Webデザイナーは後悔する？4つの理由や実態を徹底解説

「Webデザイナーは後悔する」と言われる理由とその実態

Webデザイナーという職業に対して「やめとけ」「後悔する」といったネガティブな意見を耳にすることがあります。これはいくつかの理由から生じていますが、その実態はどうなのでしょうか。ここでは、悪評の理由とその裏側を掘り下げていきます。

• 残業が多く長時間労働になりがち？
• 思うように稼げない？
• AI台頭の今、将来性が低い？
• トレンドの変化が速すぎてついていけない？

残業が多く長時間労働になりがち？→企業による

まずは「Webデザイナーの仕事は残業が多く、長時間労働につながりやすい」という声。確かに、デザイン案作りや修正作業、打ち合わせなどで時間がかかることは事実です。特に駆け出しWebデザイナーの頃は、その傾向が顕著になりがち。

しかしながら、こういった環境は企業やチームにより大きく変わります。制作が終わるまでは何時だろうと関係なく仕事を継続させられるところもあれば、その日やることを時間内にきっちり終わらせて定時帰宅させるといった時間管理を徹底する企業も存在するからです。

クリエイティブ業界の実態把握を行なっている「クリエイターワークス研究所(株式会社ユウクリ)」の調査によれば、Webデザイナーを含むほとんどのクリエイターの残業時間は「ほぼなし〜20時間未満」とのこと。自分の裁量で仕事を決められるフリーランスに至っては4割以上が「残業全くなし」と回答していることから、労働時間の問題は所属する企業や選択する働き方次第と言えそうです。

なお、このような無理な長時間労働は、Webデザイナー特有の問題ではなく、全ての職種で見受けられる労働環境の問題とも言えます。

思うように稼げない？→実績を付ければ突き抜ける

「Webデザイナーは思うように収入を得られない」という意見もあるようです。いくらデザイン業が好きだとしてもお金がなければ生活していくことはできないため、収入面は特に気になるところかと思います。

Webデザイナーが稼げないという
広告をよくみるんですが本当なんでしょうか。。。目指している側からすると少し不安になります🤔

引用：https://twitter.com/tomorrownori/status/1367833084129734657 

ここもまた一概には言えないところで、未経験・初心者からWebデザイナーになった場合、最初の頃は望むような報酬を得られない場合があるのも確か。しかし技術やスキルを磨いて実績を積み重ねていけば、報酬もそれに比例して上がることはほぼ間違いありません。

実際、カカクコムが運営するサービス「求人ボックス」にまとめられたデータによれば、Webデザイナーの年収は324〜877万円と幅広くなっています。平均で見ても473万円と、日本の平均年収より高水準に位置しているため、Webデザイナーが特別稼げないというわけではないと言えるでしょう。

求められる能力やスキルレベルによっても収入は変わってくるので、なかなか稼げないというときにはさらなる自己投資・努力が必要になるかもしれません。

AI台頭の今、将来性が低い？→デザインには人間の感情が欠かせない

昨今は「ChatGPT」をはじめとする生成AIが台頭していることもあり「Webデザイナーは将来性が低い」という声も聞こえてきます。今後さらにAIが進歩していけば、デザイン作業がすべて自動化され、Webデザイナーはいらなくなってしまうのではないかという懸念です。

ここで前提として知っておきたいのが、Webデザイナーの仕事には主に以下の2種類があるということ。

• コーディング作業(HTML/CSS、JavaScriptなど)
• デザイン作成(Photoshop、Illustratorなど)

このうち、HTMLやCSSといったコーディングメインで活動しているWebデザイナーの場合、今後AIに仕事を奪われていく可能性はあり得るかもしれません。今やChatGPT等の生成AIは「〇〇するコードを書いてください」と言えば、即座にコーディングしてくれるほど優秀だからです。

しかし、独自の感性を働かせてデザイン作成に勤しんでいるタイプのWebデザイナーであれば、そこまで将来性を気にする必要はないでしょう。優れたデザインにはAIでは再現できない「人間の感情・感性」が必要。人間が感じ取る喜びや驚き、悲しみといった感情をデザインに取り入れることで、ユーザーから共感や理解を得られる魅力的な作品が出来上がるのです。

Webデザイナーの仕事は人にしか出来ないことが多数含まれていることから、これからも必要であり、その存在価値は続くと言えます。

トレンドの変化が速すぎてついていけない？→基礎が備わっていれば対応していける

Webデザイン業界はトレンドの移り変わりが激しく、それについていくために常に新しい知識を吸収していく必要があります。やりがいがある一方で「変化が速すぎてついていけない…」という声があることも確かです。

特に近年はSNS等の伸びが著しいため、これまでのようなWebサイト向けのデザイン手法・技術しか持ち合わせていないと、壁にぶつかることもあるでしょう。しかし「各種ツールの使い方」「魅力的なデザインのパターン」「配色の知識」といった基礎的なデザインスキルは、トレンドが変わっても廃れることはない普遍的なものです。基礎がしっかり身に付いていれば、新しい技術や手法が登場したとしても応用を加えていくことで十分対応していけるでしょう。

Webデザイナーに向いている人の特徴

実際にWebデザイナーとして活躍していけるのは、どのようなスキル・特性を持ち合わせた人なのでしょうか。一概に言えるものではないものの、ここでは「Webデザイナーに向いている人の特徴」をまとめてみました。

• クリエイティブな思考を持っている
• 新しいことを学ぶ意欲がある
• コミュニケーション能力に長けている
• チームで協力して成果を求めることが好き
• タイムマネジメント・タスク管理が得意　etc…

クリエイター業の一つであるため、やはり「クリエイティブな思考・独自の感性」を備えた人ほど、魅力的な作品を生み出しやすい傾向はあるでしょう。先に述べたようにトレンドの変化が激しい業界であるため、現状維持ばかりでなく自分から新たなことに挑戦していく野心があることが望ましいです。

また、Webデザイナーは一つのプロジェクトを完遂するためにディレクター・ライター・エンジニアといったさまざまなチームメンバーと連携を図る必要があります。「一人で黙々と作業するのが得意」というよりは「チームで一つの目標に向かって協力していく方が好き」という人の方が、Webデザイナーに向いているかもしれません。

未経験からWebデザイナーになるには？

Webの成長が衰えることを知らない今、Web制作の花形ともいわれる「Webデザイナー」を志す人は多いはず。しかし「何を勉強すればWebデザイナーになれるの？」と頭を抱えてしまうこともあるのではないでしょうか。

未経験からWebデザイナーになるには、まずはデザインの基礎知識から学び始めることをおすすめします。HTMLやCSS、JavaScriptなどのWeb制作にかかわるプログラミング知識、配色やレイアウトといったデザインの基礎理論などを身につけましょう。

ある程度知識が付いたら、その後は実務を通してどんどん経験を積んでいくことが大切。実際の業務の流れや、問題解決の経験等は、実務経験でしか得ることができないからです。副業として実際に案件に応募してみることはもちろん、学んだ知識を活かして自分自身でWebサイトを作ってみるのも効果的。

もし伸び悩みを感じた時には、プロのデザイナーの作品を参考にしてスキル向上を図ったり、必要に応じてWebデザイナー向けスクールに通ったりしてみるのもいいでしょう。いずれにしても、ずっと基礎学習で足踏みしているのではなく、積極的に実務に参画して「現場でしか得られない知識」をどんどん習得していきたいところですね。
参考：Webデザイナーになるには？

後悔しないWebデザイナーを目指せるおすすめスクール 

ここでは、後悔しないWebデザイナーを目指せるおすすめWebデザインスクールを紹介します。

DMM WEBCAMP

DMM WEBCAMPが提供する『Webデザインコース』は、Ｗebデザインに関するスキルを段階的に学べるコースです。

カリキュラムは、基本的なデザインのセオリー・専門技術・知識の習得を目指すデザイン基礎学と実際の制作に取り組むバナー広告デザイン、WebサイトのUI・情報設計を学ぶポートフォリオ制作の3つのフェーズに分かれています。

なお、本スクールでは「メンター」と呼ばれる現役エンジニア講師が、マンツーマン体制で一人ひとりの学びに合わせたサポートを提供してくれます。実際に未経験から副業案件の獲得やWebデザイナー転職を叶えた卒業生もいます。

未経験であっても目標を掲げ提供カリキュラムを真摯に取り組めば、卒業時には即戦力として活躍できる人材へと成長できるでしょう。

デジタルハリウッドSTUDIO｜Webデザイナー専攻 超実践型就職・転職プラン

デジタルハリウッドSTUDIOが提供する『Webデザイナー専攻 超実践型就職・転職プラン』は、マイナビワークスとコラボした独自の就職・転職支援が強みのWebデザインスクールです。

最終的に就職・転職を目標に掲げているだけあり、ポートフォリオ制作やクライアントワークに力を入れている点が特徴です。
講義で取り組む9つの課題を通じて、合計11つものポートフォリオを制作できます。また在学中は同スクールの提携先であるマイナビワークスから実案件の紹介を受けられます。

卒業中に案件受託の一連の流れを経験できる点は、嬉しいポイントと言えるでしょう。

テックアカデミー

テックアカデミーの「Webデザインコース」は、Webデザイナーを本気で目指したい方向けの学習プログラム。現役プロ講師のサポートを受けながら、Webデザイン、Webサイト制作、バナー制作の実務経験まで網羅することで、プロとして活躍するための土台を築けます。

デザインについて学ぶだけでなく、ネクストキャリアに繋がる実績作りもできるため、卒業後は実績がある状態で営業活動をスタートできるでしょう。バナーの実案件制作では、3案件の依頼が保証されています。お仕事獲得に欠かせないポートフォリオサイトの制作をサポートしてもらうことも可能です。

週2回（1回30分）のマンツーマンメンタリングがあるから、「わからないことがあったらどうしよう」「挫折が心配」という方でも安心。毎日15～23時の間はチャットで質問でき、疑問・質問を解消し、モチベーションを維持しやすいシステムです。Webデザイン初心者はもちろん、Webデザインのスキルアップをしたい方やデザインについて学びたいエンジニアの方にもおすすめのコースといえます。

SHElikes

女性向けキャリアスクールのSHElikesは、「自分らしい働き方」を叶えたい方におすすめのスクールです。オンライン完結のため、現職や趣味で忙しい方でも無理なく学びやすいでしょう。

30コース以上が提供されており、Webデザインはもちろん、Webライティング、Webマーケティング、プログラミングなど、さまざまなスキルが習得可能。定額で学び放題なので、スキルの枠に縛られずに複合的なスキルアップを目指せます。

SHElikesが重視しているのは、「なりたい姿を叶えるためのサポート」です。月に1回のコーチングでは、目標に対しての達成度をみんなでシェアする時間が設けられています。仲間と一緒に切磋琢磨できる環境なら、モチベーションを高めやすく挫折しにくいでしょう。学習中にわからないことは、講師に気軽に質問できます。お仕事チャレンジの機会が多いのも嬉しいポイントです。

Find me!

未経験者の女性向けWebデザインスクールが、Find me!です。Webデザインについて何の知識がない状態でも、Webデザインのプロを目指せます。24時間質問し放題なので、完全未経験者でも安心して学べるでしょう。月々4,980円～というリーズナブルな価格設定のため、「費用を抑えてWebデザインを学びたい」方にはとくにおすすめです。

仕事特化で、受講中に何度も仕事に取り組み、現場経験を積めるのがスクールの特徴。お仕事獲得サポートや案件5件補償、お仕事紹介などで収益をサポートしてもらうことができ、継続案件を抱えた状態で卒業することもできます。カリキュラムは永久的に学び放題のため、卒業後も継続してスキルアップを図ることが可能です。カリキュラムでは、収入を得るために必要な50以上のスキルについて学ぶことができ、さまざまなスキルを習得できます。

RaiseTech

RaiseTechが提供する『デザインコース』は、現場主義の指導・カリキュラムが特徴のコースです。
現場主義の指導・カリキュラムを提供していることもあり、学習に注力できる環境を用意できる人でないと入会できません。
なお入会における条件は、次の通りです。

• MacかWindowsのPCを所有している（メモリ8GB以上・Windows10またはMac OS10.14以上）
• ネット検索を利用できる
• 期間内に必要な学習時間（300時間程度）を確保できる
• PCの基本的な操作ができる

動画視聴型のスクールも多い中、RaiseTechでは週に1回現役デザイナーによるオンラインライブ授業が実施されます。
現役デザイナーから直接スキルや知識を学べる点は、学習意欲向上にも寄与するでしょう。

また受講生の学習意欲が非常に高く、共に切磋琢磨できるとの声も聞かれます。
カリキュラムの難易度は他のスクールと比較してやや高いとの声もありますが、その分レベルの高いスキル・技術を身に付けられるでしょう。

まとめ｜スクールに通って後悔しないWebデザイナーを目指そう

当記事では、Webデザイナーに対して「やめとけ・後悔する」といったネガティブな意見が多い理由と、その実態について徹底解説してきました。Webデザイナーに向いている人の特徴や、未経験からWebデザイナーを目指す際のTipsについてもまとめたので、今後どのように行動していくべきか明確になったのではないでしょうか。

「残業が多い」「稼げない」等さまざまな酷評がある一方で、必ずしも全員が全員その末路を辿らなければいけないわけではありません。きっちりスキル・経験を積んで実績をつけたWebデザイナーになれば、他の職種では実現できないような収入やワークライフバランスを実現することも十分可能でしょう。

幸いWebの成長は留まることを知らず、必然的にWebデザイナーの需要も高まるばかりです。「後悔する」「やめとけ」なんて周りの声は気にすることなく「Webデザイナーになりたい！」という強い気持ちがあるのなら、思い切って挑戦してみて損はないと思います。