そんなExcelをいざ習得しようとは思っても「何から始めたらいいんだろう」「どんな学び方があるの?」等、悩んでしまうことも多々あるはず。
この記事では、さまざまなExcelの勉強方法のうち、特に取り組みやすく効率よく習得できるものを4つご紹介します。途中で挫折しないための注意点についてもまとめたので、参考にしつつ学習を進めてみてください。
Excelを独学で勉強する4つの方法
Excelを勉強する方法は、無料から有料までさまざまあります。ここでは、独学でExcelを勉強する選択肢を4つほどまとめました。ぜひご自身のやりやすいものを選んで、挑戦してみてください。- Webサイト
- 本(書籍)
- YouTube
- スマホアプリ
Webサイト
WebサイトはExcelを勉強する材料の宝庫です。Excelの使い方について網羅された講座や、有志の人が作成してくれたサイト等、好きなものを選んで勉強することができます。特に利用者が多く、人気度も高いWebサイトを以下にまとめました。
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エクセルの神髄
Excel基本操作はもちろん、より高度な「VBA」についても学べる -
100Excel
全100個のレッスンでExcelの基礎をマスターできる -
Excelチュートリアル(Microsoft公式)
実際にExcel上で操作しながら学習できる
いずれも無料で閲覧できるサイトにもかかわらず、Excelの基礎〜実務レベルまで習得できる大ボリュームとなっています。完全初心者の人は、まずはExcelに触れてみるという点でも、Microsoft公式のチュートリアルから試してみるのがおすすめです。
なお「もっと専門的な内容まで学んでいきたい」「実践形式にも挑戦したい」という場合には、有料の動画学習サイト「Udemy」を利用してもいいですね。
買い切り型の教材なので、月額サービス等と比べて出費を最小限に抑えつつも、より高度なスキルを身につけていけるでしょう。
本(書籍)
勉強と言えば書籍を思い浮かべる人も多いかと思いますが、Excel勉強用の書籍ももちろん多数出版されています。手元に教材を開きながら進められる点、ネットに気を取られず集中できる点は、Webで学ぶのとは異なるメリットと言えるでしょう。特におすすめ度の高いExcel本を3つ紹介します。
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たった1日で即戦力になるExcelの教科書
シリーズ累計35万部以上売れているExcel本。最短でExcelを実務で活用するための手法が学べる -
マンガでわかるExcel
マンガ形式で進むので、難しい書籍が苦手という人におすすめ。7日間の講義でExcelの実践力が身につく -
大人気YouTuber方式 Excelの実践スキルが見るだけで身につく本
チャンネル登録者数120万人超のPCスキル解説YouTuber金子晃之氏が手掛ける一冊。本と連動する解説動画付きで理解が深まりやすい
さまざまなタイプのExcel本がありますが、一冊であらかたスキル習得が完結する書籍を選ぶのがおすすめです。読み終わった後・学び終わった後に自身の成長を感じやすいはず。
YouTube
昨今はYouTubeが非常に活発化していることから、ExcelなどのPCスキルを解説する「PCスキル解説YouTuber」も多数出てきました。無料のYouTube動画でも必要な知識を十分習得できるので、最初はできるだけお金をかけずに進めたいという人にもうってつけです。代表的なYouTuberは以下の2名。
- 金子晃之(120万人超)
- ユースフルおささん(36万人超)
両者とも書籍を出版するほどExcelに精通しており、YouTube上にも基礎〜応用までさまざまなExcel解説動画を投稿しています。動画なら講義を受けているような感覚で学べるので「書籍やサイトを使って一人で勉強するのが合わなかった」という人にもおすすめです。
スマホアプリ
堅苦しい勉強ではなく、ゲーム感覚で気軽に学びたいという人におすすめなのが「スマートフォンアプリ」。お手持ちのスマホにインストールするだけで、いつでも勉強できる環境が整います。特におすすめのアプリは以下の2つです。
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仕事で役立つ表計算の技
Excelの「表計算」に特化したアプリ。現場でも使えるプロの技が200以上も収録。 -
表計算関数 使い方を覚えて作業効率アップ
Excelの「関数」に特化したアプリ。画像付きで、あらゆる関数の使い方を学べる
いずれもオフライン環境でも問題なく使用できるアプリなので、文字通り「いつでもどこでも」学習OK。隙間時間で少しずつ眺めているだけでも、気づいたら実務レベルのスキルが身についているかもしれませんよ。
Excelの勉強を始める際の注意点
独学でもExcelを学ぶ手段は多数あるということを解説してきました。しかしいくらいい教材を手に入れても、やり方次第では全く身につかず挫折してしまうこともあるでしょう。効率よくExcel勉強を進めるためにも、ここで紹介する3つの注意点をよく確認して進めるようにしてください。- 基礎となる操作から学び始める
- Excelを何に活用するのかを明確にする
- 教材を買って満足しない
基礎となる操作から学び始める
一口にExcelといっても、できることはとにかく豊富です。今はプログラミング言語のようにコードを記述して、種々の作業を自動で処理することができるほど。これからExcelを始めるという人は、そういった高度なスキルに目移りせず、基礎となる操作方法からきっちりと学んだほうがいいでしょう。
応用的な手法も、元をたどれば基本操作を少し発展させただけ、というケースがしばしばあります。
基礎ができているかどうかで、Excelの習得スピードは段違いに変わってくるはず。
具体的な基礎スキルをいくつかご紹介します。
- データ入力
- 検索、置換
- 表計算
- グラフ作成
- 各種ショートカットキー etc...
基礎学習は往々にして退屈になりがちですが、先を見据えてしっかり取り組んでおくことをおすすめします。
Excelを何に活用するのかを明確にする
先にも述べた通り、Excelは想像以上に多機能で、未経験の状態からすべてを覚えきることはほぼ不可能です。「自分はExcelを使って何をするのか?」「どんなことにExcelを活用したいのか?」といったことを明確にして、その目標を達成するのに必要なスキルだけを習得したほうがはるかに効率的でしょう。「とりあえずExcelを使えるようになりたい」といった漠然とした状態で始めると、覚えることの多さとゴールの不透明さで、高確率で挫折してしまうはず。まずは「Excelでやりたいこと」をぜひ定めておきたいところですね。
教材を買って満足しない
どんな勉強でもそうですが、お金を払って教材を購入すると、購入したという事実だけで満足してしまって全然手をつけないという事態が起きがち。どんなに優秀な教材を買っても、机の隅に置きっぱなしでは無用の長物です。毎日少しずつでもいいので、勉強を習慣化して教材の内容を自分のものにしていきましょう。
仕事や勉学で忙しくなかなかまとまった時間が取れないという人は、いつでも携帯できるスマホで学習可能な教材を選ぶのもおすすめです。
- YouTube
- Udemyの動画教材
- スマホアプリ etc…
Webが急速に普及している今、スマホだけでも十分なスキルを身につけられる教材が多数あります。電車での通勤時間やお昼休みなど、スキマ時間をうまく見つけて学習を進めていきましょう。
Excelの勉強に役立つ資格
Excelを勉強するとともに、実力の証明にも便利なのが「資格」です。資格を取得しておけば、個人的にもスキルが身についたことを実感できるうえ、転職や昇格等で有利に働くこともあるでしょう。ここでは、Excelに関するおすすめの資格を2つご紹介します。- MOS(Microsoft Office Specialist)
- Excel表計算処理技能認定試験
MOS(Microsoft Office Specialist)
「マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)」は、ExcelをはじめWord・PowerPointといったOffice製品全般のスキルを証明できる資格です。一般レベル(スペシャリスト)と上級レベル(エキスパート)の2段階に分かれているのが特徴。それぞれの習得レベルを以下にまとめました。
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一般レベル(スペシャリスト)
セルの操作や表・グラフの作成等、実務で使うことの多いスキルが中心に身につく -
上級レベル(エキスパート)
関数・マクロ・ピボットテーブル等、より業務効率化に活用できる高度なスキルが身につく
出題内容からも分かる通り、MOSの一般レベル・上級レベル取得に向けて勉強する過程で、Excelの基本〜応用まで体系的に身につけることができるのです。スキルを習得しつつ、資格までもらえるというのがMOSの最大の魅力。
昨今ではMOS所持が入社条件の企業もあるほか、MOSを取得していることで昇格・昇給が狙えることもある様子。ExcelをはじめとするOffice製品をマスターしたいなら、MOSに挑戦して損はないでしょう。
Excel表計算処理技能認定試験
「Excel表計算処理技能認定試験」は、より実務で活用できるExcelスキル習得を目標としたビジネス検定です。難易度は3級〜1級に分かれており、いずれも実技試験が用意されています。素のデータから実際に表・グラフといった完成物を作成していくので、実務でExcelを利用するイメージがつきやすいと評判です。運営会社「サーティファイ」が独自に調査したアンケートによると、MOSを含む他社の資格試験よりも「実践的である」と答えた人が2倍以上もいるとのこと。
合格率80%以上と、資格試験の中でも易しめなのも魅力。実務的なExcelスキルを身につけたいという人は、ぜひ活用してみると良いでしょう。
Excelの勉強ができるパソコン教室
Excelの勉強はパソコン教室で取り組むのもおすすめ。ここではExcelの勉強ができるパソコン教室を3つご紹介します。- ヒューマンアカデミー
- Winスクール
- KENスクール
ヒューマンアカデミー

スクール名 | ヒューマンアカデミー |
プラン |
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料金 | Excel 2016 マスターコース:月々3,200円~ Excel 2016 資格対策コース:月々3,000円~ |
受講期間 | Excel 2016 マスターコース:5か月 Excel 2016 資格対策コース:8か月 |
授業形式 | オンライン、通学 |
キャリアサポート |
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運営会社 | ヒューマンアカデミー株式会社 |
就転職に役立つ資格取得をサポートするヒューマンアカデミーでは、ExcelやWord、PowerPointといったOfficeソフトの主要3ツールを学べる「Office資格対策講座」を提供中。Officeの資格であるMOS検定の合格者は16,000人以上という業界トップクラスの実績で、履歴書でアピールできる実践スキルを身につけられます。
カリキュラムはMOS検定に沿った内容で、好きな時に学べるオンラインスタイル。映像授業の視聴回数は無制限で、専用ページでは質問対応も行っています。全国23校舎にはパソコンルームを用意しているので、パソコンを持っていない方は通学形式がおすすめ。
Winスクール

スクール名 | Winスクール |
プラン |
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料金 | Excel講座(14回):税込82,500円 Excelスペシャリスト資格取得:税込132,000円 Excelエキスパート資格取得:税込156,200円 |
受講期間 | Excel講座(14回): 2か月 Excelスペシャリスト資格取得:3か月 Excelエキスパート資格取得:3か月 |
授業形式 | オンライン、通学 |
キャリアサポート |
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運営会社 | ピーシーアシスト株式会社 |
企業研修も行っているWinスクールでは、Excel関連の講座を複数開講中。Excel講座の受講期間は2~3か月で、Excelの基本操作や実務で使えるテクニックを習得できます。事務・総務・経理を目指す方や作業を効率化したい方、パソコン初心者にも対応しており、さらに資格取得希望者向けのプランも用意しています。
授業形式はオンラインだけでなく、通学も可能。Officeソフトをまとめて学べる講座もあるので自分に合ったカリキュラムが見つかるでしょう。
KENスクール

スクール名 | KENスクール |
プラン |
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料金 | Excel基礎:税込25,300円 「技」Excel関数編:税込39,600円 基礎からのMOS Excel & PowerPoint:税込180,400円 ビジネスExpertコース:税込284,900円 |
受講期間 | Excel基礎:3か月 「技」Excel関数編:3か月 基礎からのMOS Excel & PowerPoint:6か月 ビジネスExpertコース:6か月 |
授業形式 | 通学 |
キャリアサポート | 転職エージェントサービス |
運営会社 | 株式会社シンクスバンク |
開校34年の実績を誇るKENスクールは「個別指導」や「現場指導」の先駆けともいえる、歴史あるパソコンスクールです。オフィスコースでは「Excel基礎」や「基礎からのMOS Excel & PowerPoint」といったExcel関連を講座を提供しています。
Excel基礎は未経験者〜初心者向けで、Excelのルールや基本操作、実務で利用機会の多い機能を学べます。簡単な表作成やグラフ作成、データベース機能利用をしたい人におすすめ。さらに関数と数式の活用方法を習得するコースや資格対策がセットになったコースなど、目的に合わせて好みのカリキュラムを選びましょう。
まとめ
当記事では、独学でも取り組みやすい4つのExcel勉強方法をはじめ、途中で挫折しないために意識しておきたい注意点まで、詳細に解説してきました。昨今は「Googleスプレッドシート」のようなオンライン表計算ソフトが人気を博していますが、まだまだOfficeソフトのシェアには敵わない状況。ExcelのスキルやMOS取得を必須とする企業も少なからず存在するので、今からExcelを学び始めても全く遅くはないでしょう。
紹介したように、今はWebサイトやYouTubeをはじめ「無料でもExcelを勉強できる環境」が十分に整っています。実務レベルであればそこまで膨大な時間をかけずとも習得できるはずですので、ぜひコツコツと勉強に取り組んでみてください。