この記事では「小学生に通信教育は意味ない」と言われている具体的な理由をはじめ、小学生が通信教育により得られる効果や、実際どのくらいの子どもが通信教育を利用しているのかといった情報を徹底解説していきます。
「小学生に通信教育は意味ない」と言われる理由
「学校での勉強だけでは不十分」という意見と「小学生のうちから通信教育は不要」との意見。両方が混在していることもあり「実際利用する意味はあるの?」と困ってしまうことと思います。巷で「小学生に通信教育は意味ない」と言われている理由に関して、具体的な内容をまとめてみました。- 普通に学校の授業を受けていれば付いていけなくなることはないから
- 通信教育がなくても勉強習慣を整えてあげる方法は他にもあるから
- 中学受験の予定がないのであれば学校+αの勉強は過剰だから etc…
特によく耳にする意見は「小学校レベルであれば、しっかり授業に出ているだけで十分付いていける」というもの。子どもの頃に重要なのは学力よりも勉強習慣と言われることも多く、その学習習慣すら通信教育がなくても身につけさせることは不可能ではありません。親が協力することはもちろん、買い切りの市販教材を使うなど、いくらでも方法はあるためです。
中学受験を予定しているのであれば必要性は少し高まると考えられますが、そうでなければ子どものもう一つの本分である「遊び」を尊重することも大切。これが「小学生に通信教育は不要」という意見が存在する主な理由です。
結論として、通信教育を利用するかどうかは最終的にご家庭によるというのが正直なところでしょう。「周りのお友達が使っているから」といった理由で決めるのではなく、親として自分がどうしていきたいのか、子どもは勉強に対してどう思っているのかを、しっかりと話し合って検討していくのが一番かと思います。
参考:タブレット学習
小学生向けの通信教育で得られる効果|先取り学習なのか
先述の通り、通信教育は全ての子どもに必要というわけではありませんが、当然利用することによって得られる効果もあります。その最たるものが「自主的に学習に取り組む習慣が身につくこと」でしょう。通信教育には、タブレット学習を取り入れていたり、ゲームのような機能が盛り込まれていたりと、子どもが意欲的に勉強に取り組めるような工夫が散りばめられているのです。このような効果があることから、お子さんに対して「遊んでばかりいて全然家庭学習に手がついていない…」「いつも宿題を忘れてしまっている…」というお悩みがある場合には、通信教育を利用する価値が高いと言えるでしょう。オフライン型の塾を利用するよりも時間・お金ともに節約しやすいのも、通信教育のメリットです。
通信教育を受けている小学生の割合はどれくらい?
「周りの人はみんな利用している気がする…」と心配になりがちな通信教育ですが、実際小学生のうちどれくらいの割合が通信教育で勉強に取り組んでいるのでしょうか。学習塾等の教育サービスを手掛ける学研ホールディングスの調査「小学生白書」によれば、通信教育を利用している小学生の割合はおよそ3割程度であることが分かっています。学年 | 通信教育を利用している割合 |
---|---|
小学1年生 | 34.0% |
小学2年生 | 35.5% |
小学3年生 | 29.5% |
小学4年生 | 36.0% |
小学5年生 | 27.0% |
小学6年生 | 24.5% |
全体 | 31.1% |
昨今はオンライン教育の需要が増していることもあり、通信教育の利用割合も右肩上がりの傾向にあることは確か。今後さらに利用者が増えていくことも考えられますが、それでも利用していない人の方が多数派です。焦ることなく、家庭内での話し合いも持ちながら、冷静に検討していくようにしましょう。
参考:家庭学習小学生
小学生向け通信教育おすすめ2選
ここでは、小学生向けのおすすめ通信教育をいくつかご紹介していきます。受講を決めた暁には、なるべく実績豊富で利用する価値の高いサービスを選定していきたいところ。この項が検討の一助になれば幸いです。スマイルゼミ小学生
![スマイルゼミ小学生](https://static.coeteco.jp/coeteco/image/upload/c_limit,f_auto,q_auto,w_1400/v1/cs-product/froala/MJge3UlK4bVP9HYO9FYSUw.png)
「スマイルゼミ小学生」は、ワープロソフト「一太郎」で知られるソフトウェア会社のジャストシステムが手掛ける通信教育サービスです。学習環境が専用のタブレット一つにすべて集約されているのが特徴。国数英理社の5教科はもちろん、漢検や計算対策のドリル、さらには義務教育化が始まっているプログラミングまで、これ1台で完結します。
お子さん一人ひとりに合った学習方法・アドバイスを提示してくれるAIコーチング機能も搭載しており、自分でどんどん学習を進めていくことができるでしょう。保護者向け専用アプリを使えばその日取り組んだ内容を一目で確認することができるので、親御さんも安心ですよ。
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進研ゼミ小学講座
![進研ゼミ小学講座](https://static.coeteco.jp/coeteco/image/upload/c_limit,f_auto,q_auto,w_1400/v1/cs-product/froala/R4DBCbneonInWrSeh6N8gw.png)
言わずと知れたベネッセグループの通信教育が「進研ゼミ小学講座」です。塾・学習教室・通信教育の学習法における「小学生利用者数」「小学生タブレット学習利用者数」の2部門でNo.1を獲得する等、確かな実績を有しています。
タブレットを用いた「チャレンジタッチ」と、従来型のテキスト学習を行う「チャレンジ」の2つの学習スタイルが用意されており、好みや気分に合わせて利用していくことができます。担任の「赤ペン先生」が付き、月1回丁寧な指導・添削を受けられるのも進研ゼミならではのポイントです。高いやる気を維持しながら学習に取り組んでいけるでしょう。
小学生に通信教育は意味ないのかまとめ
当記事では「小学生に通信教育は意味ない」と言われている理由とその真偽について、通信教育により得られる効果や実際に利用している人の割合などをもとに、詳細に解説してきました。仲のいいお友達が通信教育を使っているとつい「うちもやった方がいいのかな…」と不安になってしまいがち。しかし通信教育利用率の実態はまだ3割程度なので、焦ることなく冷静に判断して問題ないかと思います。
確かに通信教育は勉強習慣の定着等に便利である一方で、勉強を強制させられているように感じてむしろ意欲が低下してしまう可能性もゼロではありません。周りに振り回されることなく、ご家庭はもちろん当事者であるお子さんともよく話し合い、後悔のない選択をするようにしたいところですね。