受験生のいる年末年始、どうやって過ごす?保護者が意識すべきポイントとNG行動
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我が家にも、昨年度に高校受験を経験した長男と、来年度に高校受験を控えた次男がいます。塾に通わず受験を乗り切ったケースと、塾に通い始めたケースをそれぞれ経験し、年末年始の過ごし方や親の関わり方について、何度も考えさせられました。
この記事では、そんな実体験をもとに、受験生のいる年末年始をどう過ごせばよいのか、保護者が意識したいポイントと、ついやりがちなNG行動を整理して紹介します。受験生のいるご家庭にとって、少しでもヒントになれば幸いです。
受験生のいる年末年始、何がそんなに大変?

大人も子どもも待ちに待った年末年始の長期休み!家族行事や来客、正月ムードに包まれ、「一年の疲れをここでゆっくり解消したい」と考える方も多いのではないでしょうか。物価高で出費がかさむのが玉に瑕ですが……。
そんな年末年始は、受験生にとって特に気が緩みやすい時期と言われています。大きな理由の一つが、学校や塾が休みに入り、日常の「強制力」が弱まることです。
冬休みは自由な時間が増える反面、起床・就寝時間がずれやすく、学習を始めるタイミングも後ろ倒しになりがち。これまで積み上げてきた生活リズムや学習ペースが崩れやすくなるのです。普段とは違う少し浮かれた雰囲気から「少しくらい休んでもいいのでは」と気が緩み、知らないうちに学習量が減ってしまうケースも見られます。
さらにこの時期は、保護者自身の不安が高まりやすい点も見逃せません。入試本番が目前に迫るなかで焦りや心配が募り、つい口出しや干渉が増えてしまうことがあります。
塾あり・塾なしでこんなに違う!我が家の年末年始体験談

我が家には、すでに高校受験を経験した長男と、来年度に高校受験を控える次男がいます。長男は塾に通わず受験に臨み、次男は今年の夏頃から塾に通い始めました。そのため、同じ年末年始でも、家庭での過ごし方や保護者の関わり方に大きな違いを感じています。
ここでは、塾なし・塾あり、それぞれの立場から見た年末年始の過ごし方を振り返っていきます。
【塾なしで挑んだ長男】体調管理とメンタルケアが中心
長男は自己管理ができるタイプだったため、学習内容については基本的に本人任せにしていました。何をどれだけ勉強するかを細かく管理することはなく、「今日はどう?」と声をかける程度。学習面で過度に関与せずに済んだ点は、保護者として正直ありがたかったです。一方で、気を配る必要があったのが体調管理とメンタルケアでした。特に精神面は負担が大きく、年末が近づくにつれて気持ちの浮き沈みが激しくなり、「大丈夫かな…」「もし落ちたらどうしよう…」と不安そうな表情を見せる場面が増えていきました。
保護者にできることは限られているため、まずは普段と変わらず栄養バランスの取れた食事を心がけ、年末年始でも不要な外出は控えることを徹底しました。外出する際はマスク着用を習慣化し、体調を崩さないことを最優先に。あわせて、時間を見つけて話をじっくり聞いたり、気分転換として散歩に誘ってみたりと、心のケアにも意識を向けました。
その甲斐あってか、2月初めには「なんとかなる!」と気持ちを切り替えられました。が、そこに至るまでのモチベーション管理は想像以上に大変だったと感じています。
塾なしで受験に挑んだ長男の体験談はこちらをチェックしてください!
高校受験を控える保護者にとって、「塾に通わせるべきか?」は大きな悩みのタネですよね。今回は、我が家の体験を通して、「塾なし」の受験って実際どうだった?保護者は何を準備し、子どもはどんな勉強を進めた?といったリアルな様子をお届けします。これから受験勉強や塾選びを始めるという方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
2025/11/17
【塾に通い始めた次男】冬期講習が中心
次男は今年の夏期講習から集団塾に通い始めたため、年末年始の学習はほぼ冬期講習に任せる形になりました。授業日程があらかじめ細かく組まれているので、保護者が学習計画を考える必要はありません。その点では、精神的な負担がかなり軽くなったと感じています。受験本番まではまだ1年あることもあり、本人に強い緊張感は見られません。ただし、年末と三が日を除いて授業がびっしり入ったスケジュールを見せたところ、「ああ……俺の冬休み……」と愕然としていて、思わず笑ってしまいました。冬期講習とあわせて出された宿題の量も想像以上だったようで、「どっさり出た……」と顔を真っ青にしていたのが印象的です。
学習管理は塾に任せつつ、家庭ではスケジュール調整や体調面のフォローに回る。今年の冬休みは、そんな役割分担が自然とできそうだと感じています。
実体験から考察した塾通いのメリットデメリットについては、こちらも参考にしてください。
この記事では、この5ヶ月間を保護者の視点で振り返りながら、「実際に塾に通わせてみてどうだった?」を率直にレビューします。「うちの子に塾は必要?」「集団塾でやっていけるかな?」と迷っている保護者の方に、少しでも参考になる情報をお届けできれば嬉しいです。
2025/11/27
2つの経験から見えた保護者の関わり方の違い
次男はまだ本格的な受験生ではありませんが、塾に通う場合とそうでない場合とでは、保護者の関わり方が大きく変わることを実感しています。塾なしの場合、学習管理だけでなく、精神面や生活面まで含めて家庭が支える場面が増えます。我が家の長男は学習面を本人に任せられるタイプでしたが、もし学習管理まで保護者が担う必要があったとしたら、負担はかなり大きかっただろうと感じます。
一方、塾に通っている次男の場合は、勉強の軸を塾が担ってくれるため、保護者は後方支援に回りやすくなりました。困ったときに、子どもも保護者も相談できる先があるという安心感は、想像以上に心強いものです。塾通いには費用がかかりますが、学習面だけでなくメンタル面まで含めて支えてもらえる点は、大きな価値だと感じています。
同じ年末年始であっても、どこに気を配るべきかは家庭や状況によって異なります。塾に通っているかどうかではなく、その子に合った距離感で関わることが大切です。子ども2人の受験を通して、保護者自身も考え方や価値観を見直すきっかけをもらったように感じています。
受験生のいる年末年始で意識すべきポイント【学習編】

自由度が高い年末年始だからこそ、過ごし方次第で差がつきやすくもあります。ここでは、年末年始の学習面で保護者が意識しておきたいポイントを整理します。
冬期講習・自学習を考慮してスケジュールを立てる
まず意識したいのは、冬期講習や自学習を含めた全体のスケジュールを把握することです。塾に通っている場合は、冬期講習の時間割を軸に一日の流れを組み立てると、生活リズムが崩れにくくなります。塾に通っていない場合は、起床時間・学習時間・休憩時間を大まかに決めておきましょう。
細かく管理しすぎると親子ともに疲れてしまうため、「午前は勉強、午後は復習」など、ざっくりとした枠を共有する程度がおすすめです。
年明けに向けて「小さな目標」を立てる
年末年始は、入試本番を意識しすぎると不安が強まりやすい時期。そこで効果的なのが、年明けに向けた「小さな目標」を設定することです。たとえば「苦手な単元を1つ復習する」「過去問を1年分解いてみる」など、短期間で達成できる内容がおすすめです。大きな目標を掲げるよりも、達成感を積み重ねることを重視しましょう。年明けに「これだけできた」と振り返れる状態を作ることで、次の学習意欲につながります。
保護者は結果だけに目を向けるのではなく、取り組んだ過程を認める声かけを意識してみてください。子どもの自己肯定感が保たれ、前向きな気持ちで新年を迎えやすくなります。
勉強しすぎ・やらなすぎにせず、メリハリを付ける
年末年始は「ここで一気に追い込もう」と頑張りすぎる子もいれば、正月気分から勉強量が極端に減ってしまう子もいます。どちらも長続きしにくく、体調不良やモチベーション低下を招きやすいため注意が必要です。意識すべきは、勉強する時間と休む時間を意識的に切り分けることです。午前中は集中して学習し、午後は軽めの復習や気分転換に充てるなど、メリハリのある時間配分を心がけましょう。
保護者は「今日はどれだけやったか」ではなく、「無理をしていないか」という視点で見守ることが大切です。“頑張りすぎ”を防ぐ関わりが、結果的に安定した学習につながります。
受験生のいる年末年始で意識すべきポイント【生活編】

受験生がいると勉強面に目が向きがちですが、安定した学習を支える土台は日々の生活にあります。ここでは、受験生の年末年始を支えるうえで、保護者が意識しておきたい生活面のポイントを整理します。
生活リズムを崩しすぎない
冬休みは夜更かしや寝坊が続きやすく、気づかないうちに生活リズムが大きく乱れがちです。一度崩れたリズムを元に戻すには時間がかかり、その後の集中力や体調にも影響が出やすくなります。そこで、起床時間だけは普段と大きく変えない、食事の時間をできるだけ一定に保つなど、最低限のルールを共有しておくと安心です。完璧を求める必要はないので、多少の夜更かしは容認しつつ「崩しすぎない」ことを意識しましょう。
たまには気分転換も促す
年末年始は受験を意識する時間が増え、気づかないうちに緊張状態が続きやすい時期です。勉強に集中することは大切ですが、張りつめた状態が長く続くと、集中力が落ちたり、気持ちが煮詰まったりしやすくなります。そんなときこそ、意識的に気分転換の時間を取り入れることが重要です。たとえば短時間の散歩や軽い運動、家族と一緒に食事をするなど、負担にならないリフレッシュを促してあげましょう。「休むこと=サボり」ではなく、「次に集中するための準備」だと伝えることで、子どもも罪悪感を持ちにくくなります。
気持ちが揺れやすい時期であることを理解する
入試が近づく年末年始は、不安や焦りから気持ちが大きく揺れやすい時期です。普段なら気にしないようなことに落ち込んだり、急にイライラしたりすることもあります。そうした変化は、裏を返せばそれだけ真剣に受験と向き合っている証でもあります。この時期に保護者が意識したいのは、無理に励ましたり、正論で気持ちを切り替えさせようとしないことです。「そう感じるよね」「不安になるよね」と気持ちを受け止めるだけでも、子どもは安心します。解決策を提示するよりも、安心して弱音を吐ける存在でいることが、何よりの支えになるのです。
とはいえ、感情が高ぶって乱暴な言葉を投げかけられることもありますよね。「その言い方はあんまりじゃない!?」とイラッとする気持ち…分かります。でもそこはいったん引いて、グッと我慢!我慢なのです…!!
保護者が落ち着いて対応する姿勢が、子どもの心を少しずつ安定させていきます。受験が終わってからチクッと文句を言ってやるつもりで、今はただ温かく見守ってあげましょう。
年末年始、保護者が受験生にやりがちなNG行動

年末年始の保護者は不安や焦りが表に出やすく、「このままで大丈夫?」「もっとやらせたほうがいいのでは」と行動が空回りしがちです。ここでは、年末年始に保護者が特にやりがちなNG行動を整理します。
「勉強しなさい!」ばかり言う
受験生が家にいる時間が長くなる年末年始、つい「勉強しなさい」と口にしてしまう保護者も多いことでしょう。しかし、この言葉は本人も十分わかっていることが多く、繰り返されるほど反発や無力感を生みやすくなります。特に不安や焦りを抱えている時期ほど、指示や命令は逆効果になってしまいます。大切なのは、勉強量そのものを管理することよりも、取り組みやすい環境を整えること。「今日はどこまでやる予定?」と確認する程度の声かけにとどめるだけでも、子どもの主体性は守られます。
夜更かし・スマホ・ダラダラ時間を放置する
一方で、「何も言わない」姿勢にも注意が必要です。年末年始は夜更かしやスマホ時間が増えやすく、気づかないうちに生活リズムが大きく崩れてしまうことがあります。放置が続くと集中力が落ち、昼夜逆転を招きやすくなり、年明けに立て直す負担が大きくなります。たとえば就寝時間の目安を決めたり、寝る前はスマホを触らない時間帯を設けたりと、最低限のルールを親子で共有することが大切です。「ここまではOK」「ここからは戻そう」というラインを確認しておくことで、管理しすぎず放置しすぎないバランスが取りやすくなります。
予定を詰め込みすぎる
「時間がある今こそ」と予定を詰め込みすぎてしまうのも、年末年始にありがちなNG行動です。講習、問題集、過去問、家庭学習など、やることを増やしすぎると、消化できない焦りだけが残ってしまいます。計画倒れが続くと、「どうせできない」という無力感につながるため注意が必要です。年末年始は、量よりも質を意識したい時期です。やることを絞り、「これだけはやる」と決めた内容を確実に進めるほうが、本人の自信につながります。
親の不安をそのままぶつける
受験が近づくほど、受験生本人だけでなく、保護者の不安も大きくなります。「このままで間に合うのだろうか」「もっと本気を出さないといけないのでは」と感じるのは自然なことです。ただ、その不安をそのまま言葉にして子どもに向けてしまうと、必要以上に追い詰めてしまう可能性があります。不安を抱くこと自体が問題なのではなく、それをどう扱うかが重要です。子どもにぶつけるのではなく、配偶者や友人、塾の先生など、第三者に共有することで気持ちは整理しやすくなります。保護者が感情を整えた状態で関わることが、子どもにとっての安心感につながります。
受験直前の1月へスムーズにつなぐために

受験直前の1月は、学習量そのものよりも「整った状態で走り出せるか」が重要になります。そのためにも、年明け早々から少しずつ通常モードに戻していきましょう。1月1日はゆるめに過ごしても、2日・3日には起床時間や食事の時間を平常に近づけておくと、学校や塾が始まる際の負担が軽くなります。
あわせて整えておきたいのが、保護者自身のスタンスです。模試や過去問の結果に一喜一憂すると、その空気は子どもにも伝わります。結果よりも「今やるべきことに向き合えているか」を冷静に見ることが、受験直前の子どもにとって何よりの安心材料になります。
受験直前の1月は、学習面だけでなく精神的な負担も一気に高まる時期です。もし家庭だけでのサポートに限界を感じているなら、追い込みのタイミングから塾を活用するのも一つの選択肢と言えるでしょう。短期間でも第三者の視点が入ることで、学習の優先順位が整理され、親子ともに気持ちが楽になるケースもあります。
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年末年始の機会を利用して、親子で受験に向けたリズムを作ろう

年末年始は、受験生にとって学習面・生活面・メンタル面が大きく揺れやすい時期です。
一方で、受験に向けた環境を整え、子どもが安心して取り組める土台を見直す絶好のタイミングでもあります。この期間の過ごし方次第で、受験直前の1月を落ち着いた状態で迎えられるかどうかが大きく変わります。
大切なのは、完璧を目指すことではありません。学習や生活のリズムを「崩しすぎない」こと、そして親子ともに無理をしない距離感を保つことが重要です。
年末年始の機会を活かし、受験本番に向けたリズムを親子で少しずつ整えていきましょう。
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