プログラミングスクール卒業生の27%超がフリーランスへ!就転職サポート満足度も74%と高水準【口コミ分析調査】
口コミ分析調査結果サマリー
1. 受講後の進路「転職はしていない」「フリーランス」が27.7%で同率1位
2. 採用面接を受けた企業数
「1〜5社」が37.0%で最多
3. 内定獲得企業数
「1社」からの内定が38.0%で最多
4. 就転職サポートの有無
「あった」が87.8%と大多数を占める
5. 就転職サポートの満足度(5段階評価)
「5(満足)」が37.7%で最も多く、次いで「4(やや満足)」が36.9%
「履歴書や職務経歴書の添削」や「面接対策」といった、実践的な選考対策サポートが高評価
調査方法
調査名:プログラミングスクール受講者の口コミ調査調査対象: 2024年1月1日(月)~2024年12月31日(火)にプログラミングスクールに入会した受講生かつ2024年1月1日(月)〜2025年7月30日(水)までに「コエテコキャンパス byGMO」に投稿された口コミ
年代:10代~60代
男女比:男性(48.6%)、女性(49.2%)、回答しない(2.1%)
口コミ総数:327件
調査方法:インターネット調査
調査主体:「コエテコ byGMO」編集部
【当アンケート結果の利用について】
1.当調査結果のデータを引用する場合には、「引用元:コエテコキャンパス byGMO」の表記をお願いいたします。
2.出典元として本ページへのリンク掲載をお願いいたします。
https://coeteco.jp/articles/14786
【前回調査】
プログラミングスクールの入会目的・受講スタイルに関する調査
プログラミングスクールの満足度・学習環境に関する調査
調査結果概要
従来の調査で取り上げてきた「目標達成度」(※)に関する項目について、今回は2025年7月30日までに寄せられた最新の口コミをもとに、内容をアップデートして再分析しました。分析対象は、「目標が達成された」「達成はされたが、期待ほどではない」と回答した口コミ148件であり、受講後の進路や就転職に関する傾向を探っています。

(※)プログラミングスクールの入会目的・受講スタイルに関する調査
スクール受講後の進路

※全体口コミ327件のうち、「目標達成度」で「目標が達成された」「達成はされたが、期待ほどではない」と回答された148件を集計
今回の調査では、プログラミングスクール受講後の進路として、「転職はしていない」と「フリーランス」がそれぞれ27.7%で最も多い結果となりました。
これは、従来の「スクール経由での転職」という画一的なキャリアパスだけでなく、自身のライフスタイルや目標に合わせて多様な働き方が選択されている現状を反映しています。
フリーランスという選択肢が転職活動をしていない層と同程度存在することは、スキルを活かして独立を目指す受講者が多いことを示唆しています。
次いで「SES系企業」への就職が16.9%、「自社開発企業」が11.5%、「受託開発企業」が10.8%と続いており、IT業界内で様々な業態の企業へ就職していることがわかります。
この結果から、プログラミングスクールが単なる転職予備校ではなく、個々のキャリアプランを実現するためのスキル習得の場として機能していることがうかがえます。
受講を検討する際には、転職だけでなく、フリーランスとしての独立や副業など、幅広い出口を視野に入れて学習計画を立てることが重要と言えるでしょう。
採用面接を受けた企業数

※「受講後の進路」について回答し、かつ「転職活動はしていない」と回答した人を除外した口コミ92件を集計
就職・転職活動を行った受講者を対象に、採用面接を受けた会社数を尋ねたところ、「1〜5社」が37.0%と最も多い回答となりました。
次いで「6〜10社」が31.5%となっており、合計で68.5%の受講者が10社以内の応募・面接で活動を進めていることが分かります。
これは、やみくもに応募するのではなく、スクールのサポートなどを活用しながら、ある程度ターゲットを絞って効率的に就職活動を行っている姿の表れと考えられます。
一方で、「0社」という回答も21.7%存在しました。
これは、まだ本格的な活動に至っていない、あるいはフリーランスなど面接を伴わない形で進路を検討している層が含まれる可能性があります。
「11〜20社」は7.6%、「21社以上」は2.2%と少数派であり、多くの受講生が比較的少ない企業数へのアプローチで次のステップに進んでいる傾向が見られます。
スクール選びにおいては、求人の紹介だけでなく、自己分析や企業研究のサポートを通じて、精度の高いマッチングを実現してくれる体制が整っているかが一つのポイントになりそうです。
内定獲得企業数

※「受講後の進路」について回答し、かつ「転職活動はしていない」と回答した人を除外した口コミ92件を集計
実際に採用面接を受けた受講者のうち、内定を獲得した会社数については、「1社」が38.0%で最多となりました。
次に多かったのは「0社」の30.4%でしたが、これを言い換えれば、面接まで進んだ受講者の約7割が1社以上の内定を獲得していることになります。
これは、学習したスキルが企業から評価されている証左と言えるでしょう。
さらに、「2社」から内定を得た人が19.6%、「3社」が6.5%と、複数の企業から内定を得ている受講者も少なくありません。
このデータは、未経験からの挑戦であっても、スクールでの学習と適切な就職活動を経ることで、十分に企業から求められる人材になれることを示しています。
プログラミング学習の成果が、具体的な内定という形で現れていることは、これから学習を始める人にとって大きな希望となるでしょう。
スクールで得た知識やポートフォリオが、採用選考の場で有効な武器となっていることがうかがえる結果です。
就転職サポート体制について
就転職サポートの有無

※「受講後の進路」について回答し、かつ「転職活動はしていない」と回答した人を除外した口コミ92件を集計
スクールにおける就転職サポート体制の有無を尋ねたところ、「あった」という回答が87.8%にものぼり、大多数のスクールでキャリア支援が提供されていることが明らかになりました。
これは、プログラミングやWebデザインといったスキルを教えるだけでなく、そのスキルを活かしたキャリア実現までをサービスの範囲と捉えるスクールが一般的になっている現状を強く反映しています。
受講生にとって、学習環境やカリキュラムの質はもちろんのこと、卒業後の出口戦略まで見据えたサポートが受けられるかどうかは、スクール選びにおける極めて重要な判断基準となっています。
「なかった」という回答は12.2%にとどまり、今日のプログラミングスクールにとって、スキル習得だけでなく、その後のキャリア支援が標準的なサービスとなっていることがうかがえます。
就転職サポートの満足度(5段階評価)

※「受講後の進路」について回答し、かつ「転職活動はしていない」と回答した人を除外した口コミ92件を集計
就転職サポートがあったと回答した受講者に対し、その満足度を5段階で評価してもらったところ、「5(満足)」が37.7%で最も多く、「4(やや満足)」が36.9%で続きました。
この2つを合わせると74.6%に達し、サポートを受けた受講者の約4人に3人が、その内容に満足していることがわかります。
一方で、「2(やや不満)」は0%、「1(不満)」はわずか2.4%と、不満を感じている受講生は極めて少数でした。
この結果は、多くのスクールが提供するサポートが、単に存在するだけでなく、その「質」においても受講生の期待に応え、高い評価を得ていることを示しています。
具体的なサポート内容への信頼感が、この高い満足度につながっていると考えられます。
就転職サポートは、その有無だけでなく、質の高さにおいても受講生から高く評価されており、学習継続やキャリア実現への大きな動機付けとなっています。
具体的なサポート体制(自由回答抜粋)
具体的にどのようなサポートがあったかという質問に対しては、多くの受講生から転職エージェントのような手厚い支援内容が挙げられました。特に多く見られたのは、「履歴書や職務経歴書の添削」や「面接対策」といった、実践的な選考対策サポートです。
これらは、未経験からの転職活動において非常に心強い支援となります。
また、「キャリア相談」や「価値観の深掘り」といった、個々の適性や希望に合わせたキャリアプランニングのサポートも高く評価されていました。
さらに、「豊富な求人の中から『未経験優良求人』をご紹介」「提携している方からの会社紹介」など、スクール独自のネットワークを活かした求人紹介も重要なサポートの一つとして機能していることがわかります。
自由回答からは、個々の受講生の状況に合わせて、書類作成から面接、求人紹介、キャリア相談までを一貫して行う、パーソナライズされた手厚いサポート体制の実態が浮かび上がりました。
一方で、「40代はほぼ紹介できるところが無い」といった声もあり、年齢などの条件によってはサポート内容に限界があるケースも示唆されました。
「もっとこうしたサポートがあれば嬉しかった」などの要望(自由回答抜粋)
サポートに対する要望としては、「特になし」という回答が大半を占め、基本的なサポート内容には多くの受講生が満足している様子がうかがえます。その上で寄せられた要望としては、「案件の幅・量を広げてもらいたい」「年収や福利厚生などの質もあげてほしい」といった、紹介される求人の「量」と「質」の向上を求める声が目立ちました。
これは、より良い条件でのキャリア実現を目指す受講生の意欲の表れと言えるでしょう。
また、「選考が進んだ企業の採用倍率や、面接の感想などを伺いたかった」「なぜ通過出来なかったのかの分析、フィードバックがあったら嬉しかった」など、より詳細な企業情報や選考に対するフィードバックを求める声も挙がりました。
これらの要望は、基本的なサポート体制が整っているからこそ生まれる、より高度で具体的なニーズです。
受講生は、現状のサポートに満足しつつも、より戦略的に転職活動を進めるための、一歩踏み込んだ情報提供や分析を期待していることがわかります。
調査結果からの考察
今回の調査結果から、現代のITスクール受講者が目指すキャリアの多様性と、それを支える就転職サポートの重要性が明確に浮かび上がりました。特筆すべきは、卒業生の4人に1人以上が「フリーランス」の道を選んでいる点です。
これは、スクールでの学習が、単なる企業への転職手段ではなく、場所に縛られない自由な働き方を実現するための確かなスキル習得の場として機能していることを力強く示しています。
もう一つの重要な発見は、就転職サポートに対する受講生の高い依存度と満足度です。
87.8%がサポートの存在を認め、74.6%がその質に満足しているという事実は、スクールが単なる教育機関から、キャリア実現を伴走するパートナーへと進化していることを物語っています。
自由回答からは、履歴書添削や面接対策といった実践的な支援に加え、個々のキャリアプランに寄り添う丁寧なメンタリングが高く評価されていることが見て取れました。
これらの結果を総合すると、これからのプログラミング・Webデザインスクール選びにおいては、カリキュラム内容と並行して、「自身の目指す多様なキャリアパスを実現できる、具体的で質の高い就転職サポートが提供されているか」を見極めることが、学習投資を成功に導くための極めて重要な鍵になると言えるでしょう。
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WRITERこの記事を書いた人
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