行政書士通信講座・予備校おすすめ6選！メリットも徹底解説

行政書士試験の概要と合格するためのポイント

行政書士試験は、法律系の国家資格の中でも登竜門として位置づけられるケースが多くありますが、決して簡単な試験ではありません。

まずは試験の全体像を把握し、合格に向けた戦略を立てましょう。

試験の合格率と必要な勉強時間

行政書士試験の合格率は、例年10%〜15%前後で推移しており、難易度の高い試験であることがわかります。

たとえば、令和6年度（2024年度）の試験では、合格率が12.90％でした。（※行政書士試験研究センター）

合格に必要な勉強時間は、一般的に500〜1,000時間程度とされており、法律知識の有無によって大きく変動します。

働きながら毎日2〜3時間学習する場合でも、半年から1年程度の継続的な学習期間を見込む必要があるでしょう。

主な試験科目

行政書士試験は、大きく分けて「法令等科目」と「一般知識等科目」の2つから構成されます。

• 法令等科目: 憲法、民法、行政法、商法・会社法、基礎法学など、行政書士業務の根幹となる法律知識が問われます。特に行政法と民法は配点が高く、合否を分ける重要な科目です。

• 一般知識等科目: 政治・経済・社会、情報通信・個人情報保護、文章理解など、幅広い分野から出題されます。こちらには合格基準点が設けられており、基準点に満たない場合は法令等科目で高得点を取っても不合格となるため、対策が不可欠です。

特に、記述式問題も出題されるため、 単に知識を暗記するだけでなく、論理的に文章を構成する力も求められます。

行政書士の学習で通信講座を選ぶ3つのメリット

合格率が10%台の試験を独学で突破するのは、決して不可能ではありません。

しかし、多くの受験生が通信講座を選ぶのには明確な理由があります。

1.効率的に合格を目指せるカリキュラム

通信講座では、長年の試験分析に基づいて「合格に必要な知識」が体系的にまとめられています。

膨大な試験範囲の中から出題傾向の高い分野に絞って効率良く学べるため、学習の無駄を大幅に削減できます。

2.法改正などの最新情報に対応

法律は頻繁に改正されるため、独学では最新の情報を追いかけるのが大変です。

その点、通信講座では、法改正に対応した教材が随時提供されるため、常に最新かつ正確な知識で試験に臨めます。

3.モチベーションの維持と疑問点の解消

独学で最も困難だと言われているのが、モチベーションの維持です。

通信講座には、講師による質問対応や受講生同士のコミュニティ機能など、学習を継続するためのサポートが充実しています。

分からない点をすぐに解消できる環境は、挫折を防ぎ、理解を深める上で重要です。

働きながらの学習や法律初学者で、何から手をつけてよいか分からない方は、まず通信講座の利用を検討してみるのが合格への近道と言えるかもしれません。

行政書士通信講座のおすすめの選び方

数ある通信講座の中から、自分に最適なものを選ぶにはどうすればよいのでしょうか。

以下のポイントを比較検討し、後悔のない講座選びをしましょう。

1.料金とコストパフォーマンス

行政書士通信講座の料金は、数万円から20万円以上と、講座により大きく異なります。

単に安さだけでなく、教材の内容やサポート体制、合格祝賀金制度なども含めたトータルコストで判断しましょう。

2.教材の質と学習スタイル

フルカラーのテキストや図解の多さ、講義動画の見やすさなど、自分が学習しやすい教材かを確認する姿勢が大切です。

スマートフォンだけで完結する講座もあれば、紙のテキストを重視する講座もあります。

3.サポート体制の充実度

質問回数に制限はあるか、記述式の添削指導は受けられるか、カウンセリング制度はあるかなど、サポートの手厚さも確認しましょう。

サポート体制の充実度は、挫折しないために重要な要素です。

4.合格実績と信頼性

公開されている合格率や合格者数は、講座の質を測る一つの指標になります。

ただし、算出基準が各社で異なる点には注意が必要です。

多くの講座では、無料の資料請求や体験講座が用意されています。

気になる講座があれば、まずは実際に教材や講義に触れてみて、自分との相性を確かめてみるのがおすすめです。

行政書士通信講座・予備校おすすめ6選

本章では、数ある行政書士通信講座の中から、特におすすめのサービスを12個厳選してご紹介します。

それぞれの特徴や料金、サポート体制を比較し、あなたに最適なおすすめの通信講座を見つけてください。

STUDYing

スタディングは、ビジネスパーソンに必須の資格を網羅した、オンライン完結型の資格講座です。

「スタディングメソッド」は、短期合格者の学習法を分析して作られており、スキマ時間を最大限に活用した効率的な学習が可能です。

ビデオ講座やAI問題演習など、インプットとアウトプットを繰り返すことで知識の定着を図ります。

基礎から記述対策、合格までのすべてを網羅するコースが用意されており、自分のレベルに合わせて選択できます。

圧倒的な低価格でありながら、学習進捗管理機能やSNSのようなコミュニティ機能も備えており、コストを抑えつつ本格的に学びたい方におすすめです。

参考：スタディング行政書士講座の評判・口コミ

アガルートアカデミー

アガルートアカデミーは難関資格合格ノウハウを提供する資格予備校。全国平均の4.63倍にもなる56.17%という驚異的な合格率（令和5年度）が、その指導力の高さを物語っています。

最大の特徴は、出題カバー率95%以上を誇る質の高いオリジナルテキストです。

法律知識が豊富なプロ講師による分かりやすい講義と、このテキストを繰り返すことで、合格に必要な知識を網羅的に習得できます。

受講生は無料で何度でも質問できる制度や、定期カウンセリング（オプション）など、フォロー体制も万全です。

合格特典として受講料の全額返金制度もあり、本気で合格を目指す受験生にとって非常に魅力적인選択肢となるでしょう。

（※）2023年の本試験に対する数値

参考：アガルート行政書士講座の評判・口コミ

キャリカレ

キャリカレ（資格のキャリカレ）は、手厚い個別サポートが魅力の通信講座です。

専任講師によるマンツーマン指導を受けられるため、法律初学者でも疑問点を残さずに学習を進められます。

万が一不合格だった場合は受講料が全額返金される制度があり、試験に合格した場合は、別の講座を無料で受講できる「2講座目無料サービス」も特徴です。

行政書士資格取得後のダブルライセンスを目指している方や、費用面での不安を減らしたい方におすすめです。

ユーキャン

試験傾向の徹底分析に基づいた、効率的に学習できるカリキュラムがユーキャンの強みです。

特に法律初学者に配慮しており、入門テキストではマンガを取り入れるなど、難解な法律用語への抵抗感をなくす工夫がされています。

デジタル学習ツールも充実しており、スマートフォン一つで講義動画の視聴から問題演習まで可能。

質問や添削指導といったサポートも手厚く、長年の指導実績を持つ大手ならではの安心感があります。知名度が高く、バランスの取れた講座を求める方に適しています。

関連ページ：ユーキャン行政書士講座の評判

フォーサイト

フォーサイトは、高い合格率を誇る通信講座です。
関連ページ：フォーサイト行政書士講座の評判

その秘訣は、合格点主義に基づき、試験に出るポイントだけに絞り込んだフルカラーテキストと、高品質な講義動画にあります。

学習レベルに応じて選べる「バリューセット」が用意されており、基礎から直前対策までをカバー。

特に、eラーニングシステム「ManaBun」は、過去問演習や学習スケジュールの管理が容易で、学習の習慣化をサポートします。

特定のコースでは全額返金保証制度も適用されるため、実績と教材の質を重視する方におすすめの講座です。

伊藤塾

伊藤塾は難易度の高い法律系資格に特化した、オンライン型の資格講座です。
関連ページ：伊藤塾の評判・口コミ

長年の指導実績に裏打ちされた、まさに法律資格指導のプロフェッショナルです。

学習効果を最大化するために、オンライン講義と紙のテキストを併用するスタイルを採用。

合格後を見据えた質の高い講義が特徴で、確かな実力を身につけたい方から絶大な支持を得ています。

受講料は比較的高額ですが、それに見合うだけの質の高い指導とサポートが受けられます。

どの講座を選ぶべきか迷う場合は、無料の講師・合格者カウンセリングを利用して相談してみるとよいでしょう。

覚えておきたい！行政書士資格を取得する3つのメリット

難易度の高い行政書士資格ですが、取得することで得られるメリットは大きいです。

1.転職やキャリアアップに有利

行政書士資格は、法律事務所や行政書士事務所はもちろん、一般企業の法務部などへの転職において強力な武器となります。

資格を持っていると専門性の証明につながるため、業務の幅を広げたい方やキャリアの選択肢を増やしたい方におすすめです。

参考：転職に有利な資格

2.独立開業して自分らしく働ける

行政書士は、独立開業が可能な資格です。

定年もないため、自分の裁量で働き方や収入をコントロールしたい方、生涯現役で働きたい方の「セカンドキャリア」としても注目されています。

3.他の難関資格へのステップアップ

行政書士試験で学ぶ民法や会社法は、司法書士や社会保険労務士などや、さらに難易度の高い法律系資格の試験科目と重なります。

そのため、行政書士資格を取得すると法律学習の基礎が固まり、将来的なダブルライセンスを目指す上での足掛かりとなるでしょう。

関連記事：司法書士の年収

まとめ：自分に合った通信講座で行政書士合格を目指そう

本記事では、行政書士試験におすすめの通信講座について、選び方や各講座の特徴を解説しました。

行政書士は合格率が低く簡単な試験ではありませんが、質の高い通信講座を正しく活用すれば、法律初学者や働きながらでも十分に合格が狙える資格です。

今回ご紹介した講座は、それぞれに特色があり、サポート体制や学習スタイルもさまざまです。

もし講座選びに迷ったら、まずは気になる講座の資料請求や無料体験への参加から始めましょう。

実際に講義を受けたり教材に触れたりすると、自分にぴったりの学習方法が見つかりやすくなるはずです。

最初の一歩を踏み出して、行政書士合格の夢をつかみ取りましょう。