プログラミングスクール出身者はフリーランスになれない？スクール運営者に実態を取材

Q1. なぜ「プログラミングスクール出身者はフリーランスになれない」と言われるのでしょうか？

Ａ.「スクール出身＝現場で通用しない」という偏見があるため

IT人材を求めている企業の多くは、即戦力を期待しています。採用においては実務経験が重視される傾向にあり、どうしても具体的な開発・業務経験を持つエンジニアにニーズが集中しがちです。

スクールで一通りの知識やスキルを身につけたとしても、「経験がないこと」をリスクと捉える企業は少なくありません。「リスクを取りたくない」とする採用傾向が、エンジニア市場全体の慢性的な人手不足につながっています。


今こそ企業は、採用や育成の視点を根本的に見直さなければなりません。経験や経歴だけで人材を評価するのではなく、学習意欲やポテンシャルを重視し、未経験者を受け入れて育てる覚悟を持つことが重要です。この変革こそが、将来のエンジニア市場を切り開く鍵となるはずです。

Q2. 実際にフリーランス転身に成功しているスクール卒業生はどのくらいいるのでしょうか？

A. COACHTECHの受講生データでは、毎月卒業する生徒のうち約3割

割合だけ見れば、「3割」という数字は決して高いとは言えないかもしれません。しかし、ゼロから学び始めた人が半年足らずで収入を得られるようになったと考えると、非常に現実的かつ再現性のある結果だといえます。

成功の鍵を握っているのは「才能」ではなく、学習時間の確保と継続力です。

大半のケースでは、プログラミングの素養よりも、学習を毎日どれだけ習慣化できるかが結果を左右しています。例えば、仕事をしながらでもコツコツと学習を積み重ねた人は、数カ月後にはスキルを着実に自分のものにし、案件獲得につなげています。

一方で挫折しやすいのは「学習時間を確保できなかった」「学習がハードでモチベーションが続かなかった」などのケースです。特に忙しい社会人や家庭の事情を持つ受講生の場合、まとまった学習時間を取れないことも少なくありません。思うように学習が進まず、途中で離脱してしまうことがあります。


成功と挫折を分けるのは生まれ持った才能ではなく、「日々の努力の積み重ね」に尽きると感じています。

Q3. スクール卒業後、案件獲得でつまずく最大の理由は？

A. 多くの卒業生が最初に直面する壁は、「スキルが現場レベルに達していない」こと

実際の現場で求められる水準は予想以上に高く、独学や短期間の学習だけでは通用しない場面がすぐに訪れます。

私たちが目安としているのは、最低1,000時間程度の学習。これは、1日3時間の学習を継続して1年弱かかる水準です。この水準に未達の状態で独立しても基礎力が備わっておらず、案件を獲得するのが困難になります。

一方、スキル面で一定の基準に到達している人に立ちはだかるのは、「実績不足」という問題です。企業やクライアントからすれば、未経験の個人に案件を任せることにはリスクが伴います。「ポートフォリオはあるけれど、実務経験がない」という段階では信頼を得にくく、なかなか受注までに至らないのが実情です。
学んで終わりではなく「学んだ先に実践のチャンスがある」という流れを作ることで、受講生が安心してフリーランスへの第一歩を踏み出せるよう後押ししているのです。

Q4. フリーランスに必要な"実務スキル"と"マインドセット"とは？

A. 現場ごとの仕様に対応できる技術力と「探究心」「課題解決力」「協調性」

フリーランスとして活躍するためには、ただ技術を持っているだけでは足りません。

フリーランスには、「クライアントやチームが提示する要件を正しく理解し、定められた仕様通りに開発できる」「チーム全体で合意したルールや品質基準を守れる」などの実務スキルと、「探究心」「課題解決力」「協調性」といったマインドセットが求められます。

自走力とは、与えられたタスクをこなすだけでなく、自ら学び、自ら判断し、自ら行動に移せる力のこと。現場のチームやクライアントは、指示されたことだけをこなす受動的なフリーランスを求めていません。

「プログラミングスクール出身者はフリーランスになれない」などと言われないためには、幅広い問題に対して主体的に取り組み、きちんと成果を出せるフリーランスを目指すべきです。

COACHTECHでは受講者に対し、プログラミングスキルだけではなく「フリーランスに必要なマインド」まで共有するよう心がけています。

出典：プログラミング知識0でベンチャー企業にエンジニア就職！？COACHTECH在籍生にインタビュー

Q5. スクール運営者が伝えたい、卒業後に必要なステップとは？

A. 卒業後に「どれだけ現場経験を積めるか」が重要

スクールで身につけられるのは、あくまでも「基礎力」や「土台」です。現場で活躍するために必要な実務スキルは、実際の案件やチーム開発の中でしか獲得できません。スクールでの学びはあくまでもスタートラインであり、本当の意味でのキャリア形成は卒業後に始まると考えましょう。

卒業後は、以下のようなステップを意識してみてください。現場で使える力を証明し続けることで、フリーランスとして活躍できる場が広がっていくはずです。

• インターンシップや企業アルバイトで実務経験を積む
• 規模にこだわらず、実案件に挑戦する
• 副業に取り組む

スクール側としては、卒業後も「学び続ける姿勢」と「行動力」を持ち続けてほしいと願っています。努力して得たスキルや知識をさび付かせず、継続的に磨き続けること……、これが、フリーランスとしてのキャリアを切り開く最大の武器になると確信しています。

Q6. COACHTECHが提供する"フリーランス育成"の強みとは？

A. 単にコードを書くだけでなく、実務経験に直結するスキルが身につくこと

現在、エンジニア市場で最も求められているのは「十分な実務経験を持った正社員エンジニア」です。しかし即戦力となる人材はフリーランスとして独立するケースも多く、多くの企業が正社員採用に困難を抱えているのが実情です。

即戦力人材の不足により、近年の採用現場では「未経験でもポテンシャルを重視して採用・育成する」「正社員にこだわらずフリーランスとして業務に関わってもらう」といった新しい人材活用のモデルが注目を集めています。

COACHTECHはこうした時代の変化に対応すべく、企業にも「まずやってみる」「契約してみる」という選択肢を提供し、スクールでの学習と実務経験の橋渡しをするサポートを行っているところです。

受講者は「COACHTECH Pro」というプログラムを通じて、企業から実際の開発案件を受注し、納品までを経験できます。

「未経験＝リスク」と考える企業が多い現在、「卒業したら終わり」のスクールで学んでも、「スクール出身者はフリーランスになれない」という偏見を打ち破ることはできません。

「実案件の開発実績を持って仕事を始められる」という私たちのサポートは、未経験からフリーランスデビューを目指す人にとって非常に大きなアドバンテージとなるはずです。

出典：（取材）COACHTECH（コーチテック）｜実際の案件開発を経験！未経験からフリーランスエンジニアを目指せる | コエテコキャンパス

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