英語はもちろん、韓国語やフランス語なども学べて、世界中にユーザーがいるサービスです。
今回はコエテコ・ライターがデュオリンゴを実際に使ったレビューをご紹介します。使い勝手から英語力アップの実感まで、率直かつリアルな本音満載のレポートです。「Duolingo(デュオリンゴ)って意味あるの?」と疑問をお持ちの方、どんな感じなのか知りたい方、ぜひ参考にしてください。
関連記事:AI英会話アプリ無料おすすめ
Duolingo(デュオリンゴ)まずは無料版を使ってみた
無料版や体験版にありがちな、クレジットカード情報などを入力する必要はなし。プロフィール欄を埋めていくだけなので、ほんの数分で済みます。登録後は、Duolingo(デュオリンゴ)のキャラクター“デュオ”がいくつか質問をしてきます。
「お!韓国語もあるのか」と興味がわいたのですが、今のわたしにとっては英語力アップが最重要課題なので、迷わず英語を選びました。すると次に、デュオがこんなことを聞いてきます。
英語のレベルはどのくらいですか?
ざっくりしたレベル分けなので、正直、悩む必要はありません。後ほど説明しますが、本当に英語がまったくできない人でも始められる内容となっているので、他のアプリと比べたら、少し高めにレベル設定してもいいのかなという感じです。
すると、デュオが現れてレベルを伝えてくれました。
英語の簡単な会話ができるんだね。それならセクション2からスタートしてみよう!
わたしの場合、セクション1はコンプリートされており、セクション2のレッスンを行います。セクション3は現時点では、開けないようになっています。飛び級もあるようですが、最初なのでおすすめされるままに行うことにしました。
画面半分下あたりに指示が出るので「次へ」を押しながら進めばいいだけ。Duolingo(デュオリンゴ)はイキオイで始められる、非常にハードルが低いところがいいのかもしれません。難しいことを考えずに、あれよあれよと進められます。
セクションのユニットを理解しよう!
カリキュラムはセクションにわかれています。セクションの中にユニットが何個もあり、ユニットの中にレッスンが複数あります。上記だと、金色の丸いアイコンが1レッスン分を示しています。
1レッスンはレベルにもよるとは思いますが、5分から10分程度で終わります。レッスンでは、スピーキングやリスニング、穴埋め問題や単語のマッチングといった問題がランダムに出てきます。
ごく短時間で1レッスンが完了するので、その都度、「ちゃんとやったぞ」と達成感がある点は、大人だけでなく中学生の勉強にも向いているなと感じました。
Duolingo(デュオリンゴ)無料版のレッスンはこんな感じ
では、Duolingo(デュオリンゴ)のレッスン内容について見ていきましょう!
上記は、キャラクターの発音を聞いて、正しく英文をつくるレッスンです。
罫線部分をタップすると、下に英単語のブロックが出てくるので、聞き取った通りの文章に組み立てます。初めて行った時は、よくわからず間違えてしまいました。
と言うのも、
- 発音は、青いラッパみたいなマークをタップすれば繰り返し聞ける
- カメさんマークをタップすると、ゆっくり発音してくれる
- 罫線上に持っていったブロックは、またタップすれば元の位置に戻るのでやり直せる
これらのことがわからなかったからです。よく見ればすぐに理解できそうなことですが、せっかちなわたしは「えいやっ」とどんどんタップしてしまったのですよ。
単語を並べ替える問題はよく出てくるのですが、これを繰り返すうちに自然と文法が頭に入り、英文の組み立てが早くできるようになった感覚はあります。Duolingo(デュオリンゴ)の場合、一生懸命に勉強して身についた、というよりは、やっているうちに暗記する、覚えてしまうというイメージに近いです。
レッスンでは、スピーキングも出てきます。英文を見て、マイクボタンを押して発音すると正解・不正解が表示されます。
感覚としては、非常に細かく発音をチェックしているというよりは、英文の通りに読み上げればOKな感じです。RとLの発音を完璧に聞き分けているかどうかは微妙ですが、実際の英会話も流暢で美しい発音でないと聞き取ってもらえないわけではないので、これはこれでいいのかなと思いました。
1回のレッスンは10分程度で終わります。いわゆる英語4技能「聞く・読む・書く・話す」がまんべんなく出題されます。あっという間に終わってしまいました。
各レッスンにはゲームのように「ライフ」が設定されていて、問題を間違えるとライフが減っていきます。またXP(経験値:レッスンを終えると得られるポイント)を増やしていくことで、レベルアップが可能です。
この辺りが「Duolingo(デュオリンゴ)はゲーム感覚」と言われるところですね。
子ども向けの仕掛けだなと思ったのですが、実際にやってみるとライフが消えるのは嫌なので、いつの間にか真剣モードで集中していました!ハマる要素がある=もっとやりたくなる=続けられるという循環がうまく回るようになっているのですね。
ユニット以外にも、個別に学習できる機能もあります。
こちらは、発音の基本を学ぶレッスンです。
セクションのユニットにプラスして、こうしたレッスンを行うことも英語力アップには大事なポイントだと思います。
Duolingo(デュオリンゴ)有料版にも挑戦
Duolingo(デュオリンゴ)無料版を使いながら、しばらくすると(う〜ん、ちょっと簡単すぎるかも)と思い始めました。無料版でも飛び級はできるのですが、回数制限もあるようで、自分にちょうどよいレベルにたどりつけず、少々物足りなさを感じていたのは事実です。もうひとつ、無料版でイライラしたのが広告の出現です。無料で使っているので仕方がないのですが、やっぱりちょっと面倒くさい。そこで、有料版に変更をしました。
Duolingo(デュオリンゴ)の有料版と無料版の違い
無料版 | 有料版(Duolingo Super) | |
広告表示 | あり | なし |
オフラインモード | なし | レッスンをダウンロードして利用可能 |
ライフポイント(LP) | 制限あり | 無制限 ※間違えても続けられる |
飛び級 | 回数制限あり | 無制限 |
連続記録の回復 | 利用不可 | 回復が可能 |
パーソナルトレーニング | 利用不可 | 利用可能 ※間違えた問題の復習など |
理解度クイズ | 利用不可 | 理解度クイズや会話強化などが使える |
有料版になると、いろいろできるようになりますね。
結論「広告が出ない」のが、やはり有料版でもっともいいなと思った点です。それ以外で、有料版にして「良かった」と思ったことは、次の2点です。
Duolingo(デュオリンゴ)有料版は「飛び級が無制限」
有料版になると、たとえば「飛び級」もどんどんできます。
冒頭でお話したように、ざっくりレベル判断でスタートすると、多くの方が「簡単すぎる」と感じるようです。実際にわたしも「簡単だな」と思ったので飛び級をしました。
こうして進めているうちに、漠然としつつも「あれも思い出した、これは知っている」と、すっかり頭の隅っこに追いやられ、塩漬けにされていた英語スキルがむくむくと立ち上がってきたような感覚があったんですね。説明が難しいのですが、毎日英語に触れていると、どこかに残っていた、学生時代の学習がふんわりですが蘇ってくるように思いました。
続けて使ううちに、自分の弱点も見えてきました。たとえば、わたしは「the」とか「an」といった名詞の前に付く冠詞を忘れてしまいがち。リスニングでは確かに聞き分けてはいるのですが、「あの人」の「あの(There)」をつけ忘れることも多かった。Duolingo(デュオリンゴ)で繰り返すうちに、自然と直っていったように思います。
そうなるとレッスンでの間違えもグッと減るので、ユニットにまだレッスンはいくつも残っているけど「もうココは充分だな、次に行きたい」と思うことがけっこうありました。
基礎力を定着させるためには「繰り返し」が大事。でも、もうすっかりできているよ!と思う時もあるので、特に最初のうちは、飛び級をうまく活用するのがポイントです。
Duolingo(デュオリンゴ)有料版にして良かった「自分用の間違い直し」
Duolingo(デュオリンゴ)の有料版を使ってみて、便利だと感じたのが「間違い直し」のレッスンです。この機能では、間違えた問題をまとめて一度に復習することができます。「冠詞」が弱点と書きましたが、Duolingo(デュオリンゴ)を進めるうちに、特に英単語の綴りが弱いこともわかりました。
これらの間違いをまとめてくれるので、とても効率よくウィークポイントを潰せます。
これは、穴の開いたバケツの「穴」を着実に埋めていくようなもの、アプリは手軽だしかわいいキャラクターでポップなイメージなのですが、実はカリキュラムとしては堅実に設計されているんだな、と改めて思いました。
Duolingo(デュオリンゴ)は「続けたくなる」工夫がいっぱいある!が……
Duolingo(デュオリンゴ)は、よく言われるようにゲーム的な要素が満載で、ハマっていく感覚はありますね。Duolingo(デュオリンゴ)には、学習を進めるともらえるXPの数値で競うリーグという機能があります。最初はブロンズリーグからスタートし、シルバー、ゴールドと上がっていきます。英語のレベルというよりは、どれだけ学習したかを競う形です。これがランキングに出るので、やる気に火がつくのですね〜!
塾の成績順が出るのは大嫌いでしたが、考えてみると、やはり「ランキング形式」はやる気アップには一定の効果があると感じます。
ブロンズリーグでは上位20名が次のリーグへ昇格できるようです。このリーグは1週間単位。3日でも1ヶ月でもなく、1週間というのが絶妙にいいのですよ。
3日ならちょっとがんばればできてしまうし、1ヶ月になるとどうしてもレッスンができない日や、やる気が出ない日も出てきてしまいます。でも、1週間だと自分のランキングを見ながら、次のリーグへ行くぜ!って気分がちょうどよくキープできるんですよね。
ただし、この仕組みがあらゆる人の挫折を防げるかどうかは別問題。
本当にゲーム好きな人ならいいと思いますが、わたしはそもそもあまりゲームをしません。ですから、それなりのモチベーションアップにはなるのですが、このおかげで「続けられる」と確信まではいきませんでした……。
他にも、「なるほど!これはけっこういいかもね」と思ったDuolingo(デュオリンゴ)の機能があります。続けて見ていきましょう。
連続記録が途切れてもお助けシステムがある
Duolingo(デュオリンゴ)のカリキュラムは、言語の長期的な定着を促すことが実証されている方法論がベースとなっています。そのため、とにかく毎日続けることが大切になってきます。
とはいえ、継続は難しいもの。「三日坊主」などといいますが、わたしも早々にちょっと息切れしてしまいました。
連続記録を毎日見ていたので、「あ〜、記録が止まっちゃったな」とがっかりするわたし。ところがなんと、有料機能ならではのフリーズ機能が自動的に起動されており、なんとか記録更新を続けられました!
こんな工夫が、ユーザーの挫折に「まだがんばれるよ!」と「待った」をかけてくれるのですね。
Duolingo(デュオリンゴ)のリマインドはかなりのプッシュ
Duolingo(デュオリンゴ)をスマホで始めて、たまたま夜までアプリを開いていない時がありました。すると、スマホにプッシュ通知がきました。
英語の時間ですよ! 連続記録がとぎれちゃうよ!
考えてみると、英語学習って単純なことの繰り返しが多いわけです。だから、続けられるための仕掛けはあればあるだけ助かります。Duolingo(デュオリンゴ)はいろいろと楽しい・面白い・興味をひく工夫がされているので、何かしらがきっかけになって、続けていける原動力になるような気はします。
実際に使ってDuolingo(デュオリンゴ)は無料でいい?有料がいい?
Duolingo(デュオリンゴ)を使ってみた結論はこの通りです。- 「毎日何回か使い、英語力向上をめざす」なら有料プランがおすすめ
- 「とりあえず英語アプリで勉強しておこう」なら無料で充分
有料にすれば、広告もなく、パーソナライズされた機能も使えるので、ストレスなく英語学習ができます。毎日続けて、スキマ時間も利用して、英語力を上げていくぞ!と意欲があるなら有料版が向いています。
でも無料版でも充分といえば充分。Duolingo(デュオリンゴ)はどちらかといえば、初級〜中級レベルの人こそ使いやすいアプリだと思うので、ビギナーさんなら、無料でしばらく使いながら様子を見てもよさそうですね。
参考:AI英会話アプリ無料おすすめ
Duolingo(デュオリンゴ)を使って良かったこと・気になったこと
Duolingo(デュオリンゴ)の良かった点
- とにかく手軽!
- いろいろ楽しい仕掛けがある
- 本当の初心者からでも英語を楽しく学べる
- 実は英作文のスキルがけっこう上がる
Duolingo(デュオリンゴ)は、中学生や高校生、英語初心者が始めるのにもピッタリですし、わたしのように「多少は英語できるんだけど、もうほとんど忘れている」人にも向いています。ゲーム要素やランキングなど、挫折しづらい楽しい仕掛けがたくさんあるのも良かったですね。
英作文は単語のスペルを間違えることも文法をミスすることもよくあり、途中からはそれほど簡単とは思いませんでした。ユニットの最初では簡単な問題が出るのですが、後半になるにつれて、けっこう難易度が上がります。
「Duolingo(デュオリンゴ)は簡単すぎる」という声は時折見かけますが、「簡単なレベルしかやっていない」可能性が高いのではないでしょうか。
それが、次の「気になる点」につながります。
Duolingo(デュオリンゴ)の気になった点
- 自分にあったレベルにたどり着くまでがちょっと面倒
- 週イチで取り組む程度では意味がない
- 一定以上の英語力があるなら、他のアプリと併用するなど工夫が必要
Duolingo(デュオリンゴ)は、「今の自分の英語力より少し難しいぞ」くらいのレベルに最短距離でたどりつかない仕組みです。そのため、最初は少しもどかしく思うかもしれません。そこで、飛び級をうまく使ってレベルを上げていき* 、「飛び級ができない=間違いが多い」ところからスタートするのが効率的です。
Duolingo(デュオリンゴ)に限ったことではありませんが、こうした学習アプリは継続してこそスキルが身につくもの。たまに起動して、まとめて30分学習しても、あまり意味がありません。
Duolingo(デュオリンゴ)は5分から10分程度で1レッスンが終わるので、スキマ時間を見つけて続けていくことがポイントになります。
わたしは、Duolingo(デュオリンゴ)の最上級レベルまでレッスンをしたわけではありません。とはいえ、たぶん、Duolingo(デュオリンゴ)のみで、たとえばTOEICで800点以上を狙うというのはあまり現実的ではなさそうです。
超上級レベルの英語力・スキルを得たい場合には、問題集での独学やオンライン英会話などとの組み合わせで、Duolingo(デュオリンゴ)を基礎や基本をおさらいする補助的な学習ツールにするのは良い方法かなと思います。
参考:英語を話せるようになりたい方は何から始める?勉強法も解説
とりあえず英語の勉強を始めてみよう!
総合的にまとめると、Duolingo(デュオリンゴ)についてはまず無料版をお試しで使ってみることがおすすめです。有料版の良さも今回、いろいろと感じはしたのですが、使うか・使わないかで迷うよりも、無料版でとにかく始めましょう!なんでもそうですが、やってみないことには、自分に合うかどうかもわかりません。
無料版でもけっこう機能は使えますし、いきなり課金されることもないので、とにかく試してみてはいかがでしょうか?
関連記事:AI英会話アプリ無料おすすめ
今回、Duolingo(デュオリンゴ)にチャレンジするコエテコライター・大橋です!
学生時代にアメリカ・カリフォルニアに留学経験があるものの、その後は英語を使うこともなくなり、ブランクは30年あまり。
今ではすっかり「さびついてしまった」英語力をなんとか向上させようと、いろいろな語学アプリやオンライン学習に挑戦中です!