この記事では、小学1年生におすすめの家庭学習教材5つとともに、教材の選び方、家庭学習をする際のコツを紹介します。
小学1年生に必要な家庭学習の時間
小学1年生に必要な家庭学習の時間は、1日10分~15分程度と言われています。家庭学習の時間は、『学年×15分』を目安にすると良いでしょう。小学1年生では、まず習慣の定着を目指しましょう。問題を解く・理解するフェーズは1年生後半や2年生になってからでも遅くはありません。リビングや勉強机に着き、本を開く、鉛筆を持つなど学習習慣定着に向けて姿勢を形作っていくことがポイントです。
ただ「勉強しなさい」と言われても、子どもは何から取り組んだら良いか分からないものです。家庭学習に取り組む際は、保護者が寄り添い勉強の方法を指導してあげましょう。
小学1年生から家庭学習を行うメリット
小学1年生から家庭学習を行うメリットは、次の通りです。学習習慣が身につく
小さいうちに学習習慣を身に着けておくと、勉強へのハードルが低くなります。またコツコツと毎日勉強に取り組むことで授業への理解が深まり、勉強への楽しみも得られるようになるでしょう。さらに幼少期からしっかりと学習習慣を身に付けておけば、高学年や中学生、高校生になった時に勉強を苦に感じることが少なくなります。日々の学習習慣は、高学年や中学生になっても残るため、少しずつ習慣の定着を図りましょう。
自己肯定感がアップする
学習習慣が身に付くということは、毎日コツコツ勉強する環境に身を置くことと同義です。毎日コツコツ勉強に取り組めば、自ずと勉強への理解が深まり、宿題やテストがすらすらと解けるようになるでしょう。「できた」「わかる」など、小さな成功体験が積み重なるため、自信にもつながります。
自己肯定感が高まると、勉強以外にも友達との交流や習い事など、何をするにしても自信を持って行動できるようになります。成長意欲や周囲への好奇心などが醸成されるといった副次的な効果も期待できるでしょう。
親子のコミュニケーションがとれる
家庭学習では、親が先生代わりになる場合も多々あります。そのため、親子でコミュニケーションを取る機会も増えるでしょう。隣同士に座り子どものペースに合わせて勉強を指導してあげられる環境ができれば、学校であったことの様子などもゆっくり聞いてあげられるでしょう。
また親が先生代わりを務めることで、子どもの得意や苦手も把握しやすくなります。得意分野に関してはより広く深く探求できる環境を用意してあげられるでしょう。また苦手分野に関しては、小学1年生からフォローや克服に努められるようになります。
小学1年生向け家庭学習教材おすすめの選び方
家庭学習教材を選ぶ際は、子どもが楽しく取り組めそうなもの、子どもに合いそうなものを選びましょう。子どもの理解度に合っているもの
子どもがの理解度に合わせて学習できるものを選びましょう。勉強を苦手だと感じる場合、どこかで「つまづき」があるケースがほとんどです。「わからない」ままにしておくと、学年があがるにつれ、ますますわからなくなってしまいます。授業についていけなくなると、どうしても勉強したくなくなるので、学習がそれほど難しくない今のうちに、苦手分野をなくしておくことが大切です。
わからないところも解説を読んで理解できるもの、反復学習ができるもの、得意分野を伸ばせるものなど、子どもの理解度に合わせて、先取り・遡りができるものを選びましょう。
短時間でできるもの
小学1年生はそれほど長く集中できません。集中できる時間は10分程度といわれているため、短時間で学習できるものを選びましょう。たとえば、1講座15分でできる仕組みになっているものなどです。文庫本がついていたり、ゲーム感覚で進めたりできるコンテンツが含まれているものを選ぶと、「気分が乗らない」という日にも、気分転換しながら取り組めるでしょう。
続けられる料金設定のもの
家庭学習も、無料でできるわけではありません。継続する分、教育費もかかってくるので、生活の負担が重くなりすぎないような料金設定のところを選ぶのも、教材選びに欠かせないポイントです。買い切りタイプのものや、キャンペーン割引でお得に入会できるところもあるため、気になるところをチェックしてみましょう。
小学1年生向けの家庭学習教材の種類
小学1年生向けの家庭学習教材の種類には、主に紙テキストとタブレットがあります。どちらにもメリット・デメリットや向き・不向きがあるため、学習内容や子供の性格に合わせて適切な教材を選択しましょう。
紙テキスト
紙テキストの利点は、何をどこで間違えたのかを一目で把握できる点にあります。また書くという作業ができるため、ひらがなを書き覚えたり、鉛筆を持つ練習にも活用しやすい点が魅力です。一方で紙テキストは、子どもにとって勉強感が強く、抵抗を感じやすい点がデメリット。
紙テキストを利用する際は、学習ハードルが高くならないように、点つなぎやぬりえなど、楽しみながら取り組める教材からスタートしましょう。またカラーやイラストが豊富な教材を用いるのもおすすめです。
タブレット
タブレット教材は、子どもにとって使い馴染みがあるため、勉強感を感じさせない点が魅力です。中にはゲーミング要素が含まれている教材もあり、子どもが自発的に取り組み始めることも多々あるとか。また丸付けや間違った箇所の解き直し指導が不要なため、保護者にとっても家庭学習の負担を軽減できるでしょう。
ただし、家庭によってはタブレットにYouTubeやゲームアプリをダウンロードしているケースもあるかと思います。家庭学習に飽きてYouTubeを閲覧したりゲームアプリで遊んだりすることがないよう、タブレット内の整理は必須になるでしょう。
参考:小学生向けタブレット学習
小学1年生におすすめの家庭学習教材5選!
小学1年生が楽しみながら学べる家庭学習教材を紹介します。参考:小学生の通信教育
スマイルゼミ小学生コース
スマイルゼミ小学生コースは、タブレット1台で国語や算数をはじめ、プログラミング、英語などが学べます。さらに、子どもの性格や学習状況、全国の小学生学習データから子どもに合う学習リズムを提案してもらえる「コーチング」の新機能が追加されています。学習を頑張った分だけランクが上がったり、「スター」を集められたりと、楽しみながらできる仕組みとなっているため、意欲的に継続できるでしょう。専用アプリから、子どものその日の学習内容が確認できる点も魅力です。
費用(税込) |
月額3,278円~ |
教材 |
タブレット |
内容 |
国語、算数、英語、プログラミング
漢検ドリル、計算ドリル付属
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無料体験 |
無料お試しあり
体験会あり
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小学ポピー
小学ポピーのワークは、学校で使用する教科書に沿って編集されているため、授業に合わせた予習・復習がしやすい特徴があります。また、2024年度には、パソコンやスマホから利用できる「デジ・サポ」が新登場。
紙ワークとデジタルコンテンツを組み合わせることで「見える化」ができ、学習する習慣を身につけられるでしょう。小学ポピーは、月額費用がリーズナブルで、続けやすいところも魅力です。
費用(税込) |
月額3,300円
*年間一括払いも可能です
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教材 |
紙 … ワーク、テスト、ひめくりドリル、
デジサポ(学力向上システム)
読みもの
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内容 |
国語、算数 |
無料体験 |
無料おためし見本あり |
東進オンライン学校 小学部
東進オンライン学校 小学部は、映像講座で学習するスタイルです。専用タブレットはありません。ライブ配信ではなく映像授業のため、一時停止や巻き戻しての視聴もできます。
毎回授業後に出題される確認テストに合格することで次に進むため、「わかったつもり」ではなく、しっかり理解することができるでしょう。自分の学年+1学年、または-1学年のカリキュラムを何回でも受講できるところも魅力です。
費用(税込) |
月額2,178円 |
教材 |
映像授業
紙プリント(印刷する)
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内容 |
国語、算数 |
無料体験 |
おためし入会あり |
進研ゼミ小学講座
進研ゼミ小学講座では、専用のタブレットを中心に学ぶ「チャレンジタッチ」と、紙テキストを中心に使う「チャレンジ」があり、どちらかを選択できます。どちらも学習内容に差はありません。
「赤ペン先生」からの、ほめて伸ばす添削指導や、好奇心をくすぐるコンテンツが豊富にあるため、意欲的に続けられるでしょう。解き直しや、遡りの学習によって、苦手分野をなくせるところもメリットです。
費用(税込) |
月額4,020円
*6か月分一括払いや12か月分一括払いによって変わります
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教材 |
タブレット「チャレンジ タッチ」
紙のテキスト「チャレンジ」
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内容 |
国語、算数、英語、プログラミング |
無料体験 |
無料体験教材あり |
天神 小学生版
天神 小学生版は「発達がちょっと心配」という、グレーゾーンの子どもでも始めやすいところが魅力です。たとえば、一問一答、図解などで視覚的に理解できる、反復学習、音声読み上げなどがあり、さまざまなタイプの子どもに対応できるように作られています。
発達障害がある子どもや、診断は受けていないけれどなんとなく不安がある子どもも、自信をもって学習を進められるでしょう。天神は買い切り型で、1年分の学習内容が収録されています。
費用(税込) |
買い切り
1科目あたり48,000円
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教材 |
パソコン |
内容 |
国語、算数、生活 |
無料体験 |
無料体験あり |
「勉強嫌い」にならないための家庭学習のコツ
家庭学習をする際は、環境を整えたり、親がサポートしてあげることも大切になってきます。参考:小学生の家庭学習
ルールを決める
「〇時から勉強する」「勉強してから、おやつを食べる」など、ルールを決めましょう。小学1年生では、学習習慣を身につけることが大切です。学習習慣も、着替えやお風呂などと同じように、毎日の繰り返しで習慣化できます。たとえば「帰宅して手を洗ったらそのままテーブルに座って勉強をする」なども、ルールのひとつになるので、日常の習慣を活かしてみましょう。
集中できる環境をつくる
環境づくりも重要なポイントです。勉強しようと思ったとき、机の上が散らかっていたり、おやつが置いてあったり、ゲームが見えたりすると、気が散ってしまうものです。テレビを消す、おやつやゲームは見えないところに置いておくなど、勉強に集中できるよう周りの環境を整えてあげましょう。
保護者もサポートする
小学校にあがったとはいえ、まだ保護者のサポートが必要です。褒めるのはもちろん、勉強した日はカレンダーにシールを貼ったり、満点とれたら花丸を描いたりと、少しサポートすると子どものモチベーションが高まり、意欲的に学習できるでしょう。また、そばに付き添っているだけでも、安心して勉強に取り組める場合もあります。できる限り突き放さず、見守ってあげましょう。
小学1年生の学習内容
文部科学省が定めている小学1年生の標準授業時数では、国語・算数・生活の指導に多くの時間を割いていることが分かります。引用:文部科学省
そのため家庭学習でも国語や算数、生活をメインに学習を進めましょう。1年生のうちに学習する内容が今後の授業の土台となるため、理解に乏しい教科や学びの枠を広げたい分野を中心に、子どもの興味・関心が喚起されるコンテンツから家庭学習に取り組んでいきましょう。
小学1年生の家庭学習に悩んだら通信教育を利用するのがおすすめ
小学1年生は、子ども自身もワクワクしている年齢です。学習においては、楽しく学びながら「勉強を習慣化できるようにする」「学習の基礎を身につける」ことが大切になってきます。参考:小学生向け通信教育
勉強に対して苦手意識をもってしまわないよう「やる気」を引き出しつつ、学習の土台をつくっていってあげましょう。