この記事では、そんなAdobe Premiere Pro(プレミアプロ)の値段をプラン別に解説していきます。「買い切り(永久ライセンス)はあるの?」というよくある質問にも答えていますので、プレミアプロの利用を検討している人はぜひ最後までご覧ください。
Adobe Premiere Pro(プレミアプロ)の値段をプラン別に解説
プレミアプロには大きく分けて3つのプランが用意されており、それぞれで価格はもちろん使える機能なども異なっています。一つ一つ解説していくので、自身に最適なプランを選ぶ参考にしてみてください。- 個人向け
- 学生・教職員向け
- 法人向け(グループ版)
個人向け
個人で利用する人向けには、以下2つの選択肢が用意されています。- Premiere Pro単体プラン
- Creative Cloudコンプリートプラン(20以上のAdobeアプリを内包)
値段と特徴をまとめた表が以下の通り。
個人 | Premiere Pro単体 | Creative Cloudコンプリートプラン |
---|---|---|
値段 | 4,980円/月(月々プラン) 3,280円/月(年間プラン月々払い) 34,680円/年(年間プラン一括払い) |
12,380円/月(月々プラン) 7,780円/月(年間プラン月々払い) 86,880円/年(年間プラン一括払い) |
特徴 | ・Premiere Proの利用に特化したプラン ・画像、動画編集ツール「Adobe Express」も使える ・AI生成に使えるクレジットは毎月500付与 |
・Premiere Proをはじめ、20以上のAdobe製品がこれ一つですべて使える ・AI生成に使えるクレジットは毎月1000付与 |
Creative CloudにはPhotoshopやIllustrator等の人気デザインツールも含まれているので、Adobe製品を総合的に活用したい人にはこちらがおすすめ。一方、Premiere Proを使った動画編集しか想定していない場合には、単体プランの方が割安で契約することができます。
学生・教職員向け
学生や教職員向けにはPremiere Pro単体版はなく、フルセットのCreative Cloudコンプリートプランを契約する必要があります。値段と特徴をまとめた表が以下の通り。
学生・教職員 | Creative Cloudコンプリートプラン |
---|---|
値段 | 2,180円/月 26,162円/年 (初年度割引) |
特徴 | ・Premire Proをはじめ、20以上のAdobe製品がこれ一つですべて使える ・AI生成に使えるクレジットは毎月1000付与 |
製品の内容自体は個人向けのものと変わりありませんが、通常のCreative Cloudよりも大幅に安く利用できるのが学生・教職員向けプランの特徴です。13歳以上かつ指定の学校に在学している等の条件はありますが、該当する人はぜひ活用しましょう。
法人向け(グループ版)
法人向けプランは、個人向けと同じく「Premiere Pro単体」「Creative Cloud」の2つの選択肢があります。ただしグループ版となっており、個人版では使えなかったビジネス用途の機能がいくつか追加されているのが主な違いです。値段と特徴をまとめた表が以下の通り。
法人 | Premiere Proグループ版 | Creative Cloudグループ版コンプリートプラン |
---|---|---|
値段 | 4,619円/月(+税) 55,428円/年(+税) ※ライセンスごと |
9,800円/月(+税) 117,600円/年(+税) ※ライセンスごと |
特徴 | ・Premiere Proの利用に特化したプラン ・画像、動画編集ツール「Adobe Express」も使える ・AI生成に使えるクレジットは毎月500付与 ・ビジネス向け機能追加(管理者向けダッシュボード、テクニカルサポート等) |
・Premiere Proをはじめ、20以上のAdobe製品がこれ一つですべて使える ・AI生成に使えるクレジットは毎月1000付与 ・ビジネス向け機能追加(管理者向けダッシュボード、テクニカルサポート等) |
ライセンスを管理する管理者用ダッシュボード等、グループで使うからこその機能が追加されているため、大人数で使用する場合には通常版よりも使いやすくなっています。その分価格はやや上がりますが、困りごとを相談できるテクニカルサポートも用意されているため安心感は十分です。
Adobe Premiere Proに買い切り(永久ライセンス)版はある?
毎月支払いが続くサブスクリプション型のサービスが苦手な方もいるでしょう。ここでは「プレミアプロは買い切りで使える?」という疑問について答えていきます。- Premiere Proの買い切り版はない
- Premiereシリーズには買い切りで使える製品もある
Premiere Proの買い切り版はない
結論から言うと、現時点でAdobe Premiere Proに買い切り(永久ライセンス)版はありません。Adobe公式のよくある質問にも、サブスクリプションでしか提供されていない旨が記載されています。Premiere Proを買い取り式で購入できますか?
Premiere Proは月々プランまたは年間プランのCreative Cloudサブスクリプションでのみご利用いただけます。Premiere Proのみの単体プランか、複数のアプリを含むプランのサブスクリプションをご購入いただけます。
引用:Adobe|Premiere Pro|よくある質問
かつては「Adobe Creative Suite 6(CS6)」という買い切り製品が提供されていたものの、サブスク型に代わった2012年以降はサポートが終了しており、現在も問題なく使える保証はありません。CS6を中古で購入するよりも、必要経費と割り切ってPremiere Proをサブスク契約した方が安全に使えるでしょう。
Premiereシリーズには買い切りで使える製品もある
AdobeのPremiereシリーズには、Proだけでなく以下のような製品もラインナップされています。- Premiere Elements
- Premiere Rush
いずれもPremiere Proより機能が少ない初心者向けのソフトですが、このうち「Premiere Elements」は買い切りで利用できるのが魅力です。値段は以下の通り。
Premiere Elements 2024 | Photoshop Elements 2024 & Premiere Elements 2024 | |
---|---|---|
値段 | 19,580円 | 27,280円 |
特徴 | Premiere Elements単体の基本版 | 写真編集ツール「Photoshop」のシンプル版がセットになったバンドル販売 |
Elementsはテンプレートやガイドに沿って進めたり、AI機能を駆使したりして、誰でも簡単に動画編集をできるように設計されています。その分、自分の知識を用いてこだわりの編集をしたい場合には物足りなさを感じることがあるかもしれません。自身の動画編集スキルや、どんな動画を作りたいのか等を明確にして、ProとElementsのどちらが合っているかを選択してみてください。
関連サイト:Adobe Premiere Elements
プレミアプロが学べるおすすめ動画編集スクール
ここでは、プレミアプロが学べるおすすめ動画編集スクールを紹介します。MOOCRES
MOOCRESは、After Effectsを中心に、より高単価なクリエイターを目指せる動画編集スキルが学べるスクールです。
受講形式はオンラインとオフラインの両方に対応しており、最大6名の超少人数クラスで手厚い指導を受けられるため、初心者でも安心して学習を進められます。受講中に実際の案件獲得から納品完了までの流れを体験でき、4ヶ月の受講期間内に1件の案件受注を保証しているのも魅力。実践的なスキルを磨き、即戦力として活躍するための貴重な経験となるでしょう。
動画編集に必要なPCを受講期間中は実質無料でレンタルできるため、高性能な機材が手元にない方でもスムーズに学習を始められます。また、After EffectsやPremiere Proを含むAdobe CCコンプリートプランを3ヶ月分無償で利用できる特典(約3万円相当)も付いており、プロが使用するツールを余すことなく活用できます。
デジハク
デジハクは、フリーランス動画クリエイターとしての活躍を目指す動画編集スクールです。
未経験から独学でプロになった経験を持つ講師陣から生まれたスクールだからこそ、実体験をもとに効率的に動画編集について学べるカリキュラムを提供。また、徹底した学習サポートも用意されています。
卒業後に関しても、受講生同士が案件を共有できる場や、講師と受講生が交流できるオンラインスペースなど、楽しめるコンテンツを多数用意。スキルを学ぶ機会を継続的に持ち続けられる環境がある点も魅力と言えるでしょう。
そんなデジハクでは、カリキュラムの初期にPremiere Proに関するスキルを全8レッスンで学びます。
ソフトの使い方から丁寧に学んだ後は、実案件を想定したYouTube動画の編集・サムネイル制作にまで取り組めるとのこと。Premiere Proを利用するにあたって必要なスキルを網羅的かつ体系的に身に付けられるでしょう。
studio US
studio USは、業界で今リアルタイムに活躍している講師陣が教材の制作、指導に携わる動画編集スクールです。
現役クリエイターが監修・制作した動画教材は900以上にも上り、毎月新しい教材も追加されます。目指す動画編集者に合わせて必要なスキルはもちろん、周辺スキルに関しても学べるため、応用力・表現力の高いクリエイターを目指せるでしょう。加えて、毎回違うテーマを取り上げるライブ授業も定期的に実施されます。ライブ授業もプロ講師が登壇するため、現場のリアルについて直接見聞できる機会となるでしょう。
「動画編集を始めてみたい」「趣味で動画編集に挑戦してみたい」といった人には、55,000円(税込)でPremiere ProやAfter Effectsの基礎を学べる『動画編集コース』がおすすめ。気軽に動画編集について学べるコースになっているため、興味がある人はぜひ受講してみはいかがでしょうか。
ヒューマンアカデミー動画クリエイター講座
ヒューマンアカデミーが提供する動画クリエイター講座は、月々5,200円~動画編集スキルを学べる講座です。
入学前から就職後まで、専任のカウンセラーとプロ講師による手厚いサポートを受けられる点が魅力であり、未経験者であっても挫折させない環境を整えています。学習サポートにおいては、チャットを通じた質疑応答や課題の添削などが提供されています。また、就・転職サポートにおいては、専任のカウンセラーが求人紹介や履歴書添削、面接対策など、内定獲得まで一貫した支援を提供しているとのこと。
基礎から動画編集スキルを学びたいと考える人には、『動画クリエイターコース』がおすすめ。6カ月間で、動画制作の基礎から、就職・転職時に役立つポートフォリオ制作まで取り組めるカリキュラムとなっており、Premiere Proに関するスキルも学べます。
まとめ
当記事では、Adobe Premiere Pro(プレミアプロ)で動画編集を始めようと考えている人に向けて、プラン別の値段と買い切り版の有無について、詳細に解説してきました。個人向け、学生・教職員向け、法人向けの3プランがありますが、いずれも年間一括払いで契約するのが特にお得です。個人・法人の2つではPremire Pro単体契約もできるので、さらに費用を圧縮することができます。
残念ながらPremiere Proに買い切り版はなく、サブスクでしか契約できない点には注意が必要。もしどうしてもサブスクに抵抗があるのであれば、機能を落としたシンプル版「Premire Elements」なら買い切りで利用可能です。こちらも併せて検討してみてください。