また、ユニファイドメモリ搭載のMacBookで動画編集する際に役立つ無料動画編集ソフトや動画編集スクールもピックアップしますので、動画編集初心者の方もぜひチェックしてみてください。
Macで動画編集に適したおすすめのスペック
まずは、動画編集に適したパソコン環境を見ていきましょう。最低限必要なスペック
MacでもWindowsでも、動画編集をするなら以下4点のスペック以上のマシンを選ぶ必要があります。- メモリ:8GB以上(16GB以上を推奨)
- CPU:i5 2.0GHz以上
- GPU:メモリ2GB以上
- 容量:256GB以上
最適なMacBookのスペックとは
MacBookは画面の大きさからCPU、ストレージなどを選べます。しかし、動画編集に最適な形を求めるなら、購入時にメインメモリを8GBから16GBに変更するなど、カスタマイズしておくのもおすすめです。MacBookでもM1チップを搭載しているモデルはユニファイドメモリを採用しています。ユニファイドメモリとはCPU、GPU、メモリを一つのチップにしたシステムで、メモリ容量が少なくても動作がスムーズになるのが利点です。
ユニファイドメモリは8〜32GBの範囲内で、あればあるほど快適になるといわれます。書き出し中に作業するなら32GBあれば安心です。M1 Max搭載のMacBook Proならメモリは自動的に32GBが選択されます。一般的には、わざわざ64GBに増設する必要はないため、32GBの設定で購入すれば十分でしょう。
ちなみに…Adobeはこのスペックを推奨
PhotoshopやIllustratorなどの画像編集ソフトを提供するAdobeは、メインメモリ32GB、GPU4GB以上を推奨しています。動画編集は動画編集ソフトだけでなく、PhotoshopやIllustratorを併用することも多いです。併用する場合は、Adobeが推奨するスペック以上のMacBookを選ぶようにしてください。
中でもMacBook Airでは必要最低限のスペックしかありません。M1 MAXなど、より快適に作動するMacBookをを選べばさらにサクサクと仕事が捗るでしょう。
MacBookおすすめの画面の大きさ
MacBookは13インチ、14インチ、16インチの3つの画面サイズから選べます。13インチは電池の持ちが良く、持ち歩きしやすいのが利点です。M1チップですが、16GB程度の容量があれば作業にも支障はありません。また、重くなりがちな4Kの編集も可能で、出先で作業することが多い人にとっては、利便性を優先して13インチを選ぶ人も少なくないでしょう。
しかし、作業の快適性で選ぶなら、14インチ、16インチを選んだほうが、より快適に作業ができます。
複数のアプリを同時に開いて作業したり、サクサクと作業を進めたりしたい場合は、搭載するメモリ容量なども高スペックのものを選んだ方が無難。そのためには、MacBookのサイズを14インチか16インチから選ぶといいでしょう。
画面サイズが大きければ、画面を分割して作業するときにも参照しやすくなります。単純に見やすさなどを優先してもいいかもしれません。
MacBook AirとProどちらが動画編集におすすめ?
本体が薄く、持ち運びに長けたMacBook Air。一方で、高度な機能性に優れたMacBook Pro。動画編集に最適なのはどちらのMacBookなのでしょうか。もしあなたが趣味のレベルで、たまに動画編集をするくらいなら、MacBook Airでも十分です。搭載スペックはMacBook Proとは比べものになりませんが、数分の短い動画編集をするなら支障はありません。
ただし、MacBook Airを選ぶなら、2022年に発売のM2モデルを購入するようにしてください。4K動画を編集するなら16GBにメモリを増設することも必要です。
もしあなたが仕事で動画編集をするなら、MacBook Proでなければ仕事になりません。コストはかかりますが、MacBook Proのシリーズから選ぶようにしましょう。
コストパフォーマンスも比較を
MacBook AirとMacBook Proは、大きな価格差があります。MacBook Airは12万円程度で購入ができますが、MacBook Proは13インチの低スペックのものでも18万円程度から。14インチのMacBook Proを選ぶと27万円程度と跳ね上がり、その価格差は格段に大きくなります。安い買い物ではないため、本当にそのスペックが必要なのかはしっかり検討したほうがいいでしょう。
Mav用動画編集ソフトの選び方のポイント
MacBookの動画編集ソフトは、以下のポイントを確認して選びましょう。- OSが対応しているか
- 必要な機能があるか
- インストール型かサブスク型か
古いMacBookを使用している場合、OSが非対応かもしれません。またOSが対応していても、バージョンが古いと対象外となるケースもあります。動画編集ソフトが推奨するOSやバージョンを確認し、問題なく使えることを確認しましょう。
また「イメージどおりの動画編集が可能か」というのも重要なポイントです。「家庭用に楽しみたい」「プロ並みの編集動画をSNSにアップしたい」……動画編集のニーズは人によって異なります。動画編集ソフトを選ぶときは、必要な機能が網羅されているかどうか・オーバースペック過ぎないかを確認してください。
このほか「インストール型」「サブスク型」のどちらを選ぶかも重要です。それぞれの特徴は以下で確認しましょう。
動画編集ソフトのタイプ | インストール型 | サブスク型 |
使えるデバイス | インストールしたPCのみ | デバイスを問わない |
バージョンアップ | 手動 | 自動 |
料金支払い | 購入時のみ | 毎月 |
動作環境 | オフライン | オンラインのみ |
安定性 | 外部環境に影響されにくい | 通信環境に依存する |
セキュリティリスク | 低 | 高 |
動画編集ソフトを使うシーンを想定し、ニーズにマッチするソフトを選択することが大切です。
Mac用無料動画編集ソフトおすすめ4選
ここからは、MacBookの動画編集におすすめの無料動画編集ソフトをご紹介します。Filmora
Filmoraは、動画編集初心者でも使いやすいと評判の動画編集ソフトです。直観・感覚的操作が可能なインターフェースや、3,000種以上もの豊富な無料エフェクトが用意されている点が魅力。
またYouTubeに公式サイトがあり、基本的な使用方法やテクニックは、公式のYouTubeから学ぶことができます。
無料版で機能を試せるため購入を検討している人は、まずは無料版で使い勝手を確かめてみましょう。
価格 | ■個人向け 1年間プラン:6,980円/1PC 永続ライセンス:8,980円/1PC Filmora+Filmstock お買い得年間プラン:11,780円/1PC 複数PC用永続ライセンス:37,900円/5PC 学生・教職員向け 1年間プラン:5,980円/1PC ■法人・商用向け 3か月プラン:3,480円/1PC 永続ライセンス:14,900 円/1PC Filmora+Filmstock スタンダード 3ヶ月プラン:5,980 円/1PC |
対応OS | macOS V14 (Sonoma), macOS V13 (Ventura), macOS V12 (Monterey), macOS v11 (Big Sur), macOS v10.15 (Catalina)。 |
操作の難易度 | 低 |
機能 |
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PowerDirector
PowerDirectorは、シンプルなUIで初心者の人でも使いやすいのが特徴です。とても簡単で使いやすいですが、動画編集機能はプロ顔負け。デザインパックなどもあるので商用利用できる動画素材もたくさんあります。初心者でも難なく編集できるでしょう。無料なので試しにダウンロードして、まずは使ってみるのもおすすめです。
価格 |
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対応OS | Mac OSX 10.14 以降 |
操作の難易度 | 低 |
機能 |
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iMovie
Macにプレインストールされていることが多いiMovie。無料で利用できる優秀な動画編集ソフトです。基本的な機能は揃っているので、手始めに利用してみるのもいいでしょう。ただし、文字入れや使える素材の数に制限があるため、複雑な編集には向いていません。
価格 | 無料 |
対応OS | MacOS 11.5.1以降(4GBのRAM、3.5GBのディスク空き容量が必要) |
操作の難易度 | 低 |
機能 |
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Da Vinci Resolve
プロ向けソフトにも負けず劣らずの高機能がツールが魅力です。肌の色や唇の色など、ピンポイントで色補正をしたい場合にもボタンひとつ。無料とは思えない高機能性を備えたソフトです。ただし、初心者が使いこなせるようになるには少々時間がかかります。また、動作が重くなるため、高スペックのMacBookが必要です。
価格 | 無料版、有料版(DaVinci Resolve Studio 18):47,980円(税込) |
対応OS | MacOS Catalina 10.15 以上 |
操作の難易度 | 高 |
機能 |
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動画編集のやり方を学ぶためにスクールに通うこともおすすめ
動画編集スクールは、「動画編集の基礎を身に付けたい」「動画編集で副業したい」と考える人に有効な学習方法です。初心者が動画編集スクールに通うメリットには、以下のものがあります。- 必要な知識・スキルを効率的に学べる
- プロの指導を受けられる
- 案件受注のサポートを受けられる
動画編集スクールの多くは、初心者向けのカリキュラムを提供しています。学習内容や学習手順はプロによって練られており、学習のムダがありません。学習計画通りに授業を受けるだけで、動画編集の基礎が身に付きます。
動画編集スクールには、第一線で活躍するプロ講師が多いのもメリットです。質の高いアドバイスを受けられるのはもちろん、プロの撮影テクニックや最旬の手法を学べます。編集ソフトやツールの選定についてもアドバイスをもらえるため、「知識ゼロ」「経験ゼロ」の未経験者でも、着実なステップアップが可能です。
またスクールによっては、卒業者の案件受注サポートも実施しています。動画編集で収入を得たいと考える人は、案件保証のあるスクールを選ぶのも一つの方法です。
Macで学べる動画編集スクールのおすすめ
ここからは、おすすめの動画編集スクールを紹介していきます。デジハク
デジハクは充実のサポートを受けられる、オンライン完結の動画編集スクールです。AdobeのPremiere ProやAfter Effectsを中心に、基礎からしっかりと学ぶことができて、わからないことはチャットやオンライン面談で質問・相談も可能。モチベーションの維持までサポートしてもらえます。
また手厚い副業サポートが受けられるのもポイントの一つ。案件受注から納品までの一連の流れを、講師のサポートを受けながら取り組めるため、初めての副業で不安な方も安心です。
料金プランは2種類で、90日間で編集スキルを集中的に学べるデジハクMINIコースは税込128,000円。動画制作をしっかりと学べる180日間のデジハクPROコースは税込298,000円です。
受講期間 |
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案件獲得支援 | オンライン面談サポートあり |
ポートフォリオ | ポートフォリオ制作サポートあり |
返金保証 | ログイン実施前かつ、受講開始日の1営業日前まで(振込手数料自己負担) |
開講時間 | 自由 |
学習内容 | Adobe Premiere Pro、Adobe After Effects、YouTube編集講座 |
教室/授業形式 | オンライン |
料金 |
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studio US
studio USは、未経験からプロの動画クリエイターになる人におすすめの動画制作オンラインスクールです。ソフトの使い方も一から丁寧に勉強でき、どのように動画制作をするのか、プロが動画制作をする過程まで深く理解できるので、未経験者でも安心して受講を始められます。カリキュラムは、900を超える動画教材。Adobe Premiere ProやAfter Effects、Photoshop、Illustratorといったプロが使用するソフトの使い方はもちろん、ディレクションや映像制作、画像加工、リテラシーからセールスまで幅広く学べるのが強みです。フリーランスとして独立し高収入を実現するためのあらゆる知識が詰め込まれているので、いつでもどこでも自分の好きな時間で、プロのクリエイターになるためのスキルをしっかり習得できるでしょう。
料金プランは、動画編集コースが税込55,000円、動画クリエイターコースが税込99,000円、動画クリエイター総合コースが220,000円(期間限定で特別割引価格あり)となっています。
受講期間 | 2ヶ月~ |
案件獲得支援 | 卒業後すぐの案件紹介あり |
ポートフォリオ | ポートフォリオ制作支援あり |
返金保証 | 調査中 |
開講時間 | 自由(オンライン) |
学習内容 | Adobe Premiere Pro、After Effects、Photoshop、Illustrator ディレクション、映像制作、画像加工、リテラシー、セールス |
教室/授業形式 | オンライン |
料金 |
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MOOCRES(ムークリ)
4ヶ月間でAfter Effectsを中心としたアニメーション動画編集スキルを習得できるのはMOOCRES(ムークリ)です。過去にあった実際の案件に取り組む、実践的なスタイルで学べるのが特長で、授業を通して仕事に必要なスキルをしっかりと身につけられます。
また受講中に講師のサポートを受けながら副業案件にチャレンジできて、実績づくりまでできるのもムークリの強みです。実績によって次回案件も獲得しやすくなるため、動画編集者としての第一歩も踏み出しやすくなるでしょう。また卒業後も半永久的に講師に質問・相談できるのも、嬉しいポイントです。
費用は4ヶ月のクラスプランで税込374,000円。オンライン・オフラインどちらでも、ライフスタイルに合わせて学べます。
受講期間 |
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案件獲得支援 | 副業サポートあり |
ポートフォリオ | ポートフォリオ制作サポートあり |
返金保証 | 調査中 |
開講時間 | 自由(オンライン) |
学習内容 | Adobe After Effects、Adobe Premiere Pro、Adobe Photoshop |
教室/授業形式 |
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料金 |
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デジタルハリウッド STUDIO by LIG
デジタルハリウッドSTUDIO by LIGは、未経験から動画クリエイターを目指す動画クリエイター養成スクールです。
これまで9万人以上のクリエイターを輩出しており、動画編集のスキルだけでなく、企画やシナリオライティング、マーケティングなど幅広いスキルを身につけることができます。
本スクールでは、通学もしくはオンラインいずれか希望に沿った学習スタイルが選択できます。
そんなデジタルハリウッドSTUDIO by LIGでは、現役クリエイターが講師を務めます。実践的なノウハウが詰まったLIVE授業が受けられるため、現場に強いスキルが身に付くでしょう。
さらに卒業後も勉強会や案件取得のサポートを受けられるだけではなく、追加受講料を支払うことで卒業制作としてオリジナル動画を制作することができます。
転職・副業案件獲得に役立つポートフォリオを作成した状態で卒業できるため、動画クリエイターとしての次のステップに向けてスムーズに行動を開始できるでしょう。
受講期間 |
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案件獲得支援 | マッチングサポート、キャリアサポートあり |
ポートフォリオ | ポートフォリオ制作サポートあり |
返金保証 | 調査中 |
開講時間 | 自由(オンライン) |
学習内容 | Adobe Premiere Pro、Adobe After Effects、動画撮影、ネット動画制作実践、プランニング(企画・構成)、動画マーケティング |
教室/授業形式 | オンラインと対面授業(上野、池袋、大宮、北千住、川崎、町田など) |
料金 |
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デイトラ(動画編集コース)
完全オンラインで、動画中心のわかりやすい教材で学べるのは、デイトラです。YouTubeに特化した内容となっていて、Premiere ProやPhotoshopの基礎から応用まで、体系的に学べます。また案件の獲得方法や獲得後の注意点、納品方法や請求書の発行など、稼ぐために必要な知識や思考法についても網羅されています。
デイトラでは、自分が編集した課題動画にプロからの添削も受けられるのも特長の一つ。添削により、良かった点・悪かった点を可視化できるため、着実にレベルアップできるでしょう。
料金は税込79,800円で、メンターによる1年間の学習サポートや編集動画の添削などのサービスも含まれています。
受講期間 | 30日間(平日:2~3時 、休日:5~8時間 と想定した場合) |
案件獲得支援 | なし |
ポートフォリオ | ポートフォリオ制作支援あり |
返金保証 | 調査中 |
開講時間 | 自由(オンライン) |
学習内容 | Premiere Pro |
教室/授業形式 | オンライン |
料金 | 79,800円(税込) |
Macbook動画編集に関するよくある質問
「MacBookで動画編集したい」と考えたとき、「使いやすい無料ソフトはないかな?」「iMovieが入っていないんだけど……」などの疑問・悩みに直面する人が少なくありません。MacBookにおすすめの無料ソフトや、iMovieがインストールされていないときの対処法をご紹介します。
MacBookで動画編集できる無料のアプリは?
MacBook対応の無料動画編集ツールはさまざまあります。それぞれ特徴が異なるので、試しながら自分に合うものを見つけるのがおすすめです。ツール名 | 特徴・機能 | 対象 |
iMovie | デフォルトで搭載されているMac用動画編集ツール | 初心者 |
VideoPad | 音声ファイルの編集も可能。Windows対応 | 初心者 |
Openshot | 豊富なテンプレートと直感的に操作できるUIを搭載 | 初心者 |
Shotcut | 4K 動画の編集や複数ファイルの連結・合成にも対応 | 中級者 |
PowerDirector Essential | 動画埋め込み機能、アニメーション機能・エフェクト機能を搭載 (インストールから30日後に動作が制限される) |
上級者 |
Lightworks | 高精度のビデオトリミング 音量調節 動画のカット・結合・削除 | 上級者 |
なおツールの中には、有料プランを提供しているものもあります。使い勝手がよい・相性がよいツールが見つかった場合は、有料プランへの移行も検討しましょう。
MacにiMovieが入っていない場合は?
iMovieは、MacBookに標準搭載されています。何らかの理由で削除してしまった場合は、App Storeから再インストールが可能です。インストールする前に、「本当にiMovieが入っていないのか」を確認しましょう。iMovieの有無はDockから「Launchpad」を開けば分かります。
- Dockで「Launchpad」のアイコンをクリック
- iMovieを探す
Launchpad でiMovieが見つからない場合は、再インストールが必要です。App Storeのアイコンを開き、「iMovie」で検索しましょう。iMovieのページを開いたら、あとはダウンロードするだけです。
ただしMacOSとiMovieのバージョンに互換性がない場合、ダウンロードが失敗することがあります。古いMacBookを使っている場合、最新のiMovieに対応できないかもしれません。