Windowsで動画編集する際に必要なスペックは?無料で使えるおすすめソフトも紹介
※ 本コンテンツにはプロモーション(PR)が含まれています。また、詳しい最新情報については公式サイトをご確認ください。
この記事では「Windowsで動画編集するためにはどのくらいのスペックが必要なの…?」「デフォルト機能で編集できるのか」と悩んでいる人に向けて、動画編集向けWindows PCのスペック選定方法をまとめました。
記事後半ではWindowsで使えるおすすめ動画編集ソフトもご紹介しますので、これから動画編集を始めようと思っている人はぜひ最後までご覧ください。
動画編集ソフトとは?【Windows用】
動画編集ソフトとは、デジタルカメラやビデオカメラ・スマートフォンなどで撮影した動画を、自由に編集するためのツールです。全く手を加えていない素の動画は、「映像作品」とはいえません。ソフトを使用して適切な編集を施すことで、動画の主旨や動画に込めたいメッセージがより強調されます。
動画編集ソフトにもよりますが、ソフトの使用により以下のような編集作業が可能です。
- シーンの編集:場面の切り取りや削除、順番の入れ替えや繰り返しなど
- 各種効果の追加:テロップ・BGM・トランジション(場面変化の効果)・モーショングラフィックス・3D化エフェクト など
- 動画の色調や明るさの調整
- 音声編集
- 画面サイズ編集
- 動画の長さ編集
- 動画の保存やアップロード など
ソフトの機能は多いほど、表情豊かな動画を制作できます。ただしソフトを思い通りに使いこなすには、経験やスキルが必須です。
初心者のうちは「あれもこれも」と欲張らず、基本機能をしっかりと抑えている動画編集ソフトから始めるのがおすすめです。
動画編集に適したWindows PCのスペック
Appleから販売されているMacと違い、Windowsは性能がピンキリのため、初心者は特に選ぶのが難しいか思います。ここでは、動画編集向けのWindows PCを選ぶ上で必ずチェックしておきたいスペック項目をまとめました。価格の安さに惑わされて低スペック製品を購入してしまうことのないよう、よく確認してみてください。- メモリ
- ストレージ
- CPU
- GPU
- 画面サイズ
選定項目①メモリ
メモリは「処理するデータを一時的に置いておく場所」であり、作業スピードに大きく影響を与える部分です。机の広さに例えられることが多く、メモリ容量が多いほどたくさんのデータを置いておける(机が広い)ということになります。Windowsのメモリ容量は大体2GB~64GB程度と、ラインナップがかなり多め。現行の「Windows11」のシステム要件は4GBですが、動画編集などのハードな作業を想定しているのであれば最低でも8GB、余裕があれば16GB搭載の機種を選ぶと、ストレスなく作業に取り組むことができるでしょう。
選定項目②ストレージ
ストレージは「データを保存しておくための場所」。選定を間違うと、せっかく作った動画を保存することができなかったり、保存スピードが遅くて作業効率が悪くなったりしてしまいます。ストレージには大きくHDD・SSDの2種類がありますが、SSDのほうがデータ転送速度に優れているため作業がスムーズに進みます。容量に関しては、保存しておくデータ量が人により異なるため一概には言えませんが、動画編集用途であれば256GB~512GBあればそう困ることないでしょう。
選定項目③CPU
CPUは「中央演算処理装置」の略で、パソコンの基本性能を決定づける部分です。いくらほかのスペックが優れていたとしても、CPU性能が低ければ非力なマシンとなってしまいます。CPUには「Intel」と「AMD」の2大メーカーが存在していますが、選び方に大きな違いはありません。性能順に「3・5・7・9」いずれかの数字が付いているので、最低限「5」以上の機種を選択すればOKです。
Intel | AMD | 性能 |
---|---|---|
Core i3 △ | Ryzen 3 △ | 低 |
Core i5 ○ | Ryzen 5 ○ | 中 |
Core i7 ◎ | Ryzen 7 ◎ | 高 |
Core i9 ◎ | Ryzen 9 ◎ | 最高 |
厳密に言うとCPUにも「世代」があり、旧機種のCore i5(Ryzen5)より現行のCore i5(Ryzen5)のほうがより高性能となっています。ただしこの点は、中古や新古品といった型落ち機種を購入するのでなければ、特段気にしなくても大丈夫でしょう。
選定項目④GPU
GPUは「画像処理装置」のこと。先述したCPUと混同されがちですが、処理するデータの対象が違います。テキスト入力といった軽い作業であればそこまで重要ではない一方で、動画編集のような画像・映像を積極的に扱う作業では、GPUの性能が非常に重要です。以下に示すようにいくつかの種類がありますが、基本的にはパソコンに外付けして利用する「グラフィックボード」で、メモリ(VRAM)2GB以上のものを選べば動作に問題はないでしょう。
-
内臓GPU
CPU自体ににGPUの機能を搭載したもの。統合型GPU。
性能は控えめだが、コスト面・消費電力面などで優秀。 -
グラフィックボード
PCの端子に別途接続して使うタイプのもの。
単体型GPU。取り回しの悪さは目立つが、統合型GPUの性能を大きく上回るものも。 -
GPUクラウド
クラウド上を通じてGPUを利用できるサービス。主に開発現場にて用いられる
なお、一般にグラフィックボードより性能が低いとされる「内臓GPU」ですが、「Intel Iris Xe」といった最新のものは処理性能が大幅に向上しています。実際に内蔵GPUで動画編集を行なっている人も多数いることから、予算を抑えたければ「Iris Xe」搭載のWindows PCを購入してもいいかもしれません。
選定項目⑤画面サイズ
スペックとは少々違う観点になりますが、画面サイズについてもよく確認してから購入したいところ。当然ながら、画面が大きい方が表示できる情報量が増え、作業が効率的かつ快適になります。Windows PCは10インチ~17インチ程度まで非常に多様なサイズラインナップがありますが、動画編集のようなクリエイティブ作業に用いるのであれば、最低でも14インチ以上のものを選んだ方がいいでしょう。もちろん、出先で作業することが多いなど「持ち運びやすさ」を重視するのであれば、13インチ程度のものでもOK。
「なるべく大きいサイズ」という意識を持ちつつ、最終的には使ってみてしっくりくるサイズを選定するといいですね。
動画編集向けWindowsPCのスペック(Adobeが推奨)
動画編集というと、ソフトウェアメーカー「Adobe」のソフトを使用する機会が多くなるはず。実はAdobeから「Windowsであればこのくらいのスペックを満たす機種を使用してください」といったシステム要件が公開されています。特によく利用されるAdobeソフト「Premiere Pro」「After Effects」の2つについて、以下に推奨スペックをまとめました。
項目 | 最小仕様 | 推奨仕様 |
---|---|---|
メモリ | 8GB | 16GB~32GB |
ストレージ | 空き容量8GB以上のHDD | SSD |
CPU | Intel® 第 6 世代以降の CPU AMD Ryzen™ 1000 シリーズ以降の CPU |
Intel® 第 7 世代以降の CPU AMD Ryzen™ 3000 シリーズ ほか |
GPU | 2GB | 4GB |
ディスプレイ(解像度) | 1920 x 1080 | 1920 x 1080 |
項目 | 最小仕様 | 推奨仕様 |
---|---|---|
メモリ | 16GB | 32GB |
ストレージ | 空き容量15GB以上のHDD | 空き容量64GB以上 |
CPU | Intel または AMD クアッドコアプロセッサ ※4コア以上を搭載した機種。基本Core i5(Ryzen5)以上 |
8コア以上を搭載した機種(一部高負荷処理時) ※第7世代以降 |
GPU | 2GB | 4GB |
ディスプレイ(解像度 ) | 1920 x 1080 | 1920 x 1080 |
前項で「Windows PCのスペック選定」について説明してきましたが、もしどうしても迷ったらAdobe社の要件に沿って選べば間違いないでしょう。
Windowsでの動画編集におすすめのノートパソコン
ストレスのない動画編集を実現するためには、十分なメモリ容量や高性能なCPUを登載しているパソコンが必要です。Windowsパソコンの中から、動画編集者におすすめのモデルをご紹介します。なおパソコンの価格は、公式サイトに提示されている価格です。
Dell XPS 15
メモリ | 16GB / 32GB / 64GB |
ストレージ | 1TB M.2 PCIe NVMe SSD |
CPU | 第13世代 インテルCore i7プロセッサー 13620H |
GPU | インテル Iris Xe グラフィックス |
画面サイズ | 15.6インチ |
解像度 | FHD+ 1,920x1,20 |
価格 | 222,000円 (税込)~ ※標準価格 |
高いパフォーマンスを実現する第13世代インテルプロセッサーと、高速処理が可能なDDR5メモリーを登載したWindowsパソコンです。
長時間の動画編集や高解像度の動画編集もスムーズで、操作のストレスはありません。フル8Kの動画も、取り込みから編集・公開まで一気通貫に対応できます。
mouse DAIV Z6-I9G70SR-A
メモリ | 32GB (16GB×2 / デュアルチャネル) |
ストレージ | 1TB M.2 SSD (NVMe Gen4×4) |
CPU | インテルCorei9-13900H プロセッサー |
GPU | GeForce RTX™ 4070 Laptop GPU |
画面サイズ | 16インチ |
解像度 | 2,560×1,600 (WQXGA) |
価格 | 369,800円 (税込) ~ |
高性能なインテルCorei9-13900H プロセッサーを登載したWindowsパソコンです。標準で32GBのメモリを搭載しており、デュアルチャネルで動作します。複雑な編集作業でもサクサク動作するため、高負荷な動画編集作業もスムーズです。
GPUにはGeForce RTX 4070 Laptop GPUを採用しており、高画質の動画編集でもスピードが低下しません。エンコードやデコード、エフェクト処理などの動画編集も高速で実行できます。
ドスパラ GALLERIA RL7C-R46-C5N
メモリ | 32GB |
ストレージ | 1TB Gen4 SSD |
CPU | インテルCore i7-13620H |
GPU | GeForce RTX 4060 8GB LaptopGPU |
画面サイズ | 15.6インチ |
解像度 | 2560×1440 (WQHD) |
価格 | 202,980円 (税込)~ |
Intel Core i7-13620HプロセッサーとNVIDIA GeForce RTX 4060を登載した、ハイスペックなWindowsパソコンです。
マルチスレッド性能が高く、動画ソフトの稼働がスムーズ。GPUアクセラレーションを利用したレンダリングやエフェクト処理にも対応でき、4K動画編集や複雑なエフェクトの使用もノンストレスです。
ASUS H7606WI-AI9642R4070W
メモリ | 最大64GB |
ストレージ | 最大2TB |
CPU | AMD Ryzen AI 9 HX 370 プロセッサー (12コア/24スレッド) |
GPU | NVIDIA GeForce RTX™ 4070 Laptop GPU |
画面サイズ | 16インチ |
解像度 | 3,840×2,400ドット (60Hz) |
価格 | 499,800円(税込)~ |
AMD RyzenAI 9 HX 370 プロセッサーを搭載した、クリエイター向けのWindowsパソコンです。12コア/24スレッドで動作するため処理時間が短く、多数のエフェクトを使用した状態でもレンダリング時間の短縮が可能です。
またディスプレイは、細部まで鮮やかに表示する有機ELディスプレイが採用されており、100% DCI-P3の色域をカバー。色精度の正確性が高く、プロフェッショナルな色調整作業にも対応できます。
HP OmniBook Ultra 14-fd0007AU
メモリ | 32GB |
ストレージ | 1TB PCIe Gen4 NVMe M.2 SSD |
CPU | AMD Ryzen AI 9 HX 375 プロセッサー |
GPU | AMD Radeon 890Mグラフィックス |
画面サイズ | 14インチ |
解像度 | 2,240×1,400ドット |
価格 | 269,800円(税込) |
AMD RyzenAI 9 HX 375プロセッサーを登載したWindowsパソコンです。14インチの2.2K IPSタッチディスプレイが採用されており、どの角度から見ても色調やコントラストが大きく変化しません。色調の再現性が高く、動画編集に重要な視覚的精度を担保できます。
またAI処理をサポートするNPUの搭載により、AIを活用した動画編集や画像処理が可能です。単純なタスクは自動化できるため、動画編集の作業効率が向上します。
Windows用おすすめ動画編集ソフト
動画編集作業をするためには、当然ながらWindows PCだけではなく「編集ソフト」も必要になります。ここからは、数ある動画編集ソフトの中でも特に知名度が高く、評判のいいソフトを3つまとめました。無料で使えるものもご紹介していますので「まずは気軽に試してみたい」という初心者の人も必見です。- Microsoft フォト(ビデオエディター)
- AviUtl
- Adobe Premiere Pro
Microsoft フォト(ビデオエディター)
「Microsoftフォト」は、Microsoft社が開発・提供しているアプリになります。Windows PCに標準でインストール済です。「フォト」という名前がついていますが、動画編集機能も搭載しています。カット編集・BGMやテキストの挿入・フィルタの設定・書き出しといった、動画編集の基本となる機能は一通り網羅しているため、ホームビデオのような簡単な動画であればMicrosoftフォト一本で作成することは十分可能です。
一方でやはり機能は少なく、オリジナリティあふれる作品を作るのには向いていないでしょう。Windows PCを購入したら即無料で利用できるという点が最大の魅力なので「動画編集に触れてみたい」という初心者向けのソフトと言えます。
AviUtl
AviUtl(エーブイアイ・ユーティーエル)は、1997年に個人により開発された動画編集ソフトです。完全無料にもかかわらず、機能が非常に豊富なのが魅力。ソフト単体だとカット・テロップ・トランジションなどとできることは最低限ですが、編集用プラグインを用いてほしい機能を追加していくことで、自分好みのソフトに拡張していくことができます。
欠点としては、個人開発ということもあり導入手順が少々複雑というところ。パソコンの扱いに自信がない人は、無料とはいえ使い始める前に挫折してしまうかもしれません。幸い1997年開発と歴史が長く情報は多数公開されているので、自分で調べながら進めていける人であれば問題なく利用できるでしょう。
Adobe Premiere Pro
動画編集ソフトのスタンダードともいえるのが、Adobe社から提供されている「Premiere Pro」です。個人の動画編集者はもちろん、映像業界で働くプロの人たちにも愛用されています。エフェクトや素材が豊富に用意されているのはもちろん、カット等の基本機能一つとっても使いやすく最適化されているため、サクサクと動画編集を進めていける点が魅力。同社が提供する「Affter Effects」や「Adobe Stock」などとの連携も可能で、思う存分動画のクオリティを高めていくことができます。
価格は月額6,480円(年額72,336円)と、初心者には少々高額なのが難点。ただし動画編集を仕事にしていくのであればほぼ必ず使うことになるソフトなので、購入する価値は十分にあるでしょう。
参考:プレミアプロの値段と買い切り版
Windowsで人気の無料動画編集ソフト
ここでは、Windowsで人気の無料動画編集ソフトを紹介します。PowerDirector 365
「PowerDirector 365」は、初心者からプロまで幅広いユーザーに支持されている動画編集ソフト。ドラッグ&ドロップ操作で動画編集できるため、初めて動画編集に挑戦する人でも感覚的に編集作業を進められるでしょう。さらに、数千種類のテンプレートやエフェクトが用意されており、クリエイティブかつリアリティを追求した表現も可能にしてくれます。
ただし無料体験版の場合、素材サイトやエフェクト、テンプレートの利用に制限がかかります。また作成した動画を書き出す際には、冒頭5秒と最後に透かしロゴが入るとのこと。
まずは無料体験版で使い心地を試し、必要に応じて有料版にアップグレードしましょう。
Promeo
「Promeo」は、動画編集初心者向けに設計された動画編集ソフト。特にSNS投稿や招待状、フライヤーなどの短い動画作成に最適と言われています。そんな、Promeoの魅力はプロがデザインした約30,000種類のテンプレートが用意されている点。文字を変更するだけで、簡単に魅力的な動画を作成できる手軽さも嬉しいポイントと言えるでしょう。さらに無料版でもロゴなしの動画を作成できるため、制作した動画を公開したいと考えている人にもピッタリです。
有料版になると、動画機能の追加や動くスタンプの利用が可能になる他、テンプレートや音源の種類も数段増えます。無料版でも基本的な編集は可能なので、まずは無料版から試してみましょう。
動画編集ソフトの選び方
動画編集ソフトを選ぶ上でチェックしたいのは、以下の3つのポイントです。- 買い切り型かサブスクか
- 有料か無料か
- 必要な機能は備わっているか
買い切り型かサブスクか
買い切り型とは、1度購入すれば「自分専用」として活用できるソフト。一方サブスク型は、毎月の使用料を支払って必要な編集機能を使用できるソフトです。買い切り型・サブスク型それぞれの特徴とメリット・デメリットは以下の通りとなります。
買い切り型 | サブスク型 | |
特徴 | パソコンにインストールして使う | インターネットに接続して使う |
メリット |
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デメリット |
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おすすめの人 |
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買い切り型・サブスク型では、使い勝手が大幅に異なります。動画編集ソフトを選ぶときは、「使い方」「コスト」「作業環境」を考慮して、自身の動画編集のスタイルにマッチするものを選択してください。
参考:買い切り型の動画編集ソフト
有料か無料か
有料・無料の動画編集ソフトの大まかな違いは、以下の通りです。無料 | 有料 | |
コスト負担 | なし | あり |
機能 | 基本機能のみ | 高度な機能も利用可能(プランによるグレードあり) |
素材 | 制限あり | 制限なし(プランによるグレードあり) |
サポート | なし または 最小限 | フルサポート(プランによるグレードあり) |
向いている人 |
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|
ソフトにもよりますが、無料で使える動画ソフトは、「基本機能のみ」が一般的です。動画編集について「簡易なエフェクトが追加できればよい」「簡単なカット機能や結合機能があればよい」という人は、無料でも不足を感じにくいかもしれません。
一方でより高度な動画編集を望む人は、基本機能では物足りなさを感じるでしょう。例えば3D化やクロマキー合成といった高度なエフェクトは、ほとんどのケースで有料となります。
また素材やサポートの充実度も、当然ながら有料の方が上。「魅力的な動画を作りたい」という強い熱意のある人は、ソフトにもそれなりのコストをかけるのがおすすめです。
必要な機能は備わっているか
動画編集ソフトによって、得意分野やできることは異なります。自分が作りたい動画に必要な機能が全てそろっているかどうかをチェックしましょう。例えば「クオリティの高い動画を制作したい」という人は、複数の動画や音声を同時に編集できるマルチトラック機能や3D映像を制作する3DG機能、360°動画に対応できるソフトがおすすめです。4K動画を想定しているなら、4Kに対応できるかもチェックしましょう。
このほかSNS用の動画なら、縦画面動画を編集できることは必須です。YouTubeでゲーム動画などを制作するなら、クロマキー機能や画面録画機能・ナレーション機能を搭載しているかどうかを確認してください。
Windowsの基本的な動画編集方法
続いて、Windowsの基本的な動画編集方法を紹介します。PC・動画編集ソフトを用意する
動画編集を始めるにあたっては、適切なPCと動画編集ソフトを用意する必要があります。スペックが低いパソコンの場合、フリーズしたり作業が遅くなったりするため注意しましょう。最低でもIntel Core i5またはAMD Ryzen 5以上のCPU、8GB以上のRAM、そして十分なストレージ容量を備えたパソコンを用意してください。
続いて、自分の動画編集のスタイルに合った機能が搭載されている動画編集ソフトをインストールしましょう。
先述の通り、動画編集ソフトには無料利用できるものもあるため、まずは無料体験できるソフトを試してみると良いでしょう。
動画素材を読み込む
パソコンと動画編集ソフトを用意した後は、編集する動画素材をパソコンに読み込みましょう。複数の動画ファイルを扱う場合は、フォルダごとに整理しておくと、後からでもスムーズに編集を進められるようになります。
素材の読み込みが完了した後は、編集ソフトのタイムラインに編集したい動画データをドラッグ&ドロップして配置します。
ここまでの工程により、動画編集に取り掛かる準備が整いました。続いて本格的な動画編集作業に移ります。
参考:動画編集の素材
並び替え・カットなどの編集をする
動画素材をタイムラインに配置した後は、並び替えやカットなどの編集を行いましょう。並び替えやカットをする前には、ある程度頭の中で構成をイメージしておくようにしましょう。
構成上不要な部分をカットし、必要なシーンだけを残すことで動画のテンポが良くなります。視聴者にとっても見やすい動画になるでしょう。ある程度並び替えや不要箇所のカットを終えた後は、シーンに応じてテキストやエフェクト、トランジションを追加します。テレビや動画サイトで閲覧するようなプロ仕様の動画に近づくでしょう。
ある程度編集を終えたら冒頭から視聴し、必要に応じて修正を加えていきます。
動画を出力する
編集が完了したら、最後に動画データを出力しましょう。出力形式は、使用するプラットフォームや目的に合った形式を選択します。例えば、YouTubeにアップロードする場合は、MP4形式でなければならないため、出力する際もMP4形式を選択しましょう。
なお、高解像度の動画はファイルサイズが大きくなるため、保存先のストレージ容量には注意が必要です。
出力時や保存時にエラーが発生しないよう、事前にストレージ容量を確認しておきましょう。
Windowsでの動画編集に関するよくある質問
Windowsでも動画編集ソフトを利用できます。ただし近年大きく仕様が変わっているため、戸惑う人も多いかもしれません。Windowsの動画編集に関して、多くの人が感じがちな疑問をご紹介します。
Windowsで動画を編集してカットするには?
現行バージョンのWindows11で動画編集を行う場合は、「Microsoft Clipchamp」を使用します。過去のWindowsバージョンでは「フォト」機能で簡単な動画編集を行えましたが、Windows11のフォトは動画編集に対応していません。フォトは「静止画像の管理・編集」、Microsoft Clipchampは「動画の管理・編集」と機能が分れている状態です。(2025年2月時点)
Windowsで動画編集を実施する場合は、Microsoft Clipchampから以下の手順を実行しましょう。
- 編集したい動画を「タイムライン」にセットする
- 削除したいシーンの始めと終わりを選択する
- 削除したいシーンを選択したまま「ごみ箱」を選択
- 右上の「エクスポート」を選択して画質を選択
- 「コンピューターに保存」をクリックして保存
シーンのすき間を詰めたい場合は、表示されている「ごみ箱」をクリックすると自動でスペースが消去されます。
Windows10には無料の動画編集ソフトがついている?
現行バージョンのWindows10で使える無料動画編集ソフトは、「Microsoft Clipchamp」です。ただし全ての機能が無料というわけではなく、ストック アセット(編集パーツ)などのプレミアム機能は有料となります。Microsoft Clipchampの主な特徴は、以下で確認しましょう。
- どのデバイスからもアクセスできるブラウザ型(ダウンロード型もあり)
- アカウントの作成が必要(MicrosoftまたはGoogle)
- SNS・YouTube用のテンプレートが充実
- 動画素材が豊富
- グラフィックス機能が充実
- トランジションの種類が豊富
- FacebookやYouTubeにエクスポート可能
かつてWindows10には、「ビデオエディター」というソフトが標準搭載されていました。
しかしバージョンアップに伴い、すでにこのソフトは使用できません。スタートメニューからビデオエディターを立ち上げると、自動的にClipchampに誘導するポップアップが表示されます。Clipchampを入手していない場合は、Microsoft Storeからの入手が必要です。
なおビデオエディターのファイルは、「フォト レガシ」というソフトで引き継げます。こちらもMicrosoft Storeから入手できるので、古いファイルがある人もあきらめる必要はありません。
Windows ムービーメーカーは無料ですか?
Windowsムービーメーカーは、現在利用できません。2017年に「Windows Essentials 2012」の公式サポートが終了し、ダウンロードもできなくなっています。まれに一般サイトで「ダウンロード可能!」などとしてリンクを貼付しているところもありますが、正規のものではありません。
Microsoftは、一部サイトについて以下のように警告しています。
注: Windows ムービー メーカーの無料ダウンロードを提供する Web サイトでは、承認済み Microsoft 製品が提供されていません。 これらの製品にはウイルスや見えないコストが含まれている可能性があるため、ご注意ください。Windowsで動画編集を行うときはMicrosoft Clipchamp、またはおすすめとして紹介した動画編集ソフトを使用しましょう。
引用:Windows Essentials - Microsoft
Windows フォトの動画編集でできることは?
Windowsのバージョンアップにより、現在Windowsフォトからの動画編集はできなくなっています。Windowsで動画編集を行うなら、11にも対応しているMicrosoft Clipchampまたは、フォト レガシを取得して動画編集を行ってください。
ここでは、Microsoft Clipchampで利用できる編集機能をご紹介します。
- Webカメラなどを使っての録画
- テンプレートによる動画作成
- サウンドエフェクト
- テキスト入力
- オーバーレイ(動画の特殊効果)
- トランジション
- グリーンスクリーン(背景加工)
- 動画サイズ変更
- 各種SNSとの連携
特に注目したいのが、SNSとの親和性が高いこと。
Microsoft ClipchampはInstagram、YouTube、Facebookに適した動画サイズに変更できる上、TikTok 動画のテンプレートも搭載しています。
各種SNS用の動画編集に関しては、不足を感じにくいはずです。
Windows動画編集も学べるおすすめスクール
Windowsで動画の楽しさに目覚めた人は、動画編集スクールでより深い学びを得てはいかがでしょうか。スクールによっては案件獲得サポートも行っているため、動画クリエイターとしてデビューできるかもしれません。動画編集スキルの獲得を目指す人に、おすすめの動画編集スクールをご紹介します。
studio US(スタジオアス)

映像制作プロダクションが運営する動画編集スクールです。900本もの動画教材を利用できるオンデマンド型の授業スタイルにより、好きなタイミングで好きなだけ動画編集を学べます。分からないことは逐次チャットサポートで相談でき、学習中の孤独を感じることはありません。
授業で使う教材は、動画編集の基礎知識から中級者以上向けの実践的なトレーニング・案件の獲得方法までと多彩です。教材動画にはデザインに必要なillustratorやPhotoshopの使い方も含まれており、動画編集者として活動する上で必要な知識を網羅的に学べます。
またstudio USは、実践カリキュラムが豊富な点も魅力です。受講中に作成する動画は、最大で50本。最低でも15本程度の動画を作成するため、現場で必要な実践力を身に付けられます。
卒業後はstudio USが請け負った案件にも参加でき、すぐにフリーランス・副業クリエイターとして活躍する人も少なくありません。実践で動画を学びたいと考える人には、特におすすめのスクールです。
動画編集スクール名 |
studio us |
動画編集講座・コース名 |
動画編集コース、動画クリエイターコース、動画クリエイター総合コース |
受講料金 |
動画編集コース:55,000円(税込) 動画クリエイターコース:99,000円(税込) 動画クリエイター総合コース:220,000円(税込) |
受講期間 |
調査中 |
講師 | プロ講師 |
授業スタイル |
オンライン |
学べる内容・動画編集ソフト |
Adobe Premiere Pro、Adobe After Effects、Adobe Photoshop、Adobe illustrator、ディレクション、映像編集、画像加工、リテラシー |
サポート体制 |
常時チャット対応可能、動画編集案件獲得支援、定期的なライブ授業 |
教室所在地 |
オンライン |
- 50代 女性
- フリーランス
- 在籍生
出会えて良かったスキルアップできる動画スクール「Studio US」
★★★★★
4.0
講義内容として満足しているからです。動画を見ながら自分も一緒に制作するため、実践的に役立つスキルが身に付きます。スキルアップや実績作りなどのバックアップがある点も有り難いです。ただ具体的な進路についてのサポートは無いので、8点としました。詳細をみる
- 20代 女性
- フリーランス
- 在籍生
圧倒的コスパ!無期限で学び続けられる!プロにも質問し放題。
★★★★★
4.0
無期限で学び続けられ、またいつでも困ったらプロの先生方に相談・アドバイスを頂けるという点がすごいなと思います。受講している授業以外の質問もできたり、案件も受注できるところに魅力を感じています。詳細をみる
デジハク

AdobeソフトのPremiere Pro・After Effectsをメイン教材とする、オンデマンド型動画編集スクールです。基礎的な動画編集を学べる「デジハクMINIコース」と、現場レベルのスキルを身に付けられる「デジハクPROコース」があります。
カリキュラムは未経験者を想定して作成されており、必要な知識が体系的に網羅されているのが特徴です。300本もの動画を好きなタイミングで好きなだけ視聴できるため、すき間時間や休日を有効活用できます。
「現場レベルのスキルを身に付けたい」と考える人には、デジハクPROコースがおすすめ。基礎学習後の動画作成カリキュラムが用意されており、動画制作の流れを実体験できます。手掛けた作品は現役フリーランス講師からフィードバックを受けられるため、未経験からでも着実なステップアップが可能です。
動画編集スクール名 | デジハク |
動画編集講座・コース名 | デジハクMINIコース デジハクPROコース |
受講料金 | デジハクMINIコース:128,000円(税込) デジハクPROコース:298,000円(税込) |
受講期間 | デジハクMINIコース:30日間 デジハクPROコース:180日間 |
講師 | 現役フリーランス講師 |
返金保証 | ログイン実施前かつ、受講開始日の1営業日前まで(振込手数料自己負担) |
開講時間 | 自由 |
動画編集ソフト・学べる内容 |
Adobe Premiere Pro、Adobe After Effects、YouTube編集講座など |
教室/授業形式 | オンライン |
- 30代 男性
- 診療放射線技師
- 卒業生
デジハクを受講して私が感じたこと(デジハクコースPro)
★★★★★
4.0
担当講師が親身になってくれ、自分が目指す動画編集の方針を具体的にどうのようにしたら達成しやすいかという道しるべを教えていただけたので、このスクールに入ってよかったと思っています。 10点にしなかった理由は他のスクールに在籍したことがないので、8点という評価に致しました。詳細をみる
- 20代 女性
- 商社
- 卒業生
マンツーマンがいい!でも生徒の横のつながりがほしい!ならデジハク!!
★★★★★
5.0
個別指導が合うと感じる方は、デジハクの体制は合いやすいと思います。 専属でつく担当講師と、半年間マンツーマンでやり取りします。 講座は自分のペースで進めますが、特に案件に進む段階は必ず分からないことが出てくると思います。そういった時にマンツーマンでLINEやZOOMなどでしっかりと意思疎通が取れるので、問題解決能力が高い体制だと思います。 講師との相性もあるかもしれませんが、精神面や悩みも親身に聞いてくださりモチベーションを上げてくれるのがデジハク講師の方々の特徴です。 一人一人に真面目に向き合う力がとても大きいスクールです。詳細をみる
- 30代 女性
- 専業主婦
- 在籍生
“真の動画編集者”になるための自走力を培うスクール
★★★★★
5.0
トータルで見るとかなりおすすめできる。 卒業後もコミュニティーの一員として参加でき、カリキュラムもずっと見続けることができるのにこの値段はかなり破格だと思う。 1つ懸念点があるとすれば、同じ時期に入った者同士でのクラスのようなものはなく、コミュニティーには在校生や卒業生も入り乱れているので、人見知りする方や引っ込み思案な方などはかなりの勇気を要するように思った。かなりの大人数が集まっていることが多い。 同時期スタートの人たちだけで関われる何かがあれば、もっとコミュニティーにも参加しやすいかもしれない。 個人的にはフレンドリーな方ばかりでコミュニティーには参加しやすいように思う。詳細をみる
MOOCRES(ムークリ)

プロの動画クリエイターが講師を務める、少人数制・対面式の動画編集スクール。独学での習得が難しいとされるAdobe After Effectsをメイン教材とし、動画編集に必要な知識とスキルを学べます。
ムークリの魅力は、「高単価クリエイター」を目指せる点です。授業は最大6名の少人数制で、講師の目がしっかりと行き届きます。疑問・不安はその場で解消できるため、学習の進捗もスムーズです。
また受講期間4カ月のうちに、1件の案件受注が確約されているのも大きなポイント。受講者は動画編集の受注から納品までを実地で体験でき、仕事の進め方や作業のカンを養えます。
仕事獲得サポートとして「企画・絵コンテ講座」や「高単価を目指せる動画マーケティング講座」も提供されており、稼げる動画編集者として活躍したい人に最適です。
動画編集スクール名 | MOOCRES(ムークリ) |
動画編集講座・コース名 | マスターコース(クラスプラン・ゼロイチプラン・マンツーマンプラン) |
受講料金 | クラスプラン:374,000円(税込) ゼロイチプラン:297,000円(税込) マンツーマンプラン:594,000円(税込) |
受講期間 | クラスプラン:4カ月 ゼロイチプラン:3カ月 マンツーマンプラン:4カ月 |
講師 | プロの動画クリエイター講師 |
授業スタイル | クラスプラン:オンラインと対面授業(渋谷校/大阪校/名古屋校) ゼロイチプラン:オンライン マンツーマンプラン:オンライン |
動画編集ソフト・学べる内容 | Adobe After Effects、Adobe Premiere Pro、Adobe Photoshop |
サポート体制 | 受講中に案件獲得〜納品完了まで体験、案件獲得サポート |
教室所在地 | 渋谷、大阪、名古屋 |
- 40代 男性
- フリーランス
- 卒業生
対面での授業は素晴らしい。オンラインでは得られない仲間との繋がりが得られます。
★★★★★
5.0
やっぱり対面での授業は大切だと思った。スクールは技術だけではなく、生徒同士や先生とのつながりが大切なので、それが得られたのでよかった。詳細をみる
- 40代 女性
- 主婦
- 在籍生
未来への階段を一歩一歩楽しく− MOOCRESにであえてよかった
★★★★★
4.0
クラスでは少人数単位で、またはマンツーマンで、先生との距離感が近く一人一人に目をかけていただいてるのが分かりますし、生徒さんも人の良さそうな方が集まっている感じがし、また学ぼうとする人にはしっかり学べる環境だと思うため。詳細をみる
- 30代 女性
- 栄養士
- 卒業生
仲間やサポートで安心して学べるスクールはムークリ!!
★★★★★
5.0
クラス対面なので仲間がいて、先生への質問もすぐにできたため挫折することなく続けることができました。詳細をみる
作業環境を整えてWindowsで動画編集を実施しよう
当記事では、Windows PCで動画編集を始めようと考えている人に向けて「動画編集向けWindows PCのスペック選定方法」をはじめ、おすすめの動画編集ソフトについてまで、詳細に解説してきました。AppleのMacと比べて機種選定が難しいWindowsですが、選び方さえ間違わなければ動画編集のようなクリエイティブ作業も問題なくこなすことが可能です。今回紹介したスペックの選定ポイントも参考に、ぜひ自分の相棒となるWindows PCを見つけてみてください。
また、パソコンを購入したら編集ソフトも必要不可欠です。業界スタンダードの「Adobe Premiere Pro」から始めれば、まず間違いないでしょう。
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