この記事では、バナー制作の特徴や副業案件相場などをわかりやすく紹介します。
バナー制作におけるバナーとは?
バナーとは、Webサイトなどで広告やメニューボタンとして利用されていることが特徴です。縦長のものや正方形のものなど、目的に合わせてさまざまな大きさと形があります。多くのバナーがリンク付きとなっており、消費者をサイトや商品に誘導することを目的として設置されます。Webサイトのイメージに合わせて、カラフルなものやシンプルなものなど、幅広いデザインのバナーが制作されています。そのため、バナーを制作する前に、クライアントが持つイメージを汲み取ることが重要です。
バナーの種類とサイズ
バナーには、主に以下の種類とサイズがあります。- Google広告バナー(250×250px/300×600px)
- Yahoo!広告バナー(600×500px/1200×628px)
- Instagram広告バナー(アスペクト比が9:16)
- LINE広告バナー(アスペクト比が1.91:1)
- Twitter広告バナー(アスペクト比が1.91:1)
目を引くバナーの特徴とは?
消費者の目を引き付けるバナーには、以下のような特長があります。- 情報を詰め込みすぎない
- キャッチコピーは単純明快に
- 訴求力がある写真やイラストを使用する
- テキストの可読性が良い
- フォントと配色で印象をアップする
バナーの制作時間目安は?
副業としてバナー制作に取り組む場合、収入を考えるうえでも「1本どのくらいの時間で作れるのか?」という点は気になるところかと思います。バナー制作の所要時間の目安について、詳しく見ていきましょう。制作時間の目安は30分〜1時間
バナー制作1本あたりにかかる時間は、30分〜1時間が一般的といわれています。制作経験の浅い初心者の場合には、2〜3時間と長くかかってしまうこともあるでしょう。もちろん、バナー制作に精通した人であっても、以下のようなケースでは作成に時間を要してしまう可能性もゼロではありません。
- サイズが大きめで情報量の多いバナーを作成する場合
- 文字の読みやすさやデザインなどにこだわる場合 etc...
最終的には作業の内容や作成者のスキルによるところが大きいので、作成時間であまり一喜一憂することなく、あくまで参考程度に捉えておくといいでしょう。
バナー制作のスピードを上げるためには?
バナー制作のスピードを上げるためには、以下のポイントを抑えておく必要があります。- デザインのストックをためておく
- 必要な情報を洗い出す
- 始めにレイアウトを決めておく
- ショートカットキーを活用する
製作時間の目安やスピードを上げる方法を知ることで、時給がいくらくらいになるのかをイメージしやすくなります。
バナー制作の順序
バナー制作は、おおよそ以下のような順序で行なわれます。-
1.目標設定: バナーを作成する目的を明確にする
途中で方向性がぶれないように軸を決めておく。製品の売上UP、Webサイトへのトラフィック増加、ブランド認知度の向上など -
2.デザインコンセプトの作成
バナーに用いる色・フォント・画像・レイアウトなどをまとめたデザインコンセプトを作成する。チームで一つの方向に向いて作成していける指針を設ける -
3.コンテンツの作成
バナーに必要となる情報を全て拾い上げ、テキストや画像にする。伝えたい内容が欠けていないか要確認。 -
4.デザインの実装
2、3の情報を元にバナーをデザインしていく。最初はコンテンツを仮置きしてレイアウトを練り、定まったら細部に手を加えていき完成。 -
5.テストと改善
完成したバナーを実際に運用し、1で定めた目標達成に貢献できているかをテストする。異なるデザインのバナーとA/Bテストしたり、CTR(クリックされた割合)を追跡したりして、随時改善していく。
いきなりデザインの実装から取り掛かってしまう人も少なくないかと思います。しかし目標やコンセプトが明確でないと、仕上がりに統一感がなくなったり、せっかく作ったバナーが全く機能しなかったりと、散々な結果にもなりかねません。バナーは完成してゴールではなく、望む成果を達成することが最重要事項だということを理解して、制作前の事前準備を徹底することが大切です。
無料バナー制作ツールのおすすめ
バナー制作は、無料のアプリやツール利用によって、魅力的なバナーを数分で作成することができます。本項目では、バナー制作におすすめの無料作成ツールを紹介します。Canva
Canvaは、無料で画像を加工できる便利なツールです。Canvaはパソコンからも利用できますが、携帯アプリからも作成可能なので、パソコンを所持していない方でも使用可能です。バナー制作に便利なデザインを無料で利用できるので、簡単かつオシャレなバナーを作成したい方におすすめです。関連サイト:Canva
Pixlr Editor
Pixlr Editorは、画像編集ができる無料画像編集ツールです。画像の回転・反転、トリミング、リサイズ、色調・明るさ補正などの機能を利用することで、簡単にバナーを作成できます。ソフトのインストールなしで利用できるので、気軽に利用したい方にもおすすめです。関連サイト:Pixlr Editor
バナー工房
バナー工房は、会員登録・ソフトのインストールといった面倒な作業が一切ない、クラウドベースのオンライン画像編集サイトです。作成できる画像のサイズや容量に一部制限が設けられているという欠点はあるものの、トリミングやテキスト挿入・塗りつぶしなど、バナー制作に最低限必要な機能が揃っています。非常にシンプルなUIとなっており、画像編集に関する知識を身につけずとも直感的に使えるはず。関連サイト:バナー工房
バナー制作の料金相場
バナーの制作料金は、サイズと種類の2つの観点によって決まってきます。まずサイズごとの料金相場をまとめると以下の通り。サイズ |
料金相場 |
---|---|
極小(300px以下) |
1,000~3,000円 |
小(550px以下) |
4,000~5,000円 |
中(900px以下) |
5,000~9,000円 |
大(1500px以下) |
6,000円~10,000円 |
対して、バナーの種類別の料金相場は、次のようになります。
バナーの種類 |
料金相場 |
---|---|
静止画バナー |
3,000~10,000円 |
ボタンリンクバナー |
1,500円~ |
動画広告バナー |
30,000~1,000,000円 |
GIFアニメバナー |
7,000~10,000円 |
FLASHアニメーションバナー (HTML5バナー) |
20,000~30,000円 |
一口に「バナー」とは言ってもこれだけの種類があること、そして料金にも大きな差があることは覚えておくといいでしょう。最も一般的な「静止画バナー」でも1本あたり10,000円程度稼げる可能性があると考えると、バナー制作は副業として十分取り組む価値のある仕事だということが分かりますね。
クラウドワークスのバナー制作案件相場
ここでは、バナー制作のクラウドワークスの案件相場について説明します。SNS広告用バナー制作
出典:クラウドワークスSNS広告用バナー制作は、報酬が5,000~10,000円となっています。業務内容は、脱毛に関するInstagram向けバナー3種類を制作します。応募条件として、Illustratorとチャットワークを使用できることが挙げられます。
ネットショップ商品バナー制作
出典:クラウドワークスネットショップ商品バナー制作は、報酬が1点あたり40円となっています。「未経験者可」の案件となっており、Photoshopが扱えれば簡単に制作できることが特徴です。そのため、バナー制作の案件に初めて携わりたいと考える人に向いている案件だといえるでしょう。
バナー作成・サイトデザイン・コーディング
出典:クラウドワークスバナー制作・サイトデザイン・コーディングは、報酬が2,500円となっています。制作するバナーのサイズは1080×1080pxで、30~40代女性がターゲットとなっています。ただし、コンペ形式となっているため、バナーを制作しても選ばれない可能性もあるため注意しましょう。
ランサーズのバナー制作案件相場
ここでは、バナー制作におけるランサーズの案件相場を説明します。GDN、YDN用の画像バナー制作
出典:ランサーズGDN・YDNの画像バナー制作は、報酬が11,000円です。コンペ形式となっており、父の日ギフトである馬刺しに関するバナー作成を行います。なお、1200×628px、960×400px、300×300pxの3サイズ作成する必要があります。
納品時のファイルサイズは150KB以下と定められているため、ファイルサイズを念頭に置き、制作することが重要です。
海外部品メーカー紹介サイト用のヘッダー・メニュー用のバナー制作
出典:ランサーズ海外部品メーカー紹介サイトのヘッダーとメニュー用バナー4点の制作は、報酬が25,000円です。ヘッダーにはコネクション数を記載し、メニュー用バナーには、会社概要や取り扱いメーカー、ニュースや問い合わせなどの内容を盛り込む必要があります。
なお、バナーのサイズについては、「制作者側から最適なサイズを提案してほしい」との要望もあります。
キャンペーンバナー制作
出典:ランサーズキャンペーン系のバナー制作2点は、報酬が5,000~10,000円です。バナーは、文字を中心としたポップなデザインを制作する必要があります。サイズは、PC用サイズの1920×350pxとSP用サイズの840×350pxです。
ただし、4K解像度でも画像が鮮明になるよう、上記の2倍のサイズで納品することが条件とされています。
バナー制作の案件もあるフリーランスクリエイター向け案件サイト
バナー制作や画像編集のスキルを活かしてフリーランスを目指したい人は、フリーランスクリエイター向け案件サイトへの登録も検討してみましょう。レバテッククリエイター
出典:レバテッククリエイターレバテッククリエイターでは個人では獲得しにくい案件や業界の動向に合った最新の案件を紹介しています。「案件相場が高い分野を見つけたい」「自分からは言い出しにくい単価交渉を任せたい」など、フリーランスならではのあらゆる悩みや不安を専門コーディネーターに相談することも可能です。
バナー制作にまつわる求人としてはソーシャルゲームやWeb広告媒体、SNS運用などさまざまな分野での案件が随時提示されています。比較的案件相場が高いWebデザイナーやイラストレーター、グラフィックデザイナーといったカテゴリから求人を探すこともできるので、幅広いフリーランス業務を知るきっかけにもなるでしょう。
デザイン業界の動向やバナー制作スキルの需要などを分析することができる「レバテックプラットフォーム」を利用できるので、自分の市場価値を知りたいという人にもおすすめです。
クラウドワークステック(旧クラウドテック)
クラウドワークステック(旧クラウドテック)は、クラウドワークス社が運営するフリーランスエンジニアやデザイナーに特化した案件紹介サービスです。
サービス創設以来リモートワークに注力してきたこともあり、場所を問わずリモートワークに取り組める案件が豊富に揃っています。また週3から参画できる案件も多く、柔軟な働き方を望む人にはピッタリのサービスでしょう。
また保有案件の多くは、信頼性の高い企業の案件が中心です。
クラウドワークスがバックボーンに付いているだけあり、圧倒的な取引社数を誇ります。なお、取引企業は事前に審査が行われているため、ブラックな環境に身を置くような事態は起こらないでしょう。
さらにクラウドワークステック(旧クラウドテック)では、担当者による細やかな活動サポートにも定評があります。
フリーランスの働き方を重視し、長期的に働き続けられる環境を目指しているため、安心して働くことができるでしょう。
※ITエンジニア:週3日以上稼働、実務経験2年以上 ※Webデザイナー:週4日以上稼働、実務経験3年以上 |
バナー制作スキルも身につくWebデザインスクール
Webデザインの基本として扱われることの多いバナー制作ですが、未経験から独学で身につけるのは簡単なことではありません。「最短で仕事を受注していきたい」という方は、スクールを活用するのも効果的でしょう。ここでは、バナー制作スキル習得におすすめのWebデザインスクールをご紹介します。TechAcademy(テックアカデミー)Webデザインコース
出典:TechAcademy(テックアカデミー)WebデザインコースTechAcademyは、Web開発やアプリ開発を学べるオンラインデジタルスクールです。Webデザインコースを選択すれば、バナー制作やWebサイト制作・Webデザイン・コーディングについて幅広く学習できます。
受講者の学習はプロの現役クリエイターが伴走するため、初めてバナー制作にちゃんレジする人も学習につまずく心配はありません。マンツーマンのメンタリングは週に2回開催され、学習の疑問や不安を相談できます。メンタリング以外の日は15~23時までチャットサポートを利用できるため、学習が止まる心配は不要です。
Webデザインコースの最終目標は、1人でオリジナルのWebサイトを制作・公開すること。学習した知識やスキルをフル動員して、納得のバナーやWebサイトを作りましょう。
DMM WEBCAMP
「できるだけ早く副業レベルまでスキルを身につけたい」という人におすすめなのが「DMM WEBCAMP Webデザインコース」です。
最短8週間という短期で学べるように組まれたカリキュラムが特徴。もちろん内容に一切妥協はなく、Webデザインの基礎やバナー制作スキルはもちろん、HTML/CSS・JavaScriptといったプログラミング言語、さらには実務で重要なSEO対策まで網羅的に学習可能です。DMM WEBCAMPのWebデザインコース一つあれば、デザイン~サイト制作まで一気に習得することができ、即戦力のクリエイターとして現場に出ていけるでしょう。
「8週で学びきれるか心配…」という人は、最長の32週コースを選択するのもあり。未利用期間の返金保証がついているので、早く学習が終わった場合も損はありません。
料金 |
4週間:169,800円(サイト制作のみ) 8週間:268,400円 32週間:598,000円 |
習得可能ソフト/言語 |
【デザインコース】 Adobe XD、Photoshop、Illustrator、Figma、STUDIO 【サイト制作コース】 HTML、CSS、JavaScript、JQuery、Google Analytics、Google Tag Manager |
教室/授業形式 |
オンライン/動画教材 |
開講期間 |
4~32週間 ※4週間(1ターム)単位 |
受講期間 |
4~32週間 ※4週間(1ターム)単位 ※デザイン+サイト制作の場合は8週間~ |
就職/転職支援 |
なし(副業サポートあり_ |
ポートフォリオ作成 |
あり(デザインコース) |
こんな人におすすめ |
短期間でWebデザインを身につけたい人 |
運営会社 |
株式会社インフラトップ(DMM.comグループ) |
公式HP |
RaiseTech
サポートの充実したWebデザインスクールを選ぶなら「RaiseTech」がおすすめです。
回数無制限で受講できるオンライン授業、講座終了後も質問し放題のオンラインサポート、Raise Tech代表との個人面談など、ほかのスクールと比較してもサポートの手厚さは群を抜いています。「完全未経験だから、スクールに入ってもついていけなそう…」と心配な人も大丈夫。受講期間無制限のRaise Techなら最後まで見放すことなく、あなたの望むキャリアまで伴走し続けてくれることでしょう。
また、スクール内で定期的に「コンペ(競技会)」が実施されているのも特徴。ほかの受講者の作品に触れることで、自分の中の「デザインのボキャブラリ」を効率的に増やしていけるはず。入賞者には報酬も用意されているため、腕試しにもぴったりですよ。
料金 |
448,000円 |
習得可能ソフト/言語 |
Photoshop、Illustrator、Figmaほか |
教室/授業形式 |
オンライン/動画教材 |
開講期間 |
無制限 |
受講期間 |
無制限 |
就職/転職支援 |
あり(副業案件獲得サポートも付帯) |
ポートフォリオ作成 |
あり |
こんな人におすすめ |
自分のペースでじっくり学習に取り組みたい人 |
運営会社 |
株式会社RaiseTech |
公式HP |
デジタルハリウッド STUDIO by LIG
9万人以上のクリエイターを輩出してきた「デジタルハリウッド社」のカリキュラムでデザインスキルを学べるのが「デジタルハリウッド STUDIO by LIG」です。
運営する「株式会社LIG」自体がWeb制作会社であるため、プロのクリエイターから直接指導を受けられるのが魅力。実務を知り尽くした現役クリエイターだからこそわかる独自のノウハウを、特等席で学ぶことができるのです。
デジタルハリウッドSTUDIOは、目標に合わせた豊富なプランが用意されている点もポイント。「きっちり学んで転職や独立を目指していきたい」「まずは副業レベルから身につけたい」「仕事と家庭を両立したい」といった一人ひとりの悩みに寄り添いつつ、目指すキャリアまでしっかり導いてくれますよ。
料金 |
495,000円 |
習得可能ソフト/言語 |
Illustrator、Photoshop、Adobe XD、Dreamweaver、HTML、CSS、JavaScript、jQuery |
教室/授業形式 |
オンライン+通学型 |
開講期間 |
6か月間 |
受講期間 |
6か月間 |
就職/転職支援 |
あり(副業案件獲得サポートあり) |
ポートフォリオ作成 |
あり |
こんな人におすすめ |
・受講内容はもちろんキャリア支援も重視したい人 ・必要に応じてオフライン受講も取り入れたい人 |
運営会社 |
株式会社LIG(リグ) |
公式HP |
バナー制作時の注意点
Webデザインの基礎とも言えるバナー制作ですが、作成にあたって気を付けるべきポイントはたくさんあります。以下のような注意点に考慮して、より効果的なバナーに仕上げましょう。- 作成の目的とターゲットは明確になっているか
- 画像やテキストなどの各要素に誤りはないか。コンセプトからずれていないか
- 見た人に情報が簡潔かつ正確に伝わる、シンプルなデザインになっているか
- 見た人が次のアクションに自然と移っていけるよう、適切な文言が盛り込んであるか
- ブランドのイメージと一貫性のある色・ロゴ・フォントなどが反映されているか etc…
バナー制作は単調な作業ということもあり、ちょっと慣れてくると手癖がついたり、面白みのないレイアウトになったりしてしまいがち。自分の作成したバナーに対して「いまいち言いたいことが伝わっていないな…」と違和感を感じたら、ここで挙げたようなポイントに即しているかを今一度考えてみましょう。たかがバナー1個と手を抜くことなく、見てくれるユーザーのことを第一に考え、心を込めて制作するようにしたいところですね。
バナー制作副業まとめ
クラウドソーシングの案件相場を把握したうえで、バナー制作の案件を受注したいですね。案件によっては、複数のバナーを納品する必要があることも。そのため、バナーの点数と報酬のバランスを考慮することが大切です。バナー制作の作業に慣れてくると、短時間で多くのバナーを納品できるようになるでしょう。バナーの制作スピードを上げるポイントを理解したうえで、バナー制作に慣れていきたいですね。本格的にバナー制作を学びたい場合には、プログラミングスクールなどを利用して正しい知識を学ぶこともおすすめです。