一方で動画編集未経験者にとって、専用のソフトを使うのはハードルが高いイメージがあることも確か。
「初心者が使うならどのソフトがいいだろう」「そもそも、動画編集ソフトを選ぶポイントがわからない!」と迷ってしまうかと思います。
この記事では「初心者が動画編集ソフトを選ぶときの注意点・ポイント」を解説したうえで、初心者向けのおすすめ無料動画編集ソフトを無料・有料あわせて計8つご紹介していきます。最後まで読めば、自分にはどんなソフトがあっているのかが分かり、快適に動画編集を始められるはずです。
初心者向け動画編集ソフトのおすすめの選び方
快適に動画編集に取り組むためにも、自分にあった動画編集ソフトを選ぶことは大前提です。何気なくソフトを選んでしまうと、思うような作品を作れず後悔してしまいかねません。ここでは、初心者が動画編集ソフトを選ぶ際、ぜひ意識してほしいポイントを5つ解説します。
- 求める機能は備わっているか
- 撮影機材のファイル形式に対応しているか
- パソコンのスペックに合っているか
- 出力フォーマットは問題ないか
- 必要以上に高額ではないか
①求める機能は備わっているか
まずは、あなたが動画編集をしようと思った目的をよく思い出し、それを達成できる機能を備えたソフトを選ぶようにしましょう。- YouTubeで活動していきたいのか?
- TikTok等のSNSで発信したいのか?
- ファミリービデオとして、家族内だけで楽しむのか?
目標とする動画編集者がいるのであれば、同じような素材が使えるものを選んだり、思い切って同じソフトを購入したりしてみるのもいいですね。
動画編集ソフトも決して安い買い物ではありませんので、選ぶものを間違えて余計な出費をしてしまわないためにも「動画編集の目的」を今一度考えてみてください。
この記事では、おすすめの動画編集スクールの講座内容・料金を分かりやすく一覧で比較しています。未経験からの副業挑戦、在宅勤務(リモートワーク)、フリーランス独立など、自由な働き方を実現。買い切り型の動画編集講座や独学のメリット・デメリットなど、動画編集学校についてわかりやすく解説します。
この記事をcoeteco.jp で読む >②撮影機材のファイル形式に対応しているか
ビデオカメラ等、本格的な撮影機材で動画を撮ろうとしている人はファイル形式に注意が必要です。動画ファイルの形式には、AVI・MOV等をはじめ少なくとも10種類があります。せっかくいい機材で動画を撮影しても、そのデータが編集ソフトで読み込めなければ意味がありません。お使いの撮影機材のファイル形式をよく確認し、それに対応した動画編集ソフトを選ぶようにしましょう。
③パソコンのスペックに合っているか
動画編集ソフトは、機能が増えるほど要求されるパソコンスペックも高くなってきます。すでに高性能PCを持っている人は問題ありませんが、そこまでスペックの高くないPCを利用する場合、ソフトによってはまともに動作しない可能性もあるでしょう。また、パソコンのOSには大きく分けて「Windows」「mac」「Linux」がありますが、動画編集ソフトは「必ずしもすべてのOSに対応しているとは限らない」点に注意してください。
mac限定のソフトをWindowsで使おうとしても、当然ながらインストールすることすらできません。
動画編集ソフトを選ぶ際には、公式HPに記載されている「推奨スペック」を確認することをおすすめします。
参考:動画編集に必要なMacbookスペック
参考:動画編集に必要なWindowsスペック
④出力フォーマットは問題ないか
完成した動画を編集ソフトから書き出す際の出力フォーマットが、投稿予定のプラットフォーム側の形式に対応しているかは要チェックです。YouTubeは16種類ものファイル形式をサポートしているため、対応できないソフトは少ないかと思いますが、TikTokは「mp4」か「mov」の2種類でしか投稿できません。これら2つのファイル形式で出力できないソフトでは、TikTokでの活動は難しいでしょう。
ソフトと各種プラットフォームの対応ファイル形式を照らし合わせて、作成した動画を問題なく投稿していけるか、事前によく確認してみてください。
最近では、動画編集ソフトからそのまま投稿できる「連携機能」が備わっているものもあります。投稿の手間削減にもつながるので、可能であれば検討してみましょう。
⑤必要以上に高額ではないか
高額なソフトを使わないと動画編集はできないと勘違いしがちですが、昨今は無料のソフトでもかなりクオリティの高い動画が作れるようになっています。初心者のうちは動画編集の大枠を掴むことに専念して、まずは低予算のもので試してみるといいでしょう。高額なものに手を出すのは、実力がついて物足りなくなってからでも遅くありません。
もちろん、少しでも早く専門技術を身につけてプロとして活躍していきたいという人は、業務で使われるような有料ソフトを最初から購入するのもありですね。
【無料】初心者におすすめの動画編集ソフト3選
これから動画編集を始めるという人は、まずは無料ソフトを使って一連の流れを掴むことが先決。初心者でも簡単に使えるおすすめ無料ソフトをご紹介しますので、まずはここから動画編集を始めていきましょう。参考:Mac用動画編集ソフト
iMovie
対応OS |
macOS |
有料版 |
完全無料 |
特徴 |
・Macのプリインストールソフト |
AppleユーザーでMacを使っている人は、まずはiMovieから始めてみるのがおすすめです。
プリインストールされている動画編集ソフトのため、思い立ったその瞬間から動画編集に取り掛かれます。
指定した写真・動画を使ってAIが自動編集してくれる「マジックムービー」、テンプレートに合わせて撮影していく「ストーリーボード」の2つのモードを使えば、全くの初心者でも簡単に魅力的な動画を仕上げることができるでしょう。もちろん、自動編集で物足りなくなった場合には、自分で一から編集できる「ビデオモード」も搭載されています。
素材があまり多くない、たくさん重ねて凝ったものを作れないといった無料ならではの欠点はあるものの、Macで動画編集を始める人の第一ステップはiMovieでまず間違いないはず。
参考:iMovieできること
Microsoftフォト
対応OS |
Windows |
有料版 |
完全無料 |
特徴 |
・Windowsのプリインストールソフト |
MacのiMovie同様、Windowsにも「Microsoftフォト」というプリインストールソフトが備わっています。これは2017年まで公開停止されていた「Windowsムービーメーカー」の後継で、「フォト」という名前ですが動画編集も可能です。
搭載機能としては最低限で、トリミング・BGM挿入・フィルターといった基本的な編集のみ行えます。一方で操作性は非常によく、ドラッグ&ドロップで簡単に動画が出来上がるため初心者にはぴったり。
少し動画編集になれてくると、機能・素材の不足を感じてしまうことがあるかもしれません。求める機能が増えてきたら、その他有料ソフト等への移行を考えると良いでしょう。
AviUtl
対応OS |
Windows |
有料版 |
完全無料 |
特徴 |
・拡張性に優れる無料ソフト |
動画編集の手順がわかってきて「無料ソフトでもさらに凝った表現を取り入れたい!」と感じた方におすすめなのが「AviUtl(エーブイアイ・ユーティル)」です。完全無料にもかかわらず、プラグインによって拡張することで有料ソフトに負けないほど豊富な機能を使えます。
20年以上前のパソコンで動くように開発されていたこともあり、近年のPCであれば多少スペックが低くてもサクサクと編集が楽しめるはず。
一方で、導入までの手順が複雑で初心者だとつまずきやすいというデメリットもあります。幸いネット上には、有志の方々が作成した使い方マニュアル等が豊富に掲載されているため、リサーチ力があればそこまで問題はないでしょう。
【有料】初心者におすすめの動画編集ソフト4選
無料ソフトは便利ですが、できることが限られていたり、初期設定が大変だったりといった懸念点があることも確か。多少お金をかけてでもスムーズに動画編集を始めたいという人は、有料ソフトから始めてもいいでしょう。初心者におすすめの有料動画編集ソフトは以下4点です。
- Filmora
- GOM Mix Pro
- PowerDirector
- Adobe Premiere Elements
Filmora
対応OS |
Windows,macOS |
有料版 |
1年間プラン:9,979円 |
特徴 |
・直感的な操作が可能 |
動画編集初心者におすすめしたいソフトが「Filmora」です。操作画面にわかりやすいアイコンやガイドが表示されているので、動画編集が初めてでも直感的に操作することができます。
トランジションやエフェクト、テキスト、BGMなど豊富な機能が搭載されているため、初心者はもちろん、上級者もさまざまな機能を組み合わせてオリジナルの動画を作成できる点も魅力です。
操作ガイドや編集テクニックに関するマニュアルや動画も豊富に用意されており、技術を高めていくこともできるでしょう。
GOM Mix Pro
対応OS |
Windows |
有料版 |
無期限:3300円 |
特徴 |
・圧倒的に安い有料動画編集ソフト |
コストを抑えて有料ソフトを導入するなら「GOM Mix Pro」が特におすすめ。他社であれば数万円は当たり前の動画編集ソフトが、GOM Mix Proなら3,300円で手に入ります。
安くてもさすがは有料ソフトといったところで、洗練された無駄のないUIやエフェクトの豊富さなど、無料ソフトでは実現し難いクオリティに仕上がっています。
複数のエフェクトを重ねられない等といった欠点もあるものの、価格を考えると妥当か、むしろそれ以上の満足感が得られるでしょう。
Power Director
対応OS |
Windows,macOS |
有料版 |
1か月プラン:2,180円 |
特徴 |
・7年連続 国内販売シェアNo.1 |
人気・知名度の高さを重視するなら「Power Director」を選ぶのもいいでしょう。数ある動画編集アプリの中で「7年連続国内販売シェアNo.1」に輝いた実績があり、個人から企業まで、幅広いユーザーに選ばれています。
テンプレート・AIアシストツールによる簡単動画編集はもちろん、効果音・BGM・ステッカー等の素材も豊富に用意されているため、初心者のみならず中〜上級者も満足のいく編集ができるでしょう。
また公式チュートリアルが非常に豊富な点も魅力の一つ。YouTubeチャンネルやブログを見れば、Power Director自体の使い方だけでなく、動画編集者として活躍していくためのステップも体系的に学べます。
Adobe Premiere Elements
対応OS |
Windows,macOS |
有料版 |
19,580円 |
特徴 |
・Adobe 「Premiere」シリーズの入門版 |
初心者用有料ソフトの中で特におすすめしたいのが「Adobe Premiere Elements」です。その名の通り、有名ソフトウェア企業「Adobe(アドビ)社」から提供されているソフトの一つで、「Premiere」シリーズの入門版に位置づけられています。
Adobeの独自AI「Adobe Sensei」の技術が豊富に取り入れられており、簡単に見ごたえのある動画が出来上がるのが魅力です。さらには26種ものテンプレートも用意されているので、指示に沿って進めていくだけでOK。
上位ソフトにあるような細かい編集機能・エフェクト付与などはできないものの、一度買ってしまえばAdobeのならではの機能が使い放題になる点は「Premiere Elements」ならでは。同社の関連ソフトとの互換性も高いため、Adobe製品に親しみのある人はより便利に使えるでしょう。
【脱初心者】プロも使うおすすめ動画編集ソフト2選
最後に脱初心者用として、動画編集業界のプロも使う高機能動画編集ソフトを2つご紹介します。動画編集のいろはが分かり、本格的に仕事につなげていきたいと思った暁には、これらのソフトを身につけていくと良いでしょう。この記事では、おすすめの動画編集スクールの講座内容・料金を分かりやすく一覧で比較しています。未経験からの副業挑戦、在宅勤務(リモートワーク)、フリーランス独立など、自由な働き方を実現。買い切り型の動画編集講座や独学のメリット・デメリットなど、動画編集学校についてわかりやすく解説します。
この記事をcoeteco.jp で読む >Adobe Premiere Pro
対応OS |
Windows,macOS |
有料版 |
月額2,728 円 |
特徴 |
・Adobe 「Premiere」シリーズの最上位版 |
動画編集ソフトのスタンダードといえば、Adobeの「Premiere Pro」です。映像制作の現場でプロたちもこぞって愛用するほど高機能。動画編集者の実に9割が使用しているとのデータもあり、国内外問わず広く親しまれています。
参考:プレミアプロの値段と買い切り型を解説
Premiere Proを使ってクオリティの高い動画を作れるようになれば、企業の動画編集者として働くことも、フリーの動画編集者となることも十分可能。
動画編集業界で最も必要とされるスキルといっても過言ではないため、本気で動画編集を仕事にしていきたいと考えている人はぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
参考:Premiere Proが学べる動画編集スクール
Final Cut Pro
対応OS |
macOS |
有料版 |
36,800円 |
特徴 |
・Apple社の本格動画編集ソフト |
Final Cut Proは、Apple社が提供する本格動画編集ソフトです。macユーザー限定ではあるものの、Premiere Proに引けを取らない豊富な機能を備えています。
同社の無料ソフト「iMovie」と互換性が高いのも特徴。iMovieで作った動画に、Final Cut Proを用いて手を加えるといったこともできます。
有名YouTuberも数多く利用しているソフトということもあり、使いやすさやパフォーマンスは折り紙付き。macユーザーのiMovieからのステップアップとして最適なソフトと言えるでしょう。
動画編集ソフトの使い方も学べる初心者向けおすすめスクール5選
初心者にもおすすめの動画編集スクールを紹介します。studio US
studio USを初心者におすすめする理由は、ソフトの使い方からプロのスキルまで幅広く習得できるからです。900本以上の豊富な動画素材が用意されており、初心者向けの基礎から、中級者以上向けの実践的なトレーニングや仕事の取り方まで学べます。毎月新しい動画教材がアップされており、常に新しい知識を学び続けられるのも魅力的です。受講中はプロ講師に気軽に質問や相談ができるのも、初心者におすすめする理由の1つ。独学で進めるよりも、安心かつ効率的に学習に取り組めるでしょう。
企業と連携している同スクールなら、卒業後すぐに案件にチャレンジすることもできます。企業からの信頼を得られれば、継続的に案件を獲得することも可能です。
デジハク
デジハクはオンライン完結で未経験からプロの動画編集クリエイターを目指せるスクール。
実践型のカリキュラムではPremiere Pro・After Effectsをメインに習得。YouTube編集やサムネイル制作はもちろんのこと、副業や就職・転職に特化したスキルも学習可能です。基礎から体系的に学ぶことができる学習システムを採用しており、未経験者でも効率よく学べます。
講師陣は通過率10%以下の厳しい採用条件を乗り越えたプロのみ。マンツーマンで徹底的にサポートしてくれるので、動画編集初心者がつまづきがちなポイントもスムーズに学習を進めることができるでしょう。
MOOCRES(ムークリ)
MOOCRES(ムークリ)は未経験でも4か月で動画制作のノウハウを学べるスクール。学習内容はAfter Effectsのスキル習得がメインで、ハイレベルな動画を生み出せるスキル習得を目標としています。
基本的には動画授業で、プロの講師が録画した授業をいつでも復習可能。オンライン・オフライン共に選択可能で、クラスメイトと一緒に学ぶことができるので、独学では挫折しやすい人や仲間と一緒に成長したい人にもおすすめです。「動画のクオリティを上げたい」「高単価案件を受けたい」といった目的の方にもピッタリのスクールでしょう。
ヒューマンアカデミー動画クリエイター講座
ヒューマンアカデミーが提供する『動画クリエイター講座』は、現役の動画クリエイターが監修した映像講義を視聴しながら学び進めていく動画編集講座です。
映像授業は繰り返し見ることができるため、技術をしっかり身に付けられるまで何度でも視聴できます。また、講師への質問回数は無制限。いつでも質問できる環境の中で学べることから、挫折することなくスピード感を持って学び進めていくことができるでしょう。
なお、講義の受講方法はオンラインもしくは通学いずれか好きなほうから選択できます。
さらに、専任カウンセラーが受講前から就職後までマンツーマンサポートしてくれるのもヒューマンアカデミー動画クリエイター講座ならでは。受講前のカウンセリングから始まり、就職活動では、求人紹介や履歴書添削、面接対策などの支援も提供してくれます。技術習得から転職支援まで一貫したサポートを受けたいと考える人は、ぜひ受講を検討してみてください。
DMM WEBCAMP 動画クリエイターコース
DMM WEBCAMP 動画クリエイターコースは最短4か月・完全オンラインで動画編集スキルを活かした転職・副業を目指せるスクール。環境設定や実務で活かせるツールなど、一から学ぶことができるので全く動画の知識がなくてもサポートしてもらうことができます。
なんといっても講師のサポートの手厚さが魅力で、週2回のメンタリングや回数無制限の質問サポート、転職・副業サポートと、さまざまなニーズに対応可能です。学習システムでは進捗が可視化されているので、モチベーション維持もしやすいでしょう。
動画編集で利用するパソコンを選ぶときのポイント
動画編集を行うと、パソコンには大きな負荷がかかります。スムーズな動画編集を目指すなら、パソコンにもそれなりのスペックが必要です。動画編集を行いたい人が、まず確認すべきポイントをご紹介します。
メモリの容量を確認する
動画編集用のパソコンは、16GB以上のメモリを搭載したものを選択してください。メモリとは、動画ファイルや編集ソフトなどのデータを一時的に保存する場所です。容量が大きいほどプログラムキャッシュを多く保存でき、複数の作業を同時進行できます。
16GBなら大容量の動画ファイルを扱っても処理速度が低下せず、フリーズのリスクもほぼありません。フルHDの編集もサクサク進み、ストレスのない動画編集が可能となります。
ただし4K画質や高解像度の画像処理は、より多くのメモリが必要です。16GBでももたつく可能性があるため、32GB以上のメモリを搭載したパソコンをおすすめします。
参考:動画編集メモリ
CPUの性能を確認する
CPU(中央演算処理装置)は、パソコンの基本性能を決定する「パソコンの頭脳」です。低スペックのCPUでは、動画編集ソフトさえ起動できないことがあります。動画編集用のパソコンを選ぶときは、まずCPUを確認することが必須です。CPUのメーカーは「Intel」「AMD」に大別されます。
- Intel:世界トップシェアのCPUメーカー。低価格の「Celeron」、上位の「Pentium」、主力の「Core」シリーズ、業務用の「XEON」など
- AMD:Intelに次ぐCPUシェア率を誇る半導体メーカー。エントリーモデルの「AMD Aシリーズ」「AMD FX」、Coreシリーズと並ぶ「Ryzen」シリーズなど
なお動画編集と必要なCPUの目安は、以下を参考にしてください。
CPU | 用途 |
Core i5 / Ryzen5 | フルHD動画編集 |
Core i7 / Ryzen7 | 簡単な4K動画編集 |
Core i9 / Ryzen 9 | 複雑な4K動画編集 |
ストレージを確認する
ストレージは、データを長期保管する記憶媒体です。SSD(ソリッドステートドライブ)とHDD(ハードディスクドライブ)の2種類に大別でき、それぞれ特徴が異なります。SSD(ソリッドステートドライブ) | HDD(ハードディスクドライブ) | |
ストレージ | フラッシュメモリ | 磁気ディスク |
読み書き速度 | 高速 | 低速 |
アクセス時間 | 短い | 長い |
耐久性 | 高い | 低い |
動作音 | 小さい | 大きい |
消費電力 | 少ない | 多い |
価格 | 高価 | 安価 |
容量 | 小さい | 大きい |
重量 | 軽い | 重い |
耐衝撃性 | 高い | 低い |
SSDは処理速度が速く、耐衝撃性が高いのが魅力です。動作音も小さく、出先でも周囲を気にせずに動画編集できます。ただし放電により、データ消失のリスクがある点に要注意です。
HDDは、容量当たりの単価が安いのがメリットです。1TB以上の大容量でも入手しやすい上、データ消失のリスクもありません。注意点は、ディスクの破損リスクがあること・動作音が大きいため外での作業には不向きなことです。
効率よく動画編集を行うなら、読み込みはSSD、保存はHDD……と使い分けることも検討してみてください。
なおストレージの容量は、大きければ大きいほど動作が快適です。1~2TBくらいのものを選ぶと、4K動画編集にもスムーズに対応できます。
GPUの性能を確認する
GPU(画像処理装置)とは、画像処理に特化した演算処理を行うプロセッサーです。パソコンには「内蔵GPU」がありますが、スペックによっては高度な動画編集に対応できません。高スペックGPUを搭載したグラフィックボードを外付けすることで、スムーズな動画編集が可能となります。
動画編集に必要なGPU性能は、使用する編集ソフトや動画の解像度等によって大きく異なる傾向です。
「どんな動画編集もサクサクこなしたい」という場合は、「NVIDIA GeForce RTX 3050 以上」「AMD Radeon RX 6600 以上」を選んでおくと、スムーズな動画編集を実現できます。
画面のサイズを確認する
パソコンの画面サイズは、24~32インチがおすすめです。画面サイズが小さいと作業しにくい上、目も疲れやすくなります。一度に多くの領域を確認できるよう、大きなディスプレイを搭載したパソコンを選択してください。
ただしあまりにも画面が大きすぎると、作業効率は低下します。見やすさ・操作性を担保するなら、32インチが上限です。
画面サイズと特徴については、以下を確認してください。
サイズ | 特徴 |
24インチ | フルHD動画編集に適したサイズ。作業スペースを確保しやすい |
27インチ | 4K動画編集に適したサイズ。2画面表示もスムーズ |
32インチ | 高解像度な動画編集に適したサイズ。広い設置スペースや十分な予算が必要 |
また画面サイズ以外にも「解像度」「視野角」はチェックしておきたいポイントです。
- 解像度:フルHD(1920×1080)または4Kがおすすめ
- 視野角:正確な色を再現できるIPS方式がおすすめ
このほか目の負担を低減したいなら、ノングレア(非光沢)仕様・フリッカーフリー機能・ブルーライトカット機能搭載のディスプレイを選択すると安心です。
動画編集におすすめのパソコン
これから動画編集を始めるなら、スペックの整ったパソコンが必須です。人気パソコンメーカーのラインナップから、特におすすめのモデルをご紹介します。参考:Macで動画編集
参考:Windowsで動画編集
Apple(アップル)「16インチ MacBook Pro」
出典:MacBook Pro - 仕様 - Apple(日本)メーカー | Apple(アップル) |
メモリ | 36GB |
チップ | Apple M3 Proチップ/Apple M3 Maxチップ |
CPU | 12コア |
ストレージ | 512GB |
GPU | 18コア |
サイズ | 高さ:1.68 ×幅:35.57 ×奥行24.81 cm |
質量 | 2.14kg |
出力端子 |
|
価格 | 454,800円(税込) |
MacBookは、デザイン性と機能性を兼ね備えたハイスペックなノートパソコン。中でも「Apple M3 Proチップ」「Apple M3 Maxチップ」を搭載した16インチのProモデルは、あらゆる動画編集のニーズに対応することが可能です。
PhotoshopやIllustratorなどのグラフィックツールを使うのはもちろん、YouTube動画の編集から4K動画の編集までサクサク快適に行なえます。
ディスプレイは高画素密度のLiquid Retina XDRディスプレイが採用されており、画面の美しさも言うことなし。ただし価格面の負担は大きいため、「価格度外視でハイスペックなPCが欲しい!」という人におすすめです。
参考:Macbookの動画編集
レノボ(Lenovo) IdeaPad Gaming 370 82SC0009JP
出典:Lenovo IdeaPad Gaming 370(16型 AMD) | パフォーマンスと効率性が向上したゲーミングノートPC | レノボ・ ジャパン
メーカー | レノボ(Lenovo) |
メモリ | 16GB |
CPU |
|
ストレージ | SSD 512GB |
GPU | NVIDIA® GeForce RTX™ GPU |
サイズ | 幅約 359.6×奥行277.8×高さ20.9~25.9mm |
質量 | 約 2.6kg |
出力端子 |
|
価格 | オープン価格 |
10万円台で購入できる、コスパ抜群のゲーミングPCです。AMD Ryzen6000 シリーズのモバイルプロセッサーの搭載により、パワフル&快適な動作を楽しめます。ディスプレイの輝度は350nitsで、明るい場所でも常に画像は鮮明です。
またこのモデルは、デュアルファン&4方向排気により高いレベルの低発熱性&静音性を実現している点も見逃せません。バッテリーの駆動時間も長く、持ち出し用のPCとして申し分なし。
薄くフラットな形状で携行性にも優れており、カフェやコワーキングスペースでの作業にもおすすめです。
エイスース(ASUS) ProArt Studiobook 16 OLED H7604JI-MY092XS
出典:ASUS Store(エイスース ストア)- ASUS ProArt Studiobook 16 OLED H7604JI (H7604JI-MY092XS)メーカー | エイスース(ASUS) |
メモリ | 32GB/64GB(標準/最大) |
CPU | インテル® Core™ i9-13980HX |
ストレージ | SSD : 1TB |
GPU | NVIDIA® GeForce RTX™ 4070 |
サイズ | 幅356×奥行き271×高さ21.9~24.8mm |
質量 | 約2.46kg |
出力端子 |
|
価格 | 499,800円 (税込) |
第13世代インテル® Core® i9-13980HXプロセッサー、最大NVIDIA® GeForce RTX® 4070 Laptop GPUを搭載した、ハイスペックなノートPC。負荷のかかる作業でも、動画がカクカクしたり止まったりする心配はありません。
モデルレンダリング・ビデオエンコーディングといった重い要求にも、サクサクと応えてくれます。
ディスプレイにはASUS最高の有機ELディスプレイが採用され、リアルで美しいビジュアルです。ブルーライトカット機能も搭載しており、長時間の作業でも目への負担を軽減できます。
HUAWEI MateBook X Pro
出典:HUAWEI MateBook X Pro | Tablet and PC | HUAWEI Japanメーカー | HUAWEI |
メモリ | Core™ i7:16GB Core™ i5:8 GB |
CPU | 第8世代 インテル® Core™ i7-8550Uプロセッサー 第8世代 インテル® Core™ i5-8250Uプロセッサー |
ストレージ | Core™ i7:512 GB Core™ i5:256 GB NVMe PCIe SSD |
GPU | Core™ i7: NVIDIA® GeForce® MX150 (GDDR5 2GB) Core™ i5: インテル® UHD Graphics 620 |
サイズ | 幅304×厚さ14.6×縦217mm |
質量 | 1.33 kg |
出力端子 |
|
価格 | オープン価格 |
約91%の画面占有率を誇る、フルビューデザインのノートパソコン。10ポイントタッチスクリーンの搭載により、指先で直感的な操作を行なえます。画面はほぼボーダレスといってよく、視認性も良好です。
CPUはCore™ i7/5を選択できますが、ストレスのない動画編集を実現するならCore™ i7搭載モデルがおすすめ。NVIDIA® GeForce® MX150グラフィックカード (GDDR5 2 GB)を搭載しており、スピーディーな画像処理・高画質かつハイクオリティな動画編集が可能です。
動画編集ソフト無料・初心者まとめ
本記事では、初心者が動画編集ソフトを選ぶときの注意点やポイントをはじめ、初心者向けのおすすめソフト8選まで、詳細に解説してきました。自分にあった動画編集ソフトを選ぶためには、何よりもまず「動画を作る目的」を明確にすることが大切です。初心者のうちはつい行き当たりばったりで行動しがちですが、それだと何度もソフトを買い替える手間やお金がかかってしまうでしょう。
目的さえ定まれば、記事内で紹介したように無料・有料問わず高機能なソフトが揃っています。例えば、動画編集スクールであればソフトの使い方だけではなく、副業案件の獲得方法を現役動画クリエイターから教えてもらうことができる場合がありますので検討してみてください!