それぞれの試験には異なる特徴があり、自分の目的に応じた最適な選択が重要です。
そこで今回お話を伺ったのは、TOEFLやIELTSのテスト対策に特化した専門塾「イングリッシュイノベーションズ」を運営する、イングリッシュイノベーションズ株式会社 取締役 マーケティング責任者 池上 聡太さん。
TOEFLとIELTSの違いやスコアを効果的に伸ばすための勉強法について、専門的な視点から詳しく教えていただきました。TOEFLとIELTSどちらを受けるべきか迷っている方や、スコアを飛躍的に伸ばしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください!
まずはTOEFLとIELTSの違いを理解しよう
ー早速ですが「TOEFL」と「IELTS」それぞれの違いについて教えていただけますか?TOEFLとIELTSの違いは、生徒からもよく聞かれる質問です。どちらの試験を選ぶか考える際には、この2つの試験の違いをしっかりと押さえておく必要があります。
ここでは、以下の3つの視点からTOEFLとIELTSの違いを解説します。
①使用される英語の種類
②スピーキングの形式
③出題内容
TOEFLとIELTSの違い①使用される英語の種類
まず、2つのテストは開発した国が異なります。TOEFLはアメリカ、IELTSはイギリスで開発されたテストです。この違いが、使用される英語の種類にも影響しています。TOEFLはアメリカ英語を使用し、IELTSはイギリス英語が中心です。アメリカ英語とイギリス英語は、日本語で言う「標準語」と「関西弁」くらいの違いですね。お互いに会話は可能ですが、細かな違いがあります。
そのため留学先がアメリカならTOEFL、ヨーロッパやオーストラリアなどのイギリス英語を使用する国ならIELTSが適していると考えられます。
TOEFLとIELTSの違い②スピーキングの形式
TOEFLのスピーキングは、コンピューターに向かって話す形式です。コンピューターに音声が録音され、それをベースに採点されます。人によっては対話感がなく、少し不自然に感じることもあるでしょう。一方、IELTSは人と対面で行うスピーキングテストです。英検と同様にインタビュー形式で進行するため、コミュニケーション能力が問われます。ボディーランゲージを使って補えるためやりやすいと感じる人も多い一方で、対面だと緊張してうまく話せない方もいます。どちらが向いているのかは、人それぞれですね。
TOEFLもIELTSも、事前に準備して"丸暗記"している内容を発言すると減点されるため、自分の言葉で話すことが大切です。特にIELTSでは、面接官が相手となるため、暗記しているかどうかを見抜かれやすい傾向があります。
TOEFLとIELTSの違い③出題内容
TOEFLは主にアメリカやカナダの大学・大学院への進学を目指す人向けの試験で、大学の授業で扱われるような専門的かつアカデミックな内容が中心に出題されます。例えば「渋滞はなぜ起きるのか」のような、複雑なトピックが扱われることもあり、日本語でも議論が難しいような内容が多く含まれています。そのため、TOEFLで高スコアを取得することは、アメリカの大学の授業にも十分対応できる力があることの証明となります。私自身アメリカのUniversity of California, Los Angeles(UCLA)に留学していましたが、TOEFL対策を通じてアカデミックな内容や専門用語を学んでいたおかげで、大学での授業にスムーズに適応できました。
一方、IELTSは日常的なトピックが出題され、TOEFLと比べるとアカデミックな内容が少ない傾向があります。例えば「小学生がスマートフォンを持つべきか」のような、誰でも議論しやすい内容が出題されることが多いです。そのため、初めての英語試験に挑戦する方や、短期間でスコアを上げたい方にとっては取り組みやすいと言えるでしょう。
ただし、これはTOEFLと比べた場合の話であり、「IELTSでは海外の大学で通用しない」というわけではありませんので、安心してくださいね。
参考:IELTS難易度
TOEFLとIELTS、どっちを選ぶかは目的次第
ーTOEFLとIELTS、自分に合った試験を選ぶには?スコアを取得する目的に応じて選択すると良いでしょう。
まず、海外の大学や大学院進学を考えている方、特にアメリカに行きたい場合はTOEFLを受けるべきです。アカデミックな内容に強い試験なので、専門分野での学習や研究を希望する場合は特に有効です。
アメリカ以外の場所に留学する場合でも、1年以上の対策期間があるのならば、TOEFLをおすすめします。十分な時間があるのなら、難しいほうに挑戦してほしいからです。
ただ、時間がない場合はIELTSで早くスコアを取ってしまうのも良い選択です。スコアが必要になる時期や進学先の国によって、どちらを選ぶか決めると良いでしょう。
ー日本の大学入試でもTOEFLやIELTSは使われますか?
最近では、日本の大学でもTOEFLやIELTSのスコアが必要なところが増えています。
日本国内の大学に進学するためであれば、スコアが取りやすいIELTSを選ぶのも良いでしょう。よりインターナショナルな環境で学びたい人や英語が好きでなるべく高いレベルを目指したいという人は、TOEFLを選ぶことが多い印象です。
ー転職やビジネス目的でTOEFLやIELTSを受ける方もいるのでしょうか?
転職やビジネス目的でTOEFLやIELTSを受ける方もいますが、そこまで多くなく、TOEICを選択する人が多い印象です。ただし、外資系企業や海外の企業に就職する場合は、TOEFLやIELTSのスコアが必要なことがあります。
就職の場合は、アカデミックな内容の違いはそんなに関係ありません。そのため、身を置く環境で使われている英語の種類に基づいてどちらを受けるか決めると良いでしょう。例えば、アメリカのシリコンバレーで働きたいのであればTOEFLが適しています。一方で、ヨーロッパやオーストラリアなどが赴任先なのであれば、IELTSの方が適しているでしょう。
TOEFLとIELTS、どっちも本質的な英語力が求められる
ーTOEFLとIELTSの勉強方法に違いはありますか?TOEFLとIELTSの勉強方法は基本的には同じであり、80%は共通しています。例えばイングリッシュイノベーションズでは、TOEFLとIELTSにそれぞれ特化したコースを提供していますが、TOEFLコースで学んだ生徒がIELTSで高スコアを取得し、大学に進学するケースも多く見られます。
TOEFLやIELTSも試験である以上、それぞれの対策がもちろん必要です。試験の傾向や減点対象となるポイントを理解しておかなくては、高得点は狙えないでしょう。しかし、どちらの試験も本質的な英語力を伸ばさなければ高スコアを狙えない点は共通しています。
ー本質的な英語力を高めるためには、どのような勉強方法がおすすめですか?
「英語脳」を鍛えることが最も効果的です。英語脳とは、英語を聞いたときに日本語を介さずに直接理解できる能力のことです。TOEFLやIELTSは瞬時に英語を理解し、回答する力が求められる試験であるため、特にこの能力が求められます。
多くの人は、英語を聞いたときにまず日本語で文章を考えてから英語に翻訳するというプロセスを取ります。これは日本の英語教育で一般的な流れですが、この方法では試験の時間が足りなくなってしまい、高点数が狙えません。
誰かが「Nice to meet you」と言った時、わざわざ日本語で「初めまして」と頭の中で変換することはありませんよね。あいさつの「Hello」や「What's up?」も同じです。このような「英語を英語のまま理解できる部分」を増やしていく作業が、本質的な英語力を伸ばすために必要です。
確実にスコアアップを目指せるイングリッシュイノベーションズ
—ここからは、イングリッシュイノベーションズについて詳しく教えてください。
イングリッシュイノベーションズは、TOEFL、IELTS、TOEICなどの試験対策に特化したスクールです。
私たちのスクールには、いくつかの特徴があります。ここでは4点をピックアップしてご紹介します。
①本場アメリカ式のカリキュラム
②ネイティブの先生による指導
③IELTSの公認パートナー
④リーズナブルな価格設定
イングリッシュイノベーションズの特徴①本場アメリカ式のカリキュラム
私たちのカリキュラムは、本場アメリカ・ロサンゼルスにある語学学校「Mentor Language Institute(MLI)」の指導を受けて作成されたものです。MLIのアメリカ式メソッドの最大の特徴は、実際に使える英語力の育成に焦点を当てている点にあります。単にテストの点数を上げるためだけではなく、英語を使って考え、話す力を実践的に養うことを重視しています。
加えて、ロサンゼルスは世界中から英語を学びに学生が集まる場所であり、教育水準が非常に高い地域です。そこで培われたノウハウを日本にそのまま持ち込んでいるため、質の高い英語教育を提供できるのです。
イングリッシュイノベーションズの特徴②ネイティブの先生による指導
イングリッシュイノベーションズの講師は、全員がアメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリアなどの出身で英語ネイティブです。これは、先程お話した「英語脳」を育むためにこだわっているポイントです。グローバルな視点から見ると、ネイティブの先生から英語を学ぶのは当たり前のことです。例えば、多くのインド人の母国語はヒンディー語ですが、英語はほぼネイティブレベルで流暢に話せます。なぜインドがここまで英語力を高められたのかというと、英語を英語で学ぶ教育環境が整っているからです。彼らは幼少期からネイティブの先生に英語を教わっているため、英語脳が鍛えられています。
ーフィリピン留学のように、ネイティブではない先生から学ぶ場合についてはどのように考えていますか?
フィリピン留学は非常にコストパフォーマンスが良く、IELTSで5.0〜5.5のスコアを目指す方には素晴らしい選択肢だと思います。ただし、それ以上のスコアを目指す場合は、ネイティブの先生から学ぶことが必要です。
実際に、フィリピン人講師のIELTSスコアは大体7.0前後です。そのため、7.0以上を目指すには限界がある可能性が高いです。自分が目指すスコアに応じて、どの環境で学ぶかを選択すると良いでしょう。
イングリッシュイノベーションズの特徴③IELTSの公認パートナー
3つの目の特徴は、私たちがIELTSの公認パートナーである点です。イングリッシュイノベーションズはIELTSを開発しているIDP Education Japan、JSAFから公認パートナーの称号をいただいており、IELTSの公認問題集も出版しています。このような実績を背景に、自信を持って質の高いカリキュラムを提供しています。
自信があるからこそ、私たちは受講生が目標のスコアに達しなかった場合、無制限で授業を受け続けられる点数保証制度を導入しています。このシステムは、多くの受講生から非常に高い評価をいただいています。
イングリッシュイノベーションズの特徴④リーズナブルな価格設定
4つ目の特徴は、授業料が非常にリーズナブルな点です。1時間あたり1,660円〜と、ネイティブの先生が教えるスクールとしてはかなり安い金額を設定しています。なぜこんなに安いのかというと「一人でも多くの人に挑戦のチャンスを提供したい」という強い思いを持っているからです。
海外への挑戦には非常に高額な費用がかかりますよね。その中で、TOEFLやIELTSの対策学校の料金も高かったら、挑戦できる人が限られてしまいます。実際にTOEFLやIELTSを教えられる講師は少ないので、料金が高くなってしまいがちなのですが、そんな現状を変えたいと考えています。
TOEFL・IELTSのスコアが未来を切り拓く鍵に!
ーTOEFLやIELTSに挑戦する読者へのメッセージをお願いします。TOEFLやIELTSのスコアを取得することは、ただ目の前の試験を突破するためだけではなく、自分の夢を実現するための重要なステップです。高いスコアを持っていることは、グローバル市場での競争力を大きく高め、留学や就職だけでなくその後のキャリア全般にわたって強力な武器となります。
TOEFLやIELTSのスコア取得に向けた挑戦は、簡単なものではないかもしれません。しかし、その過程や結果で得られるものは大きく、人生において非常に価値があるものです。
まずは校舎にご来校いただき実際のレッスンを体験頂ければ当校の講師陣の質の高さを感じてもらえると思います。学習方法や留学、進路先の相談もフルサポート可能なのでいつでもお問い合わせくださいませ。
ぜひ一緒に頑張りましょう!