未経験からプログラマーはきつい？魅力も解説

未経験からプログラマーを目指す人の9割が挫折している

侍エンジニアの調査によると、未経験からプログラマーを目指す人の約9割が挫折経験があることがわかっています。挫折してしまうのは、学習の難しさや孤独感、モチベーションの維持が難しいことが主な原因です。

また、独学で学ぶ場合、質問できる相手がいないことも大きな障害に。分からないことがあっても質問できない環境下では不明点を解決できないため、学習を進めにくくスキルが身につきにくいようです。

質問相手がいないことによる挫折を防ぎたい場合には、独学ではなくプログラミングスクールを活用すると良いでしょう。特に、マンツーマンや無制限で質問OKなど、サポート体制が手厚いプログラミングスクールを選ぶのがおすすめです。

未経験からプログラマーになるのはきつい・やめとけと言われる理由

プログラマーというキャリアは、高需要かつやりがいも大きく、魅力的な選択であることは間違いありません。しかし未経験からのスタートとなると「きつい」「やめとけ」といったネガティブな意見が飛び交うことも多く、敷居が高く感じている人も多いことでしょう。なぜ多くの人が未経験からのプログラマー転職を否定するのか、具体的な理由について見ていきます。

• 労働時間・残業時間が長くなりがち
• 給与が前職以下になる場合もある
• 常に知識のアップデートを図らなければならない
• 客先へ常駐しなければいけないこともある
• 長時間のパソコン作業で身体的・精神的苦痛を感じやすい

労働時間・残業時間が長くなりがち

プロジェクトの締切に追われ、労働時間や残業時間が長くなってしまう傾向にあることは、プログラマーがきついと言われる大きな理由です。開発環境にもよりますが、急な納期変更やトラブル対応で夜遅くまでの作業を余儀なくされることも少なくありません。

労働時間に関しては、株式会社リクルートのポータルサイトであるTech総研にて「およそ6割のエンジニアが週平均労働時間50時間以上」というデータが出ています。かなり古いデータではありますが、IT業界の発展著しい今、人材不足によりさらに忙しい毎日を余儀なくされていると考えてもそう不自然ではないでしょう。

残業時間に関しても、ものづくりやIT領域を手掛けるパーソルクロステクノロジーの調査によれば、半数以上の人たちが月30時間以上の残業をしていると回答。厚生労働省の毎月勤労統計調査にて「一般労働者の月平均残業時間は13.8時間」となっていることからも、プログラマーをはじめとするエンジニアが多忙であることはまず間違いないでしょう。

給与が前職以下になる場合もある

未経験からプログラマーへ転職する際は、技術スキルがまだ初心者レベルであることを理由に、前職の給与より低くなってしまうケースもままあります。実務経験を積むためのスタート段階では、収入面での不安を感じることがあるかもしれません。

厚生労働省が2019年に実施した「賃金構造基本統計調査」によれば、特に経験が浅いと考えられる20代プログラマーの平均年収は300〜390万円程度とのデータが出ています。日本の平均給与が458万円であることを踏まえると、物足りない金額と感じる人もいるのではないでしょうか。

常に知識のアップデートを図らなければならない

プログラマーが属するIT業界は、技術の進化が非常に速い分野です。そのため一度学んだら終わりではなく、常に最新の技術や言語・フレームワークなどの情報をキャッチアップし続ける必要があります。

日々仕事に勤しみながらも、継続的に学習に取り組んでいかなければいけない点は、負担を感じやすいポイントと言えるでしょう。そもそもITやプログラミングに関しての興味関心が薄い人の場合、勉強にも消極的になってしまうため、プログラマーとしてやっていくのは難しいかもしれません。

客先へ常駐しなければいけないこともある

プログラマーは社内だけでなく、クライアント先に常駐して作業を行う「客先常駐」となるケースも珍しくありません。現場にいた方がコミュニケーションがとりやすいうえ、セキュリティの観点でも安心度が高いからです。

働く場所がどこだろうと自分の実力を十分に発揮できる人ならまだしも、クライアントと同じ職場で働くということにプレッシャーを感じる人もいるでしょう。自社で慣れ親しんだやり方はおろか、自分の思うように動くことができないという点には、きついと感じるのも無理はないかもしれません。

長時間のパソコン作業で身体的・精神的苦痛を感じやすい

プログラマーの仕事は、基本的にパソコンを使用した作業が中心です。そのため、長時間にわたるディスプレイの前での作業は避けられず、目の疲れや体の不調を感じることもあるでしょう。

プロジェクトの納期に追われたり、中々エラーを解消できなかったりする場合には、精神的に追い込まれてしまうことも考えられます。日経XTECHの過去の調査によれば、プログラマーやエンジニアのおよそ5人に1人がうつ病を発症しているとのデータも。

せっかくプログラマーに転職しても心を病んでしまっては元も子もないことから「きつい」「やめとけ」という声に繋がっていると考えられます。

【年代別】プログラマーが「きつい」と感じる要因は？

プログラマ―が「きつい」と感じる要因は年代により異なります。ここでは、20代・30代・40代以降に分けてプログラマーが「きつい」と感じる要因を解説します。

20代

20代のプログラマーが「きつい」と感じる要因は、主に経験不足と高い期待値のギャップ。多くの20代は新卒やキャリアの初期段階であり、プログラミングの基礎知識や実務経験が不足していることが多いでしょう。そのため、複雑なプロジェクトやタイトな納期に直面すると、理想に追いつけず「きつい」と感じてしまうようです。

とはいえ、経験を積んでいけば期待値や理想とのギャップは徐々に埋まっていくでしょう。知識・スキル不足を迅速に解消したいのであれば、学ぶことでスキルアップを図るのも一つの手です。

30代

30代のプログラマーが「きつい」と感じるのは、キャリアの中盤に差し掛かり、責任が増えることが理由として挙げられます。また、家庭を持つ人が増える年代でもあり、仕事と家庭のバランスを取るのが難しくなることも一因です。独身時代よりも仕事に掛けられる時間や体力が制限されることで、今までこなしていた仕事が「きつい」と感じるようになることがあります。

40代以降

40代以降のプログラマーが「きつい」と感じる主な原因は、体力の低下と技術のキャッチアップの難しさです。若い頃と比べて体力が低下するため、長時間の労働や夜間の作業が辛く感じることが多くなる傾向にあります。また、家庭や子育ての責任が増える年代でもあり、仕事と家庭のバランスを取るのが一層難しくなることも原因です。

自分の望む働き方と現在の働き方が大きくずれている場合は、部署異動や転職をおすすめします。体力は年齢とともにどんどん低下していくため、無理をしなければ働けない労働環境下では、健康事態に悪影響を及ぼしかねません。

未経験者にはきついといわれるプログラマーの魅力

ここでは未経験者にはきついといわれるプログラマーの魅力について詳しく見ていきましょう。

働き方を選べる

プログラマーの魅力の一つが、働き方の多様性です。他の職種と比較してさまざまな働き方を選べるので、常駐プログラマーとして企業のオフィスで働く選択肢はもちろん、条件が許せば在宅勤務も可能になります。

オフィスでの勤務は、チームメンバーとの直接的なコミュニケーションが取りやすく、プロジェクトの進行をスムーズに進める上で有利です。一方の在宅勤務では、自宅の快適な環境で仕事ができるだけでなく、通勤時間を省くことができるため、ワークライフバランスの向上につながります。

コロナ禍以降、特にIT業界ではリモートワークが定着しつつあり、在宅勤務の機会は増えています。企業もリモートでの効率的な働き方を模索しており、プログラマーとしてのスキルがあれば、地理的な制約を受けずに様々な企業で働くチャンスがあるでしょう。

 キャリアパスを自由に選択できる

キャリアパスを自由に選択できるのも、プログラマーという職業の魅力と言えるでしょう。プログラマーとして技術力を高め続けることにより、IT人材としてのキャリアを高め、将来的には他のIT関連職や管理職を目指すことも可能になります。

たとえばシニアプログラマーやリードデベロッパーとして技術の最前線で活躍したり、プロジェクトマネージャーやプロダクトマネージャーとして、マネジメントや戦略立案に携わったり、あるいはCTO（最高技術責任者）やCIO（最高情報責任者）など経営層へのステップアップも視野に入れたキャリアを模索できるのです。

このようにプログラマーとしての経験と技術力を磨けば、自身の興味や目標に応じて、柔軟にキャリアを設計することができる点が、他の職業にはない大きな魅力となっています。

高収入が期待できる

プログラマーという職業は、スキルや経験に応じて高収入が期待できる点も大きな魅力です。IT人材不足を背景にプログラマー需要は高まっており、コーディングスキルや実務経験を積んで技術を磨くことで、給与が徐々にアップしていきます。

シニアプログラマーやスペシャリストとして認められれば、プログラマーとしての市場価値が高まり、高収入を得られる可能性が高まります。加えて、AI分野をはじめとする最先端技術や需要の高い言語スキルの習得、プロジェクトマネジメントスキルの向上などにより、さらに収入アップも期待できるでしょう。

一生のスキルを身につけられる

一生のスキルを身につけられるという点も、プログラマーという職業の大きな魅力です。

IT技術の進歩とともにプログラミング需要はますます高まっており、プログラミングスキルは将来性の高いスキルとして今後大いに役立つでしょう。特にAIやデータサイエンス、クラウドコンピューティングなどの分野では、専門性の高いスキルを持つプログラマーが求められていることから、今後もプログラマーの需要は高い状態が続くと予想されます。

さらにプログラマーとしてのスキルは、企業に勤めるだけでなく、フリーランスとして独立開業する際にも大いに役立ちます。自らのプロジェクトを立ち上げたり、クライアントのニーズに応じたソリューションを提供することができれば、自分のペースで仕事を進め、収入を得ることも可能になるでしょう。

プログラマーに向いている人の特徴

ここからは「どんな人がプログラマーに向いているの？」という疑問に答えるべく、プログラマーに適した人の特徴について解説していきます。プログラマーとして成功するためには、特定のスキルや資質が必要です。自分にはそれが備わっているのか、ここで確認してみてください。

• 継続的な勉強が苦にならない
• コミュニケーション能力が高い
• 論理的な思考ができる

継続的な勉強が苦にならない

先述した通り、プログラマーとして活躍していくためには常に新しい情報を掴みにいく姿勢が欠かせません。この継続的な学習を苦に感じず、むしろ「自分を成長させる機会になる」と楽しんで取り組める人は、プログラマーとしての適性があると言えるでしょう。

コミュニケーション能力が高い

パソコンに向かって一人黙々とコードを書き続けると思われがちなプログラマーですが、その実開発作業はチームで行うことが大半。そのため、他のメンバーやクライアントと円滑なコミュニケーションを図っていかなければなりません。相手のニーズを理解し、明確に意思疎通を行える「傾聴力」「発信力」といった能力は備えている人は有利と言えるしょう。

論理的な思考ができる

「最良の成果を出すためにはどのような方法を取るべきか」といったことを順序立てて考えることができる能力を「論理的思考力（ロジカルシンキング）」と言います。プログラマーはより良いコードを模索したり、度々発生するエラーを解消したりと試行錯誤を繰り返す職業であるため、論理的な思考を持つことが非常に大切です。

論理的思考力があれば、開発がより効率的になることはもちろん、チームでのコミュニケーションにおいても良い効果が期待できます。プログラマーを目指すからには「物事を順序立てて考えることの重要さ」を十分理解しておきたいところ。

 知的好奇心が強い

IT業界はトレンドの移り変わりが非常に激しく、新しい技術やプログラミング言語が次々と登場するため、常に最新の知識を習得し続ける必要があります。このため、知的好奇心が強い人は、プログラマーに向いていると言えるでしょう。

新しい情報や技術を学ぶことに喜びを感じるためストレスを感じにくく、むしろ楽しみながら学習を続けることができます。たとえば新しいプログラミング言語を習得したり、新しいフレームワークを試したりすることで、自らのスキルを常にアップデートしていけるのです。

未経験からプログラマーの転職先を探す方法

未経験から転職先を探す人には、以下の方法がおすすめです。

• 転職サイトを利用する
• 転職エージェントに相談する
• 転職支援つきのプログラミングスクールを利用する

転職サイトを利用する

自分のペースで求人情報を探して応募できる転職サイトは、未経験からプログラマーを目指す人にとって非常に便利なツールです。転職エージェントのような手厚いサポートはありませんが、自分の好きなタイミングで転職活動を行えます。特にIT業界に特化した転職サイトを利用すれば、プログラマーの求人情報を効率的に収集することが可能です。

求人数が豊富なほど選択肢を広げられるため、転職サイトを選ぶ際は求人数の多さを確認しましょう。1つのサイトだけだと情報が偏るため、3つ以上の転職サイトに登録するのがおすすめです。

転職エージェントに相談する

転職エージェントは、キャリアアドバイザーが個別にサポートしてくれるサービス。転職のプロがサポートしてくれるため、未経験からプログラマーを目指す人にとって非常に有益です。転職希望者のスキルや経験、希望条件に基づいて最適な求人を紹介し、応募書類の作成や面接対策などもサポートしてくれます。

サポート内容には内定後の条件交渉も含まれる場合が多く、自分では伝えにくい年収の希望についても伝えてもらうことが可能です。年収アップにこだわる人は、ハイクラス転職に特化した転職エージェントを利用すると良いでしょう。

転職支援つきのプログラミングスクールを利用する

転職支援つきのプログラミングスクールなら、プログラミングの基礎から実践的なスキルまでを学ぶことができ、キャリアカウンセリングや履歴書・職務経歴書の添削、模擬面接などの転職支援も受けられます。ただし、プログラミングスクールの受講料は高額になることが多いため、費用対効果を考慮し、自分に合ったスクールを選ぶことが重要です。

転職支援つきのプログラミングスクールの受講期間は一般的に1～6ヶ月ほどと言われており、受講料は10～80万円ほど必要です。しかし、中には条件に当てはまれば無料で利用できるプログラミングスクールや転職が成功すれば授業料が無料になるプログラミングスクールもあります。

未経験からプログラマーを目指す人におすすめのプログラミングスクール

ここでは、未経験からプログラマーを目指す人に特におすすめしたいプログラミングスクールをまとめました。独学での習得は難しくても、スクールを使えばプログラマーになれる可能性はグッと高まります。ぜひ活用してみてください。

DMM WEBCAMP エンジニア転職

短期集中で未経験からプログラマーになりたい人には、DMM WEBCAMP エンジニア転職がおすすめ。最短3ヶ月という短期間でプログラマーを目指すことができ、転職成功率はなんと98.8％と非常に高水準です。

短期間でスキルが身につく秘密は、未経験者に特化した学習カリキュラム。現役エンジニアの79％が「未経験者が挫折しにくい」と評価しているカリキュラムで、効率よくスキルを習得できます。毎月の受講生からのアンケートで分かりにくい点が改善され続けているため、分かりやすさを重視したカリキュラムになっています。企業への聞き取り結果やトレンドも反映されており、未経験者に最適かつ最新のカリキュラムと言えるでしょう。

通過率10％のハイスキルなメンター陣の指導を受けられ、無制限の質問対応サポートが利用可能です。

LINEヤフーテックアカデミー

LINEヤフーテックアカデミーを運営しているのは、LINEヤフー株式会社。「Yahoo! JAPAN」を始めとする100以上のサービスを提供するヤフー株式会社と、毎月9,500万人が利用する「LINE」を展開するLINE株式会社が合併して誕生した会社です。

LINEヤフー監修の実践的なカリキュラムを学べるのは、LINEヤフーテックアカデミーだけ。LINEヤフーの現役社員による講演動画も見ることができ、業界のリアルを知れたりプログラマーとして働くビジョンを持ったりすることもできるでしょう。未経験者にも学びやすいカリキュラムで、オンラインなので自分のペースで無理なく学習を進められます。パーソナルメンターやカウンセラーがマンツーマンでサポートしており、オンラインでも挫折しにくいのが特徴です。

COACHTECH（コーチテック）

「COACHTECH（コーチテック）」は、未経験からフリーランスのプログラマーに挑戦したい人におすすめのプログラミングスクールです。通常であれば、未経験だと実績の提示が出来ないため、フリーランスとして案件を獲得していくことは困難。しかしコーチテックであれば、受講中に実際に開発案件に携わることで実績構築ができ、未経験からでも独立を目指すことができます。

「未経験から引き上げるわけだから、ついていくのが大変そう…」と感じてしまうかもしれませんが、コーチテックの利用者は90％が未経験者であるにもかかわらず、挫折率はわずか3％。基礎から段階を踏んでスキルアップしていけるカリキュラムとなっていますよ。

RUNTEQ（ランテック）

「RUNTEQ（ランテック）」は、プログラミング未経験者に必要と言われている1,000時間の学習をきっちり提供してくれる、未経験者特化のスクールです。最長9か月の学習期間が設けられているから、本業やその他理由から中々時間を取れない人でも安心。濃密なカリキュラムにより、着実にスキルを伸ばしていけるでしょう。

書類作成の補助から面接練習まで、各種転職サポートはカリキュラム終了後も無期限で利用可能。未経験からでもきっとプログラマー転職をつかみ取れるでしょう。

0円スクール

「効率的にスキルを習得したいけれど、出来る限り費用は抑えたい…」という人におすすめなのが「0円スクール」です。その名の通り利用に際しての費用が完全に0円となっているのが大きな特徴。入学金・受講料・教材費・解約金等は一切不要なので、学ぶことにフルコミットできます。

多くの受講生が0円スクール卒業後に内定を決めているため、教材の品質についても申し分ないでしょう。学べる言語がJavaに限定される・オンラインはなく通学する必要があるといったデメリットはありますが、費用を最小限にしたいなら検討する価値ありです。

プログラマーを目指す未経験者が「やっぱりきつい！」と挫折しないためには

ここでは、プログラマーを目指す未経験者が「やっぱりきつい！」と挫折しないために今やっておくべきことについて見ていきましょう。

就職先の会社について調べておく

プログラマーを目指す未経験者が「やっぱりきつい！」と挫折しないためには、就職先の会社について事前にしっかりと調べておくことが大切です。

まずは給与、勤務時間、休日、福利厚生などの労働条件を詳細に確認しましょう。労働条件があいまいな場合、過酷な労働環境が待っている可能性があります。

社員の定着率もチェックすべきポイントです。定着率が低い会社は職場の雰囲気や労働条件に問題がある可能性が高いため、インターネット上の口コミ、OB・OGの話などを参考にすると良いでしょう。特に社員の声や働きやすさについての評価を調べることで、実際の労働環境を大まかに把握することができます。

基礎スキルを身につけておく

「やっぱりきつい！」と挫折しないためには、事前に基礎スキルを身につけておくことも大切です。何も分からない状態で入社すると、膨大な情報量に圧倒されてしまい、途中で挫折してしまう可能性が高くなります。

具体的には、プログラミングの基本的な概念や、主要なプログラミング言語の基本的な文法、簡単なコードの書き方などを理解しておきましょう。またバージョン管理システム（Gitなど）や基本的な開発ツールの使い方にも慣れておくと、現場での業務にスムーズに適応できます。

実践的なスキルを身につけたいなら、オンラインのコースやプログラミングスクールを利用するのがおすすめです。基礎スキルを身につけてから就職・転職することで、職場での初期の負担を軽減し、自信を持って業務に取り組むことができるようになるでしょう。

下請け業者への転職は避ける

プログラマーを目指す未経験者が「やっぱりきつい！」と挫折しないためには、下請け業者への転職を避けることも重要です。転職を考えるのであれば、元請けの大企業や労働環境が整備された企業を選ぶことをおすすめします。

IT業界の多くは大きな下請け構造になっており、下請け業者になるほど納期に追われ、労働環境が過酷になる傾向があります。プロジェクトのスケジュールが厳しく、残業や休日出勤が常態化している場合も少なくありません。このような環境ではプログラミングの楽しさを感じる余裕がなくなり、ストレスや疲労から挫折してしまう可能性が高まります。

一方、元請け企業はプロジェクトの管理がしっかりとしており、無理のないスケジュールで仕事を進めることができる場合が多いです。また大企業は福利厚生が充実しており、社員の働きやすさを重視しているため、挫折することなく働き続けられるでしょう。

きつい思いをしたくない人はプログラミングスクールでスキルを習得してからプログラマーになるのがおすすめ

当記事では、世間で「未経験からプログラマーはきつい」「やめとけ」という声が飛び交っている具体的な理由をはじめ、プログラマーに向いている人の特徴やおすすめスクールについてまで、詳細に解説してきました。

プログラマーは確かに労働時間や残業時間が長めであるうえ、常に知識のアップデートを図る必要もある大変な職種です。一方で、IT人材の不足が叫ばれている今、プログラマーは大きな需要があります。未経験でも挑戦する価値は十分でしょう。

効率よくスキルを習得していくには、独学よりもスクールを活用するのがおすすめです。当然相応の費用はかかってしまいますが、体系的なカリキュラムが用意されているため、迷うことなく進んでいけますよ。