英会話力が必須とも言える今、学生はもちろんのこと、社会人の英会話の学び直し* も非常に増えているようです。
学び直しの手段は多数あるなか、手軽に利用できる英会話アプリが人気。今回は「スピフル」をコエテコ・ライターが実際に使用した体験レビューをお伝えします。
スピフルの詳しい解説と共に、メリットもデメリットも、使いやすさも使いにくさもすべて公開!ぜひ参考にしてください。
英会話アプリ「スピフル」とは
出典:スピフルスピフルはビジネス英語のスピーキングに特化した英語学習アプリです。
スピフルには、2つのトレーニングが搭載されています。
- 口頭英作文
- 独り言英会話
スピフルの口頭英作文
スピフルの口頭英作文とは、日本語の一文を英文にするトレーニングです。英語の例文を丸暗記するのではなく、知識として英単語や文法を学び、それらを使って瞬時に英文を作成する力を伸ばします。
今話したいことを伝えられるフレーズや単語をパッと引き出し、どんなシーンでも柔軟に対応できる英会話力がつくカリキュラムとなっています。
口頭英作文では、「SVOC(主語+動詞+目的語+補語)」を重視。小さなミスはあまり気にせずに「知識として蓄積されている英語」を素早くピックアップし、英語のセンテンスが発話できるよう練習を繰り返します。
そのことによって、「知っているけど、いざ会話になると出てこない」よくある英会話の課題を解決します。
さらに、過去に誤った問題がシャッフルで出題されるスマート復習機能も搭載。復習する設問数を自分で選べるため、苦手なポイントを効率的に克服することができます。何回やっても×だったものが優先で表示されるので、学習の定着率の向上も期待できます。
スピフルの独り言英会話
独り言英会話は、テーマに合わせて発話する1分間のトレーニングで、文章を組み立てる力を向上させます。英語で話す時に、まず母国語である日本語で考えると、ついつい難しい文章になってしまいがちです。特にビジネスシーンではありがちですね。
難しい文章を、難しい英語で話そうとするから「よけいに難しい」のです。
スラスラ英語で会話する人の話は意外と簡単な文章で、難解な語彙は使っていないこともよくあります。
文章を概念化し、簡潔にして「シンプルな英語で話す」ことに慣れれば、たとえ中学生レベルの英単語しか暗記していなくても、十分に英会話は成立します。
大人気プログリットのノウハウを活かした「スピフル」
スピフルを開発したプログリットは、非常に人気のある英語コーチングです。プログリットで培ったノウハウが、スピフルにも活かされています。引用:英語のスピーキングを上達させるには?勉強法を解説!/プログリットメディア
プログリットでは、上記の図にあるように、英会話は5つのステップで成立していると説明しています。英語のスピーキングが苦手な人は、③概念化、④文章化、⑤音声化でつまずいている人が多いのだそう。
スピフルは、口頭英作文で「文章化」能力を、そして独り言英会話で「概念化」能力をアップさせるよう設計されています。
加えて、これまでの学習の進捗を可視化できる「習慣化」機能によって学習習慣が途切れにくくなり、モチベーションも継続しやすくなっています。
グローバル化が進み、外資系企業ではなくても英語力が求められるシーンも増えている昨今。「英語が話せるようになりたい」と考えても、どうやって勉強すればいいのかわからず立ち止まっている方も多いのではないでしょうか。一人ひとりのハードルや課題に寄り添い、超初心者から上級者までレベルに合わせた英語のパーソナルトレーニングを提供するのが、英語コーチングサービスの「プログリット」です。今回はプログリット代...
2024/11/06 14:24
プログリットの英語コーチングは一人ひとりに最適化したオーダーメイドの学習プランを用いて、ビジネス英語のプロである専属コーチが徹底的にサポート。短期間で効果的な英語学習を実現できます。今回はプログリット受講生Yuさんに取材。マレーシアに移住し海外で働くという目標を叶えたYuさんに、プログリットの魅力や、海外での転職活動について詳しく伺いました。
2024/11/06 14:28
スピフル「口頭英作文」をやってみた!
スピフルでは1日30分、スマートフォンを片手にサクッと学ぶだけで、英語の瞬発力・表現の幅が広がるとのことで期待度高めでさっそくアプリをダウンロードしました。
最初に思ったのは「シンプルだな!」ということ。あっさりしています。パッと見ただけで今日やることが見渡せる感じで、あれこれゴチャゴチャしていないのが好印象です。
とにかく、やるのはこの2つだけ。
- 口頭英作文
- 独り言英会話
というわけで、さっそく口頭英作文に挑戦です。最初に解答スピードを設定できます。
教材はいちばん簡単そうな日常会話。早さはノーマルをおすすめされましたが、弱気なわたしは「easy」を選びました。
レッスン1は、基本の基本とも言える「be動詞」を用いたフレーズを学びます。レッスンを始めようとすると「録音を許可しますか」といった表示が出てきます。承諾するとスタートです。
「あれは簡単な質問ではありません」という日本語が表示されていますね。10秒以内に(もちろん英語で!)解答します。解答までの時間は測定されます。
スピフルは瞬発力を重視しているので、問いに対する解答スピードを意識させるようになっています。
「▶|解答を確認」を押すと次のような画面に移ります。
わたしが発音した解答は、自動書き起こしですぐに表示されます。自分の発音も正解の発音も録音されているので、聴き比べることができます。
録音された自分の発音を聞くのは恥ずかしい……。でも、客観的に聞くと、ああ、この発音だから聞き取れなかったんだ!とはっきりわかります。
スピフルでは「SVOC(主語+動詞+目的語+補語)」を重視しているので、多少の間違えがあっても、とりあえずSVOCの順番が合っていればよし、としています。
この場合だと、語順は合っていると思うのですが、「is」と発音していたつもりだったのに「was」と表記され、過去形になってしまっています。わたしの発音がダメダメだということですが、SVOC的にはどうなのか? ◯にすべきか、バツにすべきかで迷ってしまいました……。
でも、大丈夫です!要するにコレは慣れです。
初日こそ「◯にしていいのか?バツなのか?」と戸惑いましたが、3日目くらいからは「これはOKだな」みたいになんとなーくわかってきます。
2024年10月現在では、正解・不正解をAIが正誤を自動で判定してくれる仕様にアップデートされていました!
本当に合っているのかわからないという不安も解消されて、細かいミスや改善点も見逃さずに学習できるようになりましたね。
設問は全部で10問。終わると、ファンファーレと共に燃え上がる炎が表示されて、ちょっぴり気分がアップ!
口頭英作文でのもうひとつのポイントは、間違えた問題の復習システムです。ミスした問題だけをピックアップしてくれるので、効率的に復習できます。
学生時代の勉強と同じ、「まちがい直しをして、解き直して覚える」これですよ!
わたしも復習を行いました。すると……
ちなみにこれは2日目、2度目なので、発音を意識したせいか、ちゃんと「is」と認識されたので◯です!
上記は2回目なので、前回失敗した点を踏まえ、「is」をしっかり発音したので正しく聞き取られています。
同じ設問だから、繰り返せばできるようになるのは当然なのですが。
「全問正解だ!」「この言い方は覚えたぞ」ってなるので、よし明日もがんばろうって思えるのもいい!
「うーん、うーん、えーと」とならずに、パッと英文が浮かぶようになれば、まさにスピフルの成果です。「the」とか「aとan」の違いくらいは気にせずにいきましょう!
スラッと話せるようになる、それがつまり、相手と英語で会話のキャッチボールができることにつながります。
なお、アプリのデフォルト設定は「声が出せる環境で学習をする」になっていますが、これはオフにできます↓
電車の中ならオフにして、画面を見ながらフレーズを頭に浮かべるような使い方もできます。復習は通勤時間を利用して、声にださずにフレーズを練習するのも良い方法かなと思いました。
場所を選ばず、スキマ時間を利用してレッスンできるのはいいですね。
今回わたしは「日常会話」を選びましたが、スピフルはビジネス英会話に強いです。口頭英作文には、ビジネスの現場でそのまま使用できるような例文が2,000以上あります。
「今すぐに仕事で英語でやりとりできるようになりたい」という方は、ビジネス系のテーマを選ぶのをおすすめします。シーン別のテーマがあるので、たとえば「交渉の場面」など、非常に実践的なレッスンにチャレンジしてみてください!
スピフル「口頭英作文」でよかった点
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単語を発話するまでのスピードが測定される
→なるべく早く正確に返答しようとがんばれる
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ごくごくやさしいレベルから始められる
→最初はbe動詞でシンプルな文章ばかりだったのでいきなり心折れることなくスタートできた
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利用し続けると複雑に考えずに簡単な英文で返す意識ができる
→SVOCで簡潔かつ意味が通じやすい文章を組み立てることができつつあって、スムーズに話せそうな気がしてきた!(まだ実際に英語で会話をしていないので成果はわからず)
- AIによる正誤判断で効率的かつ細かなミスや改善点を見逃さずに学習できる(参考:AI英会話アプリ)
スピフル「口頭英作文」で気になった点
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音声録音は毎回「許可」を聞かれる
→タップするだけですが、ワンアクションあるので、最初に「許可」したら以降は質問しなくても、と思う……。
※わたしの個人的な感想です。
スピフル「独り言英会話」にも挑戦!
さぁ、次は独り言英会話です。ひとりでつぶやくって、どうなんだろう……と、これまた初回は戸惑いました。
でも、アプリの良いところは対面で先生と英語で話さなくてよいこと。先生を相手に話そうとすると緊張したり、焦ったりしがちだけど、アプリだから「恥ずかしい〜!」なんてことがないのがGOOD!
途中で「あっ、えっと、あれ?」「ふぅぅぅぅぅ」なんて口にしちゃったけど、自分ひとりで赤面していればいいのですよ〜。
いっぱい間違えても問題なしです。間違えた分だけ、学べるってことですからね。
独り言英会話の最初のポイントは、構成メモを必ず書いておくこと。
何を話すかを、端的に入力しておきます。冒頭で説明した通り、難しく考えると難しい英語になってしまうので、ここはわかりやすく、短くまとめるのがコツです。
メモしながら、なんとなく「午前中って英語はなんだったっけな?」みたいに考えているので、独り言をつぶやく助けになります。また、この構成メモがあるおかげで、何を話すかさえも浮かばず「頭の中が真っ白になって」言葉に詰まることが防げます。
改めて文字起こしを見てみると、かなり適当に話しているのがわかります……。
メモを見てもっとシンプルに話せばいいものを、アレコレくっつけています。andをひんぱんに使っているのは、日本語にしたら「それで、それで、えーとそれでね」と子どもが話しているみたいな感じですね。やれやれ、です。
ここからがスピフルでわたしが一番「いいな!」と思ったところです。
独り言英会話は録音を添削してもらえます。しかも、間違えた箇所の言い換えや、ちょっとしたアドバイスもあります。
たとえば上記ですが、確かに「love」より「really enjoy」のほうが雰囲気が伝わります。
日本語でも「わたしは夕飯をわたしの夫とわたしの子どもと食べました」なんて言い方はあまりしません。「夕飯を夫と子どもと食べました」のほうが自然です。最初の「husband」に「my」をつけるのはよいとして、そのまま続く文章でわざわざ「わたしのこども」とさらに限定すると不自然な感じがします。
しかも、単語を省くことで、よりなめらかでスムーズな印象になります。
スピフルは、いかに自然な英会話になっているかのチェック精度がとても高いですね。
独り言英会話は、「簡単なスピーチ」の練習という感じでもあります。1分間スピーチと考えると、これはビジネスでも役立つスキルです。
ちなみに独り言英会話のテーマは実にいろいろあります。一例をあげると次のとおりです。
- 都会か田舎かどちらに住みたいか?
- 今までの人生でなにかひとつ変えられたら?
- 仕事のスケジュール
- 学生時代の思い出
独り言英会話の良いところは、AIとの一問一答ではなく、自分で考えて話すことです。これを続けるうちに、だんだんと話の組み立てと英語が結びついていくような感覚になります。
そもそも英会話以前に、「会話」として考えてみてください。
スピフルの独り言英会話では「概念化(頭の中で何を言おうか考えるプロセス)」を鍛えます。
頑張って続けていけば英語脳とはまでは言いませんが、話すことを日本語で考えつつ同時に英語のフレーズを浮かべることができるようになりそうです。
スピフル「独り言英会話」のよかった点
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添削してもらえる
→間違いだけでなく、別の言い回しや関連する表現のフレーズを提案してくれるのでスピーキング力の幅が広がる
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ビジネスで役立つ
→意見を求められる場面で自分の考えをまとめ、わかりやすく英語で説明できるようになりそう!
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話すためのロジックが構築できる
→英語に直接関係ないが構成メモを見て1分間話すための思考とスピーチ力がつく。
スピフル「独り言英会話」で気になった点
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添削は1日1回
→添削がとても良いだけに1回に限定されているのは残念。
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「独り言」なので相手がいる英会話ではない
→スピフルは「英会話ができるようになるトレーニング」という位置づけ。「今日は何していたの?」「買い物にいった」「何を買ったの?」といったやり取りを英語でレッスンしたい場合には不向き。
※わたしの個人的な感想です。
スピフルの口コミ・評判は本当なのか?
スピフル公式サイトに掲載されている感想・口コミをピックアップ、一部を抜粋しました。そして、わたしの感想とあわせて紹介します。今まで知ってはいたけれど、なかなか自分では使わない表現をスピフルに教えてもらったからです。毎日の添削で、より自然な言い回しにしてくれたのも自信になりました。
原田様 / 41歳 / 電機メーカー勤務
「より自然な言い回しにしてくれた」は、わたしもまったく同じことを思いました!
結論ファーストで自分の意見を言う練習と、そのために使う文法を筋トレのように反復できたのが1番の要因だったと思います。
森上様 / 37歳 / 外資IT企業勤務
筋トレみたいに文法を反復できた、というのは上手な表現だなぁ、その通り!と膝を打ちましたよ。ただ、わたしは(3ヶ月も使っていないせいかも)、結論ファーストで自分の意見を言う練習はできなかったですね。
もしかして上級者向けのレベルで出てくるのかも。
スピフルを無料で試してレビュー
スピフルは、とにかく使ってみるのが一番です。スピフルは7日間、無料でトライできます。ぜひ7日間続けてみてください。
というのも、使ってみて感じたのは、初回や2回目くらいまではちょっと戸惑うからです。やり方自体は難しくはないのですが、いろいろある機能をすべて把握するには多少の時間が必要です。
また、AIキャラクターと話して「おおおお、わたしがしゃべったことに反応してる!」みたいな驚きはないので、英会話アプリのイメージからすると「地味なトレーニング」と思うかもしれません。
しかし、たとえ3日でも行ってみると(ちゃんと復習をしながらですよ〜!)、頭の中にパッとフレーズが浮かぶ瞬間を体験できる可能性は大です。
1分間って長いなと思っていた独り言英会話も、まず日本語でのメモのコツがつかめてきます。
それを発話し、添削で間違いを直し、より自然な言い方を覚えると、なんだか急に「ネイティブみたいに話せてるかも」なんて思えてくるのです。
率直に言えば、英会話アプリは合う・合わないがあります。
スピフルに限りませんが、実際に使用してみて、続けられそうかどうかを判断するのがベストです。プログリットで確立されたトレーニングメソッドを、さらにスピーキングに特化したアプリにしたスピフルを、あなたも試してみませんか?
シャドーイングアプリやシャドーイング教材をお探しの方はプログリットが運営しているシャドテンもおすすめです。
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さぁ、前置きはここまで!ここからは、実際にスピフルを使ってみたステップを画像入りでわかりやすく紹介しますね。