGw.jpeg)
■購入したもの
・こどもパソコン「IchigoJam」プリント基板ハーフキットS(IC部分ははんだ付けしてくれてあるので、抵抗やLEDなどの電子部品をはんだ付けすることができる)
・PS/2対応キーボード
・microUSB端子付きの5V電源ケーブル
※これらは全てPCN(プログラミングクラブネットワーク)から購入しました。
丁寧な梱包から出てきたのは、可愛らしいイチゴ色の筒型ケースと部品の袋が2つ。イチゴ色ケースにはケーブル類と一緒にイチゴ色キーが配列されたふにゃふにゃキーボード(US配列)が入っていました。
キータッチまでふにゃっと柔らかい感触が、なんとも個性的なキーボードです。JIS配列のIchigoJamとは記号の配列が違うため、キー配列を変えるシールも付属されていて、子どもや初心者への温かい配慮を感じました。
■準備したもの
・ビデオ入力端子がついたテレビのモニター
・卓上ライト
・卓上ゴミ箱
家庭でお子さんと一緒にする場合、作業をする場所や時間の余裕に加えて、そばで見守る大人の存在が必須だと強く感じます。
部品を確かめながら
『こどもパソコン「IchigoJam」プリント基板ハーフキットS』を開封すると、プリント基盤と一緒に細かい部品が20個出てきました。部品一覧表と20個の部品を卓上ライトで照らして確かめます。![](https://static.coeteco.jp/coeteco/image/upload/c_limit,h_700,w_1400,f_auto,q_auto/v1/cs-product/froala/wgvUsWNL6IyikyYY7XgDkg.jpeg)
右端の上に4つ並んでいる部品が、電流の値を調整してくれる「抵抗器」です。学生時代の古い記憶の中に、抵抗の値は帯の色で違いがあると知っていましたので、何度もよく見て並べておきました。
抵抗器の下にある2本足の部品は「セラミックコンデンサ」です。こちらも小さく記されている数値が「106」と「15」の2種類ありました。
上の真ん中にある赤い部品は「赤色LED」で、部品一覧表には「※向きあり、足が短い方が内側」と書かれています。これらの部品は数値や取り付け方向に注意が必要です。
なんと部品の多いこと! はんだ付けをしている間に部品をなくしてしまわないために、お盆のような浅い入れ物があればいいかもしれません。
電子部品一つひとつにはそれぞれに大切な役割があるんだね…というお話を子どもにするならココだと感じました。
はんだ付け体験
![](https://static.coeteco.jp/coeteco/image/upload/c_limit,h_700,w_1400,f_auto,q_auto/v1/cs-product/froala/urLIBmEmeI_23pNicX8poA.jpeg)
はんだ付けの経験は中学生以来でしたが、準備から部品のはんだ付けが全て終わるまで30分かかりました。
気になる電子工作の難易度ですが、個人の体感としては「まあまあ難しい」と言えます。こどもパソコン「IchigoJam」プリント基板ハーフキットSのはんだ付けは、多くの小学生には大人の手助けが必要だと思います。
手先が器用で工作がかなり好きな小学校中学年以上なら一人でできるかもしれませんが、中学生でも大人の手助けが必要な場合があると予想できます。
![](https://static.coeteco.jp/coeteco/image/upload/c_limit,h_700,w_1400,f_auto,q_auto/v1/cs-product/froala/VvWbyXO42zKqHjjU9fAlXQ.jpeg)
写真のキラキラ光っている部分がはんだ付けした部分です。部品同士が近いので、はんだごてはこて先が細めの電子工作用を準備した方がいいですね。実家から借りてきたはんだごては、やや太めだったので細かい作業への緊張感が増しました。
卓上のゴミ箱は、ニッパーで切り取った破片をすぐに処理できるので準備していてよかったです。
自分で組み立てたIchigoJam で遊ぼう
キーボードとテレビ画面、電源をつないだらIchigoJamのスイッチを「ON」。![](https://static.coeteco.jp/coeteco/image/upload/c_limit,h_700,w_1400,f_auto,q_auto/v1/cs-product/froala/9p2uO-A2WTEXQxyY8iGOdA.jpg)
キーボードに電源ランプが付き、テレビ画面に「OK」と出ました。思わず「わぁ!」と感動の声が出ました。
「LED1」と打ってからエンターキーを打てばLEDが光るはずです。
「LED1」
しばらく待ちましたが、LEDはピクリともしません。
「もしかして…」よく確認してみると、LEDの向きが逆でした。順方向の電圧がかかることで発光するLEDは、反対向きに付けてしまっては光りません。
ドキドキしながらはんだを溶かしてLEDを外し、正しい向きを確認して再度付けました。この付け替え作業には1時間以上かかりました。これでようやく本当にプログラミング専用こどもパソコンIchigoJamの完成です。
打ち間違いも学習の機会に
気をとり直して、プログラミングコードを入力します。「LED1」
LEDが光りました。「良かった!」安堵の気持ちで次のステップへ進みます。頭に「行番号」をつけることで、いくつかの命令を順番に実行させます。LEDライトを1秒間だけ点灯させるというプログラムを入力しました。
10 LED1
20 WAIT 60
30 LED0
実行は「RUN」と打ってエンターキーです。
![](https://static.coeteco.jp/coeteco/image/upload/c_limit,h_700,w_1400,f_auto,q_auto/v1/cs-product/froala/fKHwWYh6zX27osSO92BV4g.png)
ところが、ここでもLEDライトは点滅を開始せず、画面には「Syntax error」と出ました。どうやらプログラムの書き方に間違いがあるようです。
画面をよく見てみると、「RUN」と打つはずが「RUNN」になっていました。正しく「RUN」と打って実行させてみると、
![](https://static.coeteco.jp/coeteco/image/upload/c_limit,h_700,w_1400,f_auto,q_auto/v1/cs-product/froala/vFj4A3_Zcb9iRVJ4oQZIVg.jpeg)
![](https://static.coeteco.jp/coeteco/image/upload/c_limit,h_700,w_1400,f_auto,q_auto/v1/cs-product/froala/oSe1Yl-tj57x4VOav0S9Jw.jpeg)
LEDライトはプログラムの通り、1秒間だけ付いて消えました。
思ったように動かない原因が部品の不具合やプログラムの打ち間違いにあることは、経験することでより実感できますね。思い描いた目的のためにプロセスを組み立てる「論理的思考力」が実践的に鍛えられそうです。
また、失敗によって次に気をつけることを考えられるのは、「問題解決能力」を高めるチャンス。知的好奇心いっぱいの子どもたちにぜひ体験してもらいたいものです。
PS/2対応キーボードセットに同封されていたIchigoJam入門テキストには、「はんのうそくどゲーム」や「かわくだりゲーム」など、プログラムを打ち込めばすぐに遊べるゲームが紹介されています。プログラムの例を見ながら打ち込んでいくことで、キーボード操作やコマンドに慣れていくことができそうです。
また、プログラムを入力して作れるコンピュータゲームや、電子工作で拡張して作るおもちゃなどが紹介されているIchigoJamの解説本はいくつも出版されています。
これからもきっと色々な失敗をするだろうけれど、この小さなパソコンで子どもと何ができるかとワクワクしてきます。
ところで、わが家のクリスマスツリーは、夕方になると自然にキラキラと輝き出します。
24時間ごとに6時間点滅を続ける機能がついたLEDライトが飾られているからです。小さなリモコンの中では、さらに小さな部品が働いてくれているのだろうなと、しみじみと感じます。
まとめ
![](https://static.coeteco.jp/coeteco/image/upload/c_limit,h_700,w_1400,f_auto,q_auto/v1/cs-product/froala/NorF8o1el1Mj5CFSzGnOsw.jpg)
はんだ付けで組み立てられるプログラミング専用こどもパソコン「IchigoJam」の電子工作には、少々難しい部分もあり大人の見守りが不可欠だということがわかりました。
プログラミングに関心の高いお子さんが、テキスト言語でのプログラミングを基礎から学びつつ、色々と試して遊ぶことができそうです。お子さんの体験が、お父さんお母さんにも刺激になって、親子で楽しめるといいですね。
※IchigoJamはjig.jpの登録商標です。
【参照】
LEDの発光原理|パナソニック
Scratch|MITメディアラボ ライフロングキンダーガーテングループ
プログラミン|文部科学省
IchigoJam|jig.jp
IchigoJam組み立て方・説明書・読み物|jig.jp
(画像引用)
IchigoJamフリー素材|jig.jp
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