リアルな声から見えた高校受験の実情と勉強法【受験直後の受験生にインタビューしてみた】
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今回は、受験を終えたばかりのタイミングで、長男と仲の良いお友達3人に「実際、受験ってどうだった?」というテーマでインタビューを実施してみました。
実際に高校受験を経験したリアルな声だからこそ、受験勉強の実情や塾選びのポイントが見えてくるもの。そんなイマドキ中学生たちの考え方や傾向について、じっくりと掘り下げていきます。
受験を終えた受験生3人にインタビューしてみた!
はじめに、公立中学校に通う長男が仲良くしている3人のお友達(いずれも男子)にインタビューをお願いした内容をご紹介します。男子中学生というと、ちょっと斜に構えていてクールな印象を持っていたのですが、実際に話を聞いてみると、みんな驚くほど礼儀正しく、質問にも真剣に、そしてたくさん答えてくれました。
そんな「今どき男子中学生たち」のリアルな受験体験、ぜひお楽しみください。
塾を2つ掛け持ちしているAくん
――学校説明会や見学にはいくつ行きましたか?吹奏楽部に入っていて、部活の先輩から「この学校、いいよ」と教えてもらったのがきっかけです。あとは仲の良い友だちも志望校にしていたというのと、実際に見学に行ってみて校風が気に入ったのと。
受験する時期には、2つの塾を掛け持ちしていました。
1つは駅前の個別指導塾で、「成績がヤバいかも…」と焦って中2の5月くらいから通っています。英語と数学で、週2回。クラスの友達が行っていたので、そのつながりで通い始めました。
もう1つは、これも駅前にある集団指導の進学塾です。中3の夏頃から、受験対策のために通い始めました。部活の人たちがたくさん通っていたので話は聞いていたので、それで。
個別指導塾のほうは、生徒2人に対して先生1人というスタイルで、学校の授業内容や宿題のサポート、基礎固めを中心に通っていました。受験の際に内申点として反映される中3の12月までの成績をしっかり取るためでもあります。
ただ、個別指導はあまり受験対策向きではないと感じたので、もう一つ、集団塾にも通い始めました。周りの生徒が集中して勉強している中にいると、自然と自分もやらなきゃという気持ちになれると思ったからです。実際、集団塾でもらった過去問の資料は、受験直前にもすごく役立ちました。
受験が近づくにつれて、メンタルが沈むこともあったんですが、そういう悩みや不安は個別指導の先生に相談できたのが大きかったです。結果的に、個別と集団の両方をうまく使い分けられたと思います。
そういうのがあるのを知らなかった。でも知ってたとしても、自分は選ばないかな。性格的に、オンラインはないと思います。
中3の夏頃から、だんだん危機感を持ち始めました。
塾に通っていたので、家では塾以外の勉強を効率よく進めるために、TODOリストを作って管理していました。ホワイトボードにやることを書き出して、見える場所に貼っておくスタイルです。
特に社会と理科の暗記が苦手だったので、集団塾のテキストを使って、そこを重点的に勉強していました。
数学です。もっと前からコツコツやっておけばよかったと思いました。逆に、社会と理科は苦手だからと早めに対策しておいてよかったです。
「ヤバい!」「終わった…」と思いました(笑)
思ったほど緊張はしなかったです。直前に詰め込んでもあまり意味がないかなと思っていたので、テキストを軽く読みながらモチベーションを上げて、家でゆったり勉強して過ごしました。
普段からあまりたくさん食べるほうではないのですが、当日はなるべく糖分をとろうと思って、チョコレートを少しだけかじったりして調整していました。
当日も別に。朝ごはんは炭水化物を控えめにしつつ、しっかり食べて準備しました。昼食は母が持たせてくれたお弁当を食べました。
同じ中学校から何人か一緒に受験していて、試験会場でも席が近かったので、休憩時間に少し話したりして、リラックスした雰囲気で過ごせました。あまり「ガチガチの受験本番!」という緊張感はなかったですね。
楽しみにしていることは3つあって、まず1つめは部活。中学では吹奏楽部に入っていたので、同じ吹奏楽部に入るか、写真部に入るかで今ちょっと悩んでいます。
2つめは友だちづくりです。仲の良い友だちを作って、良い人間関係を築きたいなと思っています。親から「高校の友だちは一生モノだよ」と聞いていたので、そういう存在に出会えたらいいなと。
そして3つめは勉強。中学受験が思った以上に大変だったので、高校ではしっかりと勉強に取り組んで、推薦入試で大学進学を目指したいと思っています。
絶対に行きたい高校があったBくん
――学校説明会や見学にはいくつ行きましたか?2年生のときに3つくらい行きました。でも正直、受験した高校以外は考えていなかったです。
小学生の時にテレビを見ていたら、高校生クイズにその高校が出場していて、そこから興味を持ちました。理科系全般が好きで、その学校に行けばもっと深くいろいろな勉強ができると思ったからです。
小学生の頃は集団指導の進学塾に通っていましたが、中学に入るタイミングでいったんやめました。
その後、中学2年の夏ごろに「また塾に行きたいかも」と思って、小学校時代とは別の進学塾に通い始めたのですが、通ってみたらあまり意味を感じられず、すぐにやめてしまいました。
本格的に通い始めたのは中学3年の夏からで、受験対策のために個別指導塾に通いました。選択した科目は、数学・国語・英語の3教科です。
一番の決め手は、親が車で送迎しやすい場所にあったことです。それと、実際に体験授業を受けてみて「まあ悪くないかな」と思えたのも理由のひとつでした。
とはいえ、中2のときに通っていた塾には「空きがない」と言われてしまいましたし、他にも近所に少人数指導の塾はあったのですが、「あそこはイマイチかも」と聞いていたので、正直それほど選択肢が多かったわけではありません。
ないですね。対面のほうがやりやすい。前にデジタル方式の通信教材をやっていたことがありましたが、自分はやっぱり紙のほうが勉強しやすいです。
中3の夏ぐらいからです。
夏期講習が1日6時間くらいあったので、勉強のメインはほぼ塾で済ませていました。家では1〜2時間くらい、必要なことだけをやる感じです。そこそこ要領はいい方なので、ガリガリ勉強するタイプではなかったですね。
勉強の管理は特にしていなくて、気になったところをその時々でやるというスタイル。中でも数学の図形問題には苦手意識があったので、そのあたりは重点的に取り組んでいました。
一時期、「studyplus」という勉強管理アプリも使ってみました。友達が使っていたので入れてみたんですが、気づけば“勉強時間を稼ぐこと”が目的になってしまって、「これは違うな」と思ってやめました。
数学!今年は特に問題が難しかったので、「もっとやっておけばよかった…!」と本当に思いました。
ただ、直前に入試形式の演習問題をたくさん解いていたので、その点はすごく役に立ちました。形式に慣れておく大事さは、受験本番で実感しました。
「終わった……」って(笑)。でも、その後すぐに土日を挟んで学校別の独自テストが控えていたので、あまり落ち込みすぎないように自分で気持ちを切り替えるようにしていました。
はい、ほぼ普段通りでした。学校にも普通に行きましたし、特別なことは何もしていません。
私立の一般入試をすでに受けていたこともあって、中学受験の経験もあったし、「もう慣れた」というか、どこか吹っ切れていた感がありましたね(笑)。
当日もいつも通り。朝食はいつもより食べました(笑)。昼食もいつもどおり、お弁当を持っていきました。
通学ルートに繁華街があるので、学校帰りに寄って遊ぶことです!あと昔からの友達がいるので、会えるのが今から楽しみです。
トップ高校を狙うCくん
――まず志望校決めについての質問です。学校説明会や見学にはいくつ行きましたか?いくつかな…。第一志望のみ現地に行って、あとはオンライン説明会に参加したり、行かなかったり…。
塾に通っていて、「そこが良い高校だよ」って言われていたからです。別に目指さない理由もあまりなかったというか。
中学1年の夏から、集団指導の進学塾に通っています。最初は漢検を受けるためにその塾に行ったのですが、そのときに勧誘されて、「とりあえず体験してみようかな」と思ったのがきっかけです。
体験授業はその塾しか受けていなくて、今思えば、もっといろいろ比べてみればよかったな…と少し後悔しています。
通塾の頻度は、
・中1のときは週2回(国語・数学・英語)
・中2で週3回・5教科
・中3では週4回・5教科に増え、さらに2学期からは週5回に増えた
です。
夏期講習では1日平均10時間ほど勉強していて、冬期講習もだいたい8時間程度。それ以外の時期でも、家での勉強は1〜2時間程度していました。講習期間中は「ほぼ1日中塾にいる」という感覚で、まさに受験漬けの毎日でしたね。
中3からです。
勉強の管理については、塾で出される宿題シートが中心でした。それに沿って勉強を進めるスタイルです。
いくつかの学校を受験しましたが、特に力を入れたのは以下の2つの対策です。
・公立高校向け:ケアレスミスをなくすことと独自問題の対策
・国私立高校向け:英語の基礎力アップと集中力の強化
特に英語の長文読解では集中力がかなり重要だと感じていたので、本番で実力を出し切れることを意識して取り組みました。
公立高校の独自問題の対策ですね。終わったあとに「オワッタァァァァァ……!」ってなりました(笑)。
私立の入試のときは、あえて少し寝不足で挑みました。
塾の季節講習のときと同じような感じで。いつも通り朝食も昼食も食べました。
噂によるとレポートを書きまくらないといけないらしいので、そういうことで協力できるような、いい感じの友達を作りたいです。
インタビューから見えてきた傾向と学び
我が子の友達とはいえ、なかなか個性の強い3人。これが「一般的な中学生の考え方」と言えるかどうかはちょっと怪しいところですが、それでも回答の中には、共通する傾向や受験に対するリアルな視点が見えてきました。ここでは、3人のインタビューから読み取れた「イマドキ中学生」の高校受験事情を、いくつかの切り口で掘り下げてみたいと思います。
中学生はオンライン塾より通学がいい?
今回インタビューした3人は、いずれも対面式の塾に通っていたという共通点がありました。「オンライン塾はどう?」と聞いてみたところ、2人が「自分には合わない」とはっきり回答。理由を聞くと、「サボっちゃいそう」「続かなそう」といった声が挙がりました。
中学生のうちは、まだある程度の強制力や環境の切り替えが必要な時期。自宅学習だと気が緩みやすいというのは親としても納得感があります。
高校生以降になれば自主的に学ぶ姿勢も育ってくるかもしれませんが、小中学生の段階ではやはり対面でのやり取りや緊張感が、学習の質に影響するのかもしれません。
受験対策は塾主導が多数
3人とも塾に通っており、受験対策は基本的に塾が主導で進められている印象でした。スケジュール管理や教材の選定、進捗のチェックまで、プロの手でしっかりサポートされているという安心感があります。自分ひとりで進めるよりも、やはり効率的に感じる部分は多いのでしょう。一方で、我が家の長男は塾に通わず、自分で計画を立てて受験勉強を進めるスタイルでした。そういった自己管理型の受験生は、どうやら少数派のようです。
ただ、インタビューの中で勉強時間について聞いたところ「夏期講習で平均10時間」という子もいて、「そこまでやらせて体調とか大丈夫…?」と少し心配にもなりました。サポートの手厚さと時間のバランス、どこに線を引くかは、それぞれの子どもの性格や体力にもよるのかもしれません。
塾選びの基準は「通いやすさ」と「体験授業」
塾を選ぶ際の基準について聞いてみると、「通いやすさ」が共通して重視されていることが分かります。夜遅くに帰宅することもあるため、徒歩圏内か、保護者による送迎がしやすい場所かどうかは、子どもだけでなく親にとっても重要なポイントのようです。また、3人とも実際に体験授業に参加してから塾を決めたとのこと。パンフレットやWebサイトの情報だけでは分からない雰囲気や相性を、自分の目で確かめたうえで選んでいるのは印象的でした。
塾選びに迷ったら、まずは気になる塾の体験授業に参加してみる。「自分に合っているかどうか」を実際に感じ取ることが、納得できる選択につながるのだと改めて実感しました。
本格的に勉強を始めたのは中3の夏から
中学2年ごろから内申点の話がちらほら出始めるものの、実際に受験勉強に本腰を入れ始めたのは中学3年になってから──これは、インタビューした3人全員が共通していた意見でした。我が家でも、長男が本格的に勉強を始めたのは中3の夏休みから。やはり塾の夏期講習がきっかけとなり、受験モードに切り替わった印象があります。
ちょうどその時期は、部活の引退や学校行事がひと段落するタイミングでもあり、気持ちを勉強に集中させやすいタイミングなのかもしれません。(ちなみにインタビューした3人のうち2人は帰宅部だったはずですが…?)
「夏が勝負」というのはよく聞く話ですが、実際の声を聞いても、それがあながち間違っていないことが分かりました。
受験後の手ごたえはみんな「終わった…」
我が子も含め、インタビューした3人全員が、受験直後に口をそろえて言っていたのが「終わった…」というひと言。手応えがあった子もなかった子も、なぜか一度はこのセリフにたどり着いていて、正直ちょっと面白かったです。試験後はどの子もいったん「ズーン…」と落ち込みつつ、「いや、でも大丈夫かも?」と少しずつ気持ちを立て直していたようです。その揺れ動く感情もまた、受験という特別な経験を象徴しているように思います。
とはいえ、3人とも無事に志望校に合格しており、これは間違いなく受験勉強を頑張ってきた成果。本人たちはもちろん、支えた家族や先生たちにとっても、嬉しい結果となりました。
高校受験を支える塾選びは、情報収集と体験授業がカギ
今回のインタビューを通して感じたのは、塾に通う中学生が多数派であること、そしてその多くが「通いやすさ」や「体験授業での相性」を重視しているということでした。通塾のメリットは、スケジュール管理や学習ペースの安定だけでなく、講師や教材といった「学びの環境」がしっかり整っている点にもあります。一方で、オンライン塾やオンライン教材も近年かなり充実しており、場所や時間にとらわれずに学べる柔軟さが魅力です。自分のペースで学びたい子や、通塾が難しい環境にある子にとっては、オンラインの選択肢も非常に有効です。
ただ、どんな学び方が合うかは人それぞれ。だからこそ、体験授業に参加してみることや、口コミ・評判・サービス内容などを事前に調べて比較することがとても大切です。
今回インタビューに答えてくれた3人、そして長男も、新学期を迎えてそれぞれ新しい環境に飛び込んでいきました。どの子も本当にキラキラしていて、受験という大きな壁を乗り越えたからこそ感じられる達成感と自信がにじみ出ているように思います。
どうかこれから始まる高校生活が、一人ひとりにとってひたむきで、充実した時間になりますように。大きな挑戦を乗り越えた彼らに、心からの拍手とエールを送ります。
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3校です。公立2校と私立1校。私立は、はじめに考えていた志望校とは別のところでした。直前になって出席日数が足らなくて、慌てて探しました。