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プログラミング教育市場の成長とともに教室も多種多様に
これまで日本における幼児・小学生向けの民間のプログラミング教室は、最も数が多いのが「ロボット・プログラミング教室」であり、その次に「プログラミング教室」が続く形でした。しかし、近年プログラミング教育市場が成長拡大していく中で、様々な種類の新しい教室が生まれています。
今回はプログラミング教育市場の新たな教室のスタイルや動向を紹介したいと思います。
「英会話×プログラミング」教室
英会話教室においてプログラミング教育を実施するケースが増加しています。
通常の英会話のレッスンとは別にプログラミング教育を行うケースだけでなく、「プログラミングのレッスン自体を英語で行う(英語でプログラミングを学ぶ)」教室さえも生まれています。
プログラミング言語が英語であることだけでなく、
「英会話もプログラミングも世界共通の言語である」
「グローバル社会で活躍する・21世紀の社会で活躍するために重要なコンテンツとして英会話やプログラミングが上げられる」
などの保護者の教育ニーズ・スクール側の育てたい人材像などの面から相性が良いのが大きな導入の理由になっています。
「算数・理科×プログラミング」教室
プログラミング教室のカリキュラムやコースの中に、通常の受験教科である「算数」や「理科(実験教室)」などを組み合わせている教室も増えています。
STEM教育についてのニーズが高まっていく中で、単なるプログラミングだけではなく、算数や理科などのジャンルについても複合的に教育することが教室の目的です。
また、現状の日本の受験制度においては、まだまだ受験教科である算数や理科のニーズが高く、プログラミング教室単体はどうしてもサブ的な位置づけになってしまいます。
そのためこうした複合コースの導入は「プログラミング教育が算数や理科の成績アップに役立つ」などのイメージをつくり、プログラミン教室の参加率や継続率を高めることにも効果があります。
「幼児向けプログラミング」教室
これまでのプログラミング教育は小学生以上を対象とするものが中心でしたが、徐々に幼児層にも広がりを見せています。
幼児を対象としたプログラミング教室が生まれている他、幼稚園やこども園などでも教育カリキュラムの中に「プログラミング教育」の要素を取り入れているケースが増えています。
幼児の時期に実際にプログラミングの技術や操作を学ぶのではなく、あくまでプログラミングという概念を遊びの中で体感してもらう、IT関連の知識を学ぶケースが主流です。
「プログラミング的思考を身に付けるおもちゃや教材を使って学ぶ」
「自分が書いた絵やイラストを映像で動かす」
「ロボットをプログラミングで動かしてみる」
「最先端のAIやIT関連の技術に触れてもらい、創造力を育む」
など、それぞれの教室によって、教える内容は千差万別です。
「オンラインで学べるプログラミング」教室
教室に通いたいが近くに教室がない、教室の費用が高すぎるなど、様々な理由で教室に通えない客層のために、「自宅で学べる」「オンラインで学べる」プログラミング教室が生まれています。
ゲームや映像を通して、プログラミングを学ぶスタイルが中心ですが、こうした価格面や利便性の面で優れた教育コンテンツが生まれることで、さらにプログラミング教育市場は広がっていくことが予想されます。
「プロフェッショナル&高度化したプログラミング」教室
プログラミング教室が多様化し、上述したプログラミングと他のジャンルを組み合わせた教室が生まれる一方で、よりプログラミング領域に専門特化した、実践的なプログラミング教室も生まれています。
この専門的&高度に進化した教室は以下のようなキーワードが特徴となります。
「プログラミングのプロ・専門家がカリキュラムをつくった」
「プロフェッショナル・専門化がレッスンを教える」
「IT関連の専門企業が運営母体になっている」
「幼児や小学生だけでなく、中学生や高校生になっても通える」
「実際に業界の最前線で使用されているプログラミング言語を使用して学ぶ」
「最終的にはアプリやシステムなどの開発も行う」
「実践的なスキル習得をして、そのまま現場で活躍できる素地をつくる」
一般的なプログラミング教室はあくまで「プログラミングの基礎を学ぶ」ことや、「プログラミング的思考」「論理的思考力」を身に付けることなどが目的ですが、こうしたプロフェッショナルとして特化していく教室は、本人が希望すれば、最終的に「業界で活躍できる」ことを目的とした、教育カリキュラムを用意していることが特徴です。
プログラミング教室を運営する母体も多種多様に
これまでプログラミング教室の内容についての様々な変化や展開をご紹介してきましたが、これらの運営する企業・法人においても、様々な広がりを見せています。主な運営母体を分けてみますと以下のようになります。「幼児向け習い事・教室業」
「英会話教室」
「学習塾」
「幼稚園・こども園」
「小学校」
「民間学童保育」
「パソコン教室」
「IT関連企業」
「おもちゃ教材関連企業」
これらの様々な業界・業種の法人がプログラミング教室を運営しています。
教室を運営する目的も
「業界としてIT技術者を多数養成する」「優秀なIT技術者を育てる」「幼児・小学生の見込み客集めのため」「客単価のアップのため」「他社・他法人との差別化のため」「最先端の教育を提供するため」「教材を売るため」「算数や理科に興味を持ってもらうため」など、各社それぞれです。
この運営母体の「目的」は教育内容や運営方針に大きく影響を与えるのでチェックしておくとよいでしょう。
プログラミング教育市場は成長市場であるため、多くの業界・企業から注目されています。
その結果、本コラムで紹介したように様々な教室形式や運営母体が存在することになりました。
(現状はある意味「玉石混交」といっても良いかもしれません。)
これからプログラミング教育市場が成熟化していく中で、本当に必要とされる教育・教室が選別されていく時代が訪れると思います。
これから日本社会においても、プログラミング教育市場が健全な成長をしていくことを期待したいと思います。
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