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インターネットは水と同じ?「デジタルネイティブ」世代とは

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生まれたときからインターネットが身近にある世代、「デジタルネイティブ」。どの世代をデジタルネイティブとみなすかには多少のゆれがありますが、おおむね1990年以降に生まれた人をこう呼ぶことが多いようです。

「ツール」としてでなく「ライフライン」としてインターネットに接するこの世代は、コミュニケーションの方法やモノの買い方・使い方がそれまでの世代と異なっていると言われますが、それは本当なのでしょうか。この記事では、「デジタルネイティブ」の特徴についてご紹介します。

「あって当然」のネット環境

インターネットははじめ、電話に替わる新たな通信手段としてアメリカで研究・開発されました。日本で使われるようになったのは1980年代。ただし、この時点では学術目的に限定されており、一般の人が使えるインターネット(商用インターネット)がスタートしたのは1990年代からです。

90年代が始まってすぐに「Windows3.1」が普及し始め、1993年には、文字だけでなく画像を表示することのできるブラウザ「NCSA Mosaic」が開発されたことにより、多くの人がインターネットに触れられる環境が出来上がりました。

この世代以降に生まれた子供たちは、物心のついたころからインターネットに触れてきています。そのため、大人になってから触れる世代とは、付き合い方が違ってきます。

とくに話題に上がりやすいのは、SNSの利用方法やモノの買い方・選び方。また、デジタルネイティブ世代が社会人になるにつれて、「上司とのコミュニケーションをうまく取れない」「新入社員がパソコンを使えない(スマホしか使えない)」といった話も聞こえてくるようになりました。デジタル機器の扱い方やインターネットの触れ方について、世代間の摩擦が起こっているのです。

ネガティブイメージが先行しがちな「デジタルネイティブ」

「デジタルネイティブ」についてよく言われる特徴としては、「インターネットを通じて人と知り合うことに抵抗がない(無防備である)」「対面でのコミュニケーションが苦手で、報・連・相ができない」「何事をするにもインターネットで検索し、自分の頭で考えない」などがあります。
いずれもかなりネガティブな印象となっていますが、それは本当なのでしょうか。一つずつ見ていきましょう。

①インターネットを通じて人と知り合うことに抵抗がない。


大学の合格発表シーズンになると、Twitterには「春から◯◯大学」といったハッシュタグ(キーワード)をつけて自己紹介をし、入学前から友達を作っておこうとする高校生がたくさん現れます。
インターネットは匿名でのコミュニケーションが可能な空間。上の世代からしてみれば「どんな事件に巻き込まれるかわからない、危険」と感じる人も多いでしょう。

けれども彼らも、誰彼構わず会おうとしているわけではありません。あくまで「同じ学校」「同じ趣味」といった共通点がある人を中心に交流しているだけなのです。文通が流行していた頃、雑誌に堂々と住所を載せて「文通相手募集!」なんてしていましたが、あれに近いのかもしれません。

最近ではインターネットを通じた出会いで結婚する人も少なからずいますし、今後、この割合は増えていくと考えられます。「ネット婚活」はあらかじめ相手の家庭状況や金銭感覚、趣味や価値観を知ることができるため、話が進んでから破談に……というリスクを避けることができます。ある意味、合理的な出会い方ともいえます。

②対面でのコミュニケーションが苦手。


SNSやチャットでのやり取りを中心にしてきたデジタルネイティブ世代は、対面でのやり取りが苦手だと言われています。

対面コミュニケーションや電話は、否応なく相手の時間を奪ってしまうもの。一方でメールやチャットは、都合のよいときに読み、返事をすることができるツールです。
メールやチャットを中心に育ってきたデジタルネイティブ世代は、自分自身のペースを大切にします。ですから、上司のペースも乱さないように、と気を使ってしまうのです。

これを上司の側から見ると、「新入社員が報・連・相をしてこない」となってしまい、「対面コミュニケーションが苦手」という印象につながってしまうのです。会社によっては、ビジネスチャットアプリを導入したり、上司のほうから話しかけたりすることで、コミュニケーションを取りやすくして解決を図っているようです。

③何事をするにも、まずはインターネットで検索する。


昔は、調べ物をするにあたって「まずは図書館に行ってみよう」と教えられてきました。確かに本は、情報元に信頼がおける場合が多く、専門的な知識を得やすいツールではあります。ただ、図書館の規模によってはいい本がなかったり、昔の本で、情報が古くなっていたりする場合もあります。万能なツールというわけではないのです。

一方、インターネットには様々な情報がアップロードされており、必要なものを瞬時に得ることができます。デジタルネイティブ世代は、このスピード感をもとに育ってきています。そのため、「まずは自分の頭で考える」のを時間の無駄と考え、「まずは情報を得て、それから考えよう」とするわけです。

もちろん、インターネットにある情報が常に正しいわけではありません。誰でもインターネットに情報を公開できる以上、まったくの素人が、完全に誤った情報を流している可能性もありますので、取捨選択は必要でしょう。

しかし、きちんと情報源を選べばインターネットはとても便利です。「頭で考える」にしても、まずは手元に確かな情報が集まってから考えた方が、質のいいアイディアが出るのでは?というのも一理あるのではないでしょうか。

まとめ

生まれたときからインターネット環境に囲まれているデジタルネイティブ世代。ついネガティブな評価を受けがちなこの世代ですが、「海外の情報も抵抗なく受け入れ、グローバル社会に向いている」など、ポジティブな面もたくさんあります。

この世代はもう社会人になり、一方で子供たちは学校でプログラミングを習うようになります。インターネットやITは、ますます生活と切り離せないようになっていくでしょう。

そういえば、かつて1960年代生まれは、「新人類」と呼ばれて批判されました。いつの時代も、若者世代が違った価値観を持っているのはよくあることなのでしょう。中には驚かされることもあるかもしれませんが、お互いに歩み寄って、よりよいコミュニケーションを取れるのが理想ですね。

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この記事を書いた人


夏野かおる

博士課程の大学院生。ライターとしての専門は教育分野です。「愛を感じる」と言っていただくことが多いです。ご指名お待ちしております。

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