多様な学習法が広まり、英語教育と一口に言っても英会話スクールやテキスト教材、ビデオ教材など、様々な学習法を目にするようになりました。
最近では、タブレットで英語を学べる教材も増えており、より身近で手軽に英語に触れられるようになりました。
幼い頃からタブレットやスマートフォンなどのIT端末に触れている子どもたちにとって、ゲーム感覚で学べるタブレット教材はとても人気です。しかし一方で「タブレット教材による英語学習は、果たして期待する学習効果を得られるのか?」と不安に思う保護者様も多いかと思います。
そこで今回は、子どもの英語学習にタブレット教材を用いた時の学習効果やメリット・デメリットなどについて解説します。
タブレット教材での英語学習は効果がある?
タブレットを用いた学習に慣れていない保護者世代にとって、「タブレット学習教材での英語学習は本当に有効なのか?」と不安に感じる人も少なくないでしょう。結論、学ぶ目的やレベルに合っていれば、“タブレット教材は、英語学習にも高い効果を期待できる”と言えます。
まずゲーム感覚で取り組めるタブレット教材は、英語学習のハードルをぐっと下げてくれるでしょう。
また幼い頃から英語を学ばす目的として、話す・聞くなど実際に使える英語を学ばせたいと考える保護者様が大半かと思います。その点、映像や音声を活用した学びを提供できるタブレット教材は、紙の教材では得られない実践的な学習効果を見込めます。
さらに、学習レベルについても初めて英語に触れるレベルから帰国子女に対応したレベルまで幅広いレベルにまで対応していたり、英検対策やフォニックス対応など目的に合わせた教材が用意されています。子どもの英語レベルや学習目的に合った教材を選択することで、求める英語力を1段階ずつ高めていけるでしょう。
小学生・中学生がタブレット教材で英語学習するメリット
タブレット教材を使って英語学習をするメリットはどんなところにあるのでしょうか。個々では、タブレット教材を用いて英語の勉強に取り組む4つのメリットを紹介します。
参考:中学生におすすめタブレット学習
イラストや音声を交えながら学べる
まずは、イラスト、動画、音声などによって、五感をフルに使った学習ができる点がメリットとして挙げられます。また飽きずに楽しみながら学習できるため、自主的な学習にも繋がるでしょう。
ゲーム感覚で学べるため、学習ハードルが下がる
学習習慣がまだ身に付いていない年齢の子どもや勉強嫌いな子どもでも、タブレット学習ならゲーム感覚で楽しめるでしょう。そのため、自ら積極的に学習に取り組むケースも珍しくありません。タブレット教材には子どもを飽きさせない工夫がたくさんあるので、英語力を高められる習慣が自然と身に付くでしょう。
「話す」「聞く」などテキスト教材では伸ばしにくい技能を高められる
タブレット教材では、紙の教材では行き届かない「話す」「聞く」にも対応している強みがあります。自宅学習でありながらもネイティブの発音に触れることができたり、疑似会話を楽しめたりする点は、タブレットならではのメリットでしょう。
スキマ時間に取り組みやすい
分厚い紙のテキスト教材に比べ、タブレット教材は持ち運びにも適しています。自宅ではもちろん、外出先でのちょっとしたスキマ時間にも勉強に取り組める点もメリットと言えるでしょう。
小学生・中学生がタブレット教材で英語学習するデメリット
続いて、タブレット教材で英語学習するデメリットを紹介します。目が悪くなる可能性がある
タブレット学習では、長時間同じ姿勢でいることが多くなりがちです。画面を長時間見ていると、目が疲れたり視力が低下したりといった懸念も。
まだ視力の安定していない子どもの場合、なおさらその影響が心配されます。
なるべく明るい場所で学習する、定期的に休憩を入れるなどの工夫が必要です。
肩こりや腰痛などが発生する恐れがある
手軽にどこでも学習できるタブレット教材だからこそ、ついついベッドやソファで寝転がりながらやり込んでしまうこともあるでしょう。推奨されないような姿勢で長時間画面を見続けることもあるかもしれません。姿勢の悪い状態が長時間続くことで、姿勢が悪くなったり肩こりや腰痛が発生したりといった恐れもあります。
正しい姿勢で学習をする習慣付けや、保護者による声掛けを意識的に実施するようにしましょう。
紙教材より高額になる
タブレット学習サービスを始めるにあたっては、専用のタブレット端末のレンタルや購入が必要な場合が大半。費用はだいたい1万円前後となり、1年未満で解約すると別途費用が掛かることも。
初期費用が掛かる点はデメリットと言えますが、専用タブレットは子どもが学習に熱中できるよう様々な工夫が施されています。そのため、しっかりと活用できればコストパフォーマンスの高さを感じられるでしょう。
小学生・中学生向け英語学習におすすめのタブレット学習教材3選
ここからは、タブレット教材による英語学習のメリット、デメリットを踏まえた上で英語学習ができる小学生・中学生向けのおすすめタブレット学習教材を紹介します。参考:小学生向け英語塾
参考:中学生向け英語塾
スマイルゼミ
スマイルゼミは、通信教育大手の「ジャストシステム」が提供する子ども向け学習サービス。
初回に10,978円で購入する専用タブレットに毎月問題や学習コンテンツが配信されます。
小1からの「小学生コース」は、小1~小2は国語・算数・英語の3教科、小3以上は社会と利かを含む5教科と、学年ごとの学習指導要領に沿った内容になっており、学校のサポートにもおすすめ。
英語は標準教科になっていますが、もっと学びたい人に向けて英語学習量が2倍になるオプションプラン「英語プレミアム」も用意されています。ネイティブの発音に触れるところから、「聞く、話す、読む、書く」の4技能強化、英検対策まで、目的に合わせたコースを選べます。
チャレンジタッチ(進研ゼミ小学講座・中学講座)
赤ペン先生でおなじみの通信教育大手のベネッセコーポレーションが提供するタブレット学習「チャレンジタッチ」。
学習専用タブレットは初回に届き、6ヶ月以上受講継続した場合は無料になります。
チャレンジタッチでは、小学1年生から主要教科に加えて英語アプリ「チャレンジイングリッシュ」が追加料金なしで利用可能。
チャレンジイングリッシュでは最初にレベルチェックがあり、その子に合ったレベルで学習することができるため、無理なくステップアップできるでしょう。
「まずは話してみること」をスタートラインとしてAIキャラを相手に楽しく会話、またレベルに合わせた4技能のトレーニングで「使える英語」を身に付けることを目指します。
スタディサプリENGLISH for KIDS
学校教育などでも取り入れられているオンライン学習サービスといえば、リクルートが運営するスタディサプリ。
その中で「続けられる子ども向け英語学習アプリ」として提供されているのが「スタディサプリENGLISH for KIDS」です。
幼児から小学生低学年向けの教材となっていますが、1アカウントで3人まで登録可能できるため兄弟で受講することができます。
内容はネイティブによる授業動画からリスニングを学べるゲームコンテンツまで800以上用意されています。また、1回10分間程度のコンテンツになっているため、小さい子どもでも飽きずに取り組めるでしょう。
NHK子ども向け英語番組を手掛けた専門家が監修している点も安心感がありますね。
タブレット教材を活用した小学生・中学生向け英語学習まとめ
今回は「子どもの英語学習にタブレット教材は有効なのか?」という疑問に対し解説すると共に、タブレット教材を用いた英語学習のメリット・デメリットをご紹介しました。タブレット教材を活用した英語学習は、もはや英語学習でも主要の学習法となりつつあります。
ぜひ学習方法の選択肢の1つとしてタブレット教材の利用も検討してみてはいかがでしょうか。