保育士資格は独学でもとれる?必要な勉強時間や勉強のコツを紹介

保育士資格は独学でもとれる?必要な勉強時間や勉強のコツを紹介
保育士資格は、保育士養成校に通うほか、通信講座や独学でも取得可能です。とはいえ、保育士試験に合格する必要があり、その試験の難易度は高い傾向にあるため、しっかりと対策を立てることが大切になってきます。

この記事では、独学で保育士資格の取得を目指す際の勉強方法や目安時間を紹介します。

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独学でも保育士資格はとれる

保育士養成施設の場合は、卒業と同時に保育士資格を取得できますが、独学で保育士資格を取得する場合は、保育士試験を受けて合格する必要があります。

また、保育士試験には「受験資格」があり、以下のような条件を満たしている必要があります。

受験資格の一例
大学・短大卒業の場合 学校教育法による大学(公立・私立・県立大学など)に2年以上在学して62単位以上修得した者、または高等専門学校を卒業した者
高校卒業の場合 児童福祉施設で2年以上かつ、総勤務時間数2,880時間以上の実務経験がある者
その他
  • 外国において、学校教育における14年以上の課程を修了した者
  • 児童福祉施設において、5年以上かつ総勤務時間数が7,200時間以上の実務経験がある者 など

条件を満たす必要はありますが、保育関係ではない学校の卒業者や社会人であっても保育士試験に合格すれば、保育士資格が取得できます。

詳しい受験資格については、全国保育士養成協議会のホームページから確認しましょう。

保育士資格の取得までに必要な勉強時間

保育士試験には、筆記試験(一次試験)と実技試験(二次試験)があり、両方に合格すると保育士資格が取得できます。必要な勉強時間は、100~180時間ほどといわれています。

「1日1時間、約3か月なら簡単かも?」と思った人もいるかもしれませんが、注意が必要です。以下の表のとおり、保育士試験の合格率は過去5年間20%台を推移しています。

実施年度
受験者数
合格者数
合格率
令和元年 77,076 18,330 23.8%
令和2年 44,914 10,890 24.2%
令和3年度 83,175 16,600
19.95%
令和4年度 79,378 23,758
29.9%
令和5年度 66,625 17,955
26.9%

参考:保育士試験の実施状況(令和4年度)|こども家庭庁
参考:保育士試験の実施状況(令和5年度)|こども家庭庁

ここ2年ほどは合格率が少し上がり30%近くになっていますが、それでも10人受験して合格するのは3人というのは、難易度が高い試験といえるでしょう。

独学で保育士資格を取得するための勉強のコツ

独学で保育士試験に合格するには、「計画を立てる」「テキスト選び」などが重要です。

計画を立てて勉強する

計画を立てて勉強しましょう。保育士試験は年に2回しかありません。くわえて筆記試験で出題される科目は9科目あり、非常に広範囲です。

筆記試験9科目
  • 保育原理
  • 教育原理
  • 社会的養護
  • 子ども家庭福祉
  • 社会福祉
  • 保育の心理学
  • 子どもの保健
  • 子どもの食と栄養
  • 保育実習理論

回答はマークシート式とはいえ、9科目すべての出題範囲を網羅するのは決して容易ではありません。

一発合格を目指すなら、試験日の3か月以上前くらいから計画的に勉強を進めていきましょう。

自分に合うテキストを選ぶ

テキストは、「自分にとってわかりやすいもの」かつ「最新のもの」を選びましょう。

学校や通信講座であれば、わからないところは講師に聞くことができますが、独学の場合わからないところが出てきても聞ける手段がありません。

そのため、自分にとってわかりやすいテキストを使うことが、とても大切になります。

また保育士試験では、時事問題が出題されたり、法改正などによって試験概要が変更になったりするケースもあります。

独学では、最新情報や時事情報も自分で収集しなければなりません。せっかく覚えた内容が無駄に終わってしまわないよう、最新版のテキストかを確認するようにしましょう。

苦手な科目をなくす

筆記試験9科目は、バランスよく勉強し、「苦手」を作らないようにしましょう。

検定や試験のなかには、「全体で〇割あれば合格」というものもありますが、保育士試験では9科目それぞれ100点中、60点以上が必要です。

総合点ではなく、すべての科目で60点以上をとらなければならないので、苦手意識を感じたら早めに克服しましょう。

実技試験は得意な分野を選ぶ

筆記試験に合格したら、二次試験として実技試験があります。実技試験では、以下3科目のうち2科目を選ばなければなりません。

実技試験科目
  • 音楽に関する技術 … 2曲の課題曲を、楽器を演奏しながら歌う(ピアノ、ギター、アコーディオンのいずれか)
  • 造形に関する技術 … 鉛筆や色鉛筆を使い、指定された場面の絵を描く
  • 言語に関する技術 … 子どもたちにお話を聞かせる(読み聞かせ)

実技試験も筆記試験と同様に、選択した2科目どちらも6割以上の得点が必要です。

実技試験は、採点基準などが明らかにされておらず対策をとることが難しいですが、保育関連のWebサイトやSNSなどを見てみると、ヒントを得られるかもしれません。

合格科目の免除期間制度を利用する

上述したように、筆記試験の出題範囲は広範囲にわたるため、合格科目を一定期間免除できる制度を利用するのも、ひとつの方法です。

合格科目の免除期間制度とは、一度合格した科目に対して、その年を含めて3年間は合格したとみなされる制度です。

たとえば、9科目あるうちの6科目合格し、3科目落ちたとします。翌年に試験を再受験する場合、合格科目の試験が免除されます。

この制度を利用すれば、一発合格はできなくとも、ゆとりをもって受験対策に取り組めます。

公立保育園の常勤を目指す場合は、さらに公務員試験の合格が必要

公立保育園の常勤保育士(公務員保育士)として働きたい場合は、保育士試験にくわえ「公務員試験」にも合格する必要があります。

公務員保育士は、地方公務員の位置づけだからです。保育士試験と公務員試験の違いは、以下のとおりです。

  • 保育士試験 … 「保育士」の資格をとるための試験
  • 公務員試験 … 地方自治体の採用試験

保育士試験に合格すれば、私立保育園やこども園などで勤務できますが、公立保育園の正規職員として勤務することはできません。

公立保育園の正規職員を希望する場合は、保育士試験に合格して保育士資格を取得したうえで、公務員試験の合格を目指して勉強に取り組みましょう。

また、公務員試験には年齢制限が設けられているため、勤務希望の自治体の設定を確認しておきましょう。

まとめ

保育士資格は独学でも取得できますが、範囲が広いため計画的な勉強が合格への鍵になります。一度取得できれば一生ものの資格になるため、取得しておいて損はないでしょう。

チャレンジしてみようと思った人は、保育士試験の日程を確認し、逆算して計画を立てて挑戦してみてください。

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