そこでこの記事では、クリエイター向けPCとして広く利用されている「Mac」向けのおすすめ動画編集ソフトを計5つご紹介していきます。無料で使えるものから中・上級者向けのものまでまとめましたので、自分に合ったソフト選びの参考にしてみてください。
Mac用動画編集ソフトおすすめ3選【初心者向け】
ここでは「これから動画編集を始めてみたい!」という初心者におすすめの、無料で使えるMac向け動画編集ソフトをまとめました。動画編集がどんなものなのか、自分に合っているのかをまずは試してみたいという人は、ここで紹介するものから選定してみてください。- iMovie
- OpenShot
- YouTube Studio
iMovie
Macで動画編集を始める人へ真っ先におすすめしたいのが「iMovie」です。プリインストールされているソフトのため、Macを購入したその日から利用を始めることができます。トリミング・カット・テロップ挿入といった最低限必要な機能はきっちり備えているので、初心者であればこれ一つで困ることはまずないでしょう。「魅力的な動画に仕上げる自信がない…」という人も、AIを活用した「マジックムービー」、多彩なテンプレートが用意された「ストーリーボード」の2つのモードが用意されたiMovieなら心配はいりません。案内に従って進めていくだけで作品が出来上がるので、誰でも気軽に動画編集の世界に飛び込めますよ。
関連サイト:iMovie
iMovieの使い方やできることは?動画編集スキルの身につけ方も解説
動画編集をしたい人のなかには、なるべく時間をかけずに手軽に行いたい人もいますよね。その場合には、動画編集初心者向けのiMovieを利用することがおすすめです。この記事では、iMovieでできることや使い方について解説します。
この記事をcoeteco.jp で読む >OpenShot
「OpenShot」はLinux用として2008年に開発されたフリーの動画編集ソフトで、現在はMac・Windows対応のクロスプラットフォームとなっています。世界的なSaaSレビュー比較プラットフォーム「Capterra」の調査をはじめ、さまざまなメディアで受賞した実績もある実力派。全世界で数百万以上もダウンロードされている人気編集ソフトです。開発元のOpenShot Studiosはアメリカの会社ですが、70以上の言語に対応しており、もちろん日本語もサポート。豊富なビデオエフェクトや3Dアニメーションといった高度な機能を備えつつ、初心者でも扱いやすいシンプルなUIとなっています。完全無料で高機能な動画編集ソフトを使いたいなら、OpenShotはおすすめの選択肢です。
関連サイト:OpenShot
YouTube Studio
YouTubeチャンネルを開設することで利用できるようになる無料の編集ソフトが「YouTube Studio」です。自身のYouTubeチャンネルに投稿した動画のパフォーマンス調査等に活用するアナリティクス用途がメインですが、基本的な編集作業をこなせる程度の機能も兼ね備えています。具体的にできることとしては「カット」「BGM素材挿入」「ぼかし編集」等。特にBGM素材はYouTube公式のフリー音源が多数用意されているので、簡単に動画に魅力をプラスすることができます。編集ソフトとして出来ることは最小限ですが、YouTubeへの動画投稿が非常にスムーズに進むという点は大きな魅力。気軽にYouTube投稿を始めたい人にはうってつけです。
関連サイト:YouTubeヘルプ|YouTube Studioを操作する
有名YouTuberも利用するMac用おすすめ動画編集ソフト
ある程度編集技術が身につき、自分のやりたい動画づくりが明確になってくると、無料動画編集ソフトが備える機能では物足りなく感じるようになってくるはず。動画編集者としてよりステップアップしていきたい人は、以下のような有料ソフトの導入も検討してみるといいでしょう。- Adobe Premiere Pro
- Final Cut Pro
- Wondershare Filmora
これらは著名なYouTuberもこぞって利用するような人気ソフトなので、一度試してみて損はないはずです。
Adobe Premiere Pro
動画編集ソフトのスタンダードとも言えるのが、世界的なソフトウェア企業であるAdobe社が手掛ける「Adobe Premiere Pro」です。大手YouTuber事務所のUUUM株式会社と共同で実施した「動画クリエイターを対象とした動画編集に関する調査」においても、数ある動画編集ソフトのうちPremiere Proは使用率No.1に輝いています。動画編集者向け案件の必須・推奨スキルに高確率で盛り込まれているほど、Premiere Proは企業も重要視しているスキルです。「動画編集を仕事にしていきたい」というプロ意識があるのであれば、Adobe Premiere Proの扱いに慣れておいてまず損はないでしょう。
Final Cut Pro
「Final Cut Pro」は、Macの製造元と同じApple社が開発・販売している、プロフェッショナル向けの動画編集ソフトです。Mac専用ということで先述したPremiere Proよりシェア率ではやや遅れを取っているものの、「ヒカキン」や「はじめしゃちょー」をはじめとするトップYouTuberにも愛用されているほど確かな実用性を備えています。磁石でくっつくように直感的な操作ができる「マグネティックタイムライン」を採用している等、プロ用ソフトの中でも比較的分かりやすいUI・シンプルな操作感となっているのも魅力です。Premiere Proと違い買い切り式となっているので、コストパフォーマンスを重視したい人にはFinal Cut Proをおすすめします。
Wondershare Filmora
「Wondershare Filmora」は、初心者から上級者まで幅広いユーザーに対応する動画編集ソフトで、多くの有名YouTuberにも利用されています。また、AIを活用したコピーライティングやサムネイル生成機能も搭載されており、YouTubeチャンネルの運営を効率化することが可能です。
無料版と有料版があり、無料版では、内蔵エフェクトとテンプレートを自由に使用できます。エクスポートされた動画にはロゴマークが入っており、ロゴマークを消すためには有料版を購入しなければなりません。とはいえ、有料版が多い動画編集ソフトの中で、無料版があることは大きなメリットといえます。コストをかけずに動画編集を行いたい方にとってはうってつけのソフトです。
無料で利用可能なMac用動画編集ソフト
「お金をかけずにMac用の動画編集ソフトを使ってみたい!」という方向けに、無料で利用可能なMac用動画編集ソフトをご紹介します。無料ならコストを抑えて動画編集にトライできるため、ぜひ以下の動画編集ソフトを参考にしてみてください。- iMovie
- Openshot
iMovie
iMovieは、Appleが提供する無料の動画編集ソフトです。ほとんどのMacにプリインストールされているため、誰でも手軽に始められる動画編集ソフトといえるでしょう。初心者でも簡単に使える直感的なインターフェースが特徴で、基本的な編集機能が充実しています。Macだけでなく、iPhoneやiPadでも無料で利用可能。シンプルな操作画面は、初心者でも直感的に操作できます。
参考:iMovieの使い方とでできること
Openshot
完全無料でオープンソースの動画編集ソフトといえば、OpenShotです。Mac、Windows、Linuxのクロスプラットフォームに対応しており、好きなパソコンから起動できます。初心者から中級者まで幅広いユーザーに適している動画編集ソフトですが、操作に慣れてきたら難易度の高い動画編集も可能。オープンソースの柔軟性を活かし、自分好みにカスタマイズしたいユーザーにもおすすめです。
Mac用動画編集ソフトの選び方
Mac用動画編集ソフトをお探しの方は、以下3つの選び方を参考にしてみてください。- 目的に合った機能があるか
- 買い切りがサブスクリプションか
- セキュリティは万全か
目的に合った機能があるか
動画編集ソフトを選ぶ際には、まず自分の目的に合った機能が備わっているかを確認することが重要です。例えば、YouTube向けの動画を編集したい場合は、簡単にカットやトリミングができる機能や、テロップやエフェクトを追加できる機能が必要となります。また、プロフェッショナルな映像制作を目指すなら、カラーグレーディングやオーディオ編集、モーショングラフィックスなどの高度な機能が求められるでしょう。利用する目的に合う機能がなければ、どんなに機能的に優れていても意味がありません。
買い切りがサブスクリプションか
動画編集ソフトには、買い切り型とサブスクリプション型の2種類があります。それぞれ特徴や費用が異なるため、自分の利用頻度や予算に応じて適している方を選択することが重要です。買い切り型なら、一度購入すれば永続的に使用できます。購入費用を高く感じることがあるかもしれませんが、長期的に見ればコストパフォーマンスが高いタイプといえるでしょう。しかし、最新バージョンへのアップデートには追加費用がかかる場合があるため、注意が必要です。
一方、サブスクリプション型は月額や年額の定額料金で利用でき、常に最新の機能やアップデートを享受できるのが特徴。初期費用が低いため短期間の利用や試用に適していますが、長期的には総コストが高くなる可能性があります。
セキュリティは万全か
セキュリティが万全な動画編集ソフトを選択すれば、ウイルスに感染して情報が漏れたりパソコンに悪影響を及ぼしたりするリスクを軽減できます。動画編集ソフトならどれでもセキュリティ面が万全というわけではないため、必ず確認してください。セキュリティ面を重視して動画編集ソフトを選びたい方は、ユーザー数が多いソフトを選びましょう。ユーザー数が多い動画編集ソフトは、ユーザー数が少ない動画編集ソフトに比べてセキュリティ面が万全な傾向にあります。
Macで動画編集が学べるおすすめスクール3選
動画編集に初めて取り組むなら、動画編集スクールで学ぶと効率的に技術を習得可能です。ここではMacで動画編集を学べるスクールをチェックしましょう。MOOCRES
MOOCRESは最大6名の超少人数クラスで学べるスクールです。動画制作ソフトAdobe After Effectsを中心に学ぶカリキュラムで、アニメーション動画を作れるようになります。WebCMやロゴアニメーションなどに使われる、高単価な案件を受けられるスキルを獲得できるのが特徴です。加えて案件を獲得するための、営業力や企画力などを身につけられるのもMOOCRESならでは。営業や集客におすすめの方法を、現役クリエイターである講師から学べます。
また受講期間中の案件受注を保証しているため、動画制作の仕事に実際に取り組めるのもポイント。副業やフリーランスを目指している人向きです。
デジハク
質問や相談といったサポートをマンツーマンで受けられるのはデジハクです。オンライン受講で自分のライフスタイルに合わせたタイミングで受講しながら、分からないことや不安な部分のサポートを受けながら学習を進められます。受講生の9割以上が未経験からスタートしているにもかかわらず、自分で稼ぐ力を身につけられているのも特徴。副業やフリーランスとして動画編集に携わるときに欠かせないマーケティングや、営業テクニック、税金や法律についてなども学ぶ実践的な内容です。
案件の獲得に向けて、ポートフォリオの添削やクラウドソーシングサイトへの登録なども、サポートを受けながら取り組めます。
studio US
未経験から動画編集のスキルをスピーディーに身につけたいと考えているなら、studio USを検討するとよいでしょう。講師が実際に動画を作っている講座をはじめとする900を超える動画教材で、動画編集に必要な知識やスキルを学習できます。動画教材はいつでも自由に受講可能。どんどん視聴して学習を進めることも、何度も見返してじっくり取り組むこともできます。自分の理解度に合わせて進めていきましょう。疑問点は講師に質問をして解決できるため、分からないところを残しません。
またカリキュラム内では、最低でも15本、最大で50本の動画を作成します。繰り返し取り組むことで、基礎と実践力が身に付くスクールです。
MacBookで動画編集はきつい?おすすめのスペック
パワフルなデスクトップ型のiMacと違い、Macbookはノートパソコン型で性能が控えめな印象があることから「MacBookで動画編集はきついのでは?」と思われがち。しかし現行のMacBookは、従来よりグラフィック性能を大幅に向上させたApple社の独自チップ「M2/M3」を積んでいるため、動画編集用途でも力不足になることはまずありません。ただし、動画編集用途で使うのであれば「メモリ」の選択には十分注意したいところ。現行Macbookのメモリは最低8GBとなっていますが、動画編集のようなクリエイティブな作業では16GB以上を選択するのがおすすめです。マルチタスクや負荷の大きいアプリを稼働させた場合でも、メモリが16GB以上あれば遅延等のストレスなく作業に集中できるようになります。
MacBookは一部のWindowsノートPCと違い、購入後に自分でメモリを増設するといったカスタマイズは出来ません。そのため予算が許す限り上位構成で購入しておくと、長く頼れる相棒となってくれることでしょう。
参考:Mac動画編集スペック
Mac用動画編集ソフトまとめ
当記事では「Macで動画編集を始めたい!」と考えている人に向けて、おすすめのMac用動画編集ソフトをレベル別に計5つご紹介してきました。プリインストールされている「iMovie」をはじめ、無料でも必要十分な機能を備えた編集ソフトは多数存在します。これから手を付けるような初心者の方は、まずは無料ソフトを使って「動画編集はどんなものか」を試してみるのがいいでしょう。
よりレベルアップしていきたい人は、トップシェアを誇る「Adobe Premiere Pro」か、トップYouTuber御用達の「Final Cut Pro」を選べばまず間違いありません。市場で需要が高いソフトを優先的に習得することで、幅広い案件に対応できるようにしておくといいですね。