スマイルゼミで中学受験対策は可能？合格できる？

結論から言うと、スマイルゼミで中学受験に合格することも不可能ではないものの、最適とは言えないのが正直なところでしょう。そもそもスマイルゼミは子どもの学習習慣定着を目的としたサービスであり、教科書準拠で進む教材。中学受験では小学校で普通習わないような難問も出題されるため、スマイルゼミのカリキュラムだと追いつかない可能性が高いのです。

また、スマイルゼミには中学受験対策専用のコースも用意されておらず、合格実績等も特に掲載されていません。受験を希望する中学校の偏差値や倍率等にもよるものの、少なくとも難関中学校の入試対策向けには作られていないことを十分留意しておくべきでしょう。

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一方で、中学受験に向けた勉強に全く無意味かと言われたら、決してそんなことはありません。使い方次第では十分活かせるポテンシャルを秘めているので、次項から上手な活用方法を解説していきます。
参考：スマイルゼミの評判・口コミは？意味ないのか解説

スマイルゼミで中学受験対策をする方法

スマイルゼミで中学受験対策を進めていきたいなら、以下のような特長をフル活用して取り組むといいでしょう。

• 発展クラスを受講する
• 無学年方式を活かしてどんどん先取り学習する
• 朝日小学生新聞で時事問題対策をする

発展クラスを受講する

スマイルゼミには、学校の進度に合わせて進む「標準クラス」のほかに、学校で習う範囲以上の問題にも取り組める「発展クラス」が用意されています。中学受験で求められることの多い文章読解力・論理的思考力・問題解決力といったスキルを身につけることができ、標準クラスよりもグングン成長していくことが可能です。

学習量は1.5倍と大幅に増えますが、難しい問題には解き方を解説した動画もついているので、理解できずにモチベーションが下がってしまう心配もありません。スマイルゼミで中学受験対策をするのであれば、発展クラスはぜひ利用した方がいいでしょう。

無学年方式を活かしてどんどん先取り学習する

スマイルゼミでは、無学年式の学習スタイル（コアトレ）が採用されています。国語と算数（数学）の2教科に限定されてはしまうものの、中学3年生までに学ぶほぼすべての単元にいつでも挑戦できるのが魅力です。中学受験では小学校レベル以上の高い学力が必要になるので、無学年学習でどんどん予習しておくことは、効果的な対策になるでしょう。

もちろん、苦手な単元があれば前の学年にさかのぼって復習することも容易。先取りしつつも苦手はしっかりさらっておけば、中学受験に向けた基礎がしっかり整うはずです。
参考：無学年式タブレット学習

朝日小学生新聞で時事問題対策をする

中学受験では時事問題が出題されることも多いため、ただ机上で勉強するだけでなく、世の中で起きている出来事等にも関心を持たなければいけません。その点スマイルゼミは、ニュースを小学生向けにかみ砕いて解説してくれる「朝日小学生新聞」と提携しているのがメリット。本紙は中学入試の時事問題対策として定評があり、多くの合格者が利用しています。

配信回数は月2回と少な目ではあるものの、追加料金なしで手軽に時事問題の対策までできるのは大きなポイントと言えるでしょう。お手持ちのタブレットに配信されたら、忘れずにチェックするようにしたいところです。

スマイルゼミで中学受験対策をする際の注意点

本章では、スマイルゼミで中学受験対策をする際の注意点を紹介します。

継続して取り組む必要がある

通信教育を使用して受験対策をする場合、自宅学習の習慣を身に着けることが大切です。そのため、継続して取り組むことが何よりも必須。
その点、スマイルゼミは、子どもが楽しみながら一人で勉強できるよう工夫されているため、飽きずに次の課題に自ら取り組んだり、苦手分野や教科に対しても意欲的に取り組む姿勢が見られることもあります。

また、スマイルゼミには、専用アプリが用意されており、アプリからその日の学習内容をひと目で確認できます。さらに、家事の合間や仕事の合間でも、｢トーク機能｣で気軽に声かけできるとのこと。
継続的な学習に向けて保護者が学習状況を把握しやすい点は、利便性の高さを感じられるポイントと言えるでしょう。

他の学習方法と併用する

スマイルゼミで中学受験対策をしたいと考えている場合、スマイルゼミは中学受験対策用教材ではない点を理解しておく必要があります。
中学受験は、応用や発展を中心とした問題が出題されるため、スマイルゼミ単体で中学受験対策を行うのには限界があると言えるでしょう。

スマイルゼミを活用することを検討している場合は、勉強の基礎固めや苦手教科の振り返り、知識の定着などで利用することを推奨します。本格的な中学受験対策に向けては、塾や家庭教師、中学受験向け通信教材など、他の学習方法と併用することをおすすめします。

中学受験を意識した段階でスタートする

中学受験は、早めに対策に取り組むに越したことはありません。
中学受験向けの集団塾では、一般的に3年生の2月頃から本格的に中学受験対策が開始されます。しかし、塾に集う子は既に先の学年の学習範囲を理解しているケースも少なくありません。

その点、スマイルゼミは、学年に制限なく中学生の範囲までの学習を進められます。そのため、中学受験を少しでも意識したのであれば、なるべく低学年からスマイルゼミを開始し、中学受験に向けての土台を築いていくことをおすすめします。

スマイルゼミ小学生コースの料金比較【標準クラス・発展クラス】

ここでは、スマイルゼミ小学生コースの標準クラス・発展クラスの利用料金について見ていきましょう。

参照：スマイルゼミ小学生向け通信教育

「標準クラス」の月額料金は至って平均的で、競合となる進研ゼミ小学講座と比べてもほぼ同等といったところ。特別高すぎるわけではないため、子ども向け通信教育として十分検討に値するでしょう。

スマイルゼミを中学受験対策に使うならぜひ利用したい「発展クラス」ですが、標準クラスとの価格差は550〜990円（12か月払いの場合）。学年が上がるにつれて価格も上がっていく設定です。毎月最大1,000円の出費増と考えると大きく感じますが、発展クラスでは以下の通り多数の要素が追加されます。

• 解き方動画の追加
• 月当たりに配信される講座数が増加
• 文章読解力・論理的思考力・問題解決力が身につく
• 朝日小学生新聞の配信コンテンツ追加　etc…

通常クラスでは到底対策しきれないような豊富な内容を550円から追加できると考えると、中学受験を控えているご家庭にとって発展クラスはお得とも言えるのではないでしょうか。スマイルゼミをフル活用するなら、ぜひ発展クラスのご利用を検討してみてくださいね。

併用がおすすめ！中学受験対策ができる通信教材

ここでは、スマイルゼミと併用することで、より踏み込んだ中学受験対策ができる通信教材を紹介します。
子どもとの相性や現在の学力値などを加味した上で、必要に応じて併用を検討してみてください。

東進オンライン学校

東進オンライン学校は、東進と四谷大塚の実力講師陣による魅力的な授業が評判の映像授業視聴型の通信教材です。
通信教材でありながらも、授業の後は、毎回確認テストが実施され、確実に知識を定着できる環境があります。月に1回月例テストも実施されるため、基礎を抜け漏れなく築いていくことができるでしょう。

また、講座は基礎からじっくり学ぶ「基礎講座」と中学受験レベルの問題に取り組む「演習充実講座」が提供されています。基礎のみならず、応用や発展レベルの問題にも取り組めるため、中学受験に向けた対策もしっかり取り組める教材と言えるでしょう。

なお、半期に1回実施される「全国統一小学生テスト」では、全国の小学生の中での順位も可視化できます。
試験の雰囲気も知れるため、試験の独特の雰囲気にも慣れておきたいと考えるご家庭は、利用を検討してみてはいかがでしょうか。

進研ゼミ

進研ゼミは、中堅レベルの中学校を目指せるブレット型通信教材です。
おおよそ偏差値55〜65の私立・国立中学校、中高一貫校の合格者を数多く輩出していますが、中学受験における偏差値55〜65のため、ある程度のレベルの学校までは目指せると考えられるでしょう。

中学受験を考えるご家庭に向けては「考える力・プラス講座」「考える力プラス 中学受験講座」が用意されており、「国算理社　4教科の問題」、「理科の実験体験クラフト」、「赤ペン先生の個別添削指導」を通じて、教科書以上の考える力を伸ばせるとのこと。

学校の宿題や習い事と両立できる設計になっているため、無理なく志望校合格に向けて学力を伸ばしていくことができるでしょう。

スマイルゼミで中学受験対策は可能なのかまとめ

当記事では「スマイルゼミで中学受験の準備をしたい…」と考えているご家庭に向けて、そもそもスマイルゼミは中学受験に向いているのか、受験対策に使うにはどうしたらいいのかといった情報を詳細に解説してきました。

前提としてスマイルゼミは、勉強を習慣化することに特化したサービスです。高度な知識が求められる中学受験を見越して作成されているわけではないことは、あらかじめ承知しておきましょう。

とはいえ、中学3年生までの単元を先取りできる「無学年学習」や、小学校で習わないような範囲まで対策できる「発展クラス」等、中学受験に活用できるコンテンツが用意されていることも確か。上手く活用すれば受験準備に役立つことは間違いないので、ご家庭の方針やお子さんの勉強への向かい方等に合っているかよく考慮したうえで利用してみてください。