また受験を見据えて塾に通い始める子も多くなり、他の子どもの様子から「塾に入ったほうが良いのか」と気になってくる保護者も多いはず。
高校受験のためには、いつから塾に通い始めたら良いのでしょうか。
今回は高校受験を見据え塾に通い始めるタイミングや、入塾を決める際に気を付けるべきポイントなどを学年別に紹介します。
高校受験をする中学生はいつから塾に通っているのか?
文部科学省の調査により、中1では45%が塾通いをしていて、学年が上がるごとに通塾率が増加することが分かりました。中3では6割以上の生徒が塾に通っていることも、グラフから読み取れます。
入塾するタイミングは人それぞれですが、高校受験が目的なのであれば、中1から入塾して早めに対策しておくといいでしょう。
引用:文部科学省「子どもの学校外での学習活動に関する実態調査報告」
高校受験に向けて塾に通うタイミング
高校受験に向けて塾に通うべきタイミングは、子どもの性格やまわりの環境によって変わってきます。目的に合わせて、いつから塾に通うべきなのか考えてみましょう。
参考:塾はいつから?
中学1年生
中学1年生から塾に通うべき対象となるのは、早いうちから勉強の理解を深めておきたい、内申点対策をしたいと考える子ども。公立高校の受験では地域によって中1、中2の内申点が関わってくることもあり、内申点対策は重要です。
定期テストでも満足できる点数を獲得できるよう、早いうちから塾に通い始めることを考えておきましょう。
また中1は基礎固めの時期でもあり、この時期から苦手科目を克服しておくことも大切です。
中学2年生
中学2年生から塾に通うべきなのは、生活や学習意欲の中だるみを避けたい人。忙しい中学生活にも慣れリズムができてくる中2の時期は、緊張感がなくなり勉強をさぼり気味になってしまうことも。
参考:中学生の家庭学習
ところが、中2は学校の授業内容が急に難しくなり進度も加速する時期。ちょっとした気の緩みのせいで勉強に付いていけなくなるお子さまも少なくありません。
その点、この時期から塾に通うことで、緊張感を持ち続けたりある程度の勉強量を確保できたりするでしょう。
中学3年生
「中学生活では、部活動も全力で取り組みたい」というお子さまもいるでしょう。そういったケースでは、部活動引退後の中3の夏から塾に通う場合が多くなります。
ただこの時期から塾に通い始めると、早々に入試対策が始まってしまいます。そのため、それまでの復習は自力でやっていく必要があり、塾通いのリズムが整うまでは大変に感じられるかもしれません。
高校受験に向けて塾通い始めるのは何月からが良い?
さらに高校受験に向けては、塾に通い始めるタイミングも大切だと言えます。1年間の中でどのタイミングが最も塾通い開始に適しているのか、学年別に見ていきましょう。
中学1年生
中学1年生で塾に通い始めるなら、授業に付いていけなくなる前の春~夏頃からがおすすめです。ただし中学生になったばかりの時期は、生活環境も一転し心身の負担も大きい時期です。無理しすぎないように、生活リズムやスケジュールに気を配る必要があるでしょう。
夏季講習などの季節講習からチャレンジすると、これまでの復習や新学期に向けた予習ができます。
また期間が限られた塾通いのため、身体の負担も少なく済むでしょう。
中学2年生
中学校生活に慣れ、生活全般にも余裕が出てくることから中だるみしてしまうことの多い中学2年生。この時期に塾に通い始めるなら、夏季講習からがおすすめです。
夏休みは比較的学習時間を確保しやすいため、無理のないスケジュールで塾通いをスタートできるでしょう。
また、高校受験に向けた本格的な勉強を考えているのであれば、中学3年生になる前の2月頃から塾通いを考え始めましょう。
塾では通常2月頃から次学年の先取り学習が始まるため、中3への勉強に向けて余裕を持って臨める良いタイミングとなります。
中学3年生
中学3年生から塾に通い始めるなら、できれば4月から始めることをおすすめします。その理由は、塾では11月頃に中学3年生の先取り学習が終わり本格的な受験対策に入っていくためです。それまでに先取り学習をしている他の生徒に追いつくためにも、なるべく余裕を持った入塾を検討しましょう。
部活などの都合で難しい場合は遅くても夏休み前までには入塾し、夏休み期間中を本格的な受験勉強に充てられるようにしましょう。
高校受験のために塾に通うメリット
高校受験のために塾に通うメリットは、以下の通りです。- 希望校に合わせた受験対策を行える
- 内申点をアップできる
- 勉強に最適な学習環境が整っている
希望校に合わせた受験対策を行える
高校によって出題傾向が異なるため、希望校に合わせた受験対策を行えれば、志望校合格の確立がアップします。志望校の出題傾向は、自分で調べたり対策を練ったりするのが困難なため、塾を活用するのがベストでしょう。塾に通っておけば、最新の入試情報を手に入れられるメリットも得ることができ、入試傾向の変化にも対応できます。
内申点をアップできる
早くから塾に通えば、定期テストの対策ができ、内申点を上げられます。公立高校を受験する場合、中1や中2の内申点も合否に影響する可能性があるため、早めに塾に通い始めた方がいいでしょう。学力は努力次第で短期間で上げることもできますが、内申点は一朝一夕に得られるものではありません。中1からの積み重ねが大切なため、塾に通って早めに対策することが重要です。
勉強に最適な学習環境が整っている
効率よく学習を進めるためには、集中して勉強できる環境が必要不可欠です。自習室がある塾なら、自宅で勉強するよりも集中して勉強できるでしょう。塾によっては防音設備のある音読専用部屋が用意されており、英語学習に活用できる場合もあります。高校受験対策におすすめのオンライン塾
ここでは、高校受験対策におすすめの塾を紹介します。どのオンライン塾でも高校受験対策はできますが、特徴が異なるため、自分に合う塾を選んでみてください。参考:中学生におすすめのオンライン塾!高校受験対策も
東進オンライン学校 中学部
東進オンライン学校 中学部なら、東進の実力講師陣によるハイレベルな授業を自宅にいながら受講することが可能です。大学受験にも精通した優秀な講師が、高校受験の後までも見据えて要な考え方を教えています。日本で1番東大現役合格者を輩出している東進でしか受けられないハイレベルな授業を受ければ、子どもの「知りたい」と「わかった」を引き出し続けられるでしょう。英・数・国・理・社の5教科に対応しており、標準講座では英・数を、実践力養成講座では国・理・社を学べるシステムです。標準講座では日々積み上げてきた力を得点につなげる学習法を習得でき、実力養成講座では90点以上を目指す一歩進んだ学習法を習得できます。
主要5教科は全学年・全範囲をいつでも学習できる、自由に復習・予習を進められるのも魅力の1つ。標準講座・実践力養成講座・全範囲学習が全部入っても、月額2,980円~から受講できます。
家庭教師の銀河
家庭教師の銀河は、中学校教員・大学教授・保護者の80%以上が「推奨する」「信頼できる」と回答したオンライン塾です。子どもの「自立」にこだわっており、強制的にやらされるのではなく、子ども自らやりたくなるように促します。その結果、「分かる」ではなく「できる」になり、成績アップが期待できるという仕組みです。学習方法は、主体的な学習と繰り返しの反復学習がメイン。2つの学習法から、最終的には「自立する学習」へ導いています。リーズナブルな料金も嬉しいポイント。講師紹介料・講師交代費・年会費が無料で、授業料は1コマ(30分)1,375円(税込)で受けられます。兄弟同時指導が無料なのは、他のオンライン塾ではなかなかないでしょう。母子・父子家庭向けの応援プランも用意されています。
そら塾
学校の定期テストで+20点を目指すのであれば、そら塾がおすすめです。同オンライン塾に通う平均点前後の受講生の多くは、学校のテストで1科目+20点以上アップを実現しています。全国のテストを分析し、出題されやすいものだけがピックアップしているため、効率よく学べるでしょう。地域ごとの入試の傾向と立ち昨データが豊富に蓄えられているため、高校受験対策もバッチリです。
最大の特徴は、スマホで学べる個別指導。リアルタイムで講師と話をしながら学べる授業システムなので、まるで講師が隣にいるかのように、すぐに質問してその場で解決できるでしょう。1回の授業は、疑問を十分に解決できるよう、80分に設定されています。
個別指導だと高くなりがちな料金ですが、月額5,400円~とリーズナブル。費用を抑えて質の良い個別指導を受けたい方におすすめです。
中学生が高校受験に向けて塾に通う際に気を付けるポイント
いざ高校受験に向けて塾を探そうと思っても、意外とたくさんの塾があり迷ってしまうこともあるでしょう。ここでは失敗できない塾選びに向けて、気を付けるべきポイントをご紹介します。
授業スタイルは合っているかチェックする
塾には個別指導と集団指導があり、人によって向き不向きがあります。学習効果を最大化するためには、自分に合った授業スタイルの塾を選ぶことが大切です。個別指導と集団指導の特徴は、以下の通り。
個別指導 | 集団指導 | |
---|---|---|
授業スタイル | マンツーマンもしくは少人数 | 集団授業 |
メリット |
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デメリット |
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入塾前に体験授業を受ける
塾の多くが入塾前に1日~1週間程度の体験授業を設けています。塾選びの際は、ぜひお子さまに体験授業を受けさせてみましょう。
同じ学習塾でも学習方針や授業スタイル、講師や周囲の環境など全く異なります。
実際に体験授業を受けてみると、「ここに行きたい」「この先生の授業が分かりやすかった」など、子どもからの希望が出てくるかもしれません。
塾を卒業するまでにかかる費用を確認する
高校受験対策となると、通塾にかかる費用もある程度まとまった金額がかかります。とはいえ、塾によって費用はまちまち。ホームページを調べる、パンフレットを取り寄せる、問い合わせするなど、はじめにしっかり確認しておくようにしましょう。
志望校に合った塾を選択する
明確に志望校が決まっている場合は、志望校への進学実績を持つ塾を選ぶようにしましょう。高校受験と一口に言っても、高校のレベルや学校によって対策が大きく異なる場合もあります。
また高校受験に向けては、塾講師とも密に相談をしながら進めていくため、その際に志望校に関する受験情報やノウハウが豊富な塾を選べば心強さを感じられるでしょう。
子どもの性格・希望に合った塾を選ぶ
ひと口に学習塾と言っても、今では集団指導・個別指導・オンライン塾など、様々な形態があります。友人と一緒に通いたいなら集団指導を実施している大手塾、自分のペースでじっくりやりたいなら個別指導など、子どもの性格や希望に合わせて考えることが、長く続けられる塾を選ぶポイントです。
口コミをチェックしておく
適した塾を選ぶためには、口コミのチェックが大切です。塾に通っている生徒や親の口コミをチェックして、授業や講師の質などを確認しておきましょう。口コミでは、塾の公式サイトでは得られないリアルな情報を集められます。口コミだけでなく、通いやすさや費用なども考慮して総合的に塾を選ぶことで、希望に合う塾が見つけやすくなるでしょう。
高校受験対策の塾選びによくある疑問
ここでは、高校受験対策の塾選びによくある質問を2つご紹介します。高校受験の対策には必ず塾に通わなくてはいけないのか?
塾に通わず合格を目指すことももちろん可能ですが、塾に通うことで、効率よく学習が進められます。前述しましたが、文部科学省の調査によると、中1では45%が塾通いをしていて、学年が上がるごとに通塾率が増加することが分かっています。中3では6割以上の生徒が塾に通っていることからも分かる通り、高校受験対策として塾に通う子どもが多いようです。
絶対に高校受験対策に塾が必要なわけではありませんが、より効果的な受験対策を行いたいと考えているのであれば、塾に通うのがいいでしょう。
引用:文部科学省「子どもの学校外での学習活動に関する実態調査報告」
大手と個人どちらの塾がいい?
大手と個人のどちらの塾がいいかは、何を求めるかによるでしょう。大手塾のメリットはデータを豊富に持っており、過去の事例から適切な受験対策ができること。ただし費用が高く、自発的に学習しなければ成績を上げられない可能性があります。
個人塾は、一人ひとりに適したカリキュラムやスピードで授業が進められるため、しっかり実力を身につけられるのがメリット。しかし塾によって質に差があり、難関校などの対策が難しいこともあります。
大手と個人のメリットデメリットを理解した上で、希望に合う方を選ぶといいでしょう。
高校受験の塾通いはいつから? まとめ
今回は、高校受験を見据え塾通いを検討している中学生の保護者に向けて、塾に通うおすすめのタイミングや、入塾を決める際に気を付けるべきポイントを解説しました。継続して通うことができ、さらに学習がしっかり身に付く塾を選ぶためには、子どもの性格や志向に合う塾を見つけることが大切です。さらにその子に合ったタイミングで入塾することも重要だと言えるでしょう。
忙しい中学校生活の中で、効率よく目標に向けた受験勉強ができるようにサポートしていきましょう。