この記事では、巷で飛び交っている「Webデザイナー多すぎ」という声の真偽を、いくつかのデータをもとに解説していきます。その上で、将来性や稼ぐためのコツなども紹介しますので、Webデザイナーに少しでも興味を持っているのであればぜひ読み進めてみてください。
「Webデザイナー多すぎ」は本当?
Webデザイナーは「Web職の花形的存在」とも言われるほど、高い人気を誇る職業です。そのため「Webデザイナーは多すぎる」という世間の声は、あながち間違ってもいない状況。その理由の一つに、有効求人倍率の低さが挙げられます。有効求人倍率とは厚生労働省の職業情報提供サイト「jobtag」によれば、令和4年度におけるWebデザイナーの有効求人倍率は「0.18」。つまり1つの求人に対して5人以上のWebデザイナーが応募している計算となります。IT職の代表ともいえる「プログラマー」の求人倍率が1.79であることからも、Webデザイナーの人数が多いこと・競争率が高いことは確かと言えるでしょう。
有効求職者数に対する有効求人数の割合のこと。1が基準。
1以上の場合、求職者を探している企業数が多い状態。
1以下の場合、就職先企業を探している求職者が多い状態。
「多すぎ」と言われるWebデザイナー、将来性は大丈夫?
有効求人倍率を見ても、実際Webデザイナーの数はかなり多いことが分かりました。そうなると「今からWebデザイナーになっても、もう遅いんじゃないか…?」と考える人も少なくないかと思います。しかしWebデザイナーの将来性はそこまで暗いものではなく、多すぎと言われる現状でも挑戦する価値は十分にある職業です。ここでは、Webデザイナーの将来は明るいと考えられるその理由を、2点ほど解説していきます。
- インターネットの利用率・普及率は順調に上昇中
- マス広告費を上回るほどインターネット広告費も伸びている
インターネットの利用率・普及率は順調に上昇中
デジタル技術の急速な発展に伴い、インターネットの利用率や普及率は年々上昇を続けています。総務省の調査によれば、2022年のインターネット利用率は84.9%。コロナ禍で需要が急増した2019年に比べると若干落ち込んではいますが、5年・10年というスパンで見てみると、着実に成長していることがわかるはず。「生活の様々な場面でインターネットが必要とされている」≒「Webサービスを作成するWebデザイナーの需要が高まっている」ということを意味します。スマートフォンでどこでも気軽にネットを利用できるようになっている点や、5Gの普及が進んでいる点も追い風。巷では「多すぎる」「飽和している」と言われることもあるWebデザイナーですが、将来性は十分高いと考えて差し支えないでしょう。
マス広告費を上回るほどインターネット広告費も伸びている
インターネット上に掲載される広告をデザイン・作成するのも、Webデザイナーの仕事。ネットサーフィンをしていて目に入るバナー広告等のデザインは、基本的にWebデザイナーが手掛けています。そのインターネット広告の市場規模がマスコミ4媒体広告費(新聞・雑誌・テレビ・ラジオ)を上回るほど成長していることも、Webデザイナーの将来性の高さを裏付ける根拠と言えるでしょう。多くの企業が、マーケティングの方針・戦略を従来のマス広告からデジタル(インターネット)へと移行している段階。インターネット広告費はこれから益々伸びていくとも各所で予想されていることから、Webデザイナーは今後も引き続き重要な役割を担っていくでしょう。
【対策3選】今後も活躍できるWebデザイナーになるためには
将来性があり、引き続き高い需要が期待できるWebデザイナーですが、新規参入者がどんどん増えていることは確か。油断しているとライバルに仕事を取られてしまう可能性も十分考えられます。ここでは、競争率の高いWebデザイナーという仕事において、今後も安定して活躍していくために取り組んでおきたいことを3つまとめました。- より高度なデザインスキルを身につける
- Webマーケティングの知見を深める
- ほかのスキルと掛け合わせる
より高度なデザインスキルを身につける
競争が激化するWebデザイン業界で生き残るためには、常に時代の先端を行くデザインスキルを習得することが不可欠です。今やCanva等の無料サービスを使って誰でもそれなりのデザインを作れる時代になっているため、ちょっとかじった程度のスキルでは中々仕事が取れないこともあるでしょう。UI/UXデザイン、レスポンシブデザイン、グラフィックソフトの高度な使用技術など…Webデザインスクールなどで何か一つでも特化したスキルを持っておくことで、他のデザイナーとの差別化を図ることができます。最新のデザイントレンドを追いかけ、それをいち早く実務に生かしていくのも◎。
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この記事をcoeteco.jp で読む >Webマーケティングの知見を深める
インターネット広告市場の高まりによって、広告制作を任されるWebデザイナーも増えているところ。そのためデザインスキルだけでなく「Webマーケティング」の理解も深めておけると、ワンランク上のWebデザイナーとして活躍できる場が増えることでしょう。広告の場合、いくら魅力的なデザインでも、それがビジネスとして機能しなければ意味がありません。Webマーケティングの知見があれば、ユーザーの行動を分析し、コンバージョンに繋がるデザインを考案出来るようになり、より効果的なWebサイト制作が可能となります。マーケティングチームとの連携もスムーズになり、Webデザイナーとしての価値はより高まるはず。
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この記事をcoeteco.jp で読む >ほかのスキルと掛け合わせる
Webデザイナーの母数がどんどん増えていることで、Webデザインだけが出来るデザイナーの需要はどんどん低下しているのが現状。デザインにとどまらない幅広いスキルを備えておけると、周りから頭一つ抜け出しやすくなります。Webデザインと掛け合わせると価値のあるスキルの例として、以下のようなものが挙げられます。
- コーディング能力(フロントエンド)
- 動画編集
- イラストレーション
- グラフィックデザイン etc…
上記のほか、先に挙げたUI・UXやWebマーケティング等も掛け合わせスキルとしては有用です。スキルセットを多様化させることで、より多くのプロジェクトに貢献できるプロフェッショナルとして活躍の場を広げられるでしょう。
おすすめのWebデザインスクール3選
ここでは、おすすめのWebデザインスクールを3つご紹介します。どのスクールでも高いWebデザインのスキルを身につけられますが、特徴や内容が異なります。気になるスクールがあれば、ぜひ公式HPをチェックしてみてください。デジタルハリウッドSTUDIO
デジタルハリウッドSTUDIOは、1994年の創業以来、社会人向けの養成クリエイティブスクールとして、9万人以上の受講生を輩出してきました。独自の就職・転職サポートを行っており、Webデザインだけでなく、就職・転職の成功に欠かせないスキルや知識も効率的に習得したい方におすすめです。転職プランと主婦向けプランがあり、ご希望に合わせて選べます。転職プランと主婦向けプランの一部コースでは実際の案件にトライできるカリキュラムが組まれており、実績を積めるのはもちろん、ポートフォリオとして就職・転職に活かすことが可能です。
DMM WEBCAMP Webデザインコース
DMM WEBCAMPのWebデザインコースでは、デザインからサイト制作まで幅広く習得できます。Webデザインの実務スキルが身につくカリキュラムになっているため、未経験からでも、副業や転職に役立てるスキルが身につくよう、徹底的にサポートしてもらうことが可能です。学習面だけでなく、メンタルをサポートしてもらえるのも嬉しいポイント。週2回のマンツーマンのメンタリングが実施されており、必要な知識や学び方、考え方などを指導してもらえます。チャットでの質問は無制限なので、メンタリング以外の時間でも好きなだけ質問できるでしょう。
DMM WEBCAMP(ウェブキャンプ)のコース一覧 |【社会人・大学生】プログラミングスクール(口コミ・評判・料金)
DMM WEBCAMP(ウェブキャンプ)のコース一覧(18件)ページです。コース情報を一覧で紹介。業界No.1のスクール取材数で授業内容やおすすめポイントをお伝えします。【中高生・社会人・大学生】プログラミングスクールの掲載が満載。DMM WEBCAMP(ウェブキャンプ)の口コミ・評判・料金 【卒業生通塾生取材あり】 運営本部:株式会社インフラトップ
この記事をcoeteco.jp で読む >RaiseTech
RaiseTechは、短期間でWebデザインスキルを身につけたい方におすすめのスクールです。他のスクールにはないサポート体制が強みで、学習中には以下の8つのサポートを活用できます。- 現役デザイナー講師によるリアルタイム授業
- 無制限で授業を見放題
- 常に最新情報へアップデートされている動画教材やカリキュラム
- 講座終了後も質問できる無期限オンラインサポート
- 代表との個人面談を受け放題
- 毎月イベント開催(同じ目標を持った仲間と繋がれる)
- その人専用のロードマップの作成
- 学習状況の毎週チェック&フォロー
Webデザイナーは多すぎなのかまとめ
当記事では「Webデザイナーは多すぎという声を聴くけど本当?」という疑問を解消したうえで、Webデザイナーの将来性や今後も安定して稼いでいくためのコツについてまで、詳細に解説してきました。2022年度の有効求人倍率が0.18であったことからもわかる通り、Webデザイナーの数がかなり多いことは事実です。しかしインターネット利用率やインターネット広告費は年々成長しているため、Webデザイナーの将来性は申し分ないレベルと言えるでしょう。
もちろん、いくら需要が高いとはいっても、基礎的なスキルしか備えていないWebデザイナーだとライバルに仕事を取られてしまう可能性も十分あり得ます。Webデザインスクールなどで基礎的なスキルを身につけた後に、高度なデザインスキルを身につけたり、他分野のスキルを併せて習得したりして、Webデザイナーとしての価値を高め続けていくことが重要です。