この記事では、プログラミングを学ぶことで就ける職業やプログラミング初心者におすすめのスクールなどをご紹介します。疑問を一つずつ解決して、プログラミングを学んでいきましょう!
初心者におすすめなプログラミング言語の選び方
まずはじめに、初心者におすすめのプログラミング言語の選び方について見ていきましょう。初心者でも学びやすい言語か確認する
プログラミング言語は、種類によって学習難易度が異なります。たとえばJavaと呼ばれるプログラミング言語は、業務システムやWeb、アプリなど幅広く利用されており大変人気がありますが、学習難易度が非常に高いことから、初心者には習得が難しく感じられるでしょう。一方、よく似た名前のJavaScriptというプログラミング言語であれば、文法が比較的簡単で学習難易度は低く、初心者でも習得しやすいと言えます。
初心者がいきなり難易度の高いプログラミング言語に手を出してしまうと、分からないことが多すぎて挫折してしまう可能性があります。このため、初心者でも挫折せずに学びやすい言語かどうかを事前に確認しておくことが大切です。
案件が豊富にある言語か確認する
せっかく苦労してプログラミング言語を習得しても、仕事ができる案件がなければ意味がありません。プログラミング言語を決める際には、案件が豊富にある言語かどうかもしっかりと確認しましょう。案件が豊富にあるということは、それだけ世の中の需要が高いプログラミング言語ということです。需要の高い言語を選択すれば、就職や転職の際のキャリアの幅が広がるでしょう。
将来性に優れている言語か確認する
せっかく習得したプログラミングスキルが、数年後には必要なくなるということでは困ります。プログラミング言語を決める際には、案件が豊富にあるかとともに、将来性についても確認しておきましょう。アメリカのコンサルティング会社Gartnerの発表によると、2024年の戦略的テクノロジのトップ・トレンドは以下であるとされています。出典:Gartnerプレスリリース
「AI拡張型開発」「AI TRiSM」「ジェネレーティブAIの民主化」「インテリジェント・アプリケーション」など、AIに関連する内容が多く含まれていることが分かります。2024年の業界トレンドは、まさにAIにあると言っても過言ではないでしょう。
実際、AI市場は年々増加の一途をたどっています。総務省の調査によると、日本のAI市場は2022年時点で3,883億6,700万円となっており、2027年には1兆1,034億7,700万円まで拡大すると予測されています。
出典:情報通信白書令和5年版|総務省
このような状況下において、AIに関するプログラミング言語の将来性は非常に高いと言えます。具体的には、PythonやC++などがAI分野に強いプログラミング言語とされています。このようなプログラミング言語を選択することで、AIに関わる仕事に携われるようになれば、IT人材としての市場価値が高まるでしょう。
プログラミング初心者が学ぶべき言語
プログラミング初心者が学ぶべき言語について見ていきましょう。最近何かと話題であるAIプログラミング言語もおすすめです。
JavaScript
JavaScript(ジャバスクリプト)は、Webブラウザ(ChromeやSafariのようなWebサイトを見るためのアプリ)上で動作するフロントエンド言語です。HTML/CSSと合わせて利用することにより、動的なWebサイトを実現できます。またJavaScriptはフレームワークやライブラリを活用することにより、Webアプリやゲーム、サーバーサイド開発など幅広い用途でも利用できます。近年はJavaScriptライブラリを利用したモダン開発が一般的になっていることから、将来性の高いプログラミング言語の一つと言えます。
人気でありながら他の言語と比較すると学習難易度が低いため、初心者に特におすすめしたい言語です。
Python
Pythonは、AI開発やデータサイエンスの分析などで近年注目されているサーバーサイド言語です。多くのライブラリやフレームワークがあり、オブジェクト指向と可読性の高いコード体系を持っているため、小さなWebシステムから大規模の業務システムまで汎用的に利用できます。AI関連のキャリアを考えているなら、ぜひ身に付けておきたい言語の一つです。プログラミング言語としての学習難易度は中級レベル。初心者にはやや難しいと感じる部分もありますが、それほど苦労せずスキルを習得できるでしょう。
参考:Pythonが学べるプログラミングスクール
Java
C言語、C++を参考に、オブジェクト指向の強いプログラミング言語として開発されたのがJava(ジャバ)です。仮想マシンJVM(Java Virtual Machine)上で動作することにより、さまざまなOSやハードウェア上で動かせるようになっています。現在では基幹システムから家電製品、Webアプリなど幅広い用途で利用されています。一方で、Javaの文法や作法は他のプログラミング言語と比較して複雑になっており、学習難易度としては高めです。初心者が習得できないことはありませんが、独学で進める場合には挫折しやすいため、プログラミングスクールに通うことをおすすめします。
参考:Javaが学べるプログラミングスクール
Ruby
Ruby(ルビー)は、日本生まれのプログラミング言語です。当時人気だったプログラミング言語Perl(パール)を参考にして開発されたオブジェクト指向言語で、まつもとゆきひろ氏によって1995年に公開されました。フレームワークRuby on Railsとともに使われるのが一般的です。プログラミング言語としての学習難易度は中級レベルで、初心者でも習得しやすい言語と言えるでしょう。プログラミングスクールのなかにはRubyをメインで教えているところもあり、プログラミング学習の取り掛かりとして最適です。
参考:Ruby学べるプログラミングスクール
プログラミングを学ぶとどんな職業に就けるの?
プログラミングを学ぶことで、さまざまな職業に就くことができます。プログラミングを利用した職業に就きたいと考えているときには「自分はどの職業に就くのか」をイメージしたうえで、学びを深めていきたいですね。Web系プログラマー
Webプログラマーは、Webサイトを構築する業務を行います。Webサイトの操作性だけではなく、ユーザビリティを考慮したうえでデザインにも気を配る必要があります。そのため、ユーザー視点を重視しながら、プログラミングを構築することが大切です。Webプログラマーとして実績を積むことで、システムエンジニアの道が開けることもあるでしょう。参考:Webエンジニアは増えすぎ?
ネットワーク系プログラマー
ネットワーク系プログラマーは、新たな知識を常に吸収し続けることが必要な業種です。IT業界のなかでも重要とされる、システムのセキュリティに関する業務に携わることもあります。企業などがサイバー攻撃を受けた際に、トラブルの対応なども臨機応変に行う必要があります。ネットワーク系プログラマーでは「シスコ技術者認定」や「CompTIA Security+」のような資格を有していると、就職も有利になる傾向があります。
インフラ系プログラマー
インフラ系プログラマーとは、企業を守るために重要なデータベースやサーバーなどを管理する業務を行います。企業の情報を漏洩させないために、徹底して保守できるようシステムを構築する必要があります。「CCNA」や「CCNP」、「 MCP」といったネットワークに関連した資格を所持していると、給与がアップするケースもあります。
プログラミングを学ぶ前の準備
プログラミングを学ぶ前に、いくつかの準備が必要です。パソコンとインターネット環境といった物理的に必要なものをそろえるほか、プログラミングを学ぶ目的・目標を決めましょう。プログラミングを学ぶ目的をしっかりと考えずに、ただ漠然と学ぶのはおすすめできません。プログラミングは、あくまでも目的を達成するための手段です。目的をはっきりとさせておかなければ、目的達成のビジョンが持てず、挫折もしやすくなってしまいます。
先程プログラミングの職業を紹介しましたが「プログラマー」と一口に言っても、それぞれで仕事内容が異なり、学ぶべき内容も変わってきます。プログラミングを学んで、なにを作りたいのか、またどんな仕事をしていきたいのかを明確にした上で、必要な学習内容をリサーチしましょう。
なお、初心者の方におすすめのプログラミング言語や、学習するプログラミング言語の選び方は、後ほど詳しく解説します。
プログラミングを学ぶうえで心がけるべきポイント
プログラミングを学ぶ際には、以下のようなポイントを心がけましょう。- 暗記をせず理解するよう努める
- 積極的にアウトプットする
- 知識がある人から直接教わる
- 初心者はスクールに通う
また、壁にぶつかったときに立ち止まることが多くなると、プログラミングを挫折してしまうこともあるでしょう。苦手意識が植え付けられてしまう前に、知識がある人から直接教わった方が理解度も上がります。プログラミング初心者で不安な場合にはスクールに通うことも視野に入れましょう。
プログラミングで何を実現したいかを考える
習得するプログラミング言語を選ぶ上では、「何を実現したいか?」を考えることが重要です。もちろん需要のあるプログラミング言語を学ぶことも重要ですが、それで何が出来るのかイメージがついてなければ、勉強を進めていくことが難しいでしょう。Webページを作りたい
たとえば、日常生活でよく見るようなWebページを作りたいと思った場合。Webサイトは、基本的にはHTML/CSSによって記述されています。そしてそれに動きをつけたり、ボタンを押した際に見た目を変えたりするのがJavaScriptです。これらの領域は一般的に「フロントエンド」と呼ばれます。そしてHTMLやCSS、JavaScriptは効率性や保守性、安全性を求めて進化を続けており、それを拡張した言語も多数存在しています。そのため、Webページ作りに興味があるという方は、まずはHTML/CSSとJavaScriptを学んでみると良いでしょう。
Webアプリを作りたい
自分の書いたテキストや写真を投稿することが出来たり、オンライン上で買い物をすることができたりと、Webサイト上では様々なことを行うことができます。フロントエンド領域の言語は、基本的にはブラウザ上での見た目を変更するだけなので、他の人が見えるようにテキストや写真を投稿したり、決済を行ったりする機能をつけることはできません。そういったことを実現するためには、「サーバーサイド」と呼ばれる領域の言語を習得する必要があります。サーバ―サイド言語にはたくさんの種類があります。PHPやRuby、Pythonなどがメジャーでしょう。こういったWebアプリの裏側の仕組みを実装したい場合は、こういったサーバーサイド言語を学ぶ必要があります。
スマホアプリを作りたい
スマホアプリを作りたい場合は、iOSであればSwift、AndroidであればKotlinを使うのが現在では一般的です。他の言語を使って開発することも可能なのですが、初心者の場合は、まずこの2つの言語から入ってみるのがおすすめです。参考:アプリ開発スクールおすすめ
ゲームを作りたい
本格的なゲームを作りたいということであれば、C #という言語を習得するのが近道だといえます。現在多くのゲーム開発現場で使われているUnityという統合開発環境でもC#が採用されています。参考:プログラミングゲーム初心者
機械学習がしたい
機械学習を行いたい場合は、使用目的によって様々な言語が用いられます。PythonやRといった言語がメジャーでしょうか。実行速度を担保したい場合は、C++などが使われることもあります。参考:Pythonとは?プログラミング言語の概要や用途をわかりやすく徹底解説
プログラミングを学ぶ方法
学ぶ目的やプログラミング言語を決めたら、次は学習方法を考えましょう。プログラミングを学ぶ方法は、大きく分けて以下の4つがあります。- 書籍
- 学習サイト
- プログラミングスクール
- 勉強会・セミナー
書籍
プログラミングを学ぼうと思う方に、まずおすすめしたいのが書籍による学習です。1冊あたりの費用も安いので「まずはプログラミングがどんなものか知りたい」という初心者の方にもぴったりです。初心者向けの書籍も各言語・分野ごとに多数出版されているので、実際に書店で手にとって選んでみましょう。インターネットで評判の良い書籍を見てみるのもおすすめの方法です。
ただし、読んでいるだけではスキルは身につきません。手を動かして、実際にプログラミングに取り組んでみましょう。
参考:プログラミング独学
学習サイト
プログラミングが学べる学習サイトも、プログラミング初心者の方におすすめです。多くのサイトは無料で利用できますし、スキマ時間にスマホで学習が可能。手軽に学べるのが嬉しいですね。プログラミングが学べる有名な学習サイトをいくつか紹介していきます。
- Udemy
- Schoo
- Paizaラーニング
- Progate
- ドットインストール
自宅でいつでも学習が可能なオンライン講座が今注目されています。この記事では忙しい社会人の方でも学習が可能なオンライン講座おすすめを解説します。
この記事をcoeteco.jp で読む >また「Progate」については、体験レポートで学習方法や内容を詳しく紹介しています。気になる方はぜひ読んでみてくださいね。
(体験記事)ProgateでHTML&CSS初級編マスター!率直な感想は?アプリ版、Web版の違いも
「テレワーク」の筆頭といえばIT業界。 「プログラミングさえできれば」と考える方も多いのではないでしょうか? この記事では、プログラミング学習アプリ・Progate(プロゲート)をライターが実際に体験! 率直な感想を交え、メリット・デメリットなどをわかりやすくお伝えします。
この記事をcoeteco.jp で読む >プログラミングスクール
プログラミング初心者の方は、プログラミングスクールも検討しましょう。プログラミングは独学でも学べますが、わからないことがあったときに解決までに手間・時間がかかり、モチベーションが保てなくなってしまうことも。また教材選びなども大変ですよね。
プログラミングスクールであれば、体系的に学べるカリキュラムとなっているほか、わからないことはメンターに質問して解決もできるため、効率的に学習を進められます。転職サポートを受けられるスクールもあるので、仕事としてプログラマーを目指す方におすすめです。
最近は自宅でパソコンとネット環境があれば受講できる、オンラインプログラミングスクールも多いです。忙しくても、地方に住んでいても学習しやすいので、ぜひ無料体験に参加してみてはいかがでしょうか。
プログラミングスクールおすすめ30選【2024年最新版比較】
この記事では、おすすめのプログラミングスクールと、オンラインプログラミングスクールおすすめや選ぶときのおすすめポイントをわかりやすく比較します。ITスクールやプログラミング講座、エンジニアスクールとも呼ばれていて、IT業界への転職や副業、フリーランスを目指す方におすすめです。オンラインスクールで今年こそ一歩を踏み出しましょう!
この記事をcoeteco.jp で読む >勉強会・セミナー
プログラミング初心者に向けた勉強会・セミナーに参加するのもプログラミングを学ぶ方法の一つです。現役のプロのエンジニア・プログラマーなどの話を聞けたり、仲間・人脈を作ることができたりとメリットがたくさんあります。学べる内容が違うのはもちろん、無料・有料、初心者向け・上級者向けなど、様々なセミナーが会場・オンライン問わず開催されています。自分のレベルや目的に合うものを選んで参加してみましょう。
参考:プログラミング勉強
プログラミング初心者におすすめのスクールは?
ここからは、コエテコが厳選するプログラミング初心者向けのスクールをご紹介します。これからプログラミングスクールを探す場合には、ぜひ参考にしてみてください!DMM WEBCAMP
短期集中プログラムなどもあり、時間を有効活用しながら学びやすいのはDMM WEBCAMPです。DMM WEBCAMP COMMITのコースなら、授業料は一括料金が628,000円(税別)ですが、最大70%が教育訓練給付金として支給されることがメリットです。
「キャリアアドバイザーが話しやすく相談しやすい」「初歩的な質問にも気持ちよく答えてもらえる」などの利用者の声も聞かれています。転職成功率が98%を誇っている理由も納得できますね。
ポテパンキャンプ
ポテパンキャンプは、経済産業省リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業対象のプログラミングスクールです。
最大70%の給付金を受け取ることができ、要件を全て満たせば、実質160,000円(税込)で受講できます。プログラミングスクールの受講には多額の費用がかかりますが、低額で確かなスキルが身に付く点は初心者にとって嬉しいポイントと言えるでしょう。
さらにポテパンキャンプの魅力は、細かなコードレビューにあります。
経験豊富なエンジニア陣が課題のコードを細かくレビューしてくれますが、基礎的な考え方やスキル活用有無をチェックすることはもちろん、美しさや分かりやすさなど一歩踏み込んだアドバイスを提供。1ランク上のコードの書き方を学ぶことができるでしょう。
また強力な転職サポートで、多くの受講生が未経験からエンジニアへの転職を成功させます。
中でもWeb系開発企業への転職に強く、受講生の多くが高収入を実現しています。
TECH CAMP
10週間でプログラミングの基礎知識が学べるのは、TECH CAMPです。対面授業とオンライン授業のどちらかから学習スタイルを選べます。プログラミング未経験者も数多く通うTECH CAMPでは、転職できなければ授業料全額返金などのサービスも行っています。現場で通用するプログラミングを学ぶために、設計から開発、運用まで幅広い知識を学べます。
月々21,200円(税込)から授業を受けられます。授業料やプランについて知りたい場合には、公式サイトから無料相談してみましょう。
CodeCamp
現役エンジニアから丁寧に指導を受けられるのは、CodeCampです。エンジニア転向コース、Webマスターコース、デザインマスターコースの3種類から、自身のスキルや目標に合わせてコースを選択できます。幅広く勉強したい人のために、全てのカリキュラムを網羅するプレミアムコースも用意されています。7~23時の好きな時間を選んでカリキュラムを受講できるため、忙しい人でも学びやすいスクールだといえますね。授業料は公式サイトに掲載されていないため、気になる場合は無料体験レッスンを利用して相談してみると良いでしょう。
プログラミングを学ぶ際の注意点とは?
プログラミングは現在進行形の技術であるため、日々新しい言語が生まれる、または言語が進化していきます。そのため、プログラミングを学ぶには「毎日」学習を続けていく姿勢が重要です。1日最低でも5分、なるべくパソコンを開いてコードを書くなど、プログラミング学習を日々続けていきましょう。また、プログラミングのコードは「暗記しよう」とすると挫折しやすいので注意が必要です。プログラミングは何百、何千というコードを書きながら覚えていく必要がありますが、コード数があまりに多い上に、日々新しい言語が生まれるので、全てのコードを覚えるのは至難の業です。
近年では、インターネットで検索すればコードの書き方は多く出てきますので、コードの書き方を丸暗記するのではなく、「プログラミングの使い方に慣れる」、「ざっくり使い方を把握する」ことを意識して学習を日々続けていくことが大切です。