不登校の中学生向け通信教育おすすめ8選!失敗しない選び方も解説

不登校の中学生向け通信教育おすすめ
お子さんが中学生にして不登校になってしまった場合「ちゃんと卒業できるのか」「将来はどうなるのか」といった不安でいっぱいになることと思います。文部科学省の調査によれば、不登校児童生徒数は年々増加しており、令和4年度は小・中併せておよそ30万人が不登校とのこと。

そこで活用したいのが「通信教育」です。通信教育を使えば、不登校でも出席扱いとみなされ、同級生と一緒に卒業できる可能性も十分あります。当記事では不登校の中学生におすすめの通信教育を6つご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

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 不登校の中学生が通信教育で失敗しない選び方

まずは、不登校の中学生が通信教育で失敗しない選び方を紹介します。

 不登校生徒向けのサポート体制が充実しているか

不登校の中学生が通信教育を選ぶ際は、出席扱い認定のサポート有無に注目しましょう。
文部科学省では、不登校生徒に対し、要件を満たせば「ICT等を使った自宅学習でも出席扱いにする」としています。

しかし、ただ単に自宅で通信教材を用いた学習に取り組んだだけでは、出席扱いにならないこともあります。
出席扱い認定を受けるためには、「保護者と学校との間に十分な連携・協力関係が保たれていること。」「ICT(コンピュータやインターネット,遠隔教育システムなど)や郵送,FAXなどを活用して提供される学習活動であること。」など、計7つの要項を満たし、かつ中学校の校長の認可が必要です。

教員・校長も出席扱い認定制度を深く理解していないケースも多く、認定を受けるためには様々な工程と時間が必要になります。
その点、出席扱い認定のサポートの体制が充実していれば、ノウハウを持つ担当者が出席認定までサポートやアドバイスをしてくれることもあります。

保護者にとっても子どもにとっても、負担を軽減できるため、ぜひ出席扱い認定のサポート有無に関しては調べておきましょう。

参考:文部科学省『不登校児童生徒が自宅においてICT等を活用した学習活動を行った場合の指導要録上の出欠の取扱いについて』

 実績が豊富なサービスか

不登校生徒をサポートしてきた実績不登校生徒の学習サポートとして活用されてきた実績があるのか確認しておくことも大切です。

例えば、出席扱い認定のサポートの実績を持つ通信教材であれば、自宅学習であったとしても出席扱いとして認めてもらえる可能性を期待できます。家庭学習が出席扱いになれば、将来の進路についても選択肢がぐっと広がることでしょう。

また不登校生徒の活用実績があれば、どのように勉強に取り組んだのか、またどのような進路を選択したのか、参考になる情報を得ることもできます。実績豊富なサービスであれば、保護者にとっても情報収集できる場やツールになるでしょう。

 学習内容や難易度は自分に合っているか

通信教材を選ぶ際は、学習内容や難易度もチェックしておきましょう。
一口に通信教材といっても難易度は様々。中学入学前に相応するレベルから取り組める教材もあれば、難関高校合格を目指すレベルまで多様です。
お子さまの学習レベルに合わない教材を使ってしまうと、理解が及ばず挫折に繋がってしまうこともあります

特に勉強からしばらく遠ざかっていたお子さまの場合、学習習慣を1から身に付けていかなければなりません。また今まで学校で学んだ内容を忘れている可能性もあるでしょう。まずは「できる」という自信の回復から始める意味でも、想定よりも優しいレベルから始めてみるようにしましょう。

不登校の中学生が通信教育を上手に利用するために知っておきたいこと

不当うの中学生が通信教育を利用する場合、以下3つのことを事前に把握しておきましょう。
  • 親はサポートに徹する
  • 目標をたてる
  • 学習環境を整える
3つのポイントを守ることで、通信教育を上手に利用できる確率が高まります。

親はサポートに徹する

無理に取り組ませたり強引な態度をとったりすると、子どもがかたくなに心を閉ざしてしまう可能性があります。子どもに不満や不安を感じている親御さんもいるかもしれませんが、口を出しすぎずサポート役に徹しましょう。通信教育に取り組むのは親ではなく子どもなので、子どもの気持ちを最優先で考えることが大切です。

サポート役に徹することで、子どもは意見を尊重してもらえていると感じ、関係性の向上にもつながります。日頃から子どもが意見や気持ちを言いやすい関係性を築いておけば、トラブルが起きたり勉強に行きづまったりした際にすぐ助けを求めてもらえるでしょう。

目標をたてる

学習計画や学習時間などを決めて通信教育に取り組むと、目標を達成したときに達成感を得やすくなります。しかし、学習計画を立てるためには目標を立てなければなりません。目標が定まっていないと、どの教科のどの単位をどれくらい勉強したらいいのか分からず、学習計画を立てられないでしょう。

通信教育をより上手く利用したいと考えているのであれば、学習を始める前に目標をたてることが大切です。達成不可能な目標だといつまでも達成できずしんどくなってしまうため、実現可能な目標を設定しましょう。

学習環境を整える

自宅は、学習塾と違って学習環境に適していない場合がほとんどです。テレビがついていたりスマホが使えたりする環境では勉強よりも娯楽に気持ちが向かってしまいます。勉強しやすい環境を作るためには、勉強する部屋に気が散るアイテムを置かないことが大切です。

より集中できる環境づくりのためには、音も重要。勉強部屋以外からうるさい声や音が聞こえてくると、集中力を妨げる原因になります。

不登校の中学生におすすめの通信教育8選

通信教育にもさまざまな種類がありますが、「不登校の中学生向け」という条件を満たすものを選定しないと、せっかく受講しても出席にしてもらえなくなってしまうことも。ここでは、文部科学省の「出席扱い制度」にしっかりと対応したおすすめ通信教育を8つご紹介します。
参考:中学生向け通信教育

進研ゼミ中学講座

進研ゼミ中学講座

通信教育事業の大手ベネッセが提供する「進研ゼミ中学講座」も、おすすめのサービスの一つ。この道50年の実績は決して伊達ではなく、校外での学習方法においてNo.1の利用者数を誇ることはもちろん、志望校への合格率も98%という驚異的な数値を記録しています。

不登校となると、周りのレベルに追いつけなくなって学習意欲が低下してしまう…なんてこともありがちなはず。進研ゼミでは、テキストで学ぶ従来型の学習方法に加え、タブレットも併用する「ハイブリッドスタイル」なるものも用意。テキストよりもとっつきやすいことに加え、タブレットには中学1年生〜3年生までの内容が全て収録されているため、「ついていけないかもしれない」という心配も無用です。

入会金 無料
コース ・中学1年生
・中学2年生
・中学3年生
・中高一貫生(中1〜中3)
料金 6,990円(税込)~/月
※学年、オンラインスピーキングの有無、支払い方法により異なる
学習形式 タブレット+紙教材
公式HP 進研ゼミ中学講座
進研ゼミ中学講座はこちら

東進オンライン学校中学部

実力講師陣による臨場感ある授業が特徴の「東進オンライン学校中学部」は、基礎力を身につける標準講座と、90点を目指す実践力養成講座を受講可能。結果につながる学習方法で進められるため、定期テストや受験に向けて力をつけていける内容です。

中学3年間の全範囲を自由に学習できるため、得意な教科は先取りでどんどん進められますし、苦手な教科はじっくり復習可能。また「中学計算トレーニング」「英単語 はじめからの基礎単語1200」は繰り返し取り組むことで基礎力を高め学力アップに役立てられます。

入会金
コース
中学部
料金
月3,278円~
学習形式
オンライン映像授業、テキスト
公式HP
東進オンライン学校中学部
東進オンライン学校中学部はこちら

家庭教師のナイト


家庭教師のナイトは、1対1のオンライン授業を提供する家庭教師サービスです。
本サービスの魅力は、授業日以外のサポートが徹底されている点。自分に合ったやり方を掴める指導を心掛けている他、学習進捗に合わせてプッシュ型のフォローアップも提供してくれます。

不登校児は、学校での勉強時間を家で過ごすことから、ついダラダラとメリハリのない生活環境になりがちです。
その点、家庭教師のナイトでは、積極的に勉強の習慣づけを行ってくれるため、少しずつ生活リズムを取り戻したり、学習習慣の定着を図ったりすることができるでしょう。

また授業がない日でも生徒の学習レベルや進度に合わせて、毎日本部から宿題が送付されます。回答をLINEで送付すると、翌日までに採点された状態で返却されるというもの。宿題の返却時には激励のメッセージも添えてくれるため、子どももやる気が出てくるでしょう。

入会金 調査中
コース ・小中学生コース
・高校生コース
料金 【小中学生コース】
月4回指導(60分):12,000円(税込)月4回指導(90分):16,000円(税込)
【高校生コース】
月4回指導(60分):16,000円(税込)月4回指導(90分):20,000円(税込)
無料体験 あり
※運営サポート費・教材費:別途必要
学習形式 オンライン
公式HP 家庭教師のナイト
家庭教師のナイトはこちら

スマイルゼミ中学生

スマイルゼミ中学生

スマイルゼミ中学生」は、完全にタブレットのみで学習するタイプの通信教育です。学習できるのは計9教科で、一般的に通信教育では学びにくい「音楽」「美術」「技術家庭」「保健体育」といった実技教科にも対応。高校受験で重要となる内申点の向上も期待できるでしょう。

そのほか、模擬テストや3年分のドリル、英語のリスニング・スピーキング対策までフルセットになって月額6,800円(+税)からと、競合他社と比べて価格面でお得な点も嬉しいところ。もちろん中学1年生までのさかのぼり学習にも対応しているので、「不登校になって周りに置いて行かれてしまった」と不安を感じている人にもぴったりですよ。

入会金 無料
※別途タブレット代金9,980円(税込 10,978円)が必要
コース 中学生コース
料金 7,480円(税込)/月~
学習形式 映像視聴型授業+テキスト教材
公式HP スマイルゼミ中学生
スマイルゼミ中学生はこちら

すららネット

すららネット

不登校の中学生のお子さんがいるご家庭で、まず初めにご検討いただきたい通信教育(教材)が「すららネット」です。出席扱い認定制度にしっかりと対応していることはもちろん、すららネットを利用した1,200人以上の子どもが実際に出席認定を受けたという実績も。

すららネットは、学力に応じて自分のペースで進められる「無学年式」を採用しているのもポイント。不登校になって今の学年の授業についていけなくなってしまった場合でも、納得いくまでさかのぼって学習していくことができますよ。

不登校のお子さんを見守る保護者に対しても、メールやチャットを用いたサポートが用意されている点も嬉しいところ。保護者が落ち着いて子どもと接することができるようになれば、結果としてお子さんも安心して勉強に取り組んでいけるようになるでしょう。

入会金 小中・中高5教科コース:7,700円(税込)
小中・中高3教科:11,000円(税込)
コース 3教科(国・数・英)コース
5教科(国・数・理・社・英)コース
料金 3教科(国・数・英)コース:8,800円(税込)/月
5教科(国・数・理・社・英)コース:10,978円(税込)/月
学習形式 オンライン
公式HP すららネット
すららネットはこちら

オンライン家庭教師ピース


オンライン家庭教師ピースは、オンラインマンツーマン指導を提供する家庭教師サービス。
小学生から高校生までに対応しており、いずれの年代も受験対策コースを用意しています。また別途、不登校サポートも提供しており、学校に行けず悩みを抱える子どものサポートも実施しています

オンライン家庭教師ピースが提供する不登校サポートは、追加料金なしで不登校児向けの学習支援を受けられるとのこと。話しやすい年代の近い講師を担当に置き、まずは信頼関係の構築から努めます。その後、勉強の遅れを取り戻すべく遡り学習から実施。学習の基礎をしっかり固めることで、子どもの「わかる」「できた」を増やしていきます。
また同時に勉強に集中できる環境構築にも力を入れており、毎日できる量から少しずつ机に向かう習慣付けも意識的に指導してくれます

オンライン家庭教師ピースであれば、子どもに寄り添った指導に加え、自立に向けた支援も期待できるでしょう。

入会金 22,000円(税込)
コース ・小学1~3年生
・小学4~6年生
・中学受験コース(2~4年生)
・中学受験コース(5・6年生)
・中学1・2年生
・中学3年生・高校受験コース
・中高一貫校コース
・高校1・2年生
・高校3年生・大学受験コース
・難関大/医学部受験コース
料金 ・小学生:月額10,780円~(税込)
・中学生:月額16,280円~(税込)
・高校生:月額19,360円~(税込)
※1コマ60分×月4回
学習形式 オンライン個別指導
公式HP オンライン家庭教師ピース
オンライン家庭教師ピースはこちら

Z会

Z会は、トップレベルの学力を身につけられる通信教材です。
標準的な公立高校・私立高校から地域の最難関高校まで、各難易度を網羅的にカバーしたコンテンツが魅力。また他の不登校児向け教材と比較してハイレベルな内容も多く含まれています。そのため勉強に熱心なお子さまや得意をどんどん伸ばしていきたいお子さまにとっては、難関校受験にも対応できる学習を身に付けていくことができるでしょう。

一方で一人ひとりが自分の学習到達度に合わせて学べるレベルに調整できるため、苦手教科は基礎から徐々にレベルアップできます。不登校になり、学習が停滞してしまったお子さまでも無理なく基礎から改めて学習に取り組むことができるでしょう。

またZ会を受講するお子さまの約半数が、学習習慣を付けることを目的に活用しています。
不登校であっても、Z会を活用することで学習習慣の定着を図ることができるでしょう。

入会金 無料
コース Z会 中学生向けコース
料金 8,965円(税込)/月~
2,193円(税込)/単科~
学習形式 オンラインorテキスト

デキタス

デキタスは、小中学生向け通信教育です。

POPで可愛らしいキャラクターが登場するコンテンツが魅力であり、勉強に抵抗を感じるお子さまであってもSNSやゲーム感覚で始められるでしょう。また随時更新されるランキングが公開されていたり、年に数回全国イベントが開催されたりと、仲間と一緒に競い合える環境もあります。楽しみながら勉強に取り組めるため、無理なく少しずつ中学範囲の勉強を理解していくことができるでしょう。

また1動画5分以内に凝縮されたコンパクトな授業も魅力
勉強への抵抗をとことん感じさせない仕様になっているため、夢中で取り組むお子さまも多いとか。

料金も保護者の負担にならない範囲です。少しずつ勉強を始めていきたいと考える不登校生徒にとって取り組み始めやすい教材と言えるでしょう。

入会金 無料
コース ・全学年コース
・全学年コース
料金 ・全学年コース(小学1~中学3年生):5,280円(税込)/月
・中学生コース(中学1~3年生):6,050円(税込)/月
学習形式 オンライン

不登校の中学生におすすめのハイレベルな通信教育は?

ハイレベルな学習に取り組みたいと考えるお子さまには『スマイルゼミの特進クラス』がおすすめです。

またスマイルゼミの特進クラスでは、1年生~現学年の1つ上の学年分までの学習に取り組めます。入試までの3年間を見通した逆算カリキュラムに沿って、その日にやるべき講座をスマイルゼミがナビゲートしてくれる点が特徴です。あくまでも難関校入試合格を目標に据えていため、最低限の基礎学力は必要になるでしょう。
参考:中学生向けハイレベルなオンライン塾
参考:中学生向けオンライン家庭教師

【条件あり】不登校の中学生が通信教育で出席扱いにしてもらうためには?

令和元年より文部科学省が「出席扱い制度」を導入し、不登校の中学生でも通信教育を使えば出席とみなしてもらえるようになりました。ただし、当該制度の対象となるためにはいくつかの条件があり、通信教育の受講だけでは不十分である点には注意が必要です。

以下に、文部科学省が公式に公表している「出席扱いと認定するための要件」を記載します。
不登校児童生徒が自宅においてICT等を活用した学習活動を行った場合の指
導要録上の出欠の取扱いについて


2.出席扱い等の要件
  • (1)保護者と学校との間に十分な連携・協力関係が保たれていること。
  • (2)ICT(コンピュータやインターネット,遠隔
  • 教育システムなど)や郵送,FAXなどを活用して提供される学習活動であること。
  • (3)訪問等による対面指導が適切に行われることを前提とすること。
  • (4)学習活動は,当該児童生徒の学習の理解の程度を踏まえた計画的な学習プログラム
  • であること。
  • (5)校長は,当該児童生徒に対する対面指導や学習活動の状況等について,その状況を十分に把握すること。
  • (6)基本的に、当該児童生徒が学校外の公的機関や民間施設において相談・指導を受けられないような場合に行う学習活動であること。
  • (7)学校が把握した当該学習の計画や内容がその学校の教育課程に照らし適切と判断される場合であること。

参照:文部科学省|不登校児童生徒への支援の在り方について|別紙2
計7つの複雑な要件がありますが、一番重要なのは「学校側に状況を十分理解してもらい、連携を密にする」ということです。受講する通信教育がいくら出席扱い制度の対象になっていたとしても、学校側が不登校を認めたうえで、通信教育で学習を進めることを許可しなければ、出席扱いとしてもらうことは出来ません。

「不登校でも通信教育を受ければ大丈夫」と誤った認識で進んでしまうことなく、一度学校側と相談の機会を設けることをおすすめします
参考:不登校出席扱い

通信教育以外に不登校の中学生が勉強する方法は?

不登校の中学生向けに通信教育について解説してきましたが、通信教育以外にも勉強方法はあります。
参考:中学生の家庭学習

市販のテキストを使用して独学で勉強する

本屋やインターネット参考書や問題集を購入して自分で解けば、学校に通わなくても勉強できます。市販のテキストで勉強をするメリットは、費用が本の購入代だけで済むことです。しかし、強制力が弱いため、つまづきやすいというデメリットも。独学で結果を出すためには、自分でしっかり目標や学習計画を立てて確実に遂行できる自走力が求められます

学習塾に通う

独学よりも学習効果が期待できる方法が、学習塾に通う方法です。カリキュラムがあるため、効率よく学べます。個別指導や集団指導、オンライン塾など、さまざまな授業形態があり、子どもに合った学習塾を選べるのもメリットです。独学よりもしっかり知識を身につけられるため、成果を重視したい方に向いています。ただ、独学よりも費用がかかるため、始める前に年間でどれくらいの費用がかかるのかを把握した上で始めましょう。

学習塾の費用が気になる方は、オンライン塾がおすすめ。移動にかかる費用や時間がいらず、比較的安価で授業を受けられます。
参考:中学生向けオンライン塾

フリースクールに通う

フリースクールとは、民間や自治体が運営する不登校の子どものための居場所です。フリースクールでは、不登校の子どもたちが安心して過ごせるよう配慮されており、学習指導を受けられることも。学習指導を受けるのが目的であれば、教育支援センターの活用もおすすめです。教育支援センターでは、学習指導はもちろん、さまざまな体験活動を受けられます。

フリースクールも教育支援センターも、民間や自治体が運営しているため、費用はかかりません。

不登校の中学生をお子さんに持つご家庭によくある質問

不登校のお子さんがいると、日々悩むことは尽きないかと思います。まだ将来これからという中学生であれば尚更のこと。ここでは不登校の中学生をお子さんに持つご家庭によくある質問をいくつかまとめていますので、不安解消の一助になれば幸いです。

  • 中学校で不登校になったらどうすればいい?
  • 中学3年間不登校だと、高校受験はどうなるの?

中学校で不登校になったらどうすればいい?

中学校で不登校になってしまった場合に特に心配なのは「無事に卒業できるのか」という点かと思います。従来は出席日数の関係で厳しいところがありましたが、令和元年に文部科学省が「出席扱い制度」を施行して以降、不登校でも卒業出来る可能性はグッと上がりました

以下は、不登校で自宅にいながらでも、出席扱いと認定してもらえる学習方法の一例です。

  • 出席認定要件を満たす通信教育を受講する
  • 不登校の子供向けの家庭教師を利用する etc…

不登校になってしまったからといって諦めてしまうことなく、学校側とよく協議を重ねたうえで、当該制度に対応する各種学習サービスを活用してみましょう。
参考:不登校向けオンライン家庭教師

中学3年間不登校だと、高校受験はどうなるの?

中学校3年間不登校だったとしても、周りの友達と同じように高校受験に挑戦し、高校生活をスタートしていくことは十分に可能です。事実、文部科学省が平成26年に実施した不登校に関する調査によれば、8割以上の子どもたちが不登校からの進学を成功させています。

引用:不登校に関する実態調査|第3章 中学校卒業から現在までの状況|8.中学校卒業時の進路


公立高校だと出席日数や内申点を重視するケースも少なくありませんが、私立・通信制・定時制などには、不登校への理解が深かったり、内申点等よりも受験の点数に重きを置いていたりする高校も複数あります。「出席扱い制度」を満たす通信教育等も積極的に活用しつつ、高校進学の夢を諦めずにいきましょう。

 中学生で不登校になったら、日中は何をするべき?

中学生で不登校になったら、日中何をさせるべきか迷う保護者様も多いでしょう。
総務省のアンケート調査では、自宅で過ごす子どもが大半のようです。
引用:総務省「不登校・ひきこもりのこども支援に関するアンケート調査の結果」

自宅で過ごすお子さまの多くは、心身に大きなストレスを抱えている可能性があります。
まずは、ストレス発散や心の休養に努めましょう
なお、この時はスマートフォンの制限や勉強の強要は、避けましょう。スマートフォンを介したコミュニケーションを拠り所にしているお子さまの場合、心の拠り所を失ってしまうかもしれません。
また勉強に関してもお子さまが自発的に取り組むようになるまで、待つようにしましょう。

また自宅で過ごす場合、生活リズムが崩れがちになってしまいます。
生活リズムが崩れてしまうと、別の身体不調が生まれてくる懸念も考えられるため、お子さまと共に生活サイクルを決めるのも1つです。

ある程度笑顔や会話が増えてきたら、お子さまの希望に合わせ習い事や勉強を始めてみてください
最初はオンラインなど自宅で取り組める勉強やお子さまの興味のある分野から、学習に取り組んでいくと良いでしょう。

不登校の中学生は通信教育だけで大丈夫?

結論から言うと、「出席日数を満たしたい」「最低限の学習を行いたい」という場合は通信教育だけでも問題ありません。しかし、難関高校に合格したいなどの目標がある場合は、塾との併用がおすすめです。塾も活用すれば、通信教育だけでは不十分な学習の添削や苦手教科への対策を行うことができ、目標に沿った学習プランを作成できます。
参考:不登校におすすめの塾

不登校の中学生向けおすすめ通信教育まとめ

当記事では、不登校の中学生にぜひ活用いただきたい通信教育・講座について、数ある中から厳選してご紹介してきました。

文部科学省の「出席扱い制度」がある今、不登校で自宅から出ることのできないお子さんだとしても、周りと同じように中学校を卒業することは決して不可能ではありません。計7つの認定要件を満たすためにも、学校側とも密に連携しつつ、質の高い教材を選定していきましょう。

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